声美人は恋愛上手――言語戦略研究所の齋藤匡章が教える、発声と話し方が人間心理に及ぼす影響 -10ページ目

『ミスティ』誌(実業之日本社)で新コーナーを開始します

こんにちは。言語戦略研究所の齋藤です。


4月から『ミスティ』誌(実業之日本社)で
新しい連載が始まります。


『人間関係の悩みを声で解決! テノール心理学者、
齋藤 匡章の美声塾』(仮題)です。


4年間続いてきた『魅力向上委員会』というコーナーが終わり、
新コーナーが始まるわけです。


まだ詳細は未定ですが、おもしろい記事になりますよ。


ご存じのように、人とのコミュニケーションにおいて
声は大変に大きな果たしています。


声をコントロールすれば、人間関係も改善していきます。
恋愛でも、仕事でも、声で成功できるのです。


読者から寄せられた悩みを毎回一つ取り上げ、
それを編集部員との掛け合い調で分析していきながら、
改善するためのボイストレーニングや
お勧めのフレーズなどを紹介します。


すでに寄せられた「声の悩み」には、
次のようなものがあります。


・キンキンした声なので、普通にしゃべっていても「うるさい」と怒られる
・声が低いので、常に怒っているんじゃないかと思われる
・声が通りにくいので、みんなで話していても自分の意見はスルーされてしまう
・電話だと焦って噛んでしまうので、自信がない人と思われてしまう
・電話での沈黙が絶えられない
・電話で話すとバカにされやすい
・電話(声)だけで説明するのがすごく苦手


電話にまつわる悩みがずいぶん多いですね。


現代人は、メールでのコミュニケーションが
得意になっている一方で、
声でのコミュニケーションが苦手になっている
一つの証拠といえるでしょう。


よかったら、こちらだけでなく、
ミスティ誌のほうにも「声の悩み」をお寄せください。
担当編集部員と一緒に、楽しみに待っています。






喉声かどうかを自己診断する方法(声帯への負担がかかる喉声)

こんにちは。言語戦略研究所の齋藤です。


昨日、新潟市で発声指導のレクチャーをおこないました。


イタリア語の歌を使っての発声指導だったので、
なかなか難しかったようですが、みなさんがんばって
ついてきてくれました。


そんな中で気づいたことがあるので、ここに書きますね。


ふだんの会話では気づきにくくても、歌声を発すると
如実にわかるのが、「共鳴の有無」です。


厳密には共鳴のまったくない声はありえないのですが、
ちゃんと共鳴をコントロールしているか、そうでないかの違いが
歌声では明確にわかります。


共鳴を上手に使わない場合、「喉声」で歌ったりしゃべったり
することになります。


共鳴の少ない喉声でしゃべると、声帯への負担を強いられます。

だから、わずか数分の発声で声が枯れてくる。

お友達とおしゃべりをしていても声が枯れたり
喉が痛くなったりするのは、共鳴の技術が下手なのです。


喉声でしゃべっているか、ちゃんと共鳴をコントロールできているかを
簡単に自己診断する方法があります。


スピーチの原稿でも何でもいいので、音読してみます。
次に、声量を倍に増やしてください。


このとき、短時間で喉に痛みを感じたり声に違和感があったりしたら
声量アップを「喉声で押している」と推測できます。


声量アップは、声帯でがんばるのではなく、
共鳴の技術で無理なくおこないましょう。


――そんな話を昨日はしました。


喉声で押してしまうせいで、「がんばっている感じの発声」になると
大人の余裕が感じられません。


共鳴のテクニックに引き続き磨きをかけていきましょう。



声を変える方法(モテ声を手に入れるボイストレーニング)

こんにちは。言語戦略研究所の齋藤です。



●声を変える方法はあるのか


今日はあなたに、声を変える方法を教えましょう。


雑誌の取材などでよく聞かれる質問に、「声を変える方法ってあるんですか」というものがあります。


質問の意図を詳しく聞いてみると、自分の声が好きではないという理由が多い。


ほかにも、
「モテ声というものがあるなら、そんな声に変わりたい」
「仕事で説得力を増すような声を出したい」
「彼に愛される声になりたい」
といった動機があるようです。


まず結論から先に言うと、声を変える方法はあります。


声を変える方法というより、適切なボイストレーニングをしていれば、当然の結果として変わってしまうのです。


声は簡単に変えられます。


ただ、簡単といっても、ヘリウムガスを使うような手っ取り早さとは違います。


ボイストレーニングによって声を変える方法です。


ヘリウムガスや機械を使って声を変えたところで、道具がなかったら元の声のまま。


まさか機械を装着してデートしたり、ガスを吸いながら仕事をしたりするわけにはいきませんよね。


ボイストレーニングによって、根本的に自分の声を変える方法を教えましょう。


それが「共鳴を乗せる」という方法です。




●共鳴で声を変える方法


さて、今このブログで「共鳴発声の達人になる方法」を連載しています。


一回分がどうしても短く、細切れの文章になってしまうのが難点ですが、その分「リアルタイムにボイストレーニングをしている」感覚になれるだろうという期待もあります。


この「共鳴発声」こそ、簡単に声を変える方法です。


同時に「モテ声」も手に入ります。モテない人の声は、共鳴が強すぎたり弱すぎたりと、共鳴のかけ方が未熟だからです。


また、仕事で「声の説得力」が足りないとしたら、共鳴が弱いせいで声に力がないと考えられます。


共鳴発声をマスターすれば、声はいくらでも変わります。


マスターするレベルまでいかなくても、トレーニングを始めればすぐに変化を自覚するはずです。


「共鳴で声が変わる」と覚えておいてください。




【音色塾とは】


音色塾は、話し方ボイストレーニングの指導が
オンラインで受けられる「声のWebレッスン」です。

   ↓

http://neirojuku.com/ (音色塾)


インターネットを利用したWebレッスンなら、
通信環境さえ整っていれば、世界中どこにいても
お住まいの地域に関係なく発声レッスンを受けられます。


すでに音色塾で学んでいる方も、これから音色塾に入る方も
「イイ声、ステキな話し方の伝道者」となって
ふだんの生活の中でしっかり「実践」しましょう。


* * *

言語戦略研究所  齋藤 匡章
ウェブ:http://maliarda.com/tenor/
    http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com







モテる声には共鳴がある——共鳴の達人になるボイストレーニング

●モテる声(モテ声)とは

モテる声(モテ声)というものが、確実に存在します。

しかも、男性のモテ声と女性のモテ声はぜんぜん違う。

モテる男性の発声を女性が真似たらモテるかというと、とんでもない。おそらく悲惨な結果に泣くことでしょう。

とはいえ、男女の共通点はあります。

それは、「共鳴の加減によって、モテる声とモテない声に分かれる」ところ。

つまり、モテる声の秘密は「共鳴」にあるのです。



●パヴァロッティがなぜモテたか

男性にはどんな共鳴が人気で、女性にはどんな共鳴がモテるのかは後ほどお話しするとして、まずは「なぜ共鳴がモテ具合を決めるか」をお話ししましょう。

昔から「テノール歌手は強烈にモテる」と言われています。

誰の目にもかなりの肥満体だったルチアーノ・パヴァロッティでさえ、モテモテでした。

ボソボソと低い声でしゃべっているだけだったら、きっとただの「モテない君」だったことでしょう。

ところが、ハイCの高音をピーンと聴かせた途端、ご婦人方の腰が抜けてしまう。

パヴァロッティとは比較になりませんが、わかりやすく日本の歌謡界を考えてみてもいいでしょう。

名前こそ出しませんが、ファンを大勢抱えた人気歌手や人気グループのボーカルは、必ず高音が得意です。

低音でうなるようなバスの歌手など一人もいない。

カリスマ性には高音が必須条件なのです。

ここで注目したいのは、「ただの甲高い声ではモテない」という点。

正しく訓練された高音に含まれる特殊な共鳴が、女性たちの「深いところ」を貫くのです。

逆にいえば、まるで体の中に手を突っ込んで、中からマッサージしているような「恋に落とす共鳴」は、訓練で手に入るのです。



●「み」の次は「も」

さて、「み」で共鳴を捕まえることができましたか?

「み」ができるようになったら、次は「も」です。

母音が「お」になるので少し難易度が高くなりますが、それでもまだやりやすいはずです。

「み」のときに口蓋に感じた響きを、「も」でも同じように捕まえてみましょう。



共鳴の達人になるボイストレーニング——「み」で共鳴を捕まえる

●「み」で共鳴を捕まえる

それでは、「共鳴の達人」になる発声トレーニングに入りましょう。

「み」で伸ばします。

このとき、母音が「い」になりますが、唇を横に引かないように気をつけてください。

口を横開きにすると、共鳴は無残にも逃げてしまい、平たくて子どもっぽい声になります。

「う」に近い、しかし強く突き出すのではない、横から軽くつまんだような「い」の形を作りましょう。

力みが入るのは、どんな場合もマイナスです。美しいベルカントに「筋力によるパワー」など要りません。

唇や喉などの「発声器官」に力みを感じたら、必ず何かが間違っていると思って、あらためて調整してください。

「み」で伸ばしながら、口蓋(口内の天井)で響きを捕まえます。

このとき、喉の奥にこもらせないように気をつけて。

一般の人が「オペラ的な声」と思っている、うなるような声は良くありません。

明るい響きを心掛けましょう。


「え?」と聞き返されることが多いなら

●共鳴発声の診断法

まず、ふだんの発声でどのくらい共鳴ができているかを診断してみましょう。

正式には個別のカウンセリングで発声分析をおこなうのですが、ここでは簡単に自己診断する方法をご紹介しますから、やってみてください。


1. 「え?」と聞き返されることが多い

共鳴によるボリュームの増幅が不足していると考えられます。

か細くて貧弱な印象の声は、ビジネスでもプライベートでもマイナスです。


2. 声が「生っぽい」

声が平らに開いたような子供じみた声は、口の開き方が不適切なせいでうまく共鳴が確保できていないことが原因です。

女の子たちが「だよね~」「かわいい~」「やだ~」といった台詞を発するときの声が典型的です。

国際的に最も「みっともない」「音として汚い」と評されている声です。


3. 大きな声を出そうとすると苦しい感じの声になる

飲食店でオーダーしようとしても、店員さんが気づいてくれない。

お寿司屋さんで「はまち!」と注文しても、声が通らない。

そんなとき、大きな声で言い直すと、なんだか「がんばってる」感じの苦しい声になるとしたら、共鳴を使わずにボリュームを上げようとして、声を押してしまっています。




共鳴発声の達人になろう

●テーマのメニューから「共鳴発声の——」を

これから新しいテーマで話をしていきます。

いつも携帯から記事をアップするので、細切れの記事になりがちですが、テーマのメニューから「共鳴発声の達人になる方法」を選択すれば、今回のテーマで書いた文章をまとめて読むことができます。

ご利用ください。


●日本人は共鳴発声が苦手

まず、「共鳴発声」という用語を覚えてください。

これは私が声の指導をするときに頻繁に口にする用語なので、すでにご存知の方もいるかもしれません。

魅力ある声、説得力のある声、聞いていて気持ちよくなる声を出すには、共鳴の使い分けがポイントです。

ところが、日本人はおしなべて共鳴の使い方が苦手。

なぜなら、古来日本では共鳴を極力抑えた発声を習慣としてきたからです。

日本の家屋は、共鳴しにくい素材を用いて造られていました。

木造建築とはいうものの、共鳴板となるべき壁は、土と紙(障子など)。

表面を削った木材が剥き出しになっているわけではありません。

だから、室内で発した声が共鳴しにくい。

この環境のせいで、共鳴発声の技術が発達しなかったのです。


●「日本人は声が汚い」と欧米人

日本人の声は欧米人に不人気です。

「声が汚い」
「子供の声みたい」
「生っぽい声が聞くに堪えない」

等など、散々な言われよう。

仕事や旅行で海外に行くと、自分の声が貧弱な事実に直面して、恥ずかしい思いをする人もいるようです。

もっとも、そんな事実に気づきもしない人がいるくらい、声に対する日本人の意識は低いのですが……。

こうして私の文章を読んでくれるあなたは、声の意識が平均よりかなり高いはずです。

その気持ちに応えて、「共鳴発声法」を伝授しましょう。

しっかりついてきてくださいね。



相手の無意識領域に侵入する声を出す発声器官操作法

●相手の無意識領域に侵入して中から影響を与える発声法とは

ここで、特殊な発声法について取り上げておきます。

聞き手の無意識領域に声で侵入して影響を及ぼすという、ちょっと危険な香りがするかもしれない発声法についてです。

心理学者として意識操作技法の研究を重ね、その成果を発声法に取り入れて体系化したもので、使い方によっては本当に危険もありえます。それだけに強力なテクニックでもあるので、私の指導を受けた人にはぜひともマスターしてほしい、そして節度を守って活用してほしい発声法です。

比較的高度な技法なので、専門用語を極力使わずに説明しても、頭で理解するだけでも難しいでしょう。

とはいえ、私が講習会で指導する技法の中でも、高いレベルを望む受講生に人気の科目なので、ここで概説しておきます。

完璧にマスターしたいと思ったら、定期的に開催している発声法講習会に参加してみてください。

ここでは意識操作発声法の一例として、互いの関係について錯覚を引き起こす発声法を取り上げるにとどめます。



●意識操作で錯覚を引き起こす声とは

人と人との関係は、お互いが二人の関係をどのように認識しているかに影響されます。

自分が認識している親密度に従って行動し、相手もそれを(たいていの場合)違和感なく受け入れます。

声も自分が認識している親密度によって決まります。

この親密度を便宜的に距離で表すとしたら、50cmの距離(親しさ)の相手には50cm用の声で話し、1mの相手には1m用の声を使います。

時には相互の認識が異なり、距離感を誤った声を出してしまう場合もありますが、その場合もやがて一方の距離感に他方が合わせる形で一致を見ます。

この心理的メカニズムを利用すれば、相手との関係を意識的にコントロールできます。

二人の距離よりも数パーセント短い距離感の声をわざと用いるという戦術を使って、距離を詰めていくのです。

ただし、慎重におこなわないと、「なれなれしい」と思われ、かえって距離を置かれてしまいます。

「なれるなよ、きみ」などと一喝されるかもしれない。

「数パーセント」という差を厳守することが大事です。

このレベルの発声法を確実に駆使したいなら、講座等に参加してマスターすることをお勧めします。

仲良くなれる声の出し方

明後日2009年7月4日は魅力アップ講座です。

今回は「仲良くなれる声の出し方」というテーマで、親密な関係になるための発声法を指導します。

知り合った人と、なぜかもう一歩踏み込んだ親しい関係になれない、とのご相談が多く、このテーマを選びました。

「婚活」の成果が上がらない人は、声に原因があるかもしれませんよ。

場所は英国紅茶サロン「メイフェア」(新潟市中央区寄居町)、時間は午後4時~5時半です。

まだわずかに空きがあるようですから、興味がありましたらメイフェアまでお電話(025-211-7007)ください。

また、同内容で9日にも第二部をおこないますので、ご都合のよろしいほうにご参加ください。

声を変える方法(好かれる声になるボイストレーニング)

●自分の楽器で最高の演奏をしよう

発声器官の形状という視点から、「声は変えられない」という思い込みがいかに見当違いかを見てきました。

今度は別の角度から、「声は変えられない」という思い込みがいかにもったいないかを見てみましょう。

発声を演奏に喩えるなら、身体が楽器。

発声器官の形はいくらでも変えられると言いましたが、それも含めてあなたのかけがえのない身体です。

楽器の交換ができないなら、「声は変えられるか否か」なんて気にしないで、「この楽器の性能を極限まで引き出して、最高の演奏をしよう」と考えるほうがはるかに前向きかつ現実的です。

オーケストラを構成する楽器で、好きなのは何ですか?

嫌いなのは?

嫌いな楽器というのは考えにくいかもしれませんが、「特に惹かれない楽器」くらいならあるでしょう。

私の場合、好きなのはバイオリン、関心がないのはファゴットでした。

ファゴットは、「興味ない楽器ってある?」と聞かれて即答できたわけではありません。

関心がなければ、意識にも上らないからです。

「ファゴットって好き?」と聞かれてはじめて「好きというか、気にしたことがない」と思いました。

実際に音を聴いたときも、「別にどっちでもいいかな」と感じました。

ところが、です。

ドニゼッティのオペラ『愛の妙薬』のアリア「人知れぬ涙」のイントロに出てくるファゴットのソロを聴いたとき、認識が変わりました。

「ファゴット大好き」になったのです。

どんな楽器であろうと、うまい演奏ならすばらしいし、下手な演奏は聴くに堪えない。

かといって、バイオリンがファゴットを羨んでもしょうがないし、逆も意味がない。

与えられた楽器の性能を最大限に引き出せば、必ず人を感動させる演奏ができます。

同じように、自分の身体を最大限に活用すれば、必ず魅力的な声が出るのです。