声美人は恋愛上手――言語戦略研究所の齋藤匡章が教える、発声と話し方が人間心理に及ぼす影響 -11ページ目

声は変えられるのか(発声器官の使い方を覚えるボイストレーニング)

●声は今すぐ変えられる

形状の変化しない楽器でも、演奏者によって音が変わりことがわかりました。

仮に声帯という器官が生れつきまったく変化しないとしても、それを根拠に「声は変えられない」などと言えるわけがありません。

楽器の喩えを使うなら、「ストラディバリウスなら、誰が弾いてもすばらしい音色になる」と言っているようなものですから。

しかも、発声に関わるさまざまな器官の中で、声帯しか見ていない。

唇や舌、口腔などは、いくらでも形を変えることができます。

たとえば、「あ~」と母音で伸ばすのでも、舌根(舌の付け根)が盛り上がった状態で発声するのと、舌根を下げるのとでは、音色がかなり違うことがわかるでしょう。

口の開け方も、わかりやすい例でしょう。

これは顎関節の角度の違い。

顎の角度を小さくして、口をあまり開けずにぼそぼそと、あるいはうなるように発声するのと、ガバッと口を開けて角度を大きめに取るのとでは、もはや別人の声のように聞こえます。

ここまで発声器官の形状が変わると、別の楽器で演奏しているようなもの。

身体を誰かと交換することはできなくても、まるで別の楽器を手に入れたかのように声を変えることができるのです。

声は変えられるのか(好かれる声になれるボイストレーニング)

●声は簡単に変えられる

こんな質問をいただきました。

「声は生れつき決まっていると聞いたことがあって、あきらめていたのですが、本当はどうなんですか? ボイストレーニングで声は変えられるんですか」

結論から先に言うと、声は変えられます。

「声は変えられない」との思い込みは無知以外の何物でもなく、もったいないこと甚だしい。

正しい方法でおこなえば、声は簡単に変えられます。

もちろん、あらゆるトレーニングと同様に、いえ、それ以上に、やり方を誤ると弊害が出ます。

トレーニングの成果が上がらないくらいならまだ良いほうで、下手をすると、まともに声が出なくなってしまうことも。

そのあたりの事情については後ほどお話ししますが、まずは「声は変えられる」という大事な前提について説明しましょう。

「声は変えられない」と思い込んでいる人は、おそらく声帯のことしか考えていません。

たしかに大人になってから声帯の形状が大きく変化することは――事故や病気などのケースを除いて――ない。

しかし、形状は変わらなくても、使い方を変えることはできます。

同じ道具でも、使い方の巧拙で、なされる仕事の結果はまったく違いますね。

私にも驚きをもってその事実を思い知らされた体験があります。

子どもの頃、親に連れられてフルサイズ(大人用)のバイオリンを探しに東京の楽器店を訪れたときのこと。

購入する楽器が決まって手続きをしていると、その店に来ていたお客さんがひょいっとその楽器を手に取って弾き出したのです。

「あっ、おっさん何するんだ!?」

と慌てたのもつかの間、その演奏のすばらしさに絶句。

おじさんはさらっと一曲弾き終えると、「良い楽器だね」と言って立ち去りました。

一部始終を見ていた店主が漏らした言葉で、何が起きたのかを知ることになります。

「あの人に弾いてもらったら、高い値がついちゃうな」と。

その日から私はそのバイオリンを弾き始めましたが、現在に至るまで、名を聞きそびれた有名バイオリニストが出してくれたような美しい音を出せていません。

楽器は同じでも、「使い方」が違えば結果が違う――実に単純で明白な道理ではありますが、あらためて思います。

「シビアだな」と。

あなたの声帯も、まったく同じ。

上手に使えば良い声が出るし、使い方が下手なら聞くに堪えない声になる。

このように、声帯のみに注目しても、「声を変えられないわけがない」とわかるでしょう。

続いて、「発声器官」全体を見ていきましょう。

声が初対面の印象を左右する(初対面を制する発声法)

●声の悪いイケメンと声の良い三枚目、どっちがモテる?

相手に与える印象に声がどのくらい影響するか、さらに別の面から眺めてみましょう。

あなたの好きな二枚目芸能人を思い浮かべてみてください。

その人がもし、ドラえもんみたいな声だったら、やっぱり好きになりますか?

答えはきっと「ノー」でしょう。

私たちは、嫌いな声の人とは長く一緒にいられないからです。

「長く一緒にいられない」と本能的に知っているので、初対面の時点で早くも判定を下してしまうのです。

悪声の二枚目より、良い声の三枚目のほうが、はるかにモテます。

断言しましょう。

あなたの好きな人は、必ず「好きな声の人」のはず。

人間関係全般についてはメラビアンの法則に近いかもしれませんが、恋愛では見た目よりも声のほうが影響力が強いのです。

外見は決してイケメンとは呼べない男が、人も羨むイイ女と付き合っているなんて、めずらしくありませんよね。

女性の場合は男性に比べると外見の優先度が高いのですが、声を変えれば恋愛運は確実に高まります。

ところで、声は変えられるのでしょうか。

初対面の印象に与える影響

●知識を増やすとモテるか

続いて、話の内容。

メラビアンの法則によれば、話の内容が印象に及ぼす割合は、わずかに7%といいます。

本当にこんなに少ないのでしょうか。

高尚な話をすれば「博識の勉強家」と高く評価され、中身のないおしゃべりでは「バカっぽい」と蔑まれるのではないか。

現代人の多くは、こう恐れるあまり、話のネタを仕入れるために興味もないテレビドラマを見たり、読みたくもない雑誌を買ったりします。

しかし、心配には及びません。

どんなに内容の濃い話をしようが、「視覚+聴覚」が与える圧倒的な印象には太刀打ちできないからです。

「視覚+聴覚」によって好印象を与えていれば、小難しい話をしても「よく勉強していて、すばらしい女性だ」と褒められます。

「視覚+聴覚」によって悪印象を与えてしまうと、同じ話をしても「物を知ってりゃいいってもんじゃない」「お高くとまってる」「色気はまったく感じない」などと散々な評価。

それはもう、ひどいものです。

恋愛に有利な好印象を与えたいなら、知識を増やしてもダメなんですね。

初対面の印象は何で決まるか

●見た目はどこまで影響するか

まず、視覚的要素の55%。

「美人は得をする」という、何のおもしろみもない、身も蓋もない通念を裏付けたような数字です。

実際に、視覚的要素はこれほど大きく影響するのでしょうか。

たしかに、恋愛の入り口として、見た目は重要です。

たいていのケースで、ファーストコンタクトは視覚です。

どんな容貌の人物が書いたかを知らずに著書を読む場合や、ファーストコンタクトが電話だったような場合を除いて、通常はまず見た目から入ります。

言い換えれば、まずは見た目でふるいにかける、ということ。

その時点でふるい落とされたら、付き合う可能性はなくなりそうです。

しかし、悲観的になるのはまだ早い。

社会性ある大人のルールとして「外見がイマイチだから付き合わない」と表立って言い切ることは少ないし、自分自身でも「外見で切ってはいけない」と信じているので、外見のみによって関係を完全に断たれることは稀です。

つまり、視覚的要素によっていったんは恋愛対象から外されたとしても、逆転の余地が残されているのです。

また、別の調査を参考にするなら、恋愛に影響する視覚的要素としては、生れつきの顔や体型より、表情や動作、あるいは「体を動かしたときに生じるボディライン」のほうが重要であるといわれています。

印象の半分以上を決めるとされる視覚も、恐れるほどではない、ということです。

初対面の印象は何で決まるか

●人は見た目が9割!?

人の印象は何で決まるのか。

ここでは有名な「メラビアンの法則」を借りることにしましょう。

米国のアルバート・メラビアン博士がおこなった実験から、どんな要素が相手に与える印象に影響するかについて、次の結果が得られました。

視覚――55%
聴覚――38%
内容――7%

この数字をざっくり「5割、4割、1割」と見なして、話の内容なんてわずか1割しか影響しないと解釈した「人は見た目が9割」というタイトルの本が話題になったこともありました。

メラビアンの実験はさほど厳密なものではなかったので、細かい数字まで気にするには値しませんが、実験結果は大いに参考になります。

心理学者の立場から、メラビアンの法則を解釈してみましょう。

初対面を制するための発声法(ボイストレーニング)

●どうすれば付き合いが始まるか

人間は社会的動物ですが、誰とでも仲良くなりたいわけではありません。

生身の肉体を持つ存在は身勝手なものなので、「みんなに好かれたい。嫌われたくない」と願っていながら、同時に「好きではない相手とは付き合いたくない」と思っているものです。

では、どんな相手となら「付き合いを始める可能性」を検討するのでしょうか。

資産家? 博識? 有名人?

あなた自身の場合を考えてみてください。

答えは意外と簡単に出るはずです。

「感じがいいな」と思った相手。

そうではありませんか?

初対面の印象は最悪だったのに、嫌々付き合っていたらそのうち好きになってきた、というケースも、ないわけではありません。

とはいえ、付き合いが成立する確率がガックリ下がることを考えれば、意図的に嫌われようとするのは賢明ではありません。

初対面で好印象を与えることができれば、付き合いが始まる確率がグンと高まるのです。

問題は、どうやって好印象を与えるか。

その方法です。

初対面の印象を良くするためのボイストレーニング

どんな相手とでも、最初は初対面。

初対面の印象によって、お付き合いが始まるかどうかが決まります。

これはプライベートでもビジネスでも同じことですが、恋愛ではことさらにシビアです。

ここでは、恋愛に有利に働く声を「モテ声」と呼ぶことにしましょう。

一口に「モテ声」といっても、恋愛の段階や場面によって異なります。

使い分けが必要なのです。

初対面でのモテ声とは、どんな発声なのでしょうか。

政治家の声(本物のリーダーになるためのボイストレーニング)

声美人は恋愛上手――発声が人間心理に及ぼす影響-Image2171.jpg
リーダーシップ(指導力)は、声によって大きく増減します。

かつて成功した政治家は「声」を持っている。

消えていく政治家には「声」がない。

その差は歴然としています。

不祥事を起こした際の謝罪会見も、声に命運を握られています。

本人は同じように謝罪しているつもりでも、適切な声が出せれば許されたり共感が得られたりするが、不適切な声を出すと居場所を失う。

リーダーの声を身につけるには、専門の発声トレーニングがあります。

新潟の「たれカツ丼」といえば、ここ

新潟のたれカツ丼を知っていますか?

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たれカツ丼がなかったら、玄米ランチで決まり!