声美人は恋愛上手――言語戦略研究所の齋藤匡章が教える、発声と話し方が人間心理に及ぼす影響 -12ページ目

声を落とすと、売上も落とす

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さっき、圧力鍋のおもりを取り寄せてもらおうと、ホームセンターに電話しました。

最初に電話を受けた女性スタッフ、ワンコールで出たのはよかったけれど、声がちょっと落ちていたな。

「落ちた声」ってわかりますか?

低い声ではありません。音色の話です。

「少々お待ちください」の「ださい」のあたりが落ちている。

大好きな恋人からの電話だったら、自然に声が明るくなるでしょう。

仕事中は、そういう声を出さないと。

技術として発声を覚えないと、気分に翻弄されたダメ声になってしまいますよ。

写真は自然食バイキング「ハーベスト」。

六穀米がよかった。

回転寿司の発声

ランチに寿司屋に来てみました。

新潟市に新しくできたばかりの回転寿司「函太郎」です。

いやあ、実にいい。

スタッフの声。

「合点承知」という合言葉があるようで、この言葉が頻繁に響き渡ります。

「合点承~知」の声が、女性スタッフはソプラノ歌手のように、男性スタッフはテノール歌手のように、明るく軽やかに伸びる。

寿司屋にありがちな「ドスの利いた怖さ」や「むっつり黙ったまま」みたいな暗さはみじんもありません。

この店は伸びますよ、間違いなく。

声による診断は確かですから。
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ケーキのスペルは「Carke」……

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今日は少し体系的な話をします。

「言語戦略」という考え方を持っていますか?

前著『コトバを変えなきゃ売れません』(サンマーク出版)で初めて広く取り上げられた概念です。

もともと私の造語なので、べつにこのまま正確に覚えなくてもいいのですが、言語戦略という考え方はしっかりと理解して、なおかつ実践してほしいと思っています。

言語戦略とは、発声を含む言語能力をいかに目標達成のために有効に活用するか。

例えば恋愛シーンで、「彼ともっと仲良くなりたい」という目標を達成する上で、どんな声や言葉を出したら言語戦略的に優れているか。

ビジネスシーンで、ふだんからどんな声で話していれば、「この職場で重視される立場になる」という目標を達成する上で言語戦略的に望ましいのか。


あ、いま通り過ぎた店のメニューボードに妙な言葉がありました。

(上の写真です)

まわりの記載から推測するに、「Carke」ではなくて「Cake」でしょうね。

あるいは、私の知らない言語にこのような言葉があるのかもしれませんが……。

言語戦略的に、「通じにくい言葉や表現」はマズイ。

伝えることはコミュニケーションの基本ですからね。

声の源泉は「意識」(良い声を出すためのボイストレーニング)

「声の源泉は意識」という基本的概念があります。

この基本は、ありとあらゆる発声シーンに関わります。

意識力によって声の方向や距離をコントロールしたり、声にニュアンスをつけたりします。

そもそも身体操作は意識で主導するものですからね。

例えば、飲食店での接客時に、「決まりだからとりあえず言う」という感覚で、決まり文句としてバババッと台詞を言ってしまうと、内容が伝わりにくいだけでなく、声そのものも快適な響きにならない。

超高速で「ご飯キャベツ汁物はお代わり自由となっておりますっ」とかね。

これでは内容だけではなく気持ちも伝わらない。

相手にメッセージ(伝えたい意思内容)を伝える、というコミュニケーションの基本を忘れないようにしましょう。

「ピー」と異常音が……

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大好きなトンカツを食べに来ました。

ときどき「ピー」と超高音が厨房のほうから聞こえてきます。

まあ、何かの機械が発する音なのでしょうが、かなり気になります。

高齢者になると、高い音を聞き取る機能が磨耗するので、年配の経営者は気づいていないのかもしれない。

本来は快感に繋がる高音も、極端に高くなると耳障りになります。

店舗で発せられる音は、すべてお客様の快適さに関わります。

このあたりは声ではなくて「音」の話なので、フェルモンド齋藤氏のほうから詳しく話してもらえるかもしれません。

次回はちゃんと声の話をしますね。

今日の音楽会は「カタリ カタリ」(ナポリターナ)を歌いました

今日はメイフェア音楽会でした。

ピアニスト渡部未玲さんの伴奏で「カタリ カタリ」を歌いました。

わが師・谷川須佐雄直伝のベルカントをお楽しみいただけたでしょうか。

音楽会の模様はまたあらためて。

電話の声はごまかせない(電話で良い声を出すボイストレーニング)

「老け声」の続きです。

見た目の年齢はごまかしが利きます。

メイクでかなりカバーできるし、何やら注射して皮膚のシワを消す人もいる。

最後の手段として美容整形だってある。

ところが、声は外から手を加えて手軽に変えることはできません。

こんな話があります。

本人にわかったら可哀相なので曖昧に書きます(今はもう若々しい声になったから大丈夫なんですが)。

すごく若く見える女性がいました。

どのくらい若く見えるかというと、実年齢より10歳以上。

40歳くらいなのに、20代後半に見える。

彼女に会った人は、みんなそう言いました。

「30歳にはなってないよね」と。

私なんて「かわいらしい女の子だな」くらいに思ってしゃべっていましたから。

ところがある日、彼女から電話がかかってきました。

その声が、なんと、年相応なんです。

いわゆる老け声ではないんですよ。でも、年相応。

はじめは誰だかわかりませんでした。

おもしろいのは、以前から声は聞いていたのに、視覚的要素の影響でごまかされていたこと。

まったく同じ声のはずなのに、電話だと10歳以上も年取ってしまうのです。

だから、声のプロとしてあなたに提案します。老け声対策のボイストレーニングで、電話でも化けの皮が剥がれない「本物の声」を身につけましょう。

女性に特有の「老け声」とは(老け声にならないためのボイストレーニング)

今度は女性の老け声について。

女性に特有の老け声は、「高めの声が一瞬裏返り、かすれる」のが特徴。

声のかすれは声帯の粘膜が老化するせいなので、80代で「赤ちゃんみたいな肌」を維持するのが無理なのと同様、ある程度はしかたない。

しかし、声の裏返りは筋力の衰えが原因なので、筋トレによって予防・改善が図れます。

また、発声法を変えると、かすれをほとんどなくすこともできます。

今度一緒にトレーニングをしましょうね。

どうして老け声になってしまうのか(老け声にならないためのボイストレーニング)

年齢を感じさせてしまう声があります。

これを「老け声」と呼びます。

男性と女性では、典型的な老け声が異なります。

男性に特有の老け声は、「口の中にこもり、弱々しく、ノイズの多い声」。

俳優の大滝秀治さんの声をイメージするとわかるでしょう。

「力を振り絞って持ち上げる」感じがあります。

綱引きのように比較的長い時間にわたって力を出し続けるとき、これに似た声が漏れることがあります。

なんとなくイメージできましたか?

(次回に続く)

良い声を簡単に出す方法(心理状態が声に影響する)

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写真は、アフタヌーンティー・リビングの売り場。

私はティールームによく行きます。

ここのファッションは、自然志向のナチュラルカラーですね。

強いビビッドな色の服は置いていません。

色彩心理学という分野があって、ひそかに色彩コーディネートの資格を持つ私は、「色と声」というテーマでエッセイを書いたこともあります。

あ、でも服飾のコーディネートは詳しくないので、相談しないでください。

さて、実際のところ、色と声には関連があると思いますか?

この問題は「色→心理状態→声」の順に考えると簡単に解けます。

色彩心理学の研究にあるように、色は気分など心理状態に作用します。

真っ黒な喪服を着て、ノリノリで踊るのは無理。

そして、心理状態は確実に声に影響します。

落ち込んでいるときに、明るい声は出しにくいでしょう?

だから、「色は声に影響する」のです。

やわらかい色合いの服を着ると、不思議とやわらかい声になります。

赤い服を着ると、力強い元気な声が自然に出ます。

今週末の音楽会では、何色の着物にしようかな。

おいおい、何色って、タキシードじゃないのか!?