天才とは、高い目標に向かって、諦めることなく挑戦し続ける勇気を持った人のことを言う。
NHKプロフェッショナルの流儀に登場した競馬の天才ジョッキー武豊さんの姿を見て、そう思いましたね。
この番組では、国内では無敵の天才が、欧米の戦いに挑み続ける姿が映されていた。競馬に疎い私でも、パリで開催される凱旋門賞というのが世界一決定戦であり、最大のメジャーであることは分かっていた。日本人の期待にほとんど応えられていないそのレース結果に、武豊自身は「諦めない挑戦」を続ける。
‥持続する志
この言葉との最初の出会いは、日本人ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎さんのエッセイ集だった。戦後‥を様々な視点から考察したエッセイ集ではあったが、印象に残っているのはその言葉の響きだった。継続は力なり、ですね。
ありがとうございました。
最近はテレビに出ずっぱりの脳科学者 茂木健一郎先生は、
異業種に登場することは他流試合に臨むようなものとおっしゃっていましたが‥
先日、日本テレビのタモリさんがMCをつとめる新しい企画番組に登場していましたね。
この番組、テレビのマンネリ化を打破するための企画番組でしたが、
そのヒトコマで「脳」がテーマになったコーナーがありました。
相変わらず頭に電極を巻いた実験のシーンが登場して、
オヤジギャグというか、駄洒落の好きなオジサンが、
駄洒落と脳の活性化の関係を示す実験コーナーがありました。
寒~い駄洒落の連続でしたが、言っているご本人の脳は、
真っ赤に燃えているのがよく分かりました。
この映像をみてコメントを求められた茂木先生は、
駄洒落の効用を肯定的に捉える発言をしていましたが、
その最後にこんなことを付け加えましたね。
‥脳が活性化するということが
本当にハッピーなことかどうかは、まだ分からない。
どこまでも続く脳活性化ブーム、その無原則なポピュラー化に対する警鐘でもあるこの発言に、私ははっとしたのでしたが‥。
依然として未知の領域が多い脳の世界。
その世界を科学的、実証的に研究する科学者の存在は、
今日の不安時代を表現するマスコミ的狙いにぴったりの存在でありテーマでもありますね。
しかし、スピリチュアルのブームや占いブームと同じ位相で語られる脳のテーマには、どこか違和感があるのも事実です。
脳が活性化することについて、無原則に喜ばしいことだと考えるのは、果たしてどうなのか?
‥本当は、脳は、静かにしている時が、一番幸福なのかもしれない。
と考える方が自然なのかもしれませんね。
そういう風に、活性化した脳が、脳自身を評価する時のこの矛盾もまた、楽しいことではありますが‥。
PS この番組には、何と、養老猛司先生もご参加されていたのですが、ほとんど発言はありませんでしたね。馬鹿馬鹿しくて本気に対応しきれないという雰囲気が、また面白かったのではありました。だって所詮はバラエティ番組。真剣に脳科学的な発言をすることは憚れたのでしょう。
異業種に登場することは他流試合に臨むようなものとおっしゃっていましたが‥
先日、日本テレビのタモリさんがMCをつとめる新しい企画番組に登場していましたね。
この番組、テレビのマンネリ化を打破するための企画番組でしたが、
そのヒトコマで「脳」がテーマになったコーナーがありました。
相変わらず頭に電極を巻いた実験のシーンが登場して、
オヤジギャグというか、駄洒落の好きなオジサンが、
駄洒落と脳の活性化の関係を示す実験コーナーがありました。
寒~い駄洒落の連続でしたが、言っているご本人の脳は、
真っ赤に燃えているのがよく分かりました。
この映像をみてコメントを求められた茂木先生は、
駄洒落の効用を肯定的に捉える発言をしていましたが、
その最後にこんなことを付け加えましたね。
‥脳が活性化するということが
本当にハッピーなことかどうかは、まだ分からない。
どこまでも続く脳活性化ブーム、その無原則なポピュラー化に対する警鐘でもあるこの発言に、私ははっとしたのでしたが‥。
依然として未知の領域が多い脳の世界。
その世界を科学的、実証的に研究する科学者の存在は、
今日の不安時代を表現するマスコミ的狙いにぴったりの存在でありテーマでもありますね。
しかし、スピリチュアルのブームや占いブームと同じ位相で語られる脳のテーマには、どこか違和感があるのも事実です。
脳が活性化することについて、無原則に喜ばしいことだと考えるのは、果たしてどうなのか?
‥本当は、脳は、静かにしている時が、一番幸福なのかもしれない。
と考える方が自然なのかもしれませんね。
そういう風に、活性化した脳が、脳自身を評価する時のこの矛盾もまた、楽しいことではありますが‥。
PS この番組には、何と、養老猛司先生もご参加されていたのですが、ほとんど発言はありませんでしたね。馬鹿馬鹿しくて本気に対応しきれないという雰囲気が、また面白かったのではありました。だって所詮はバラエティ番組。真剣に脳科学的な発言をすることは憚れたのでしょう。
トニーレオン、金城武‥レッドクリフを観た。
三国志クライマックスの赤壁の戦いをメインにした中国独特の映像だ。
兵士80万人と戦艦2000隻という大軍に膨れ上がった曹操に、劉備と孫権の同盟軍は兵士5万人で立ち向かう。元々水軍であった呉の孫権に勝機はあったが、何しろ多勢に無勢だ。この戦いで様々な戦略を駆使し、呉の軍師周瑜(トニーレオン)と劉備の戦略家諸葛孔明(金城武)の関係が微妙なタッチで描かされている。
100万人の兵士が、大陸を南下する。
私は、この映画を観ていて、そもそもこれだけ巨大化した軍隊は、食糧の調達から武器の調達、戦闘員の指揮命令の伝達速度やモチベーションの維持など、様々な組織としての問題をどのように解決していったかのほうに関心があった。
100万人といえば、日本の政令指定都市と同じ規模だ。
そして赤壁の戦いでも、対峙してから戦闘に入る前に長い時間を要 するとなれば、どの程度の経済力がなければならないか‥。戦は大義と人心の掛け算。そのあたりは、民衆のためというだけで、本当に戦ができるのかどうか‥。
そんなことを考えながら、この映画を見ていたわけですね。
しかし、決着は来年春に公開される第二部を見るまでは分からない‥となっています。
それにしてもスケールの大きな映像ではありました。
三国志クライマックスの赤壁の戦いをメインにした中国独特の映像だ。
兵士80万人と戦艦2000隻という大軍に膨れ上がった曹操に、劉備と孫権の同盟軍は兵士5万人で立ち向かう。元々水軍であった呉の孫権に勝機はあったが、何しろ多勢に無勢だ。この戦いで様々な戦略を駆使し、呉の軍師周瑜(トニーレオン)と劉備の戦略家諸葛孔明(金城武)の関係が微妙なタッチで描かされている。
100万人の兵士が、大陸を南下する。
私は、この映画を観ていて、そもそもこれだけ巨大化した軍隊は、食糧の調達から武器の調達、戦闘員の指揮命令の伝達速度やモチベーションの維持など、様々な組織としての問題をどのように解決していったかのほうに関心があった。
100万人といえば、日本の政令指定都市と同じ規模だ。
そして赤壁の戦いでも、対峙してから戦闘に入る前に長い時間を要 するとなれば、どの程度の経済力がなければならないか‥。戦は大義と人心の掛け算。そのあたりは、民衆のためというだけで、本当に戦ができるのかどうか‥。
そんなことを考えながら、この映画を見ていたわけですね。
しかし、決着は来年春に公開される第二部を見るまでは分からない‥となっています。
それにしてもスケールの大きな映像ではありました。
つくづくゴルフは上がってみなければならないと思う。
女子プロゴルフの最終戦での、古閑美保選手の逆転優勝、そして賞金女王獲得のドラマは面白かった。
最後の一つのホールまでの韓国ジョン・ミジョン選手のプレーは安定し挑戦的だった。同じ組の不動選手も粘り強いゴルフでかつての女王の意地を見せていた。
最終ホールで2打の差は、勿論何があるか分からないものの、ジョン選手の勝利の確率は相当に高いものでしたね。しかし、結果としては、メジャー大会優勝へのプレッシャーが与える重圧の大きさを感じざるをえなかった。
最終ホール、ジョン選手の第2打は、まさかのハーフシャンク。(私がいつも体験する恐怖の一打!)グリーン横の深いバンカーへ。
バンカーからの第3打は、在り得ない事に大ホームラン。(私が体験するいつものバンカーショットと同じではないか?)グリーン奥まで飛ばしてしまった。
寄せはくだりの順目の芝。結局ダブルボギーでプレーオフにさえ残れない結果となってしまいましたね。
これがゴルフの怖さでしょうか?
私達ビギナーが、ゴルフをやる毎にやってしまう失敗を、プロがやってしまうのですからね‥。
そして、第2打でピン傍につけた不動選手の、そこからの信じられない3パット。
古閑選手の優勝をお膳立てしてしまったような、絵に描いたような勝負でした。
男子ゴルフの石川遼選手、女子ゴルフの20歳前後の若いプレーヤー達を見ていると、時代が変わっていく様を同時体験しているような気分です。
また来年も皆さん頑張って、ファンを楽しませてください。
ありがとう。
女子プロゴルフの最終戦での、古閑美保選手の逆転優勝、そして賞金女王獲得のドラマは面白かった。
最後の一つのホールまでの韓国ジョン・ミジョン選手のプレーは安定し挑戦的だった。同じ組の不動選手も粘り強いゴルフでかつての女王の意地を見せていた。
最終ホールで2打の差は、勿論何があるか分からないものの、ジョン選手の勝利の確率は相当に高いものでしたね。しかし、結果としては、メジャー大会優勝へのプレッシャーが与える重圧の大きさを感じざるをえなかった。
最終ホール、ジョン選手の第2打は、まさかのハーフシャンク。(私がいつも体験する恐怖の一打!)グリーン横の深いバンカーへ。
バンカーからの第3打は、在り得ない事に大ホームラン。(私が体験するいつものバンカーショットと同じではないか?)グリーン奥まで飛ばしてしまった。
寄せはくだりの順目の芝。結局ダブルボギーでプレーオフにさえ残れない結果となってしまいましたね。
これがゴルフの怖さでしょうか?
私達ビギナーが、ゴルフをやる毎にやってしまう失敗を、プロがやってしまうのですからね‥。
そして、第2打でピン傍につけた不動選手の、そこからの信じられない3パット。
古閑選手の優勝をお膳立てしてしまったような、絵に描いたような勝負でした。
男子ゴルフの石川遼選手、女子ゴルフの20歳前後の若いプレーヤー達を見ていると、時代が変わっていく様を同時体験しているような気分です。
また来年も皆さん頑張って、ファンを楽しませてください。
ありがとう。

思潮社から発刊されている月刊専門誌現代詩手帳。
その11月号の特集は「清岡卓行」さんだ。
戦後詩の中で政治の世界から遠く離れ、
愛と抒情の中に人間の悲しみを描き続けた詩人だと、私は思っている。
清岡さんの詩との出会いは、
他の多くの人と同じように、
夭折した天才原口統三さんの「二十歳のエチュード」の中だった。
その後、アカシアの大連で芥川賞を受賞された清岡さんは、
詩、小説、エッセイなど、ジャンルを問わずに活躍していく。
本誌では、巻頭に高橋英夫さん、新井豊美さん、宇佐美斉さんが清岡さんの全詩業について論じている。また、選定された代表的な詩も掲載されている。
その中で、三者共通して第一位にあげているのが、
「氷っ焔」の中の「石膏」という作品だ。
この詩の言葉の音楽性と言葉の彫像性(?)に心打たれた人は多いでしょう。
その最初の書き出しは‥‥
石膏
氷りつくように白い裸像が
ぼくの夢に吊るされていた
その形を刻んだ鑿の跡が
ぼくの夢の風に吹かれていた
悲しみにあふれたぼくの眼に
その顔は見おぼえがあった
ああ
きみに肉体があるとはふしぎだ
この詩は、まだ続きますが、
この最初の8行で、私は、清岡さんの感性にしびれたのでした。
清岡さんの詩に登場する「夢」。若くして美しい妻を失った悲しみが、「日常」の中に白んで見えているようです。石膏のように瞬間的に氷りつく焔。燃える情念と肉体との乖離が、どこまでも融合のない人間の心と肉体の距離を暗示させている。
全ての美しいものに対する清岡さんの感性とその表現は、いつまでも、私の心に響いているのです。