最近はテレビに出ずっぱりの脳科学者 茂木健一郎先生は、
異業種に登場することは他流試合に臨むようなものとおっしゃっていましたが‥
先日、日本テレビのタモリさんがMCをつとめる新しい企画番組に登場していましたね。
この番組、テレビのマンネリ化を打破するための企画番組でしたが、
そのヒトコマで「脳」がテーマになったコーナーがありました。
相変わらず頭に電極を巻いた実験のシーンが登場して、
オヤジギャグというか、駄洒落の好きなオジサンが、
駄洒落と脳の活性化の関係を示す実験コーナーがありました。
寒~い駄洒落の連続でしたが、言っているご本人の脳は、
真っ赤に燃えているのがよく分かりました。
この映像をみてコメントを求められた茂木先生は、
駄洒落の効用を肯定的に捉える発言をしていましたが、
その最後にこんなことを付け加えましたね。
‥脳が活性化するということが
本当にハッピーなことかどうかは、まだ分からない。
どこまでも続く脳活性化ブーム、その無原則なポピュラー化に対する警鐘でもあるこの発言に、私ははっとしたのでしたが‥。
依然として未知の領域が多い脳の世界。
その世界を科学的、実証的に研究する科学者の存在は、
今日の不安時代を表現するマスコミ的狙いにぴったりの存在でありテーマでもありますね。
しかし、スピリチュアルのブームや占いブームと同じ位相で語られる脳のテーマには、どこか違和感があるのも事実です。
脳が活性化することについて、無原則に喜ばしいことだと考えるのは、果たしてどうなのか?
‥本当は、脳は、静かにしている時が、一番幸福なのかもしれない。
と考える方が自然なのかもしれませんね。
そういう風に、活性化した脳が、脳自身を評価する時のこの矛盾もまた、楽しいことではありますが‥。
PS この番組には、何と、養老猛司先生もご参加されていたのですが、ほとんど発言はありませんでしたね。馬鹿馬鹿しくて本気に対応しきれないという雰囲気が、また面白かったのではありました。だって所詮はバラエティ番組。真剣に脳科学的な発言をすることは憚れたのでしょう。