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考える道具を考える

The instrument which I think

ゴルフ日本シリーズが終わり、
17歳の天才石川遼さんの今年のシーズンが終わりましたね。
最後もベスト5に入り、その実力を余すところなく披露しました。

秋のシーズン以来、石川遼選手のスウィングの素晴らしさと、
その吸収力の潜在能力、素直さ、そして実現できる能力の高さについて、
先輩のプロゴルファー達は一様に絶賛していました。

先輩プロゴルファーの石川選手に対する評価の仕方を見ていて、
日本の男子ゴルフ界は、来年一段と飛躍するように思えましたね。
そうです、先輩が「忘れていたもの」を思い出し、奮起するのです。

将棋の世界でのことでした。
名人を張った米長邦雄 現日本将棋連盟会長はかつて、
羽生さんの登場によって、若者の新しい将棋感覚と強さに驚愕しました。

この映像世代の棋士達に負けていく先輩棋士達は、
縦社会の典型であった将棋界にあって、敢えて若い天才達の研究会に顔を出すようになったのです。
その先頭をきったのが、米長会長でした。

その態度は、潔いもので、また勝負師としてのブライトも感じられた行為でした。
そして、将棋界は新しい戦乱の時代になり、
ファンにとって新旧の旧の奮起が楽しみともなったのです。

石川遼選手の能力はまだ未知。
しかし、ゴルフというスポーツに与えたインパクトは、
アメリカPGAに登場したタイガーウッズと同等のものであると考えてよさそうです。

時代の弁証法的発展の理念は、
こうした正反合という流れを形作っていくのだと、
つくづく思いました。

考える道具を考える-choice
ゴルフ雑誌は数多くある。
その中で、隔月刊で出版されていたゴルフ専門誌「Choice」が、月刊化した。
写真は、その第一弾。新年号の表紙である。

この雑誌は、単なるゴルフ技術のハウトゥを掲載するのではなく、
ライフスタイルに即したゴルフの素晴らしさを伝えることをコンセプトとして、特に人にフォーカスした記事を楽しむことができるのが特徴だった。

月刊誌化した今回の号でも、この基調は変わらない。
特に今回の特集では、全英オープンを二連覇したハリントン選手の先生と言われるスコットランドのボブ・トーランスのインタビュー記事が特筆される。取材は、フリージャーナリス上杉隆さん。

インタビューレッスンというジャンルは今まであまり見ない。ボブとの対話の雰囲気をスコットランドの風景の中に見事に描写する上杉さんの筆致に感心しながら、内容は、レッスンの肝をついている。この記事構成はとても楽しい。

そして、ボブの基本的考え方は、あの伝説のベン・ホーガン「モダン・ゴルフ」の考え方に基本があることがわかった。

クラブの材質が変わり、機能も変わり、既にモダン・ゴルフの考え方は古いパーシモン時代のものだという評価が多かったが、実は、ゴルフのスゥイングの基本は、変わらないという信念があるように思えましたね。

私が、書棚から古くなった「モダン・ゴルフ」をもう一度引っ張り出して、さっそく復習してみたのは言うまでもありません。美しくも科学的なイラストの説得力。そこには普遍性が潜んでいたのだと改めて発見しているのでした。

月刊Choiceに期待します。

日本総研会長 寺島実郎さんの言葉。

強さの秘密は、どんなことでも耐えうる力。
オバマさんは、人種だけでなく、あらゆるパッシングに耐えて今日まで来た。
打たれても打たれても立ち上がってくる強さが、
今日の混迷する政治経済状況を突破できる期待をいだかせる理由だという指摘でしたね。

やはり、これでしょう。

一度失敗したら、二度と取り組まない。
他人の視線が気になってできない。
自分が失敗するのてばないかと不安だ。
‥‥

やらない理由は山のようにある。
しかし、いいじゃないか!
実行こそ、最も大切。失敗したら、またやればいい。
諦めない!

こんな気合を入れていくことが大切なんですね。


ビジネスの世界で、
様々な人と対話していて、
本当に自分が伝えたいと思っていることが、
どこまで伝わっているか‥‥最近は、「伝わっていないだろうな‥?」と思うことが多くなった。

どんな言葉も、
私が発する言葉の意味は、
相手が同じ言葉を聞いた時に受け止める意味とは、大きなズレがある。
そこを埋めようとして、さらに言葉を重ねる。

言い換え、例示、ユーモア、映像‥いろんな方法やツールを使う。
それが、重ねれば重ねるほど、「真意」と遠くなっていくのを感じながら‥。


   ‥50%、伝わればいい!

これは、理想。

メラビアンの法則によれば、言葉だけであれば、

   ‥7%、伝わるのはそれだけ!


だから、伝えたいと思った時は、伝わる可能性の高い人に話しをすること。
「感性が合う」「価値観が近い」と感じる人と話をする。
それが、共感の基本原則なのだと、つくづく思うのですね。

話が通じない、完成が合わない、という人と話をしても、
時間の無駄だと思ってしまう。どう伝わるかは、相手の解釈に依存するという当り前の原則に、自然に従えばいいのですね。

   ‥伝わらないことを嘆く前に、
    伝わる人を大切にしようと‥そう思うのです。

人間に与えられた時間は有限ですしね‥。
この話の心、伝わるのでしょうか?

考える道具を考える-ファシリテータ道具箱
「ファシリテーターの道具研究会」という任意の研究団体があるらしい。
この研究会に所属するビジネスマンや研究者、コンサルタントが手分けをして作ったのが本著だ。「ファシリテーターの道具箱」(ダイヤモンド社2008年3月刊)執筆のリーダーは森時彦さん。神戸製鋼所やGEに勤め、マーケティングや開発を担当した後、コンサルティング会社を設立して現在は各種の講演や指導をしている方とあります。

アメリカでは、ファシリテーターという独立した存在が社会的に認知されていますね。コーチングもそうですが、社内で大きな会議を開いたり、具体的な開発や顧客理解のためのミーティングをする時には、プロのファシリテーターが呼ばれます。社内会議は、外部のファシリテーターの存在によって、客観的になり問題解決型になります。

わが国では、まだまだファシリテーターの存在が社会的に認知されているとは言いがたい状況です。コーチングとファシリテーションの相違点は、コーチングが個人の能力や問題解決に重点が置かれているのに対して、ファシリテーターで集団や組織に注目するところでしょうか?

さて本著、道具箱というからには、様々なツールの解説が続きます。一つひとつのツールに目新しいものはありません。マインドマップまで含まれています。大切なのは、道具ではなく、道具の使い方だ‥とは、本著の前分にありますが、残念ながら使い方については、使う人の理解と実践のための努力が必要のようです。そうですね。道具の存在を知れば道具を使えるというものではありませんからね。

ファシリテーターという存在そのものに、私は強い関心を持っています。
その存在が使う道具のカタログが本著だとしたら、具体的な実践こそ、大切なのでしょうね。
ファシリテーターという立場にたったつもりで、ミーティングをリードしてみると、また会議参加の新しい側面が見えてくるかもしれません。

   ‥大切なのは実践力。