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考える道具を考える

The instrument which I think

第32回日本アカデミー賞の優秀作品賞が、
12月18日に発表されましたね。

優秀作品には、

  おくりびと
  母べえ
  クライマーズ・ハイ
  ザ・マジックアワー
  容疑者Xの献身

の5つの作品が選ばれました。
最優秀作品‥‥私の個人的な評価で言えば、
クライマーズ・ハイとザ・マジックアワーの二作品を選びたいところですが、
山田洋次・吉永小百合さんコンビの母べえが獲得するような気がします。

それにしても今年は、堤真一さんの活躍が目立ちましたね。
また、助演男優賞に選ばれた堺雅人さんのクライマーズハイでの演技は、彼の成長をしっかり見ることができました。篤姫など話題の作品に数多く登場した堺さんの今年の活躍も特筆ものでした。

推奨したい作品の一つクライマーズ・ハイは、‥
1985年(昭和60年)8月12日に起きた航空機事故を題材にした社会派ドラマ。
日本航空123便は群馬県多野郡上野村・御巣鷹の尾根に墜落、炎上。歌手の坂本九さんも犠牲者の一人となったこの悲劇は、今でも、日本人の心の中に残された残酷な記憶の一つですね。

この悲劇の舞台となった群馬県の地方新聞社、上毛新聞の記者達の戦いの模様が描かれたのがクライマーズ・ハイでした。

そしてこの事故の原因は、いまだ持って解明されていないというのも、現代に繋がる様々な問題を提起している作品でもありましたね。

日本アカデミー賞の最優秀賞の選出は来年2月。選考結果を楽しみにしたいと思います。

中公新書のシリーズ最新版。
茂木健一郎先生の「脳はもっとあそんでくれる」(2008年12月刊)を読んで、この一年、私は茂木先生の比較的熱心な読者の一人だったことを思い出しながら、以下の前文を噛み締めている。


‥‥そもそも、先に何が起こるかなど完全にわかり得ないのが、生きるということである。
  ある程度の規則はあっても、予想できない側面は必ず残る。

‥‥規則性と不規則性が入り交じったこの状態を、私たちは「偶有性」と呼ぶ。
  そして人間の脳は、生きる上でされることができない偶有性に対して、
  前向きに取り組むことを一番の得意としている。

そうなんだ!
脳は最高の私の相棒なんだ。

ポジティブに考えようとするとき、脳は最も活発に活動するということは、
科学的に実証されつつあるようですし‥。

偶有性‥‥どうなってしまうのか? わからないから楽しく生きることができる。
私は、この言葉を抱えて、来年も頑張るもりだ!


仕事の合間をぬって、
大阪港にある天保山ハーバービューに足を伸ばした。

海遊館は、ジンベイザメが回遊する巨大な「海」で有名だ。
その悠然とした泳ぎは、今も健在だった。

考える道具を考える-くらげ
そして天空から回遊しながら水族館の魚たちを眺め、
終着近くにあるクラゲのゾーンで足を止めた。

夜のシーンの中に、真紅の透明な光を放ちながら、
ふわりふわりと浮遊するクラゲ。

その肉体のかけらもない不思議な生き物が、
古代からどのくらい長く、地球の海に生息してきたのか私は知らない。

しかし、今、ここに、在る。
何かを思考するわけでもなく、
ただ、在るために在る。

これが本当の無心なのだろうか?

私は、このふわりふわりと動く軟体生物に目を留めながら、
それを見ている自分自身の姿を見つめている自分の存在に気が付いたのでした。

私はクラゲ?


今年の一年を締めくくるのに、
象徴的なクリスマスの過ごし方になります。

本日より大阪にて、人材育成のファシリテーションを担当するため、
出張の旅支度です。

今年は、人の育成に携わる仕事が多く、
経営はまさに人なりを実践してきました。

一年の最後の時を、人材育成に翔けるのも、
大袈裟にいえば、今の時代を現しているのかもと‥‥。

ではでは‥。
いってまいります。
 確かに新しい才能なのでしょう。
 NON STYLEの勢いが、グランプリの勢いとマッチングしてしまったといえばいいのか。

 漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2008』決勝戦は、NON STYLEがグランプリを獲得し、優勝賞金 1000万円を手にしましたね。

 私は密かに浅草演芸場を拠点とするナイツに期待さしていたのですが、残念でした。

 漫才の本筋というつもりはないのですが、漫才もまた「話芸」の一つとして考えている私は、最近のガチャガチャ五月蝿いだけの掛け合いにうんざりしていただけに、ナイツの本筋に期待していたのでした。

 まさにボケとツッコミ。次々と言葉の食い違いを題材にボケを連発するリズム感は、次に何が出てくるのかゆっくり味わう隙さえ与えず、その語感を楽しむことができるタイプの漫才コンビなのですね。但し、このパターンでずっといくと、直ぐに飽きられてしまうという危機感はありますが、今は楽しい。

 その意味で、今年もこうした本筋が優勝できなかったのは残念でしたね。

 しかし、しばらくは、ナイツは活躍するでしょう。

 私は、ひたすら、浅草演芸場に足を運ぶことになります。
 暗い予感の時代がずっと続き、お笑いは文化として定着してきましたが、そこには時代に対応した新しい芸への挑戦が支えているのだと痛感させられた今年のM1でした。

 ありがとう。