大阪港にある天保山ハーバービューに足を伸ばした。
海遊館は、ジンベイザメが回遊する巨大な「海」で有名だ。
その悠然とした泳ぎは、今も健在だった。

そして天空から回遊しながら水族館の魚たちを眺め、
終着近くにあるクラゲのゾーンで足を止めた。
夜のシーンの中に、真紅の透明な光を放ちながら、
ふわりふわりと浮遊するクラゲ。
その肉体のかけらもない不思議な生き物が、
古代からどのくらい長く、地球の海に生息してきたのか私は知らない。
しかし、今、ここに、在る。
何かを思考するわけでもなく、
ただ、在るために在る。
これが本当の無心なのだろうか?
私は、このふわりふわりと動く軟体生物に目を留めながら、
それを見ている自分自身の姿を見つめている自分の存在に気が付いたのでした。
私はクラゲ?