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考える道具を考える

The instrument which I think

$考える道具を考える-中期の入り
この写真は2007年11月、「かぐや」が送ってきた地球の写真。
地球では太陽を見て日没と言いますが、月から地球を見た場合は「地球没」とでもいうのでしょうか‥。

こんなに美しい奇跡の星が、次第にその姿を変えつつあるのでしょう。地球を支配する人間の自らの内なる欲望のために、こんなに美しい星が、いずれ消えさるとは思いたくないですね。

自然、宇宙と人間のとの共存は、どこまで可能なのか‥。

ところで爆笑問題がMCをつとめるNHKの「爆問学問‥にっぽんの教養」という番組に、ウイルス学の権威、河岡義裕氏が登場していた。新型インフルエンザの真実と題するこの番組で、河岡氏は、永遠に続くウィルスの変異と人間との格闘の歴史を分りやすく語ってくれたのが印象に残りましたね。

要は、数知れないウィルスの種類の中で、毒性が強いインフルエンザが人間の体内に存在する適応力を持つと、人間にとっては脅威となるのですが、しかし結局、自分が生きるための環境である人間そのものを死に至らしめることになり、自分が生きる環境を失ってしまうことになり、毒性の強いウィルスは結局長続きしないというパラドックス。

賢いウィルスは、自分が生き残るために人間に害を与えない範囲で人間という環境と共存する‥といったお話し。まさにエイリアン。

こんなお話しを聞いていて、人間もまた、地球という自分が生きる環境の中で生きる生物だとして、その生きる環境を食い尽くしてしまったら生きる場所を失うということに、本当に気づいているのだろうかということ。連鎖する共存への義務が、地球上の人間に与えられた使命であるということか‥。

私達も毒性をもって愚かなウィルスと同じような運命を辿らないように、気をつけなければならないのですね‥‥。


私は煙草愛好家です。
今は一般的な紙巻煙草を楽しんでいますが、昔はパイプを自分で彫ったり、葉巻などであそんだりもしました。煙草の煙は、自分の内的な時間を表現する貴重な自己認知のための映像的表現だと確信していたりしたのです。

煙草はあくまでも嗜好品。
珈琲を愛飲するように、あるいはお酒を楽しむように‥
だから、その価格が高くなることに対する評価は、
自分で判断すればいい。

経済的理由で煙草を断念する人もいるでしょうし、
心理的理由で他の経費を削減して喫煙を続ける人もいるでしょう。

ところで‥

全国たばこ販売協同組合連合会、全国たばこ耕作組合中央会、日本たばこ産業株式会社が昨年末に締め切ったネット上の煙草増税反対署名の数は、300万3939件だったそうです。これって「3939‥サンキュー、サンキュー」という駄洒落? にも思える数字ですが、2700万人いる煙草愛好家にとっては、頭の痛い増税ではあるのですね。

但し、増税に関して、この喫煙者の「量」で反対するのには違和感も感じます。
大勢の人に影響があるから反対というのは政治的ロジック。

煙草は、本来こうした政治的理由とは無縁のはずだと考えたいですね。

かつて、マッカーサーが日本に降り立った時のパイプ。
これは演出なのだと思いますが、とにかく一つの威厳を示していたのも事実ですね。
あるいは、キューバカストロの葉巻。
大正期の小説家の写真には、必ずペンを持つ手に煙草がありました。

こういうシーンの中にある煙草が、私は好きなんですね。
だから、いわばファッションで自分の個性を表現しようとする人の心理と同じように、煙草を愛用すればいいのだと思うのです。

増税で値段が上がるのに賛成しているのではないのですが、そもそも、煙草の話は、こうした世界とは別のところにいて欲しいと思うのです。

いかがでしょうか?


考える道具を考える-超MBA
超MBAの思考法~ビジネススクールでは教えない‥プロフェッショナル養成講座(ハーバード・ビジネス・レビュー別冊11月号)を興味深く読んだ。

新しい「思考法」の解説本といえばそれまでですが、思考が現代のビジネスにとって必要条件の第一に挙げられるスキルだとすれば、この本はそのためのいくつものヒントに溢れていると言ってもよいでしょうね。

巻頭には、ご存知茂木健一郎さんの「プロフェッショナル脳のつくり方」と題する四つの提言が掲載されているのも、この本が、一部の専門家だけの領域に留まらずに、多くのビジネスマンの興味を引こうとする意図が歴然ですが、だからといって、どの論文でも決して手抜きをしないところが茂木先生の偉いところなので、今回も期待を裏切るような文章ではなかった。

この巻頭論文は、茂木さんのNHKのドキュメンタリー「プロフェッショナル」の取材を通して学んだ現場からの思考法について触れられている。これまでの100人以上の様々なジャンルのプロ達に共通する思考法を4つのキーワードで解説しているわけですね。

その四つとは、倫理、利他性、セキュア・ベース、そしてロールモデルです。

プロに共通するこの四つの共通する特性を脳科学の知見から分析してみせているのですが、まずはプロとしての存在を確実にするためには、自分に課する倫理的態度が大切であり、また、そこから起される行動の原理はあくまでも「利他」、他人のために実行する行動力が底辺にあるということ。

セキュアベースとは、安全地帯という意味で、新しい何かに挑戦するためには、常にセキュアなベースキャンプを持っていることが意外と大切であること。日本のようにビジネスで一度失敗すると立ち直るきっかけさえ与えられなくなる社会では、なおさら重要であるという指摘ですね。

そしてこれらの行動原理を自分のものとしながら、仮設と検証の差異を楽しみながら、目指すはロールモデル‥つまり在りたい自分の姿を誰かにたとえながら設定したり、目標となる人物のイメージを強く意識したりすることが大切だというわけです。小さい頃先生から聞かれた言葉‥どんな大人になりたいの? という問いは、ずっと大人になってからも続けることが有効だということでしょうか?

いずれにしても超MBAの「超」というのは、これまでビジネスの現場のケーススタディで成立していたMBAの特性から脱皮して、映画監督ロバートレッドフォードの思考法、チェスの天才の思考法、詩人、脚本家、ダンサーなどの思考法と、実にユニークなジャンルを題材にしての思考法を分析していることなのでしょう。

おっと、長くなってしまったので、この辺でやめておきましょう。
ご興味のある方は、是非、手にとってお読みください。分りやすい一冊です。


では‥。


音楽が脳の活性化に寄与する。

声を出して小説を読む。

百マスを使って単純な計算を毎朝やる。

…あるいは、部屋を清掃し清潔に保つ。朝の挨拶をする。笑顔で対話する。

いつも、ご機嫌でいることが、人間の脳にどれほどの好影響を及ぼしているか…最近の脳科学の著作を読むにつれ、こうした「脳に良いこと」は、これまで、いわば生活の知恵として伝承されてきた様々な「事」とほとんど一致しているように思えてならない。

古から、生きるために必要なこととして、ある意味理屈抜きで伝承されてきたことが、改めて確認されていることなんだな…とつくづく思うようになりました。

だからといって脳科学が研究し続ける人間の「脳の神秘」を否定するものではありません。
むしろ、語り継がれてきた生活の日常の細かい大切なことの「意味」を展開してくれているという意味で、実は大切な研究だとは思うのですね。

相手の表情を見て、自分の顔の状態を理解するミラーニューロン。
これは、「他人の振り見て、我が振り直せ」という故事を思い浮かべます。

いかがでしょう?

考える道具を考える-時代屋
写真は東京神田神保町にある「歴史専門店(?)」の時代屋さん。

今、歴史がブームなんだそうで‥‥。
この時代屋さんには、歴史(といってもほとんど戦国もの?)の書籍をはじめとして、甲冑などの置物、飾り物、ペナントなど様々な関連商品が満載だ。(歴史ものの109か?)

‥‥

歴史がブームになるのは、時代がそうした「何か」を求めているからだといえば言えますね。特に「歴女」(これが正しい表記なのかどうか分りませんが‥)という言葉に代表されるブームには、何か、比較的古い男子の私としては、忸怩たる思いがあります。

その背景には、「草食系男子」という言葉が直ぐに思い浮かびますからね。戦闘意欲を失って自分の中に引き篭もっている男子への物足りなさ‥。肉食系のもつ獰猛さを決定的に失った男子の姿‥‥そして、そういう自分を自己肯定する哀しさ‥。


戦国武将のイメージには、女子が望む男子像が添付されているのでしょうから、勇猛果敢、一心不乱、憂国の想い、決死の覚悟など、実に男臭さが溢れていて、ある種の「男の象徴」‥‥男に対する潜在的なニーズが表現されているのでしょう。

とはいえ、そのアイドル度は、真田幸村がダントツで人気があり、直江兼次(NHK大河ドラマがなければ殆ど注目されていないはずの武将)、石田光成などが続いているそうですね。戦国武将の中でも、イケメンを彷彿とさせる悲劇の主人公に人気があるのは、実は「強くて優しい」男子への、女性の本能的な憧憬があるともいえますね。


但し、男子諸君! ここで間違っていけないことは、戦国武将がブームだからといって、大方の女子からは、決して粗暴な行いが賞賛されているわけではないということです。そこには、普段からの修行、学習、自己鍛錬などの、いわば武将としての「隠された努力」が裏づけされていなければならず、意味なく野生を発揮すればいいというものではないことを、お忘れなく‥‥。(でも、そんなヤツいるか?)