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優れた美人になるために

32歳になってからはじめた(2008年4月スタート)歯列矯正の日記です

矯正をしているキャラクターで今世界で一番有名なのはアグリーベティではないだろうか。


アグリーベティはこちらを参照

http://www3.nhk.or.jp/kaigai/uglybetty/


ドラマのヒロインがぶさいくでさらに矯正中、という「ぶさいくかわいい女子」キャラクターはアメリカ人だけではなく当然日本人にもインパクトがある。


じつはブサイクなヒロインというのはさほどめずらしくはない。日本でも不美人な女の子がヒロインになるドラマはあるし、最近だとたぶんその代表作は『ブスの瞳に恋している』だ。一般的に「美形」とは言われないようなキャラが恋に仕事に一生懸命がんばっている応援系ドラマは結構ある(一方で「どうみてもかわいい(美人)なアイドルがブスキャラ」を演じている場合も少なくないが・・・)


さて、ベティーがこれほどまでに強烈なインパクトがあるのは歯列矯正があったからではないだろうか。ギラギラと歯にびっちりとついたフルメタル。これは日本人にはない発想だと思う。日本の制作番組がブサイクなヒロインのキャラを作るとき、「太っている」「めがね」「オタク」がよくあるパターンで、歯列矯正はでてこないだろう。それというのもまだ矯正が欧米ほど一般的ではないからと言える。


先月ポルトガルを旅行中、実に興味深いものがあった。私は海外に行くと言葉がわからないので、滞在先のホテルでは意味のわかりやすい幼児向けの番組やアニメを見ることが多い。そして、あるアニメのキャラクターの歯に矯正器具がついているのを発見したのである(左側の男の子に注目!)


アニメ1



このアニメ、普段は平穏な生活を送るクラスメイトの三人がじつは正義の味方であり、悪いやつをやっつける、というごく単純なヒーローもの。正義の味方へと変身しても彼の歯にはちゃんと矯正器具はばっちりついている(写真下・変身後)



アニメ2


このアニメがポルトガル産のものなのかよくわからないのだが(ディズニーチャンネルだからアメリカ製だろうか)、なんにしてもこの画風は日本産ではないだろう。


へえー矯正が一般的な海外だとヒーローでも歯列矯正か、と感心しながらさらによく見ていると、ほかの二人の歯並びも特徴的だ。他人の歯並びが気になるとさんざん話しているが、最近ではアニメという二次元のキャラクターの歯並びさえ私は気になるようになっているのだろうか・・・(写真下、左からすきっぱ、真ん中・ビーバー、右・歯列矯正)



アニメ3

歯でそれぞれの個性をあらわすなんて、このアニメの製作者がことのほか歯並びに関心が強いのか、それともこれが欧米人の感覚なのか。なんにしてもヒーローが歯列矯正というのは私にとってかなり衝撃的なアニメだった。今では海外のマーケットから熱い注目を浴びているというアニメ大国日本だが、日本産のヒーローに歯列矯正がでてくるのは一体何十年後のことだろう。






さて、矯正に否定的な周りの意見について散々書き散らしてきたが、すっかりわすれていたことがあった。嫌なことばっかり言われたわけではなくて、ものすごくうれしいことも言われたことがあったのである。矯正に関することばかり考え、日々ブログにつづっているのに忘れていたなんて、人間、うれしことより嫌なことのほうが強烈に印象に残ることは仕方のないことなんだろうか・・・。


ミクシィの日記のことである。「矯正はじめました」と私が書いたことに対して、わずかなマイミクさんがいろいろとコメントを寄せてくれた。「頑張ってください」「いいなあ。私もやりたいけど」などというコメントが寄せられる中、こんなことを書いてくれた人がいたのだ。


「ますます美人になっちゃうね!」


うおおおお。見た瞬間、ドキュンとハートを撃ち抜かれてしまった。相手は女性なんだが。


このコメントをくれた方は現在34歳。27歳から矯正をして、30歳目前にきれいな歯並びを手に入れた人。やはり矯正人の気持ちがよくわかっているのだろう。「やらなくてもいいのに」「お金かかるよね」なんてセリフはでてこない。前向きで元気づけてくれる最強の褒め言葉。


前もちらっと書いたことがあるが、女性はだれしも(わたしも含め)「私ってまあまあ美人(かわいい)よね」と内心思っている。決してとびきりの美人ではないが、そこそこ悪くない程度のものはある。世間一般と比較して自分の美貌は中の上ぐらいだと位置づけている人は多いのではないだろうか。この鼻が高かったら私はもっと美人になるのに、まつげがもっと長かったらもっとかわいくみえるのに、と日々考えメイクや美容にいそしんでいるのである。ポイントは、「ここの部分がこうなったら⇒かわいくなれるのに」ではなく「ここの部分がこうなったら⇒”もっと”かわいくなるのに」である。


そして、矯正をやっている女性たちの思っていることは「歯並びがよくなったらもっときれいになれるのに」なのだ。彼女のこの言葉はそこをずばりとくすぐってくれる。


彼女はハーフの超美人である。街を歩けば振り返る人がいるような美貌なのでモデルをやっていないのが不思議なぐらいだ。彼女の美しさは歯並びがよくなったことでさらにパワーアップしたことは言うまでもない。そして、そんな人に美人といってもらえるなんて、とにやにや顔がおさまらない私。


最強だ、この言葉は。
私も今度だれかに使ってみよう・・・。




矯正をはじめてからとにかく他人の歯並びが気になるというのは前も書いたが、今も飽きずにテレビを見ながら「微妙に不自然さがあるからこいつは差し歯だな」とか「すごくきれいだから矯正経験者かも」「うひゃーひどい歯並び!なぜ直さないんだろ・・・」とひとりで芸能人の歯並び批評会を開催している。一緒にテレビを見ているつれはそれを聞いても反応はうすい、というか何の返事もない。どうでもいいのだろう。


しかしテレビではまだ消化不良で、一番じっくりと芸能人の歯を観賞できるのは雑誌とポスターである。フルスマイルでわらっている女優やモデルの歯を見て、うわー、完璧と思う。やはりきれいを仕事としている人は歯もぬかりがない。規則正しく歯列が並んでいて、しかも白い。じっくり見ると差し歯か天然の歯なのかもわかる(おそらく)。


そういったきれいな歯並びは私の理想なのだが、しかし、現在矯正治療中である私の観賞の楽しみとしては彼女たちの歯並びは実のところちょっとつまらなかったりする。あこがれの美しい歯並びをうっとりと眺めればいいはずのになぜなのか。それは、「あー、きれいだな」で終わってしまうからである。「やっぱりモデルだもんね」ぐらいのコメントしかない。


しかし、歯並びが少し乱れている女優の場合、楽しみ方が全然違う。「おしいな。ここがまっすぐだったら完璧なのに」とか「目立たないけどこの人、八重歯だったったんだ」と発見し、まるで美人の弱点を握ったようなサディスティックな楽しみができるのだ。そして、「事務所はなぜ彼女に歯を治させないのだろうか」とか、「お嬢育ちって言っているけど実は単なるイメージ作りで嘘なのかも」と勝手にあれこれと想像力をふくらませるのである。


もともとは矯正をはじめてから自分の歯並びの変化を鏡で見るのが楽しかったはずなのに、次第に芸能人の歯並びが気になりはじめ、今では世間一般の普通の人の歯並びが見たいと思っている。仕事中に上司と会話をしながらじつはその人の歯を見ているし、電車でおしゃべりをしている女子高生を見てもっと口をあけて笑ってくれないかなと思っている。


しかし、会社の人や電車の女子高生の歯をまじまじと見つめるわけにはいかないし、親しい友人にだって「歯並び見せて」なんてちょっと言いづらい。ま、つれの歯並びは何度も見せてもらっているけど・・・(彼の歯並びは一見きれいだが、左の犬歯が上下とも少しだけ曲がっている)。


しかし、意外なところで庶民の歯並びを堪能することができた。クーポンランドやホットペッパーといったフリーペーパーである。こういったフリーペーパーには、ヘアサロンの紹介がしてあり、ヘアスタイルの参考として20代の女性がモデルとして登場している。このモデルの方々の歯並びがみごとに乱れているのだ。やはりモデルといっても読者モデル。歯に投資をしていないようで、八重歯率がかなり高い。やはり世間にいるちょっときれい(かわいい)人ぐらいの歯並びってこのぐらいだよなと思う。そんな彼女たちの歯を見て、「この歯をまずは右に動かして、それから奥に引っ込んだ歯を出して」と矯正歯科医になりきって考察する。「だいたい治療期間は一年半ぐらいかな。そこまでひどくないし」と、そんなことまで予見する始末である。