オールデイズ第三回「ブルームーン(Blue Moon)」 ******************************* 「オールデイズ」シリーズ 海外もの、日本ものにこだわらず、 オレが若かったころの楽しい思い出とともに。
やたら理屈をコネないで、 単純に音楽を楽しんでもらえるよう心がける。 辛口評価ブログを標榜しながらオールデイズに対する偏愛があるので オールデイズへの辛口は、あんまり無い。 *******************************
オールデイズの3回目は、先回の「ブルーハワイ(Blue Hawaii)」 からの続き、というかブルーつながりで 「ブルームーン(Blue Moon)」 初レコードは「Connee Boswell」という女性歌手の1935年(らしい)。 今回は1バージョンのアップ。
オレが最初に聞いたのはベンチャーズの 「The Colorful Ventures」(1961)というアルバムの中の演奏。 たしか閉店したナカウラ(当時は中浦無線かな)の2階だかの レコード売り場だったと(ヤマギワだったかなぁ)
当時の秋葉原の中規模以上の電気器具店は家電量販店ではなく どちらかというとオーディオ、ラジオ(無線)の店の色が強かった。 そして必ずレコード売り場があったんだ。 まだ各家庭にエアコンの装備とて無く、 アキバの電気屋の売り場は冷房がよく効いていて その中で聞いたベンチャーズのブルームーンは やったらリゾートな感じがして気持ちよかった。
あんまり素晴らしい秋葉原の写真があったので、お断りを入れつつ。
これ、どこだかおわかりになりますか? いやしかし、そうとう古い写真だね。 さすがにオレもこの時代の秋葉原は経験ないよ。
今のアキバをご存知の方には「ラジオセンター」が唯一のヒントか。 上に総武線の高架ガードがあるはずだが、やたら明るいな。 牛車で材木だかを運んでる。 しかも引っ張ってる人が軍服(国民服?)を着ている。 左奥のほうに貯木場のようなのが見えてるが、そこへ運ぶのかね。
都電の線路は存在してる。 貯木場?のさらに奥のほうは、もう影も形もないヤッチャバ つまり野菜市場だった。 この1本裏の路地には5年ほど前までは ヤッチャバ関連の名残の「青果・果物」という 看板を掲げた店が残っていたのだが、これももう無いようだ。 バナナ屋さんだったようだね。
はい、今のここ。
古い写真にもミツワ電気と思しき店が見える。 やったら感じ悪い電球専門店だ。 ずいぶんシブトク続けてるもんだなぁ。
今はもっと通行人のモラルが低下していて もっともっと雑然として、非常に汚らしい。
---------------------------------------- うっはー すっかりアキバに寄り道してしまったぃ。
んではカラフル・ベンチャーズからブルームーン。 毎度言うが音は他所からひっぱったものを少し加工してる。 もともとあまり良くないのと、ファイルがMP3なので 音質は期待しないでね。
画像クリックで聞いていただける(別画面で出るよ) ※音量にご注意! ---------------------------------------
この演奏の時のベンチャーズはメンバーが ボブ・ボーグル:リードキター(ジャケット写真右の人) ドン・ウィルソン:リズムギター(ジャケット写真左の人) ノーキー・エドワーズ:ベースギター ホウィー・ジョンソン:ドラムス
この当時のベンチャーズのアルバムについては 録音時にメンバー以外のスタジオ・ミュージシャンを 沢山使っていた、という記述もあちこちに見られるが、 このブルームーンに関しては、その疑いは無さそうだ。
オレの世代が知ってる黄金時代のベンチャーズは ボブ・ボーグル:ベースキター ドン・ウィルソン:リズムギター ノーキー・エドワーズ:リードギター メル・テイラー:ドラムス であり、あんまりしょっちゅう来日するので 来日嫌われタレントの上位を奪ったw
ま、今じゃ神格化されちゃって(とくにノーキーのギター) 嫌われタレントなんて言ったら怒るヤツいっぱいいるだろう。 (ボブとメルは故人)
--------------------------------------- いつ聞いても、あんまり音楽的に高度だとは思えないが オレにとって気持ちいい演奏は、懐かしさとともに いっぱいある。
このブルームーンにしたって、なんでサビの後、 本来は頭のメロディーに戻るはずなのに 同じベンチャーズのパーフィディアだのと同じ 循環コードの羅列になってるのか。
だが、なんといってもベンチャーズにしちゃ珍しく イントロをルバートで始めて、ボブ・ボーグルの フェンダー社ジャズマスター(ジャケット写真右の楽器) と思しき美しい音色の、トレモロアームを多用した演奏は楽しい。
実はオレにとっちゃベンチャーズの原点はここなので モズライトのギターを使うようになってからの音色は あんまり好きじゃないんだ。
アルバムとしてのカラフル・ベンチャーズも いろいろ言われているようだが、 オレには思い出多い、好きなアルバムだよ。
秋葉原で寄り道しちゃったので、今回は1演奏だけです。
最後にこの曲、また聴きたいか ☆聴きたい
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