オールデイズ第十五回「太陽はひとりぼっち(L'eclisse)」 ******************************* 「オールデイズ」シリーズ 海外もの、日本ものにこだわらず、 オレが若かったころの楽しい思い出とともに。
やたら理屈をコネないで、 単純に音楽を楽しんでもらえるよう心がける。 辛口評価ブログを標榜しながらオールデイズに対する偏愛があるので オールデイズへの辛口は、あんまり無い。 *******************************
オールデイズの15回目は、いちおうミーナ続きで 「太陽はひとりぼっち(L'eclisse)」 今回は2バージョン、後から追加1バージョンのアップ。
1962年製作・公開のイタリア・フランス合作映画。 ミケランジェロ・アントニオーニの「愛の不毛三部作」のひとつ? ヤな三部作だね。今の不倫ブーム(そんなもんあるのか)の先駆けか、 もっと古くは「よろめき」の元凶かい。
これの音楽(テーマ)は日本でも大ヒットした コレット・テンピア楽団というバンドの演奏で、 鳴きのアルト・サックスが心を締め付ける。
もともと歌は無いんだろうと思っていたが なんと映画ではミーナが歌ってる。 映画を見ていないのがバレバレだ。 L'eclisseとは日食または月蝕のことだそうで、ひいては 「侵す」「侵食する」という映画の意味になるらしい。
音楽:Giovanni Fusco 作詞:Vedi Ammonio(Michelangelo Antonioni)
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でね、この楽曲についてなんだが、なんだか二転三転、 じゃないんだけど、いろんな調査結果wが報告されてて、 本当のオリジナルのテーマ音楽は、ずっと地味で暗い曲で、 いくらなんでも、これじゃあウケないだろうってんで コレット・テンピア楽団のツイスト・アレンジのに 急遽差し替えられて映画公開、で歌もミーナに、という。
たしかにミーナの1962年のアルバム「Renato」に収録されてる。 んだが・・・イキサツは依然不明だ。そしてここが大変なんだが コレット・テンピアってのはコレットは「岡」テンピアは「寺」 つまり寺岡真三と彼の楽団、なんだそうだ。つまり日本のバンド。
楽曲そのものはGiovanni Fuscoなんだろうが、 どういう経緯でコレット・テンピアがツイストで演奏することに なったのか、そしてそのアレンジをミーナまでが取り入れて 自分のアルバムに収録し、映画にも使われたのか・・・
まったく意味、制作の時系列、経緯不明の楽曲ではある。
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さらにコレット・テンピア演奏と称しているものにも いろんなバージョンがあって、ここで取り上げるのが オレが聞き覚えてる純正?真性?wの演奏じゃないかと。
まずモノラル録音であること、アルトの鳴きが抜群であること。 他との違いは、間奏のギターがダサ・カッコイイこと、 間奏が終わってサビから出るアルトが上の3音から出てること、 間奏の後、3度目のドラムのフィル・インがコケてること。 いやギターはともかく、ドラムはまるで素人のようだ。 フィル・インがインチキチッチ チキチキチッチと聞こえる。
とか言いながら、オレはこの楽曲、この演奏が大好きだ。 --------------------------
さぁさぁさぁ 大阪名物ハリセン・チョップ・・・ じゃなくてコレット・テンピア楽団の演奏を。 とにかくアルトは素晴らしい。ほんとに良く鳴いてる。
ちなみに音源はオレがデジタイズしたものではない。 レコードからだとしたら、モノラル用カートリッジは使ってないね。 例えばカセットからだとしても、左右トラックの揺れがひどく、 高いほう(シンバルなど)が出たり引っ込んだりしてる。
音が悪すぎるんだが・・・どうにもこうにもw レコード・プレイヤーを組み立てたら自分でデジタイズして差し替えよう。
ガマンして高域を持ち上げて、レベルは歪む寸前まで上げてみた。 そして完全モノラルに修正した。
画像クリックで聞いていただける(別画面で出るよ) ※音量にご注意!
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もうひとつ、ミーナの歌バージョンにもいろいろw 一般に聴かれるRenatoに収録、映画でも使われたのは イタリア語で歌ってるが、フランス語で歌ってるのも存在する。 そんなのアリか? いや当時は何でもアリだったんだろう。 ま、伊仏合作映画だからな。
これを無理やり日本語の歌詞をつけて歌ってたのが 当時のザ・ヒットパレードではカヴァー・ポップを歌ってた どのまり?「園まり」だよ、古りぃジョークなんぞカマしやがって。 訳詞(とは思えん。作詞だろ)は「水木かおる」だそうだ。
当時オレはこの曲、上でも言ったが歌は無いものだと思ってた。 だから園まりの歌を聴いたとき、ずいぶんなことをするもんだ などと思ったわけだが、なんのこれしき荻野式、歌はあるんだな。 当時、歌のない演奏に歌詞をつけてカヴァーするのは普通だったが どれを聞いても無茶しやがる、な感じがしたもんだ。
ミーナの録音も、なんだかリズム・ボックスみたいなヘンなリズムで たしかに上のテンピアのアレンジを下敷きにしてるが、 歌がどうもミーナ本人に聞こえない。 ほんとにミーナなのかぁ?とか思うが映画にも使われ、 アルバムにも収録なんだから間違いはないんだろう。
これも高域を上げてレベル上げ、完全モノラルにした。 しかしヒデェ音だ。イタリアン・ポップにはこういうの多いね。 だけどなぜか雰囲気あるんだよなぁ・・・
---------------------------- ではウシ じゃなくて歌
画像クリックで聞いていただける(別画面で出るよ) ※音量にご注意!
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歌詞は音声ファイルにタグで埋めてある。 欲しい向きはタグが読み出せる音声プレイヤーか タグ・エディタをお使いいただきたい。 -----------------------------
2014/05/18追加 園まりの歌唱が見つかったので、これもアップしよう。 ただし近年の懐かし番組での歌唱なので1コーラスのみ、 しかもメドレーの途中なので頭はともかく、尻の始末が・・・ なんだか汚ねぇなw
歌はシドイもんだが、サビのバックでの2人の踊りがいいw
画像クリックで聞いていただける(これは映像つきで別画面で出るよ) ※音量にご注意!
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歌詞は音声ファイルにタグで埋めてある。 欲しい向きはタグが読み出せる音声プレイヤーか タグ・エディタをお使いいただきたい。
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最後にこの曲、また聴きたいか ☆聴きたい
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