大安食堂1994【2024年1月8日まで】@新横浜ラーメン博物館
世界初のラーメンフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」が30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト、2年で味わい尽くす、ラー博30年史~ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から開始。
過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式で出店するプロジェクトになり現在第25弾まで出店してます。
並行して2022年11月7日から1994年新横浜ラーメン博物館の創業店が3カ月間のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度"94年組"」もスタート。
94年のラー博開館時に出店してた8店舗の内現在も出店してる「熊本ラーメン こむらさき」を除く7店舗が出店。
あの銘店をもう一度"94年組"ここまで出店した店。
第1弾 2022年11月7日~2023年2月26日「支那そば勝丸1994」
第2弾 2023年3月2日~2023年7月17日「野方ホープ1994」
第3弾 2023年7月20日~2023年10月22日「名代ら~めん げんこつ屋1994」
現在4弾として出店中なのが「大安食堂1994」
あの銘店をもう一度"94年組でここまで出店した店は現在も都内にある懐かしい店が出店しましたがここからは都内には無い店が出店し、その1店舗目は喜多方に本店を構える大安食堂。
大安食堂は「喜多方ラーメン」店となり、ラー博が開館した1994年にはすでに現在も首都圏に沢山ある喜多方ラーメンのチェーン店はありましたが、多くの観光客が喜多方に押し寄せ喜多方ラーメンの存在を知ることになったきっかけは1970年代に蔵のまちとして脚光を浴びたことに始まり、地域に根付いているラーメンに市の職員が目を付け旅行代理店やメディアに紹介したところ喜多方のラーメンは特徴的と知られるようになり、喜多方はラーメンの町として全国的に有名になったとか。
1987年3月には「蔵のまち喜多方老麺会」が日本で最初のラーメン会として発足し、大安食堂創業者の遠藤 進氏は初代のメンバーとして名を連ね、自分の店のみならず喜多方ラーメンを全国区にすべく北は北海道南は九州まで全国の物産展に出店したそう。
ちなみに喜多方ラーメンの元祖と言われてる店は現存する「源来軒」で、約7年前喜多方に遠征した時は源来軒と大安食堂には行ってないが喜多方ラーメン御三家とも言われてる「坂内食堂」や惜しまれつつ9月30日で閉店した「まこと食堂(閉店)」などには行ってます。
大安食堂は昭和53年10月12日に創業し、創業者の遠藤 進氏が41歳の時に店を構えた。
大安食堂を創業するまでは当時地場産業の1つであった繊維関連の仕事に長年携われ20歳で上京し、当時目黒にあったレナウンの工場でさらなる技術を習得した後、喜多方に戻り奥様と結婚。
奥様の実家が喜多方で最古の製麺店「朝日屋食品」だったことから、陰りが見えてきた繊維業に見切りをつけ大安食堂を開店し、色々なメニューを出してた食堂だったがラーメンが自信の一品であり人気メニューとして知られてたそう。
ラー博開館の1994年オープニング店として招致する際に日本三大ご当地ラーメンの喜多方ラーメンは外せないという想いの元、大安食堂を招致することにして度重なる交渉をした末に出店に合意していただいたんだとか。
現在支店は鶴岡店・仙台トラストシティ店・仙台卸町店の3店舗あり。
凄いのが遠藤氏は現在86才でバリバリの現役で、今回の再出店も自ら厨房に立ち調理してるそうです。
大安食堂のラーメンはシンプルだからこそ、ごまかしが一切きかないとか。
喜多方ラーメンと言えば麺が最大の特徴で本場では自家製麺の店が多い中、大安食堂は現在も朝日屋食品の麺を使用してます。
出店してるスペースは名大ら~めん げんこつ屋の跡地。
17時頃に到着すると店外のテーブル席も含め8割位の席は埋まってた。
なお、大安食堂1994の数時間前に「けやき」を食べ、超久しぶりにラー博で連食しました。
券売機。
全メニューは、喜多方正油ラーメン レギュラー900円、ミニ680円・煮玉子入り喜多方正油ラーメン レギュラー1050円、ミニ830円・喜多方正油チャーシューメン(数量限定)レギュラー1200円・味付玉子150円・ビール450円・30周年記念メモリアルトレーディングカード50円。
麺メニューは喜多方正油ラーメンのみで、煮玉子入りと数量限定チャーシューメンがある。
本店にもある塩ラーメン、みそラーメンなどはなく、トッピングも味付玉子のみ。
卓上調味料はGABANブラックペッパーシルバー。
注文したのは「喜多方正油ラーメン レギュラー」¥900
デフォルト喜多方正油ラーメン レギュラーを。
ルックスは昔ながらの喜多方ラーメンと言った感じで、現地で食べ歩いた時は各店舗全く異なる見た目だったので正統派喜多方ラーメンがこんな感じだと思う。
スープは豚骨清湯醤油味。
出汁は豚骨を中心に魚介を合わせた構成になるそうで、豚清湯は旨味強くもなければ弱くもなく魚介も軽く効いてる程度の結構クリアな味わい。
醤油ダレは地元喜多方の特注醤油を使用してるそうで、コクは普通に出てますが尖りなく塩味も無くなんか独特な後口の醤油感でした。
醤油も強くはないけど出汁よりもタレ先行のスープでしたね。
麺は「朝日屋食品」の手もみ中太縮れ。
現地ではほぼ平打ちの形状をした縮れ麺を合わせてる店が多かったけど、大安食堂も断面が四角の形状をした縮れ麺を使用。
多加水で手もみされた麺は喉ごしの良いツルツルの麺肌に歯ごたえを適度に残しモチッとした食感。
やはり喜多方ラーメンは麺だな~と思いましたね。
具はチャーシュー・メンマ・ナルト・刻みネギ。
チャーシューは小ぶりのバラ肉で普通かな。
恐らくこのシンプルな1杯は首都圏の喜多方ラーメン店や喜多方ラーメンをインスパイアした店では食べれない昔ながらのシンプルな喜多方ラーメンが食べれるのも来年1月8日まで。
喜多方ラーメン好きで気になる方は食べておいたほうがいいです。