支那そば勝丸1994【2月26日まで】@新横浜ラーメン博物館 | Ramen Story Of L.I

支那そば勝丸1994【2月26日まで】@新横浜ラーメン博物館

世界初のラーメンフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」が30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト、2年で味わい尽くす、ラー博30年史~ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から開始。

 

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過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式で出店するプロジェクトになり現在第12弾の店が出店中です。

 

 

並行して2022年11月7日から1994年新横浜ラーメン博物館の創業店が3カ月間のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度"94年組"」をスタート。

 

 

94年のラー博開館時に出店してた8店舗の内現在も出店してる「熊本ラーメン こむらさき」を除く7店舗が出店する模様で、第1弾として出店中なのが「支那そば勝丸1994」

 

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支那そば勝丸が第1弾として出店すると知った時は率直に懐かしいな~と。

 

 

支那そば勝丸は軽トラックを改造した移動式屋台で昭和47年に創業し、昭和59年8月7日白金1丁目に路面店を構えた老舗ラーメン店。

 

 

白金に店舗を構えて3年後に品川区旗の台に支店をオープンし、8年後に白金本店は立ち退きとなり平成3年10月目黒に移転オープンし現在も本店は目黒にあります。

 

 

ラー博には1994年3月6日~2003年11月30日まで出店した。

 

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創業者の後藤氏は青森出身で10代の頃煮干し出汁のラーメンを提供してた食堂で半年働いて東京に上京して様々な職業を転々とし、タクシー運転手時代にラーメンを食べ歩きいつか自分も煮干しの味でラーメン店をやりたいと思ったそう。

 

 

一時期支那そば勝丸は支店をビナウォーク海老名や六本木ヒルズなどにも出店してたが全て閉店し、現在目黒本店も休業してラー博に出店中らしく2017年から人員不足により御年80才の創業者後藤氏が自ら厨房に立ってる模様。

 

 

後藤氏は数年前から引退を考えてたそうで、今回約20年ぶりに出店するラー博にてラーメン職人歴50年の集大成として引退に向けた最後の舞台と考えてるとか。

 

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94年組"のコンセプトは94年当時の味の再現で、可能な限り出店期間中は店主が厨房に立ち、店舗によっては独立した弟子が駆け付け当時の雰囲気もできるだけ再現し、皆様にタイムスリップしていただくのをコンセプトにしてます。

 

 

支那そば勝丸は現代何処にでもある煮干しラーメン店でもあり約30年ほど前は東京にほとんど無かった煮干し出汁の醤油ラーメンを提供してた東京煮干しの元祖的な店と捉えていいかも。

 

 

店の前は何度か通ったことありますが目黒本店に行ったことなく、ラー博に出店してた時以来20年ぶり位に食べてきました。

 

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支那そば勝丸が出店してるスペースは最近で言うと地下2Fにあった「中華そば 坂本」の跡地。

 

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18時30分頃に到着すると並びはできてなかったがほぼ満席で後からもコンスタントに入ってましたね。

 

 

店内にいい香りの煮干しが充満してます。

 

 

厨房には後藤氏がいてカウンター席に座ると調理工程が見えないようになってる造りなので分かりませんが他のスタッフに任せず自ら調理してたと思われる。

 

 

ちなみに初代ラー博店の店長だった方や昔の従業員が手伝いに来てるそうです。

 

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看板や券売機に支那そば勝丸1994と入ってますが今回の店舗正式な屋号になるそうで、今後出店する店も1994と入る模様。

 

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券売機。

 

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メニュー。

 

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全メニューは、極上煮干しラーメン(正油味) レギュラー900円、大盛り1050円、ミニ650円・極上煮干しラーメン(ミックス味) レギュラー900円、大盛り1050円、ミニ650円・極上煮干し焼豚麺(正油味) レギュラー1200円、大盛り1350円・極上煮干し焼豚麺(ミックス味) レギュラー1200円、大盛り1350円・味付け煮玉子150円・30周年記念メモリアルトレーディングカード50円。

 

 

本店にある正油ラーメンとは異なる極上煮干しラーメン 正油味と塩ダレ7割、正油ダレ3割を配合した特製ダレのミックス味2種類のみ。

 

 

他に期間限定メニューとして、ゆず塩ラーメン950円、ゆず塩焼豚麺1250円も販売してましたが訪問時売り切れ。

 

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注文したのは「極上煮干しラーメン(正油味) レギュラー」¥900

 

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ミックスも気になりましたが極上煮干しラーメン(正油味) レギュラーを。

 

 

支那そば勝丸の正油ラーメンのイメージは醤油色が濃いスープに縮れ麺という印象でしたが、ラー博で提供してる極上煮干しラーメンは若干淡めの醤油色にラードが張られたスープとちょっとイメージと異なるけど本店で提供してる味ではなくあくまで94年当時のラーメンなので。

 

 

スープは清湯煮干し醤油味。

 

 

煮干しの臭いは強めですがスープを飲んでみると旨味は穏やかで軽くクセのない煮干し出汁で、煮干しが苦手な方でも非常に食べやすいタッチに仕上げてます。

 

 

本店を路面店として構えた当時に使用してた煮干しの香りが強いマイワシが受け入れられず香りがマイルドなカタクチイワシにすぐ変えたそうですが、今回は元々のマイワシをふんだんに使用した煮干し出汁に戻したそうです。

 

 

土台として支えてる豚骨と野菜類に94年当時に加えてた鶏も入れたスープになるそうで、他の素材も厚みなどは無く醤油ダレも結構普通だったし正直昔っぽい醤油ラーメンという印象をもった。

 

 

表面に浮いたラード効果により最後まで温かいスープが堪能できましたね。

 

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麺は中太縮れ。

 

 

一般的な縮れ麺とは異なる機械を使用して付けたような独特な縮れ麺を使用し、麺も昔っぽいチープな感じに思えたが食感も残ってたしスープとの相性もいいと思う。

 

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具はチャーシュー・メンマ・ナルト・海苔・輪切りネギ。

 

 

チャーシューは鹿児島県産黒豚モモ肉になるそうで、小ぶりでミシッとした歯ごたえ。

 

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なんとなく昔食べた支那そば勝丸の味を覚えてるけど細かな詳細は覚えてなく94年の味は未食なので比較はできず、勝丸の味はこんな感じだったような気がする。

 

 

現代の清湯煮干しラーメンとは全て異なる煮干し正油ラーメンだけど、このラーメンは麺も含め似てる店は思い浮かばず勝丸でしか食べれない煮干しラーメンという感想。

 

 

ミックス味が気になるので、いずれ目黒本店に初訪問して食べてみようと思います。

 

 

ラー博で支那そば勝丸の94年当時の味を食べれるのも明後日までになりますので気になる方は是非。

 

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