名代ら~めん げんこつ屋1994【10月22日まで】@新横浜ラーメン博物館 | Ramen Story Of L.I

名代ら~めん げんこつ屋1994【10月22日まで】@新横浜ラーメン博物館

冷やし巡りの途中ですがもう少し続くので一旦休止し、ラー博の記事をアップします。

 

 

世界初のラーメンフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」が30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト、2年で味わい尽くす、ラー博30年史~ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から開始。

 

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過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式で出店するプロジェクトになり現在第23弾まで出店してます。

 

 

並行して2022年11月7日から1994年新横浜ラーメン博物館の創業店が3カ月間のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度"94年組"」もスタート。

 

 

94年のラー博開館時に出店してた8店舗の内現在も出店してる「熊本ラーメン こむらさき」を除く7店舗が出店。

 

 

あの銘店をもう一度"94年組"ここまで出店した店。

 

 

第1弾 2022年11月7日~2023年2月26日「支那そば勝丸1994」

 

 

第2弾 2023年3月2日~2023年7月17日「野方ホープ1994」

 

 

現在3弾として出店中なのが「名代ら~めん げんこつ屋1994」

 

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あの銘店をもう一度"94年組は現在も都内にある勝丸や野方ホープといい特に懐かしさを感じる店が出店してますがラー博が開館した1994年当時はオープニング店として招致されてもおかしくない有名ラーメン店だったし、個人的に名代ら~めん げんこつ屋は大昔に食べたことあります。

 

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ずっと東京在住の方なら知ってる方も多いと思われるげんこつ屋は1980年4月新高円寺にて僅か6坪、カウンター13席の小さなお店で創業。

 

 

創業者の故関川清氏は幼少のころから何かしらの商売をしたいと思っていたらしく、昭和43年川崎の戸手町で弁当店を開業したそう。

 

 

弁当店は繁盛してピーク時は35名の従業員を抱えるほどまでに成長したそうですが弁当店は利幅が低く、コンビニエンスストアの台頭など競争も激化していたことから関川氏は将来性を感じていなかったようでラーメン店に目をつけたとか。

 

 

日ごろから話題のラーメン店を食べ歩いていたようで多い日は1日5~6軒食べ歩き、弁当店を従業員に任せ、自分だったらもっと美味しいものを作れると本格的にラーメンの研究を始めたそう。

 

 

繁盛していた弁当店からの転業に対しては家族・従業員から反対はありましたが、ラーメン店に大きな可能性を感じ研究のめどが立つとすぐに店を閉め研究の結果、和風スープと白湯スープの組み合わせがベストだという結論を1980年に出し90年代後半から2000年前半に一世風靡したWスープの原型と麺はかんすいの使用量を極力抑えた多加水麺を使用し、これらを約40年前に完成してたのは凄い。

 

 

げんこつ屋という屋号は、げんこつで大事なものを握りしめる。そして、そのげんこつで握りしめたものを次世代に伝えていきたいという意味で、妥協を許さず常に挑戦し続ける精神を表してるそうです。

 

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食べ歩きをしている中で関川氏は当時のラーメン店の弱点を発見し①女性客・家族連れが少ないこと②横柄な態度の接客をするお店が多いこと③店舗が汚く入りづらいこと④原価をかけていないこと。

 

 

これらを克服できれば必ず繁盛店になるということを確信し、女性客と家族が気軽に入れるよう衛生管理を徹底して和の要素を取り入れた内装を手掛け、店内ではラジオやテレビ中継でなくジャズを流すなど他店にはないのを昭和から取り入れてたとか

 

 

更に今では珍しくない長い髪を結ぶためのゴムのサービスを昭和50年から取り入れるなど、味以外の麺でもげんこつ屋は最先端を走っていた。

 

 

支店も東京を中心にドンドン誕生し、新宿・渋谷・品川・三田・汐留・お台場・西神田・下北沢・高円寺などと、ラー博にも創業当時出店していたが横浜ポルタ店もオープンするなど破竹の勢いで出店ラッシュをして最大17店舗を展開するに迄成長し、名実ともに有名店になった。

 

 

ちなみにラー博店の店長を任されたのが息子の関川匤仁氏。

 


更なる質の向上を目指し、巨額を投じて水質にこだわったセントラルキッチンを作ったが、拡大路線と巨額の投資に対しての回収が出来ず2007年7月に倒産して全店げんこつ屋は閉店。

 

 

倒産後関川さん親子はもう一度一からやり直そうと、2008年1月田町に「一本の道(閉店)」をオープンし、げんこつ屋の味を引き継いだラーメン店を営んでいたが創業者の関川氏は心労がたたり体調を崩し急逝。

 

 

その後ラー博から再び声が掛かり、げんこつ屋の味を待っているお客さんに応えたい、そして親父の志を伝えたいけどげんこつ屋の看板はまだ重いので二代目げんこつ屋としてなら出店を考えたいと2011年4月20日あの伝説のげんこつ屋がラー博に復活と題し「二代目げんこつ屋(閉店)」がオープンし、2019年2月11日までの約8年間出店した。

 

 

卒業する前の2018年12月5日成城に2店舗目となる「二代目げんこつ屋」をオープン、2019年3月25日二代目げんこつ屋の支店として阿佐谷北に「げんこつ屋」がオープン、2021年12月18日阿佐谷南に「二代目 げんこつ屋 阿佐ヶ谷南口店 」がオープン。

 

 

そして今回トータルで言うと3度目となる名代ら~めん げんこつ屋1994の屋号で出店。

 

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96年組と呼ばれるようになった1996年創業の名店中の名店「中華そば青葉」が一躍超有名行列店になり注目された東京の和風出汁と九州の豚骨スープを合体させたWスープをげんこつ屋はその10年以上も前に和風出汁と白湯スープを合わせまだ時代が追いついてなかったことから後々早過ぎたこだわり系と言われたりもした。

 

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出店してるスペースはB2F野方ホープの跡地。

 

 

17時50分頃に到着すると店外のテーブル席も含めほぼ満席で後からも途切れずドンドン入ってきました。

 

 

ホールにおばちゃんスタッフが2人いて普通に接客してましたが残念だったのがカバンを入れる入れ物を他の客には出してたのに私には出してくれずそのまま床に置きました。

 

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券売機。

 

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全メニューは、げんこつら~めん(とんこつ醤油味) レギュラー930円、ミニ650円・香油ら~めん(とんこつ醤油味) レギュラー1280円・豪快ら~めん塩(数量限定) レギュラー1300円・とろ玉150円・海苔(9枚)150円・ねぎ150円・ビール(小瓶)450円・30周年記念メモリアルトレーディングカード50円・シール(1枚)100円。

 

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麺メニューは二代目げんこつ屋として出店した時と同じく、とんこつ醤油味のげんこつら~めん、香油ら~めんと数量限定の豪快ら~めん塩3種類。

 

 

ジャンボ餃子などのサイドメニューは無く、トッピングも至ってシンプル。

 

 

訪問時ラー博倶楽部会員限定ラーメンとして、たんたんめん レギュラー1280円が販売されてました。

 

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あの銘店をもう一度"94年組"店舗でも30周年記念メモリアルトレーディングカードを5枚買ってますがシールも1枚購入した。

 

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卓上調味料はGABANブラックペッパーシルバー。

 

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注文したのは「げんこつら~めん レギュラー」¥930

 

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豪快ら~めんなども食べてみたかったけどデフォルトげんこつら~めん レギュラーを。

 

 

ルックスは二代目げんこつ屋の時に食べた時とほとんど変わらず微塵切りネギがたっぷり浮いたスープに具にとろ玉が半分デフォでのってきます。

 

 

あの銘店をもう一度と同じく銀の受け皿にのせられ提供。

 

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スープはライト豚骨魚介醤油味。

 

 

鶏・豚の動物出汁に香味野菜をじっくり時間をかけ白濁させた白湯スープに、げんこつ屋の代名詞マグロ節と利尻昆布からとった和風スープをブレンドした構成。

 

 

二代目げんこつ屋で食べた時と変わらずライトな味わいで、動物出汁は下支えしてたけど旨味の主張は強くなくマグロ節風味も微かに感じる程度。

 

 

醤油ダレはなかなかコクがありタレ先行スープでしたね。

 

 

油は時代と共に量を減らしたそうですが94年当時と同じ量にしたそうでコッテリ感がありました。

 

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麺は中太縮れ。

 

 

ウエーブのかかった中太麺を使用し、かんすい少なめの多加水麺でツルツルモッチリ食感で麺は飛びぬけて美味しい。

 

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具はチャーシュー・メンマ・海苔・とろ玉半分・微塵切りネギ。

 

 

チャーシューは薄切りのペラペラで存在感なし。

 

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出汁は弱かったけど、げんこつ屋の味はこんな感じだったはずと徐々に思い出してきた。

 

94年当時のげんこつ屋が食べれるのは22日までになりますので昔食べたことある方は懐かしい味を食べに行くのもありですよ〜。

 

 

いずれ二代目げんこつ屋など路面店にも行ってみます。

 

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