前の記事に引き続き、新訂の表記変更と関係ないものです。
「ひも」も「解く」も前のルールのままです。
……と書くと、「あれ、「解く」は漢字なのに「ひもとく」は平仮名なのか」と思われた方もいらっしゃるでしょう。私もそうです。
なぜこうなっているかというと、辞書を見てみますと、この「ひもとく」は、日本語としては二つ漢字の表記の仕方があります。上の誤解の一因となるであろう「ひも」と「解く」を足したものである「紐解く」と、「繙く」です。
「なげうつ」「ちりばめる」がそうでありますように、用字用例辞典のルールでは、このような複数の表記方法がある場合、1文字で書けるほう、難しい漢字のほうを優先して平仮名表記になるパターンが多かったように思います。
と何とか隠れたルールを読み取ろうとしたんですが、「手のひら」は違いますね……。やはり地道に覚えるしかないようです。