6月に勢いでTRN Conchを買ったことをきっかけに1ヶ月一本ペースで増えてきたイヤフォン達ですが、ここで一回今持っているものの特色や向いているジャンルなどをまとめておこうかとこれまた勢いで書いていきます。無計画。思ったままに。

 

さて、今手元にあるのはこの四本。

 

 

左からConch、PR3、Castor、Castorと購入順に並んでいます。形だけみても全部違って面白いですよね。うん、眺めていても楽しい。

TRN Conch(購入価格Amazon3950円)

 

広がり感のある音場とどの音域もクリアで抜けのいい音質が特色で、どんなジャンルでも無難にならしてくれる、オールマイティに仕事する、そんな印象のイヤフォンです。澄んだ中高音が特に素晴らしくてこれが4000円かと本当に驚いたものでした。

抜けが良すぎる感じもあって若干歯擦音のようなとがった高音が刺さる時もあるのですが、そんな時は付属の交換用ノズルを赤にすれば解決。ただ、そうするとせっかくの広大な音場が若干犠牲になってしまうのでそれとのトレードオフ。

これだけしか持っていなかったときは気にならなかったのですが、若干低音が足りないと感じることが出てきました。バスドラムやベースがガンガン鳴る曲では気にならないのですが、オーケストラなどの厚みのある曲を流すとあとちょっと、もう少し感がでてきちゃう。まぁ、比べる対象がKZのイヤフォンな時点で完全に毒されてる感想ですのでフラットなバランスが好きな方には全く問題ないイヤフォンであると思います。

大量の交換用のイヤーチップやそれを収めるケース、ちょっといいケーブル、立派な箱と、かなり満足感のあるセットなので最初に買うにはオススメ。

・KZ PR3(購入価格AliExpress3939円、Amazon価格9000円程度)

 

 

 

平面駆動ドライバという普通ではない音が出る仕組みを持っているちょっと他より高い高級機。(Amazonでは1万円近くするのですが、アリエクでは4000円程度で買えるので買うならば是非アリエクをご利用ください)

音質を一言で言うならば「艶」。ピアノも、ストリングスも、ボーカルもみんなつやつやキラキラな色っぽい音を出してくれる。打ち込みなどの情報量が多い曲も解像感高く鳴らしてくれるし(すいちゃんのStellar Stellarなんて最高です)、音場もConchほどではないけれど広がり感あってオーケストラを聴くならコレはオススメ。ドカンとはいきませんがずっしりした量感ある低音が出るので何を聴いても不満な点はなく、コレ一本でいいじゃない?なんて思える一本です。

そんなPR3ですがやはり欠点があって、これ、スマホ直差しでは音量が出ません。最大音量にしても他のイヤフォンの中くらいの音量しか出ないわけ。うちのオーディオインターフェイスUR22Cでも最大音量にしても足りなくてヘッドフォンアンプを用いることによってようやくちゃんと鳴らせたくらい鳴らすのが大変なのでそういった機器類を持っていない方は宝の持ち腐れになるのでご注意ください。

 

(後日追記)USBCから3.5mmに変換するアダプターを使用した所、スマホでも十分な音量が出ることがわかりました。スマホ付属のもので安価なものだとは思うのですが、一応DACということで音量もちゃんと持ち上げてくれるようです。ただし、使える音量まで出ますが、ConchやCastorより音量大きめにしないとダメでした。(追記ここまで)

KZ Castor Harman Target with Improved Bass Version(購入価格1013円、Amazon価格3400円程度)

 

レビュアーの皆さんがみんないいいいいうから買うしかないじゃないとなったとにかく低音が出ると噂のイヤフォンでしたが購入して納得、こいつは低音お化け。

私が普段聞くジャンルの曲では全部ばかみたいな低音が中高音を食ってしまって面白いんだけど全く楽しめないバランスに。ほんとにバカみたいにドッカンドッカン低音が出るので持続系のベースが中心の曲には全く向かない。じゃぁ、どういった曲なら向くんだと探してみたらメッチャご機嫌になる曲がありましたよ。

 


もう何年も前に「部屋からインドのCDが出てきた」で有名になったアレです。ジャンルとしてはEDMになるんですかね。これはいい、メッチャ合う。

 

とぅるっとぅるっとぅるっとぅるっ だだだ!( ゚д゚ )とぅるっとぅるっとぅるっとぅるっ だだだ!( ゚д゚ )

 

はぁ、楽しい(´∀`)

ドゥン、ドゥンと短い低音が鳴り続ける曲には最大の効果を発揮します。

 

そんな低音超重視なせいでうもれがちな中高音ですが、意外にも非常にバランス良く鳴ってくれるのでこれで低音がもう少しひかえめだったらと思い至り新たに買ってしまうわけです。

KZ Castor Harman Target Version(購入価格1389円、Amazon価格3400円程度)

 

届いて鳴らした瞬間に「これだ!」ってなりました。延髄まで染みこむクリアな低音、埋もれない中音、煌びやかな高音と1000円台のイヤフォンなのにとてもバランスの良い聴いていて楽しい音質のイヤフォンです。

ハーマンカーブとかいう人間が聴いて気持ちがいいバランスを目指した音作りと謳っていますがまさにその通りで低中高音、どれもとてもいい不足感や過剰感を感じない音色にとても好印象です。

ただね、こう4つもイヤフォンを持っていると気がついてしまうんですよ、このイヤフォンに足りない所に。そう、個別の記事でも書きましたが、音場が狭く感じるんです。PR3やConchが目の前40cmから右前や左前に音が広がって聞こえるのに対して、こちらは目の前にある60インチのテレビくらいの空間に音がとどまっている感じ。色々調べたんですが、音場とか空間とかの感じ方は個人の耳の形、外耳道の形などで異なるということなのであくまでも個人の感想なのですが、私にはちょっとだけ他より狭く感じられてしまったんですね。ポップスやジャズなどでは気にならないのですが、オーケストラのような大編成の曲では特に感じてしまってとても好みの音色なのにそこだけちょっとなって思う所であります。

それでも、他と比べたらってだけである程度の空間は表現できているので、安くていいイヤフォンを探しているならこれ買えばいいよと自信を持ってオススメ出来る一本だと思います。

 

4つのイヤフォンそれぞれの特徴を書いてきました。一本一本違いがあって本当に面白いんです。曲によって使い分ける楽しさが出てきたんですねぇ、いいですねぇ。

ちなみにこれを書いている今、新たなイヤフォンが中国から出荷されようとしています。まだ買うのかって感じですが、月に一本くらいならいいじゃないの。新たな趣味として今後も続けていくつもりですよ。

次に買ったものは実はとある柑橘系魚類の方に相談した所オススメいただいたものなのでとても楽しみにしています。届くのは来週くらいかな。また届いたらレビューしたいと思います。