音楽ではあんまりいい新譜に巡り合えなくて寂しい日々だけど、サッカーが僕を嬉しくさせてくれる。


まずは、なんといっても香川真司。


マンチェスターユナイテッドに移籍して、先発出場できているだけではない。

彼へのファーガソン監督や同僚、メディアの好感度は、マンUの戦術すら、香川が変えようとしていると思える。

マンUに攻撃スタイルの革命を起こすために連れてこられた、香川。


ファンペルシーとのコンビは、二人のゴール量産をもたらしてくれるでしょう。

もちろんすべての試合でベストパフォーマンスを出してくれるわけじゃないけど、とても楽しみ。


香川の活躍で、もうすでにイギリスのサッカー界は日本の次なる新鋭を探し始めたらしい。

ドイツのように。



そして、ヤングなでしこのサッカーの面白さがたまらない。


攻撃、攻撃、攻撃。

ゴールを狙い続ける、アグレッシブさ。

そのベースには、非常に高いテクニックに裏打ちされた、ボールを止める、動かす、パスする技術の確かさがある。

同じ世代のどの国とも、圧倒的にクオリティに差があるそのテクニック。


思うようにタマを扱い、思うようにパスを回し、相手を切り裂きゴールへ向かう。

さすがに、ゴール前を体格に優れた相手チームに固められると、思うように突破できないシーンも増えるけど、そこを切り裂くのが田中陽子の左右どちらでも正確に蹴れるフリーキック。


いやあ、すごかったなあ。


はっきりいって、なでしこよりも面白いよ、このヤングチームは。


日本のサッカーが世界を沸かせる日も近いね。

聴き始めようとするとき、期待感に交じってかすかな緊張感を感じている気がします。
間違いなく一筋縄ではいかないだろうと。
無防備で入るとガツンとやられるだろうと。

Dirty Projectors が傑作だった前作"Bitte Orca" に引き続きリリースした新作。
"Swing Lo Magellan"
相変わらずアルバムタイトルも意味不明。

Swing Lo Magellan/Domino

¥1,242
Amazon.co.jp


彼らの音楽は、自分の中にあるポップスの枠やイージーなリズム感で音楽を聴こうとすると、肩すかしをくわされ、振り回され、え何何~ということになります。

その自由に跳ねまわるエネルギー感で脳みそがかき回されます。

とりあえず彼らのやっている音楽に身を委ね、おお面白い音、意外な展開~などとポジティブな受け身の姿勢で聴くことが必要。

すると快感に転じる彼らの音楽。
期待をするりと抜けられる、予定調和しないアンバランスな調和。
ベタつかずヌケのいい音空間。

唯一無二の存在感。
明らかにブルックリン系のリーダーのひとつです。







彼らの音楽が持つある種のテンション。
今作ではそれが良くも悪くも薄れているかも。

はねまわるメロディと安心していられない変則リズム感は、やや後退気味です。
もちろん彼ららしいエキセントリックな曲が中心となりながらも、メロディやリズムが落ち着いた曲がいくつかあります。

今作は、幅を広げながら強弱を持たせているのかも。
その分、全体として聴きやすい方向に感じやすい。
前作が苦手だった人にオススメ。

好き嫌いがはっきりわかれるその音創りが彼らの特徴だけれど、忘れてはならないのがボーカルの良さ。
ここで聴ける歌とバックコーラスが、ボーカルなのか、人間の声を使った楽器なのか、彼らにとっての位置づけは謎だけど、大きな魅力の中心にあることは間違いありません。

ちょっとくどめだけどね。
これすごくいい。

映像も、もちろん音楽も。

前作のアニコレは今一歩苦手だったけど、リズムが切れ味よくなって、厚化粧気味のサウンドがベタつかなくなってきた。

別画面で(タイトル部分をクリックすれば開きます)、フルスクリーン+HDでご覧下さい。

ここ最近、ネットで聴いたのも買ったのも含め、なんだかピンとこない。
これじゃあ!というワクワクした気持ちを呼び起こしてくれるアルバムがほんとに少ない。

音楽の聴き方もタラタラしたものになるし、レビューを書く気が湧いてきません。

4ADから出た Purity Ring も最初聴いた時は感動し期待もしたけど、実際アルバムを通して聴いたらさほどでもなかった。

そんな中、前から気になって、でもどうしても踏み込めなかった世界に踏み込みました。
本能的に、自分が今求めている音楽がここにはあるような気がしたから。

サニーデイ・サービス 。

なんだよまだ聴いたことなかったのかよ、と呆れる人もいるでしょうねえ。
でも徹底的に日本産のロックに対する苦手意識を持っている自分としては、かなり高い障壁があるんですよ。

日本産のロックは良く知らないで踏み込むと、消費するために大量生産されているJ-POPとの線引きが難しいし、日本語で歌うという生っぽさが、曲によってはマイナスに働くこともあるんです。
そしてAKB48やExileなどと同じ論理で生産されるものが多過ぎる。

でもサニーデイ・サービスはもちろん、曽我部恵一のソロやバンドの音楽に触れる機会が増えるにつれ、このグループの音楽はそのうち集中して聴く機会をつくると決めたんですね。
そして最近の充足されない気持ちに動かされ、ついに解禁しました。

"24時"

24時/ミディ

¥3,150
Amazon.co.jp

なぜこのアルバムを最初にすることにしたのかはよくわからないし、彼らを良く知る人からは入るのそこからじゃないだろう!と怒られるのかもしれませんが。

でも正解でした。
最近買ったどのミュージシャンよりも、どのアルバムよりも、よく聴いてます。

ここにあるのは、ロックの根源的なエネルギー。
切なかったり、さわやかだったり、怒っていたり、絶望に浸ったり、いろんなエネルギーがあふれています。
青臭かったり、未完成だったりする側面もあるけど、ここにはグッドメロディと力強いボーカルと歯切れのいいバンドサウンドがある。





ど真ん中からの正面攻撃を受けた感じです。
音楽が、彼らの中から生まれたくて仕方がなかったことがよくわかる。

たぶん、こういう音楽を聴きたかったんだろうね。
勢いだけのロックや小手先のアイデア一発勝負、電子音ピコピコのロックは食傷気味だったということ。

他のアルバムも聴き進んでいきますよ。

あ、でも歌詞は英語と同様に聴き流し気味です、相変わらず。

ロックにもさまざまな個性がありその幅はとても広いです。
もし音楽性の分布状況を表したグラフがあれば、縦横ともこのグループは大きくはずれた端っこの方にあるでしょうね。

Sigur Ros の最新アルバム、 "Valtari"

ヴァルタリ/EMIミュージックジャパン

¥2,500
Amazon.co.jp

白状すると、リリースと同時に買ったこのアルバムの全体像を掴めたのはつい最近です。

何度も聴いたんですが、途中で記憶が途切れてる笑
後半なんて、ああこんな曲もあったのかなんてね。

あまりの心地よさに意識がだんだんとろけてきます。
そして、いつの間にか寝てる。

決して退屈だから寝るんじゃありません。
心地よさ過ぎて、強張った何かをほぐしてくれるかのように、気持ちが緩むんです。

それほどまでにゆったりとした時の流れがここにはあります。
そして響きを大切にしたサウンドスケープ。
まるで悠久の時の流れを表現した音楽かのよう。

その音の感触はとても豊かで暖かで、時の流れは穏やか。

ここには打楽器やリズムマシーンによる強制的なリズムは一切ありません。
ヨンシーのボーカルと柔らかなピアノ、ヴァイオリンの弦で弾くギターなどが奏でる音の移ろい。

このアルバムの世界観を端的に表しているVPかもしれません。




もしかしたらアルバムの中心となってるこのアンビエント系のサウンドスケープが、昔からのアルバムを愛してきた人たちには物足りないかもしれません。

彼らならではの感情の昂りといったクライマックスが少ないですからね。

しかしこのアルバムの持つ豊かで豊穣な時の流れは、淡泊なアンビエント系を遥かに凌駕しています。
まるで生命豊かで暖かい海の中や、作物も豊かに実った一面の畑の中をゆっくりと移動しているかのよう。

都会の生活のせわしなさに追われていると、緩やか過ぎてなかなかフィットしにくい時の流れかもしれません。
しかし、だからこそこういった音楽の時の流れに身を任せてことも必要なんだろうと思います。