5月3日、栃木県下野市東根の「トウサワトラノオ保全地」です
「トウサワトラノオ」(唐沢虎の尾)
休耕田や湿地など水分が十分ある場所に群生するサクラソウ科オカトラノオ属の多年草で、30センチ前後の茎に1センチ程の小さな白い花を咲かせます
環境省のレッドデータブックでも絶滅危惧ⅠB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定されています
国内の群生地はここと愛知県豊川市(旧小坂井町)の2か所しかないとても希少な植物です
田植えの季節になって保全地にも水が引き入れられ、「トウサワトラノオ」が一斉に咲き出しました
満開となれば保全地一面花で真っ白になりますが、この日はまだ咲きはじめでしたね
咲きはじめと言っても近くに寄ると結構咲いています、見頃です
絶滅危惧種ですが、元来繁殖力旺盛で丈夫な花なので生育環境さえ合えば爆発的に咲きます
トウサワトラノオの花
タネツケバナやナズナに似てますが、トウサワトラノオの花冠は5裂します
保全地周辺で見かけた花たち
左)オヘビイチゴ(雄蛇苺)は大群生
右)キツネノボタン(狐の牡丹)
左)アメリカフウロ(亜米利加風露)
右)サギゴケ(鷺苔) など
貴重な植物です、いつまでも見られると良いですね
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