今日もまた昼間は暇な一日だった。


夜透析やるとなると、夕方からそれなりにやる事はあって、寝る前辺りは準備がいろいろあったりする。


治療のデータ取り的な部分もそこに集中しているので、昼間に血圧やら体温やら計りに来るけど、あまり重要では無い気がする。


今日も暇に任せて、手続きの確認という待ってれば済むものを、わざわざ電話で聞くというお仕事を自分で作って勤しんでいた。


仕事してた時は、この手の待っててくれれば良いのに、わざわざ電話してくる人を暇だな〜と嘲笑っていたけど、自分がその立場になってよく分かった。


死ぬほど暇なんだと。


昼からシャワー浴びて、午後には娘が見舞いに来た。


こんな所に来てもらうのは、人生で一番の絶頂期にある娘にとって何の利益も無い事だよなぁ…とは思うけど、やっぱり顔見るとなんか嬉しいのは、俺も人の親なんだよなと思ったりして。


来た時に着てたダウンを持ち帰って貰った。


入院してる間に季節が進み、冬から春本番になった気はする。


そういえば、夕方に栄養士の人が来て、栄養指導なるものをしに来た。


ただ、いろいろ聞いて分かったけど、散々ドクターから聞かされて、自分で調べた知識を大幅にアップデート出来るような情報はあまり無かった。


やっぱり、家でかみさんが頑張ってくれてた食事に、何一つ問題は無かったんだよねと再確認した。


こう言っては怒られるかも知れないけど、ここに来て、透析患者用メニュー食べた後も血液検査すると数値で引っかかっているので、まるで食事がなってないみたいな言い方されてたけど、大した変わりは無いのでは?と言いたい。


つまり、俺の体質の問題で、塩分だカリウムだ…と、普段気をつけていても、食事の内容で簡単には下がらないものなんだと思う。


まあ、全く気にしないのは良く無いって事は、わかって言ってるので、誤解のないように。


そろそろゴール(退院)は見えてきたとは思うけど、最近は何をもって退院と決まるのか?よくわからなくなって来たなぁと思っている。


自宅で夜間透析出来るようになれば…との事だったけど、まだ2日だが操作に不安は無い。


腹の傷の治り具合もかなり良くなってきた。


実は唯一の不安は補助申請の手続きがまだ終わってないので、今出ると治療費はとりあえず満額請求が来る。


流石にそれはきつい。


早くそちらが片付いて、晴れて退院できる日が来ますように。


さもないと、身体が鈍って働けなくなりそうだ。



夜の透析(APD)に変わったのは、当初の目的に沿っているから良いのだが、決定的な問題が浮上した。


当たり前だが、昼間やる事が無いのである。


そこで今日はドクターに外出許可貰って、久しぶりに外出しようと試みた。


割とすんなり、ドクターから許可が出て、保健協会へ手続きの為にという名目で外出許可証を作成していた時、看護師の人が先方に確認の電話を入れろとか言い出す。


実は昨日のうちに散々電話したが繋がらないから、直接出向く事にしたのだが、それ以外の用事もこなせると勝手に期待していた。


しかし、いざ電話してみたら、一発で繋がって、しかも未処理の為詳細不明というどうしようも無い答えが帰ってきた。


そのまま看護師さんに伝えると、「行ってもわからないなら、外出は無し」と、あっさり許可を取り消しされてしまった。


他にもやりたい用事があるんですが?と聞いたが、取り合ってくれない。


どうやら、感染症が院内で流行ると困る為、外出は出来るだけさせない方針らしい。


まぁ、面会も決まった場所で5分で済ませとか、物凄い無茶苦茶言ってるからね、わかるけどさ。


おかげで明日は娘が、明後日はおふくろがくるらしいが、あんまり長話はしている余裕は無い。


ますます、こんな変な世界に閉じ込められてる感が強まって、機嫌がすこぶる悪い。


しかも、昨夜から始まったAPDは思いの外シビアな機械で、夜中に2度もえらいデカい警告音出して止まる始末。


その度、起きて原因探して再起動して。


それと、腹の中から透析液を抜いた時に、なんか下腹部にチクチクした痛みが出る。


その為にも何度か起きる羽目になる為、全然熟睡出来ない。


まあそもそも、腹から出た管を機械に繋いで寝るって…わかると思うけど、寝返りも難しいのね。


半身位なら良いけど、一回転した日にゃ、管絡まって警告音に起こされるか、下手すりゃ腹から管抜けて大惨事になる。


こんなに緊張感持って寝るのかと思うと、この先どうなるやらとうんざりする。


おかげで昼間は昼寝ばかりしていた。


本当は働かなきゃならんのですよ…とほほ。


夜はサッカーの代表戦を見た。


しょっぱい試合だった、こちらも…とほほ。

やっと手術痕が落ち着いた感じになってきて、久しぶりにシャワーを浴びれた。


汚いと罵られそうだが、なんと12日ぶりの入浴である。


それまで、濡れタオルなど用意してもらって、体は拭いていたが、正直気持ち悪くて仕方が無かった。


周りを見ていても、入浴している人は殆ど見ない。


入院患者って、予想以上に人並みの生活から遠ざかっていると感じる。


看護師さん達は見てると、毎日毎日「お手伝いしますから入浴してはどうですか?」と、頑張って声かけてるけど、老人達は面倒くささが勝つらしく「要らん」と無愛想に答えていて、見ていて可哀想になる。


自分の糞尿にまみれて生活してしてるのに、入浴も嫌って、何だか恐ろしくさえ思える。


長く入院してると、感覚がおかしくなりそうで怖くなるのは、こんな理由かも知れない。


ところて、今日から新しい機械にて透析を行う事になった。


APDと言うのだけど、こんな奴


こいつは夜寝てる間に透析をやってくれる機械で、腹から出てる管(カテーテル)に、寝る前に接続しておくと、寝てる間に全部済ませておいてくれる優れものなのだ。


今日初めて使う事になって、いきなり準備で大ミスをしてしまい、透析液を何本も駄目にしたのは内緒で。


今繋いだ状態で寝る前にこのブログ書いてるんだけど、始動時はかなりうるさい気がしたけど、今のところ静かになりました。


でも、当たり前だけど、腹から管出てる状態で、それ機械と繋げてから寝る…って、やばいよね。


だって無意識に寝返り打って管抜けたら、大惨事じゃないですか。


今はある程度気にしてるけど、慣れた頃なんかとんでもない事やっちゃいそうな気がするなぁ。


特にお酒飲んだりしたら、なんかとんでもない失敗しちゃいそう。


退院したら、お酒が飲めるって希望を持ってたけど、もしかしたらお酒もやめなくちゃならないかもなぁ…


そうなったら、悲しいです…