腎不全になって、入院してからもう5回目の日曜日。


真っ暗な休診日の病院にも、何も思わなくなりました、慣れって怖いね。


前はこっそり外へお散歩に出てみようと企んでいたのだけど、何だか毎日感染しないように口酸っぱく言われてると、そんな気分も無くなってきた。


今日は相変わらず暇な昼間を娘から借りたノーパソでDAZNにてサッカー観戦してました。


まぁ昨日もそうだったのだけどね。


週末はとりあえず試合が一杯あるから、元気な時は昼間出掛けていて、夜にまとめてハイライトを一気見してたけど、今は時間だけは豊富にあるので、のんびり何試合も観てます。


お供にしてたビールが無いのは寂しいけれど、気がつけばほぼ1ヶ月の禁酒生活、それほど恋しいと思わないって事は依存症ですらも無かったのかな。


APDでの夜間透析は少し慣れてきて、前は夜中に管が詰まって警報音鳴りまくっていたけど、昨日一昨日とノートラブル。


さっき、初動でトラブって久しぶりに警報音聞きました。


でもね、慣れたと言っても、つまり寝ないで気にしてる時間も結構あるので寝不足はかなりなもの。


お仕事やる様になったら、こんなに寝ないで働けないよね、肉体労働だし。


でもありがたい事に、経験者の方がこのブログにコメントを下さって、心が軽くなる様なアドバイスをいろいろ教えてもらえた。


周りに腹膜透析経験者居なかったから、なんか嬉しかったですよ。


これからもいろいろ参考にさせていただきますね。



連日、同室の糞ジジイの悪口書いていたけど、流石にもうやめよう。


今日はAPDになって腹膜透析する人に向けて、今のところ思うところをいろいろと。


おさらい的に言うと、腹膜透析は身体の中の腹膜の間にカテーテルという細い管を入れて、そこに透析液(濃度の違う体液のようなもの)を流し込み、浸透圧により体内の老廃物を集めて排出させるもの。


血液透析に比べると、自宅で出来る、自分で出来るというメリットがある。


ただデメリットもあって、血液透析に比べて、自分でやる分ミスによるトラブルも自分持ちだし、透析自体も効果は薄い。


しかしその分、身体に負担は少ないので、一気に腎機能が弱まる可能性は少ない。


こう書くと血液透析は腎臓に負担になるみたいに取られそうだが、実際には機能を使わないと衰えてしまうというのが本当のところで、本当の腎障害末期になると、小便は出なくなるらしい。


そうなると、除水しないと、心臓やら肺やらにも水が溜まったりして、機能障害を起こしたりもするらしい。


そこまで行ったら、もう血液透析一択になってしまう。


なので、腹膜透析って奴は、腎不全末期の中ではまだ初期に使われる治療法なんですよね。


ただ先ほど、書いた通り、トラブルも自分持ちという事でどんなリスクがあるかと言うと。


大きなところは2つ


内臓直結の管が体外に出ているのだから、感染リスクは相当あると覚悟した方が良い。


自宅で自分でやるのだから、資材の整備、管理はかなり大変。


感染リスクについては病院で口酸っぱく言われる。


もちろん、腹膜中が汚染される事になったら、命に関わる大惨事なのだ。


その為、機材を置く部屋に窓がない方が良いし、埃っぽいってだけで致命傷なので、掃除機かけた後とかに機材を扱うのは厳禁だったりする。


そのくせ、一回に透析液6リットルとか毎日使うし、使う配線類も全て全交換する為、器材資材の置き場が物凄く必要だったりする。


最初初めて見た時は、使って出るゴミの多さに呆気に取られた。


しかも、その量毎日ゴミとして出るのだ。


忘れていたが、温泉も楽しめなくなる。


風呂は一番風呂のみ、誰かが先に入ったら汚染されているとみなすのだ。


こうやって書いてみると、外仕事の自分が、患部を衛生的に保つのは至難の技かもなあと気が重くなった。


俺、社会復帰出来るのかしら?

今日はも見事に予定も無く、暇暇な昼間を過ごさせてもらったが、こんなに何も無い生活に慣れてしまうのは、本当に怖い。


同室の爺さんは介護付きの老人ホームみたいな所に引っ越す予定らしく、今日施設の人が挨拶に来てるみたいだつた。


しかしながら、あーでもないこうでもないと、相変わらずいろんな事にゴネていて、本人的にはあまり出て行きたく無いようだった。


でも病院側もあちらの方が設備もしっかりしていて良いですよ〜などと、どちらかというと追い出したいように見えた。


まぁそうだよな…悪いけど、本人からは治っていきたいという感じは全然見受けないし、自分勝手に振る舞って看護師困らせるような事ばかりするしね。


今日も仕舞いには、同室の俺の治療がうるさくて、睡眠不足になったから、なんとかしろと騒いだりしていた。


寝たきりだし、見ていると、昼間ほとんど寝ているくせに寝不足とは、随分な事言う人だと呆れていたが、今夜から眠剤服用してくださいとか言われて、要望叶わないようだった。


まぁ、こちらも飯食ってる傍で糞してたりして、大いに不愉快な思いしているので、部屋変わったりしたら嬉しいと思っていたので、残念ではある。


こちらも、とっとと退院したいのは山々なんだけど、どうやら来週末位まではこの監禁生活は続くらしい。


今日はかみさんに市役所に行って手続きをいろいろして貰った。


調べて知ってはいたが、障がい者手帳などは発行に1ヶ月位はかかるらしく、補助の申請は退院後に追ってやる事になるらしい。


職場にも連絡して、退院後各種準備整い次第出勤しますと伝えた。


正直、こんな腹から管出た状態でハードな外仕事の業務に戻れるかは五分五分じゃ無いかと思う。


透析自体は夜やるから何とかなるけど、雨降っても関係無く、外で肉体労働する場合に腹から出た管の衛生状況守れるのかは、かなり不安がある。


言い換えれば、内臓を露出させて生きてるような状態なので、リスクは大きい。


でもこればっかりは、やってみないとわからないかな?というのが、正直なところ。


嫌です出来ません…なら、代わりに何の仕事が出来るのか考えなくてはならないが、現場一筋30年以上やってきた俺に選択肢は殆ど無いというのが、現実なんだろう。


働かざるもの、食うべからず…そんな言葉が重くのしかかってくる。


簡単じゃ無いよな人生ってやつは…