ついに31日目、入院生活1ヶ月を迎えた。


不思議なもんで、こんな節目の日に物事は結構動く。


朝、主治医のドクターが来て、そろそろ退院ですかね…なんて言う。


すぐ出れるのかと思ったら、どうやらそうではなく、今週末くらいにしましょうか?などと言う話らしい。


散々書いてきたけど、元々体調が悪かったわけでも無いので、透析の手技をマスターするのが目的だったはずなので、それはもうクリアでしょ?とは思ったけど、言わないでおいた。


ともかく、退院が見えてきた、朝イチでFBに病室と不安な気持ちの投稿したばかりだったので、行き違いも良いところではあるけれど、雲行きは変わりつつある。


早速職場に電話して復職の日程の相談をした。


来週出れても、透析機材の設置や資材の準備、役所の手続きなどで時間がかかるので、出勤は14日位からにしてもらった。


なにしろ、物凄い量の透析資材やら機器を置くスペースを作らねばならない。


自室の片付け後回しにしてた事を、今更大後悔する羽目になってしまった。


もちろん、透析機器のテルモの人にも連絡をして、器材設置の依頼をした。


不思議なもので、ここまで退院の流れが出来てくると、今更なんか恐怖感が出てきた。


俺本当に社会復帰出来るんかな?というやつ。


でもね、いつかは復職しなきゃいけないのだから、本格的に衰える前に帰るべきなんだと自分に言い聞かせた。


夕方には娘が見舞いに来てくれた。


また、どういうわけか、復職の件伝わったのか、同僚が何人かLINEをよこした。


退職者が出て、結構忙しいみたいだったので、帰っていきなりフルパワー求められるみたいだな…と少しビビった。


ともかく、後1週間ほどでこの生活ともおさらばだ。


嬉しい様な悲しい様な…変な感じです。





腎不全になって、入院してからもう5回目の日曜日。


真っ暗な休診日の病院にも、何も思わなくなりました、慣れって怖いね。


前はこっそり外へお散歩に出てみようと企んでいたのだけど、何だか毎日感染しないように口酸っぱく言われてると、そんな気分も無くなってきた。


今日は相変わらず暇な昼間を娘から借りたノーパソでDAZNにてサッカー観戦してました。


まぁ昨日もそうだったのだけどね。


週末はとりあえず試合が一杯あるから、元気な時は昼間出掛けていて、夜にまとめてハイライトを一気見してたけど、今は時間だけは豊富にあるので、のんびり何試合も観てます。


お供にしてたビールが無いのは寂しいけれど、気がつけばほぼ1ヶ月の禁酒生活、それほど恋しいと思わないって事は依存症ですらも無かったのかな。


APDでの夜間透析は少し慣れてきて、前は夜中に管が詰まって警報音鳴りまくっていたけど、昨日一昨日とノートラブル。


さっき、初動でトラブって久しぶりに警報音聞きました。


でもね、慣れたと言っても、つまり寝ないで気にしてる時間も結構あるので寝不足はかなりなもの。


お仕事やる様になったら、こんなに寝ないで働けないよね、肉体労働だし。


でもありがたい事に、経験者の方がこのブログにコメントを下さって、心が軽くなる様なアドバイスをいろいろ教えてもらえた。


周りに腹膜透析経験者居なかったから、なんか嬉しかったですよ。


これからもいろいろ参考にさせていただきますね。



連日、同室の糞ジジイの悪口書いていたけど、流石にもうやめよう。


今日はAPDになって腹膜透析する人に向けて、今のところ思うところをいろいろと。


おさらい的に言うと、腹膜透析は身体の中の腹膜の間にカテーテルという細い管を入れて、そこに透析液(濃度の違う体液のようなもの)を流し込み、浸透圧により体内の老廃物を集めて排出させるもの。


血液透析に比べると、自宅で出来る、自分で出来るというメリットがある。


ただデメリットもあって、血液透析に比べて、自分でやる分ミスによるトラブルも自分持ちだし、透析自体も効果は薄い。


しかしその分、身体に負担は少ないので、一気に腎機能が弱まる可能性は少ない。


こう書くと血液透析は腎臓に負担になるみたいに取られそうだが、実際には機能を使わないと衰えてしまうというのが本当のところで、本当の腎障害末期になると、小便は出なくなるらしい。


そうなると、除水しないと、心臓やら肺やらにも水が溜まったりして、機能障害を起こしたりもするらしい。


そこまで行ったら、もう血液透析一択になってしまう。


なので、腹膜透析って奴は、腎不全末期の中ではまだ初期に使われる治療法なんですよね。


ただ先ほど、書いた通り、トラブルも自分持ちという事でどんなリスクがあるかと言うと。


大きなところは2つ


内臓直結の管が体外に出ているのだから、感染リスクは相当あると覚悟した方が良い。


自宅で自分でやるのだから、資材の整備、管理はかなり大変。


感染リスクについては病院で口酸っぱく言われる。


もちろん、腹膜中が汚染される事になったら、命に関わる大惨事なのだ。


その為、機材を置く部屋に窓がない方が良いし、埃っぽいってだけで致命傷なので、掃除機かけた後とかに機材を扱うのは厳禁だったりする。


そのくせ、一回に透析液6リットルとか毎日使うし、使う配線類も全て全交換する為、器材資材の置き場が物凄く必要だったりする。


最初初めて見た時は、使って出るゴミの多さに呆気に取られた。


しかも、その量毎日ゴミとして出るのだ。


忘れていたが、温泉も楽しめなくなる。


風呂は一番風呂のみ、誰かが先に入ったら汚染されているとみなすのだ。


こうやって書いてみると、外仕事の自分が、患部を衛生的に保つのは至難の技かもなあと気が重くなった。


俺、社会復帰出来るのかしら?