そろそろ、いつまでこの人入院してるんだろ?と思われてそう。


入院してから3度目の日曜日。


日曜日は基本休診なので、割と病院は閑散としています。


そういえば入院する前は晴れ続きで雨降った記憶殆ど無いのだけど、入院してから割と天気悪い日多くなったような。


俺、晴れ男なのだよなーと変に自覚してみた。


今日も腹膜透析の練習を一回しただけという、何だかよくわからない1日を過ごした。


まぁ、腹に開けた大穴のせいで、いまだに腹痛くて何もする気にはならないのだけど。


小一時間の用事こなす為に丸1日入院してると考えると、本当にコスパ悪いよね。


でも、入院してみたらそんなのばかりの毎日なんだよね、俺社会復帰出来るのかな?


暇ついでに、同室の方々の話を少々させてもらおう。


昨日書いたけど、6人部屋に最初4人で入っていたんだけど、3個づつ2列に並んでる感じの4隅に居た。


自分は窓側で明るくて眺めはまあまあでした。


ただ、最初隣にいた人が割と神経質な人で、俺が寝るといびきがうるさいとずっと文句を言ってた。


ただ、直接言って来ないので、放っておいたら、他の事でも周りの人に文句言いまくって、なんか自分から別の部屋に移っていった。


どうやら、部屋変わるのに別料金が、発生するらしいけど、それ払ってでも変わりたいというなら、仕方ないよね。


そう思っていたけど、移っていった部屋でも揉め事起こしてるらしく、大声で文句言ってる声が、廊下に響いていた。


その人が出た後は3人になって、自分と同年代と思われる寝たきりの人と、93歳というご高齢のやたら元気なお爺さんと自分という構成になった。


この同年代の寝たきりさんが、動けないせいかナースコールを押しまくる人で、毎日2〜30回は呼び出していた。


また、そういう生活が長くなってるのか、やたらと看護師さんに横柄な態度を取る人で、全て命令口調でいろいろやらせていた。


面白かったのは、看護師さんがよく痛みについて「10段階でどの位痛いですか?」という質問をするのだけど、その人は「12」とか言って、看護師さんを困惑させていた。


でも、ある日隣のベットの俺に看護師さんが同じ質問をした時に、「凄い痛いけど、気を失うほどじゃないから5ぐらいかな」と答えているのを聞いていたらしく、急に同じ質問に「6」とか常識的な数字を言うようになった。


ただその後、感染症にかかったらしく、隔離病室に移動していった。


そして、残った超高齢の元気なおじいちゃんと今は2人で6人部屋を使っています。


このおじいちゃんもなかなかの癖もので、高齢者特有の声のデカさや、動きの怪しさがあって、手強い。


よくわからないけど、ずっと「うーうー」唸ってるよなと思ったら、よく聞いたら鼻歌だった。


そして、ちょっと動くときにも、フルボリュームで「よっこらしよー」叫ぶ。


多分耳が遠くなってるから、音量調整が出来ないんだよなぁ…と、文句は言わない事にしている。


そんな御老公も、明日一時退院されるとのことで、そうしたらこの6人部屋俺1人になっちゃうよなぁ…と不思議に思っている。


今、日本の医療って基本病床不足とか言われてたのは、もう古い話なのかな?


それとも、この病院建て替えになるらしく、隣に新病院作ってるけど、入れ替えの為受け入れ減らしてる?


それなら、俺も出されちゃう?





そういえば、入院して早くも2週間経ってしまった。


今日も、腹痛い中眠れぬ夜を過ごした。


痛み止めも錠剤と点滴の2種類を駆使して、何とかやり過ごしているが、効きの方はいまいちなのは仕方がない。


昼過ぎに原因不明の激痛が出て、相当苦しんだが、ドクターの話だと、腹に入ってる管の位置で、そういう痛みが出る事はあるとの事だった。


今日もまた洗浄という名目で500ml入れて、すぐ出すという事をやってみた。


今は看護師さんに手取り足取り教えて貰ってやっているが、今後自分でやる事になるというのは、いささか不安だったりする。


ところで、自分は金も無いし、仕方なく6人部屋に入っているが、病室って考えようによっては、物凄い酷い所だ。


一応断っておくが、汚い話なんで、食事中の方は止めておいて下さい。


今朝の話だが、隣のベッドの人が寝たきりなんだけど、トイレ(大)に行きたいとナースコールを押した。


そうしたら、来た看護師さんが「今諸事情により、トイレが使用不可の為、ここでして下さい」なんて言ってる。


まぁ、見えないけど、音と匂いで、すぐ隣のベットでやってるのは想像出来た。


それだけで、かなりのストレスというのもあるんだけど、すぐ後にその場に食事運ばれてきて、食べてくださいと。


なかなかのシチュエーションだよなぁ…


頑張って食べたけど、かなり気分は悪かった。


でも、2日前は自分もベット上で動けず、えらい事になってたからなぁ…


そう考えると、便所と食堂と寝床を兼ねている、この自分ベットという空間が、物凄く奇妙なものに思えてきて、悩んだ。


もちろん、看護師さんたちが甲斐甲斐しく、お世話をして下さるので、衛生的には問題無く保たれているのだろうけど、気分感情的には微妙だよなと思った。


まぁ、なんだかんだ出ていってしまって、今現在は6人部屋を2人で使わせて貰ってるが、最大時は4人いた。


同居人の話はまたの機会にゆっくりさせて貰おう。


とにかく、暫くはこの臭い飯状態に慣れていかないといけないみたいだ。


貧乏人は文句を言ってる場合じゃないよね。

手術からまだ1日しか経ってないせいか、腹が激痛で苦しい。


しかし、術後の経過を良くする為には、動かなければならない。


手術を受けた人間はわかる「あるある」なんだけど、傷口が治る時に不必要な部分を巻き込んでくっついてしまう事がある。


これを「癒着」と呼ぶのだけど、それを防ぐ為に、早いうちから歩いたりして、積極的に動かなければならないのだ。


それと、自分の場合は早いところ身体にいろいろ付けられている管やら配線を取りたくて、動くんで取ってくれと申し出ていた。


朝からぎゃーぎゃー騒いで、昼頃にはほぼ全部取ってもらった。


こうなると、腹から出た管は腹膜透析用の一本だけになった。


午後はこれを使って、初めての腹膜透析を行なった。


とは言っても、最初なので少量を慣らしと洗浄の為に入れて出すだけの作業なのだが。


500mlの透析液を管から腹に入れる。


本来は2リットル入れて4時間放置した後、排水するという事を毎日やらねばならないらしい。


500mでも、腹は痛いし、なんか張ってるし、充分に苦しかった。


しかも、出てきた液は聞いてはいたけど、血と混じって赤かった。


しかも、機械的に出し入れするのでは無く、高低差を使って流し込んで、同じ原理で外に出すので、結構時間がかかる。


これを毎日やるのか…と思ったら、かなり気が重くなった。


しかも、今は腹が痛過ぎて何をやるにも苦痛で仕方ない。


しばらくは苦行だなぁ…


夜も鎮痛剤を貰わないと眠れそうにない。