いよいよというか、悲しい事に入院生活らしい日々が始まったようだ。


午前遅くに手術を受けた。


もっと早くの予定だったはずだが、始まる頃には昼時だった。


手術室に連れてかれて、背中に麻酔を打って、下半身麻酔で手術を行う予定だった。


しかし、麻酔終わってオペが始まってみたら、麻酔があまり効いて無い事がわかった。


当たり前だけど、「激痛」だったのだ。


ぎゃーぎゃー騒ぐので、急遽全身麻酔に切り替えという事で、途中で眠らされた。


ところが、これまた途中で覚醒しちゃったのである。


激痛再開で悶絶する中、酸素マスクを押し当てられたら、何故か今度は呼吸が出来ない。


「息が出来ない!」と叫んだけど、麻酔が効いて呂律が回って無いので、上手く伝わらず押さえる手だけどけてもらう。


そして、ひょっとこよろしく顔を限界まで歪めて隙間から呼吸した。


痛い!、息吸えない、死ぬ死ぬ!なんて、バタバタしてるうちに終了と言われる。


その後また点滴で麻酔追加して貰って、半ボケの状態で帰って来た。


流石に疲労困憊して、少し眠ったら、今は違う問題に直面してる。


汚い話で恐縮だが、下半身麻酔が効いて、前から後ろから出っぱなしになってしまった。


悲しい事にこの歳でオムツ生活になってしまった。


とにかく、感覚が無いもんだから、我慢のしようが無い、困ったもんだ。


しかも、そんな不便な効き方してる癖に、痛みは消えて無い。


そんな状態で、しかもいろんな管に繋がれながら、無理矢理このブログを書いてます。


明日から、とりあえずリハビリが始まって、無理矢理歩いたり、腹膜透析の準備したりします。


昨日までは退屈で苦痛とか言ってたけど、こうなってみると、この状態は苦し過ぎて洒落になってない。


とりあえず、腹の激痛どうにかならんかな。


点滴で鎮痛剤入れて貰おう、そうすればもしかして寝れるかも…

恐ろしい事だが、何もしない毎日に慣れて来た。


入院すると、弱くなるってのは本当だと強く思う。


変な話だが、病気などで通常の生活が送れないレベルの人が入院するのだから、僕のようななんでも出来たレベルの人間がくるところじゃ無い。


無理矢理何も出来ない人のレベルの生活を強要するのだから、これは仕方無い事なのかも知れない。


僕も、臨時措置という事で、首にカテーテルを繋げられて、外出も禁じられて、出来る事と言えば病院内をうろうろする事と自分のベットに居るだけなのだ。


寝転がって、スマホを見て、気がつくとうとうとして、そうこうしてるうちに飯が来る。


入院前から考えると、まるで夢のような生活に思えるかも知れない。


でも、ここに来て思うのは、キツイ仕事の後のビールみたいな、メリハリが無い生活は逆に辛いという事。


そんな生活に恐ろしい事に少し慣れて来た。


時間がゆっくり過ぎて苦しかったのだけど、あまり感じ無くなってきたのだ。


社会復帰出来るのだろうか…不安になる。


ところで、今日は最後の血液透析を受けた。


明日は手術で腹膜透析に切り替わる為、首に刺さったカテーテルは抜いて貰った。


「首の血管に入った管を抜く」このワードだけ聞くと、なんか大変な事しそうだが、びっくりするほどすんなり終わってしまった。


抜く時に縫い止めてある糸を切って、管を引き抜くのだが、その糸を切る時にチクッと痛かっただけで、肝心の管を抜く時は注射針抜くみたいな、するっとした感じがしただけだった。


その後は流石に太い血管なんで、ドクターは長々と押さえて止血していた。


でも、その後は大きな絆創膏みたいなもの貼られて終了…とあっけなかった。


明日からは腹から出た管から透析を行う。


腹膜透析のシステムは、説明を聞いても相変わらず原理がよくわからないけど、血液透析よりは拘束条件が緩い。


仕事を続けていく為には、こちらを選択するしかなかった。


ちなみに血液透析は週3回、4時間、透析してくれる病院に通わなければならない。


腹膜透析は自宅で自分で出来るというものなのだけど、デメリットは自分で毎日やらないといけないという事。


寝てる間にやる形が選べるという事でこちらにしたが、器具の操作が結構大変らしい。


もっとも、腹に外に出ている管あったら、そりゃ気をつけないと大変な事になる。


外仕事の自分に管理が出来るのか?かなりの不安は正直なところある。


でも、定年まで後少しだし、出来たら最後までちゃんと勤め上げたい。


その為には仕方ない。


手術は下半身麻酔でやるそうだが、1日絶食で動けなくなるらしい。


だから、明日はこのブログ更新出来るかわからない。


どっちにしても、手術が上手くいきますように。

今日もまた、やたら予定の無い日だった。


朝イチで看護師さんが「今日はレントゲン撮って来て下さいね」と言うので、予約時間を聞いたらいつでも良いとの事だった。


朝イチだと何時ですか?と聞いたら、8時半から始まるから、その少し前に行けばすぐやってもらえるんじゃないですか?と教えてくれた。


そんな情報を教えてもらえる様になるのも、もう長々と入院してるからだろうなと思った。


朝イチ用事を済ませたのは良いが、後の1日は凄い暇になってしまった。


あんまり暇なので、これまた看護師さんに教えて貰った情報で、1階のコンビニの横の出口から、大学側の敷地に出られるので、散歩してみると良いよとの事だったので行ってみた。


確かに簡単に出られて、あちこち見て回ったのだが、それほど広くないよね、ということと、あれ?これ簡単に脱走出来るじゃんかという事に気がついてしまった。


よく、安いドラマの中で病院から抜け出して仲間を助けに行ったりするシーンがあったりするが、日曜日見た時は脱獄不可wに見えたけど、案外ちょろかったのかも知れない。


まぁ、僕はしませんよ…多分。


その後は部屋に戻って、娘に借りたsurface(タブレットPC)を動かしてみた。


これが中々に調子良くて、DAZNの契約を一時休止にしたまま来てしまって、試合観れなくて閉口していたのだが、無事解除に成功した。


そのまま、それでサッカーの試合を観戦して楽しんでいたが、やはりポケットwifiの利用制限は3GB位らしく、2時間程で無事速度制限されてしまった。


これからは毎日、厳選された情報に限って使わないと、肝心な時に使い物にならないという事か分かった。


入院時にポケットwifi借りようと考えている人は完全無制限はなかなか無いようなのて、よく考えて借りた方が良いですよ。


特に透析は3時間強拘束なので、全部動画見ようとすると途中で止まってしまいますよ。


音楽ならデータ量そんなに多く無いのでかなりいけますし、テキストデータならさらに大丈夫。


その辺と読書とかを上手く組み合わせて時間を過ごすのが、今のところ良い様な気がしてます。


また明日透析あるし、早速試してみよう。