今日は透析4回目。


さすがに慣れてきて、実質3時間程の拘束時間なのだが、過ごし方のコツみたいなものがわかってきた。


事前に調べた時に寝てはいけないと書いてあったので、そう信じていたら、スタッフに聞いたらあっさり大丈夫ですよと言われた。


寝てもいいなら、気楽なもんだ。


前回あたりから、音楽を聞いてぼんやりする時間と、動画見たりゲームしたりして、楽しく過ごしている。


機械に血を抜かれて、強制循環されている…なんて、客観的に考えると苦痛になってしまうので、なるだけそういう事は考えない様にしている。


それと、よくわからないけど、研修医さんの様な人が来て、いろいろ聞かれた。


現在担当してくれてるドクターも、やたら若い人なのに、娘とあまり変わらない年に見える若い研修医さんを連れてきて、あれこれされると変な気分だ。


まるで、文化祭の出し物に出演してる様な気分と言えば、何となく分かってもらえるか?


まぁ、こんなおっさんが未来の医療の役にたつというなら、何でも許せる気もするが。


ところで、透析の後は胸部レントゲンの検査があったのだが、自分もスタッフの方々も慣れてきたせいか、扱いが変わってきた。


以前は、前に書いた通り車椅子で送り迎えしてもらっていたが、もう…一言「次レントゲン撮って来て」と言われるだけで、何階のどこに行ってどういう手続きするかも案内は無い。


もっとも、自分も慣れたもんで手ぶらで行って、受付けの人に自分で事情を説明する様になった。


前に心配した能動的な行動力は失われない様だ。


今日も申し出てシャワーも浴びれたし、職場に状況報告も出来た。


木曜日には手術をして、今の首の血管からの透析から、腹膜透析に移行していく予定である。


そうなったら、本格的に障がい者の仲間入りだ。


今日はついでに申請書類の説明も少し聞いたけど、わからない事もまだまた多い。


勉強しなくてはね。



そろそろそんな日があるだろうとは覚悟していた。


そう、今日は「何の予定も無い」日だ。


検査も透析も無いし、回診も無い。


我々入院患者は居るけれど、この病院的には休診日という奴である。


おまけに電気点検をやるとの事で、午前中は停電するとか言ってる。


何もやる事が無いのに、病院に縛られているのは、なんか物凄く損した気分になる。


甲斐甲斐しく世話してくれる看護師さん達がいるから、尚更そう思うのかも知れない。


中には寝たきりみたいなご老人も一杯居るので、常に呼べば来る介護が受けられるのは、良い事なのかも知れない。


だが、自分は何でも出来る状態なのだ(首から管出ちゃってるけど)。


聞いたら、外出するも出来ないらしい。


こっそり出れないか?表玄関まで見に行ってみたが、しっかり閉じられていて、その上警備員が各所に立っていた。


まるで、刑務所の様だなと悲しく思った。


暇な上に体力を持て余しているので、下から上まで、階段を登ったり降りたりを2往復程してみた。


良い感じに身体は温まったけど、下手に汗などかいても、風呂も入れないので、その位でやめといた。


後は調子が悪くなって使い物にならないポケットwifiは諦めて、病院のWi-Fiの入りの良い所を探してまわった。


結局、先日見つけたロビーが一番繋がることがわかったので、ロビーを占拠して、ネット動画などを楽しんで過ごした。


看護師に確認したら、ドクターに許可貰えたら、外出も出来るかもしれないとの事なので、またこんな何も無い日が来たら、前日にドクターに掛け合ってみようかなと思っている。


明日は透析と各種申請書類について、説明が聞けるらしい。


透析が本格稼働すると、障がい者手帳が交付されて、様々な補助が受けられる様になるらしい。


ただでさえ、ハンデのある人生になるのだから、受けられる補助は積極的に受けたいと思っている。


今日で8日目、本来なら症状が良くなったとか、悪化したとかいろいろ変化を報告したいところだけど、全く変化無し。


元々、ほぼ何の問題も無いままで入院が決まったので、未だに何で長期入院する事になったのか、時々悩む。


今更ながら病気の進行具合の話をすると、元々は原発性アルデストロン症という病気になった所から、始まった。


このアルデストロンとか言うホルモンが暴走する病気は女性に多いそうで、平常値は200以下とかいう数値なんだそうだが、それが300とかになると、この病気を疑われる。


通常はなんか体調がイマイチ…とか、血圧高め…とか位で済むのが殆どらしいが、稀に命に関わる大暴走するケースがあるらしい。


それが自分のケースで、200超えとか、300以上出ちゃったとか言うレベルじゃ無くて、俺のアルデストロン値は100000を超えていた。


それが分かった時は、もうさまざまな臓器が暴走して、糖尿病、狭心症、腎不全など内臓に関わる病気のオンパレードになっていた。


原因のアルデストロン値を下げて、各種病気の治療を行った結果、生き残る事は出来たけど、腎不全だけは治す事は出来なかった。


そして、それから八年ほど経って腎不全が悪化して、緊急入院した現在に至るという訳である。


腎臓って奴は、悪化しても、症状に出にくいって奴だそうで、俺みたいにほぼ何の症状も無いまま末期まで行ってしまう事はよくあるらしい。


最後の方は、医師から体調はどうだ?飯食えてるか?普通に仕事して出来てるか?とよく聞かれた。


毎日12kチャリ漕いで仕事に行って、朝から晩まで肉体労働してた俺からすると、何言ってんの?俺元気だしというのがいつものやりとりだった。


それでも、腎臓の数値は悪くなる一方で、ある日入院しなさいと宣言されたというわけです。


確かに、時々変に気持ち悪い時も無くは無いかも(本当にその程度だった)だったので、とりあえずニ週間待ってもらって、入院する事にする事にした。


まぁ、こんな流れなんだけど、休みに入る時、同僚に「帰って来れるのか?」とよく聞かれた。


正直、どのくらい透析が仕事に影響するかはわからない。


今後はそんな事も書いて行けたらと思う。


今日は午前中凄い暇で、病院の方もなんか大掃除の日らしく、バタバタしてた。


合間にをみてシャワーを浴びさせてもらって、午後からは、かみさんと今後の治療方法についてのレクチャーを受けた。


娘も病院に来てくれたのだけど、検査が入って結局会えず、申し訳ない事をした。


今は感染症流行の関係で面会にやたらいろいろ制限がかかって、何人か行こうか?と、打診があったけど断った。


でも、本当に予定の無い日があったら、帰宅してみようかなと画策している。


明日はどうなるやら…