ROVE ST V3.0 セミスリック化
ROVE STに付いていたクレメントの細かなブロックタイヤは、夏のアスファルトとは相性が良くないようなので、セミスリックタイヤに交換することにしました。バックファイヤに使っていたクランクブラザーズ コバルト3 29erにビットリアの35cセミスリックが付いているので、ポン付け交換できるように11速のカセットを新たに購入することにします。ROVEのコンポはスラムRIVAL1で、カセットはPG-1130が使われていますが、スラムのカセットは高くて、しかも重い(カタログ値538g)です。そこで軽量なシマノカセットを使うことを考えましたが、スラムシングルコンポへの互換性が不明(シングルに関してはスラム先行の為)で、ネットでも使用している例を見つけられませんでした。決して安くはない物で怖かったですが、勝負を賭けてみました。シマノ CS-M8000 11s 11-42tカタログ値434gに対し、実測430g大型のアルミスパイダーの造りがゴツくて、私の貧脚にはもったいない感じ早速カセットをホイールに組み込み、恐る恐る変速テスト・・・微調整も必要なく、普通に変速できてホッとしましたスラムとシマノの合作で、シラム・・・いやスラノと呼ぶべきでしょうかタイヤは、ビットリア・ランドナーハイパー35cで、390gと軽量なのに、耐圧は6Barもある優秀な部類の物です。(すでに廃盤で、後継は小変更されボイジャーハイパーとなっているようです)以上簡単な作業で、ROVE ST Ver.3.0 セミスリック仕様 の完成です。ホイールが変わって、ぐっとアグレッシブな印象になりましたローターがピンクでエロい感じも(笑走ってみた印象は、私は太いタイヤには、耐圧×0.9を入れることにしている(理由は後述)ので、5.4Bar入れてみると、前輪が抵抗を受けている感じはほとんどなく、後輪が軽快に地面を蹴って進みます。タイヤが変わって、とてもよく走るバイクになりました。ダート走行の予定がない時は、間違いなくセミスリックを使用すべきですね。ホイールが変わった影響もあり、下りでのスタビリティはすこぶる高いです。路面荒れ気味のワインディングでは、かなり速い部類のバイクでしょう。表富士スカイラインを下ってみたい気がしますが、汗まみれにするのはカールトンだけで充分なのでやめておきます。上りは、さすがに一般ロードバイクよりも3~4kgは重いのでそれなりです。せめて人並みの脚があればいいのですが、出力低下状態ではかったるいです。それでも楕円38Tのおかげで坂を避けることは無くなっています。 (耐圧×0.9の理由) 30c以上の太いタイヤでは、空気は入れられるだけ入れた方がよく走ります。 目一杯入れたい所ですが、ビードがリム乗り越えるバーストの予防が必要です。 気体の状態方程式PV=nRTより、密閉空間では圧力Pと温度T(K)は比例します。 例えば早朝20℃(293K)に充填した黒いタイヤが、昼の日向に置かれると、 50℃(323K)程度に上昇する可能性があり、その場合圧力は約1割上昇します。 その1割分を差し引いて、『×0.9』としておくのです。 そんな細かいこと気にする必要ないとおっしゃるかもしれませんが、 私は実際に過去の経験があります。 何回か脱着したタイヤに耐圧6Barのところ6Bar入れて、 天気の良い中を走っていると後輪がバースト! チューブ交換の修理をしていると、目の前で轟音と共に前輪もバースト! チューブは1本しか無く、ジ・エンドとなりました。 ちなみにそのホイールとタイヤは、まさに今回インストールした組合せです。 (タイヤは買い替え前の1セット目) 何回か脱着した使い古しとはいえ、元々ビード強度の安全率は高くないようで、 注意が必要ですね。 ※2018,11,28追記 空気圧に関しては、 最終的にアスファルト路面での軽快さと悪路での衝撃吸収性を両立させるため、 4.8~5.0Barで落ち着いています。