カラパイア：掟破りの黒点から最強クラスの太陽フレアが発生、もうすぐ地球へ到達 2024年08月17日より転載します。
貼り付け開始、
https://karapaia.com/archives/52333992.html
太陽の表面でおきる大爆発「太陽フレア」の超強力なやつが2024年8月14日（日本時間15時40分）に放出され直接地球に向けられた。
それは最強と言われるXクラスのフレアで、このフレアが地球に到達するのは、8月17～18日とみられている。
太陽フレアは大きな黒点のまわりで起きるが、この太陽フレアを放出した黒点「AR3784」は掟破りであるとして専門家から注目されている。
美しいオーロラが様々な地域で見られるのはうれしいことだが、通信や電力供給に悪影響を及ぼすため、警戒が必要だ。
この法則によれば、太陽北半球の黒点の磁場の向きは「- +」になる。ところがAR3784ではその向きが「±」90度（1/4回転分）ねじれているのだ。
Spaceweather.comによると、黒点の3%ほどはヘール-ニコルソンの法則に従わないという。だが、その場合でもほとんどの磁場の向きは「+ -」となる。ところが、AR3784は「- +」と「+ -」の中間だ。
専門家は、この黒点の磁気的な土台が普通とは違うねじれ方をしていると指摘する。
異なる磁極が強くねじれ過ぎると、Xクラスの太陽フレアが発生する可能性があるそうだが、今回実際にその通りになっている。
黒点「AR3784」の磁場の向きは「±」となっている。これは通常の「ヘール-ニコルソンの法則」から予測されるものとは大きく違う/Image credit: NASA's Solar Dynamics Observatory, SDO/HMI Magnetogram, graphic produced and labeled in Canva by Daisy Dobrijevic
その強さによって5つのクラス（等級）に分けられるが、今回のXクラスは最強のものだ。
2024年8月14日、黒点AR3784 が爆発し、Xクラスの太陽フレアが発生。爆発は地球に直接向けられていた / Image credit:spaceweather
コロナ質量放出の到達は8月17日～18日 こうした強力な太陽フレアは、しばしば「コロナ質量放出（CME）」を伴うことがある。
これは、太陽から放出されるプラズマの塊だ。そして今回もこれが地球に向かって放たれたことが確認されている。
このCMEが地球に届くのは数日後のこと。NOAAのモデルでは8月18日、NASAのモデルでは8月17日と予測されている。
コロナ質量放出は、宇宙飛行士や飛行機パイロットの人体に与える影響も大きい。また、放出される強力な電磁波や高エネルギー粒子は、人工衛星や衛星利用測位システム（GPS）の異常、電流の乱れ、通信障害などを招く恐れがある。
相変わらず太陽は活発に活動しており、黒点数は現在の20 年ぶりの高水準を維持している。いくつも太陽フレアが発生しており、8月14日、アジアやインド洋地域では短波ラジオのブラックアウトが発生した
地球に届いた太陽フレアの放射線は、大気の上層を電離（イオン化）させ、短波ラジオ電波の進路の密度を高める。そのためにここを通過する電波が電子と衝突しやすくなり、信号が弱まったり、完全に吸収されたりするのだ。
アジア、インド洋地域では短波ラジオのブラックアウトが発生した / Image credit: NOAA Space Weather Prediction Center
オーロラは、太陽フレアから放出されるCME（プラズマの塊）が地球の大気に含まれる酸素や窒素などと衝突し、発光することで出現する。プラズマが地磁気を大きく乱せば乱すほど、観測領域が拡大する。
ここ数日、太陽の活動は活発化しており、既にオーロラが多数発生しているが、それを一番良く見ることができるのは、国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士だろう。
NASAの宇宙飛行士、マシュー・ドミニク氏は、8月10日に壮大なオーロラの写真を何千枚も撮影し、短いタイムラプス動画にまとめXに投稿した。
それはとても美しいものだ。
追記（2024/08/17）本文のわかりにくい部分を訂正して再送します。
References:Spaceweather.com Time Machine / Colossal X-class solar flare erupts from 'rule-breaking' sunspot and Earth is in the firing line (video) | Space / written by hiroching / edited by / parumo
貼り付け終わり、
https://karapaia.com/archives/52333992.html
太陽の表面でおきる大爆発「太陽フレア」の超強力なやつが2024年8月14日（日本時間15時40分）に放出され直接地球に向けられた。
それは最強と言われるXクラスのフレアで、このフレアが地球に到達するのは、8月17～18日とみられている。
太陽フレアは大きな黒点のまわりで起きるが、この太陽フレアを放出した黒点「AR3784」は掟破りであるとして専門家から注目されている。
美しいオーロラが様々な地域で見られるのはうれしいことだが、通信や電力供給に悪影響を及ぼすため、警戒が必要だ。
掟破りの黒点が引き起こした最強クラスの太陽フレア
黒点「AR3784」が掟破りとされるのは、「ヘール-ニコルソンの法則」に背いているからだ。この法則によれば、太陽北半球の黒点の磁場の向きは「- +」になる。ところがAR3784ではその向きが「±」90度（1/4回転分）ねじれているのだ。
Spaceweather.comによると、黒点の3%ほどはヘール-ニコルソンの法則に従わないという。だが、その場合でもほとんどの磁場の向きは「+ -」となる。ところが、AR3784は「- +」と「+ -」の中間だ。
専門家は、この黒点の磁気的な土台が普通とは違うねじれ方をしていると指摘する。
異なる磁極が強くねじれ過ぎると、Xクラスの太陽フレアが発生する可能性があるそうだが、今回実際にその通りになっている。
太陽フレアは地球に向かって放たれたことを確認
「太陽フレア」とは、太陽の表面で発生する爆発現象で、大きな黒点のまわりでおきる。それによって強力な電磁波が放射される。その強さによって5つのクラス（等級）に分けられるが、今回のXクラスは最強のものだ。
コロナ質量放出の到達は8月17日～18日 こうした強力な太陽フレアは、しばしば「コロナ質量放出（CME）」を伴うことがある。
これは、太陽から放出されるプラズマの塊だ。そして今回もこれが地球に向かって放たれたことが確認されている。
このCMEが地球に届くのは数日後のこと。NOAAのモデルでは8月18日、NASAのモデルでは8月17日と予測されている。
コロナ質量放出は、宇宙飛行士や飛行機パイロットの人体に与える影響も大きい。また、放出される強力な電磁波や高エネルギー粒子は、人工衛星や衛星利用測位システム（GPS）の異常、電流の乱れ、通信障害などを招く恐れがある。
相変わらず太陽は活発に活動しており、黒点数は現在の20 年ぶりの高水準を維持している。いくつも太陽フレアが発生しており、8月14日、アジアやインド洋地域では短波ラジオのブラックアウトが発生した
地球に届いた太陽フレアの放射線は、大気の上層を電離（イオン化）させ、短波ラジオ電波の進路の密度を高める。そのためにここを通過する電波が電子と衝突しやすくなり、信号が弱まったり、完全に吸収されたりするのだ。
オーロラが観測できる地域が広がる可能性
そして、このときも壮麗なオーロラが地球のどこかに出現するかもしれない。オーロラは、太陽フレアから放出されるCME（プラズマの塊）が地球の大気に含まれる酸素や窒素などと衝突し、発光することで出現する。プラズマが地磁気を大きく乱せば乱すほど、観測領域が拡大する。
ここ数日、太陽の活動は活発化しており、既にオーロラが多数発生しているが、それを一番良く見ることができるのは、国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士だろう。
NASAの宇宙飛行士、マシュー・ドミニク氏は、8月10日に壮大なオーロラの写真を何千枚も撮影し、短いタイムラプス動画にまとめXに投稿した。
それはとても美しいものだ。
追記（2024/08/17）本文のわかりにくい部分を訂正して再送します。
References:Spaceweather.com Time Machine / Colossal X-class solar flare erupts from 'rule-breaking' sunspot and Earth is in the firing line (video) | Space / written by hiroching / edited by / parumo
貼り付け終わり、