虚構推理 -岩永琴子の純真 | どんな状況?

どんな状況?

「どんな状況?」
ここに書き記したものをあとからみたら、きっとその時自分がどんな状況だったのかわかるんじゃないかな…。
まあそんな意味もこめてこのタイトルに…。

ようやく講談社タイガのKindle版に表紙カバーイラストがついて嬉しい。

いままではなぜかアイコンとして、また本(ファイル)のオープン時に一瞬、イラスト表示されるものの、開いた後はカバーイラストがなくこんな感じだったので、既刊分も対応してくれるともっと嬉しい。

こっちは片瀬茶柴先生の素敵なイラストも楽しみにしているのにひどいと思いませんか?

左から『虚構推理』(鋼人七瀬編)、『虚構推理短編集 岩永琴子の出現』、『虚構推理 スリーピングマーダー』、『虚構推理 岩永琴子の純真』。

虚構推理って?、という向きには(申し訳ありませんが)wikiをご参照ください。

さて、今回リリースされた新刊収録エピソードは以下の通り。

第一話から第四話まではコミック版にて発表済みのエピソードですが、第五話「雪女を斬る」は未発表エピソードとなっています。この第五話、すごくよかった。ネタバレになりそうなので語りませんが、第一話「雪女のジレンマ」と少しだけ関連する内容となっています。『虚構推理』シリーズはコミカライズ版も含めてどのエピソードも面白く、特に個人的な最高傑作は「スリーピングマーダー」だったのですが、それに匹敵するくらいよかったです。三日後からはじまる入院に備えて温存しておく予定だったのですが、さわりだけ読み始めたら一気に読み切ってしまいました。この第五話は今作の半分ほどのボリュームを占めるエピソードにもかかわらず、です。可憐にして苛烈なおひいさまが見せた粋な計らいが素敵でした。

なんか原作の城平 京氏の文体がワタクシに合っているらしく、コミック版既読でストーリーを知っているにもかからわず、普通に面白く読めてしまう。こういうケースはちょっと(ワタクシ的には)珍しい部類です。ワタクシは若いころ大量に読書にいそしんだ時期がありましたが、やはり文体が合う、合わないはかなり影響しました。それでのめり込んだ作家さんは大藪春彦だったり平井和正だったり田中光二だったりしたわけですが…(作家買いの人だった)。ただこの時期大量に読んだおかげで、多少文体が自分に合わなくてもそれなりに読めるようにはなりましたが(それまでは読書の習慣はなくどちらかというと苦手だった)。

さて、入院生活では何を読もうか…(前回の入院と違って目は大丈夫なので)。ウルフガイシリーズアダルトウルフガイシリーズの再読でもしようか(笑)。

 

 

(Kindle Fire capture)

 

(2023/05/09追記)
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