九州横断特急に乗るのは今回が2回目。
ですが文字通り九州を横断するのは初めてです。キハ185がお供してくれます。
熊本まで豊肥本線を走行。
で、まず結論からいいますが、見方によっては相当楽しい路線、列車だと思いました。
今回はその一部をご紹介。
↓大分より九州横断特急に乗車。
↓車内。ゆふいんの森同様、緑地で落ち着いた印象。
予報に反して天気が良い~。
この日6:00に強制起床だった私は連日の睡眠不足で体力の限界にきており、風景はとってもキレイだけど熊本下車後の自分を想像し戦々恐々としておりました(笑)
大分からしばらくは丘陵地帯のようなトコを走ります。田んぼの緑と山の深緑のコントラストが美しい。
九州横断特急は山登りからが楽しいです。
唸るエンジンで果敢に勾配に挑みます。線路規格は久大本線(ゆふいんの森)と同じようなのに、こちらの九州横断特急は軽快にカーブをこなしていきます。
↓車内販売で買ったカボスジュース(かなり美味かった!)
辺りは木々に囲まれますが、どんどん登っていくので視界は広くなっていきます。太陽の日差しを浴びて緑も一層映えているよう。
ここで豊肥本線のトンネルの入口が異様に白い事を発見。
強烈な日差しと連続勾配でオーバーヒートするんでないか、と思われた時、線路は一時平坦になりました。
九州の高原の駅に達したようです。
波野駅といいます。
標高754メートル。ここが九州で一番標高が高い駅。
豊肥本線はまさしく九州の屋根を走る路線なのでした。(肥薩線 も雰囲気ありますけどね)
これで九州、西日本の高原駅 (標高高い駅)は制覇したぞ。
さて。
あとは下るだけなんですが、見所まだまだいっぱい!
波野駅からしばらくは登りが続きますが、やがて下りに転じます。そして目の前に見えてくるこのトンネル!!
これこそ阿蘇の大カルデラに続くトンネルなんです。
やや長いトンネルを抜けますと・・・
この平野こそ阿蘇のカルデラ。
カルデラとは火山活動によって出来た大きな凹地で、阿蘇は世界最大級なんだとか。
深い森を分け入り山を登りきって、トンネル抜けたら突然広い草原に降り立つのです。完全に錯覚状態に陥ります。(海に近い平野と勘違いする)
草原の中を横断特急は90キロ近くで一気に走り抜けます。景色は単調だけどこれが山の頂上付近の風景かと思うと少々テンション上昇。
10数分でカルデラの端までやってきました。そうすると・・・
・・・もう、私一人テンション最高潮。このギャップだらけの風景、阿蘇最高!
で、トンネルを抜けるとですね・・・
そして極めつけは、立野のスイッチバックです。
上の写真見ての通り、集落はかなり下の方にあり線路に許される勾配では下りきれません。
スイッチバック(⇒いったりきたり)、つまりジグザグ走行で下っていくのです。
↓運転手さんはバック運転に切り替え・・・
300メートルほどで・・・
これで立野駅に到着です。
立野スイッチバックは2回目ですが、旅のアクセントになって楽しい。リアルな運転手バック運転が見られる数少ないスポットといえます。
立野からは転がるように下り、10分程度で丘陵地の肥後大津駅に到着しました。
あそ1962。
肥後大津からやっと私の休息時間になりました。(1度来ているし景色単調だから)
熊本までは十数分でしたが、きっちり寝ました。
いや~、楽しかった。
・・・⑦に続く。