Looking Back , Moving Forward -63ページ目

Looking Back , Moving Forward

前に進むために振り返ります。冷静に情熱的に。日常のこと、旅行記、競馬、映画、ドラマ、レビューなど欲張って書いてます。

明日から東北へ行ってきます。

観光地を回ったり、被災した方と話し、学ばせてもらいます。


今ここで何を書いていいのか、キーボードに置いた指が全く動きません。

今日も震度5の地震があったようで、少し怖いというのが本音ですが、たくさん学び、ほんの少しでも復興の助けになれば。
8月19日(日) 中編 「黄昏」


Butterfly Effect


いくら海士町が栄えていても一人島でできることはそんなに多くない。

そうなれば黄昏れるしかない。

いやむしろ、今回の旅は黄昏れるためにあるようなもの。


なーんにも考えず、海辺へ臨む。

映画「めがね」のサントラを聴いたり、オアシスのDon't Look Back In Angerを聴いたり。

他にも思い入れのある曲やまさに今この場所で聴きたいと思った音楽を身体に染み込ませた。


まぁしかし、なーんにも考えないというのも難しいもので、色んな思いが頭をよぎる。

これほど雄大な自然を目の前にしても人はまだ悩むのか。

でも悩んで数秒後、“ま、ええか。”そんな気になる。

何でもかんでも投げ出し、考えることを放棄するのはよくないが、たまにはこういう時間も必要。

メガネを隠岐に置き・・・

みたいな冗談はさておき、私はメガネを外し、ただただ黄昏れた。

メガネも主人の黄昏を温かく見守ってくれている。

Butterfly Effect


何の出来事も起きないまま3時間以上が過ぎた。

「お前はそこで何を得たのだ?」

そう問われれば、

「大したことはない。ただ、言葉に表して伝えられないのが残念だ。」

そう答えてやろう。


あの夏、あの場所で黄昏れた時間、我のみぞ知る秘宝。

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8月19日(日) 前編 「ないものはない、海士町」


何とも寝心地の良い夜だった。

朝起きて窓を開けると島の朝は活発に始まっていた。

お茶やコーヒーのサービスがあるのは地味に嬉しい。

コーヒー片手に今日の計画を立てる。

一息ついて民宿を出る。お母さんが見送ってくれる。また必ず来ますね。

Butterfly Effect

Butterfly Effect


フェリーで次の島へ向かう。

今日は最も楽しみにしていた海士町(あまちょう)という島。

「ニッポンの嵐」という本で松潤がここを訪れた旅行記が載っているのでご存知の方も多いかもしれない。

一時は財政破綻しかけたこの島も町長や島の人の努力の甲斐あって、今では日本各地から移住する若者が絶えない町に蘇った。

このプロセスはマスコミ各種でも取り上げられ、ネットで検索してもたくさん記事が出てくる。


“ないものはない”

これが海士町の掲げるモットーである。

ないものはないんだという開き直りの意味であるが、その裏には大切なものは全てここにあるという誇らしくて深い意味合いが隠されている。


photo:04


フェリーを降りてから民宿まで少し距離がある。
そしてこの日は暑い、非常に。
荷物を担いで歩いたあの道はなかなかに辛かった。

島の人に道を教わりながら何とか民宿「かたえ荘」に到着。

一見すると普通の家なので「簡宿 かたえ荘」という小さい看板だけが頼り。


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ピンポーン!!

・・・。

ピンポーン!!

・・・。

あれ?誰もいないのか?

しかし玄関は開いている。

恐る恐る入り、すみませーん!と叫んでみるも応答なし。

困った。ここに荷物を置かないことには何も始まらない。

とにかく暑いの涼みながら今日の計画の続きを練る。


しばらくすると奥の方からおばあちゃんが出てきた。

かたえおばあちゃん!!笑

何事もなかったのように迎えられた私は誰もいない重厚な家の奥へと通された。

トイレから臨む景色ですらお洒落である。

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軽く4人は泊まれるんじゃないかと思える広い部屋を用意してくれた。
そう、この日の予約客は私だけである。

荷物を置き、「いってきまーす!」

まずは近くのお店で名物サザエカレーをいただく。

肝入りで煮込まれたこのカレー、実にうまい。コリコリとした食感はしっかり残っている。


photo:05


海士町では観光センターというところが旅の活動拠点になる。

旅人はまずはここへ出向き、情報を集める。

ぶっつけの旅には色々と制約がある。

観光客が大勢訪れるところでもないので“事前予約”していないとできないアクティビティが多い。
(次の島でも同じ目にあうが、ここでもシーカヤックができなかった)

“あまんぼう”(半潜水海中船)を予約して、それまでにサイクリングをすることに。

白いチャリで島サイクリング。

海岸沿いを白いチャリで走っている、その事実だけで素晴らしい。


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隠岐神社、海士町役場、後鳥羽上皇関連の名所を見て回る。

これらはそんなに大したことがないが、やっぱり島をぐるぐる周るのは楽しい。

帰り道は好奇心から変な道へ迷い込み、美しい田畑が広がる田園風景を目にすることができた。

1時間少々の島サイクリング、最高。



さて、いよいよあまんぼうへ乗り込むことに。

案内人のこの可愛らしいお姉さん、話してみるとなんと同じ立命の卒業生ということが発覚。

キャンパストークに花を咲かせ、まさか隠岐でそんな出会いがあるとは。


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さて、このあまんぼうは半潜水ということで船の下に入って海中を展望することができる。

かなり魚がいる!

熱帯魚のような綺麗な魚からふぐや鯛がうじゃうじゃいる。

澄んだ海、これは潜りたい。

カナヅチの僕が言うほどである。どれだけ美しい海かわかっていただけるのでは?笑


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特殊モードで撮ると雰囲気変わっておもしろい。

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「三郎岩」という名所にも案内してくれる。

左から、太郎・次郎・三郎というありきたりな名前がつけられている。

写真で見るとどーということはないが、目の前で見ると結構迫力もある。

しかしよくこうも3つうまく並んだものだ。

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同じくあまんぼうへ乗ったもう一人の乗客のおじさんと、

「それでは良い旅を」

と挨拶を交わたところで早くも海士町が好きになっていた私であった。



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9月22日(日) ヴェネツィア展 @京都文化博物館


photo:02


ヴェネツィアを訪れたのは約3年前。魅惑的な都市だった。

ローマやフィレンツェとは全く違う、他にない個性的な空間。

そんなヴェネツィアが京都にもやってきたということで当然のように足を運んだ。

開催最終の週末とあってすごい数のお客さん。

正直なところ、想像していたものとは少し違ったので満足度はそこまで高くないが、自分の知らなかったヴェネツィアを知れたという点では良かった。

一言でいうならば、今のヴェネツィアではなくヴェネツィアの歴史を知れる美術展である。


第1章 黄金期

第2章 華麗なる貴族

第3章 美の殿堂

以上の3部構成になっており、全て回るのに2時間ぐらい。ボリューム満点。

第1章では、レパントの海戦など歴史的な事象に触れた絵画や当時のヴェネツィアをダイナミックにシンボル化されたサン・マルコのライオンの絵画が印象的。

第2章では、文字通り本当に華麗な貴族の生活についての物品や絵画を見ることができる。はっきりとした主従関係があったからこそ、今では異常ともいえるような貴族文化が成り立っていたんだと何とも言えない気持ちになる。

第3章では、美がテーマということもあって、選りすぐりの美しい絵画が用意されていた。特に一番最後に見ることができるティンレットの天国という作品には圧倒される。



美術展を出てすぐ(烏丸三条)のとこにある伊右衛門カフェへ。
存在は前々知っていたけれど、店に入ったのは初。

入ると満席で2階のアトリエでお待ちくださいとお洒落な案内を受けるw

抹茶を頼んだら飲んだことのないぐらい本格的な“お抹茶”が出てきた(笑)

値段は決して安くないけど、普段とは違うカフェを味わうにはちょうど良い。


photo:08

photo:09


夜はお気に入りのビュッフェへ。

写真は最後のデザートだけです。

すごくおいしく且つヘルシー、それでいてそんなに高くないのでいつ行っても満腹、満足。


photo:07



最後に3年前に卒業旅行でヴェネツィアに行った時の写真を載せます。

うーん、懐かしい!!




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こんな仮面があちこちで売ってます。


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勝手に外国人カップルを絵に入れて撮りましたw
なかなかええ写真だと自負しています。
ご協力ありがとうございます(笑)

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こちらも何でもない写真ですが、個人的にすごく好きなんですよねー。


Butterfly Effect

王道の写真。

黄昏のヴェニスよ。


今回は雑誌のレビュー。

今年の夏から秋にかけて読んだものです。



BRUTUS (ブルータス) 2012年 6/1号 [雑誌]/マガジンハウス
¥630
Amazon.co.jp

★★☆


元ボーイスカウトの自分としてはテンションが異様に上がるテーマ。

キャンプにスポット当てるとはさすがBRUTUS。

内容はちょっと飛ばし読み気味になってしまうのが残念。

特集しているテーマは素晴らしいので、今度はもっとディープに個を取り上げてほしい。




BRUTUS (ブルータス) 2012年 5/1号 [雑誌]/マガジンハウス
¥630
Amazon.co.jp

★★★☆


時代の変遷に沿ってうまくまとめられています。

西洋美術史に関してはこれ一冊読めば、というより持っておけば安心というレベル。

これまた圧倒的な存在感を放つ表紙にやられます。

ちなみに美術は好きですが、美術史を全て網羅できるほどマニアックではないので興味のある箇所を中心に読みました。

近々、大エルミタージュ展やシャガール展に足を運ぼうと思っているのでその時にまた活躍してくれそう。



BRUTUS (ブルータス) 2012年 3/15号 [雑誌]/マガジンハウス
¥630
Amazon.co.jp

★★★


“旅に行きたくなる”

こんなん見たらそりゃ旅に出たくなるでしょ!

様々なトラベラーの紹介がされていておもしろい。

旅をテーマにした雑誌はつい手が伸びる。




BRUTUS (ブルータス) 2011年 9/1号 [雑誌]/マガジンハウス
¥630
Amazon.co.jp
★★★★

“たとえば、いま、あなたが都会を離れて島で暮らすとしたら”

このキャッチフレーズにやられました。
これで買わなきゃ会社でスナフキンと称されたことのある私が腐るw

超スローペースで絶賛執筆中の離島一人旅の行き先を決める参考にもしました。
いつか1ヶ月ぐらい離島でふらーっと暮らしてみたい。


BRUTUS (ブルータス) 2011年 9/15号 [雑誌]/マガジンハウス
¥630
Amazon.co.jp

★★


なぜこれを買ったのかよくわかりませんが、まぁ色々あったんでしょう(笑)

結局ぼやーっとした内容でした(まぁサブカル雑誌なんて本来そういうものという声も・・・)。


※表紙になっている蒼井優はあまり好みではありませんw




Pen (ペン) 2012年 7/15号 [雑誌]/阪急コミュニケーションズ
¥600
Amazon.co.jp

★★★★☆


まだ完読できていないのですが、素晴らしい号でした。

もちろんそれは僕が大のビートルズ好きということもありますが、ムック本でここまでクオリティが高いものは珍しい。

ビートルズ関係の本は数多く出版されていますが、写真の豊富さや特集の目線なんかでは全く劣らず、むしろ超越しているぐらいです。

ビートルズ好きはマスト、これからビートルズを知りたいという人にもオススメの一冊。

ビートルズは音楽のみならず文化の形成にも間違いなく寄与しているため、こうしてカルチャー史で題材的に特集を組まれることは必然と言えるのではないでしょうか。



ROCKIN’ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2012年 07月号 [雑誌]/ロッキング・オン
¥650
Amazon.co.jp

★★★


目的は表紙のバンプ!・・・ではなく、細美さんのインタビュー。

これぐらいのボリュームがあればそれ目当てだけでも買う価値がある。

これまでのこと、これからのこと。
ニヤニヤしながら、勿体無く読み進めました。


ROCKIN’ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2012年 09月号 [雑誌]/ロッキング・オン
¥600
Amazon.co.jp

★★★☆


10-FEET、初ロッキン表紙!

やっとここまで来た?今更初?

どちらも頷けることを思えば、実績も勢いもあるまさに今が旬なバンド。

参戦した京都大作戦のことや10-FEETの軌跡について細やかなところまでインタビューで引き出されています。



bridge (ブリッジ) 2010年 02月号 [雑誌]/ロッキング・オン
¥580
Amazon.co.jp

★★★★


2010年の雑誌、バックナンバーをアマゾンプライムで購入。

細美さんとホリエさんの対談が大ボリュームで収録。

ハイエイタスとテナーがスプリットツアーに参戦したことを思い出す。

あの時、細美さんは泣いていた。その理由がわかりました。

背負ってたものをホリエアツシが引き下ろした、音楽で。

みたいな感じでしょうか?

こういう関係、かなり素敵です。


週刊 東洋経済 2012年 3/24号 [雑誌]/東洋経済新報社
¥690
Amazon.co.jp
★★★

ビジネス雑誌は買いたいけど高いのでオークションで購入。
経済について、原理原則と現代の問題に関して複合的に解説されており、雑誌の特徴を最も生かした形でまとめられている。
この手の特集では全てに目を通すことは困難で、むしろそれをしようとすると挫折する。
自分が知ってそうで知らなかったことにポイントを絞り、勉強。

週刊 東洋経済 2012年 6/9号 [雑誌]/東洋経済新報社
¥690
Amazon.co.jp
★★★☆

ええ特集です。
眉唾ものを覚悟の上でオークションで購入しましたが、良い意味で裏切ってくれました。
例題なんかもたくさん用意されているので気軽に取り組めて、気が付けば数字を見るエッセンスを学べています。
仕事柄、こういう考え方が非常に大切になってきます。
新入社員なんかに読ませてあげたい。(と、偉そうな3年目w



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