それはふと目にした高園なぎささんのポストからでした。
「一緒にたこ焼き焼きしよー」というオフ会の告知だったんですが、そこで引用RTされているフライヤーの場所を見て、目を疑いました。
「佐賀市愛敬町4-8紅屋館2F」
紅屋館2Fには9年前まで小さな劇場がありました。
主に佐賀の若手劇団がお芝居をやることが多かったみたいですが、2014年の夏ごろから、ピンキースカイが定期ライブを始めます。
すでにコミュニティFMの番組を持ち、アイドルの中ではいち早くYoutubeチャンネルを持って活動し、佐賀では多少は名の知られた存在でしたが、当時のアイドルヲタクの中ではまだまだ知名度はあまりありませんでした。
結局、この定期ライブと並行するように2014年の秋に、九州各地のアイドルを集めた対バンイベント「GABAI」が佐賀で始まり、そのイベントに毎回出演しているうちに、その圧倒的な歌唱力からたくさんのファンを増やし、その後の656広場の伝説までつながっていくのですが、残念ながらピンキースカイの定期ライブはこの紅屋館2Fの劇場が閉鎖されることで終了してしまいました。
その場所でまた高園なぎささんと会える! しかもクリスマスイブに!
ぼくは妙にそこに魅力を感じ、この日ふたつめのイベントとして、熊本県宇城市の天海でのRe:fiveと熊本Flavorのクリスマスライブを見た後に、佐賀に向かっていました。
聞くところによると、紅屋館2Fの劇場後にオープンしたBAR「OVER LAP」は佐賀の業界人やアイドルヲタクには有名なところみたいでしたが、9年前のピンキースカイの定期ライブ以来の紅屋館2Fはそれだけでぼくは興奮しました。
しかし、このオフ会、帰るころにはその場所の重さを忘れさせるぐらいすごかった。
そもそもアイドルによってオフ会の定義って色々あるとは思いますが、「たこ焼きオフ会」と聞いてどんなイベントを思いつきます?
ぼくは何度か行ったことがあるそういうオフ会は、何人かのヲタクごとにテーブルを囲み、そこにアイドルが顔を見せてちょこちょこたこ焼きを食べながら話をするというイメージでした。
熊本県宇城市からの回しということもあり、しかもクリスマスイブの渋滞もあって、ぼくが会場に着いたのはオフ会の開始時間から20分ほど遅れてでした。
そして会場のドアを開けると、高園なぎささんともう一人の主役RENさんが歌ってました。
オフ会用に特別にBARなのにカラオケが設置してあり、そのカラオケで、高園なぎささんがあの水晶のような声を出し惜しみせず、どんどん歌ってくれているのです。
普段のライブではまず聴けないピンキースカイが歌っていたカバー曲なんかも歌ってくれていました。
その高園さんやRENさんの素敵な歌声をBGMに、ここの現場じゃ新参者のぼくはぺーぺーらしくたこ焼きを焼いていましたが、作業しながら生歌が聴ける贅沢。たまりませんでした。
なお、希望があればアイドルさんとデュエットできるということも。
ちなみにぼくは運営のNAOさんと「二人は枯れすすき♪」と「昭和枯れすすき」をデュエットして、この曲のひどい暗さとぼくの歌の下手さに圧倒されたNAOさんに「誰がこの人連れてきたとー!」とお褒めの言葉をいただきました。
NAOさんが運営されていたRENさんが以前いたグループ、LuCifeRの現場はアットホームでめちゃくちゃ楽しいと聞いたことはありました。
ただ、熊本が主現場であり、なかなか見る機会がなく、あまり深く絡んだことはありませんでした。
結局、RENさんとその前にお会いしたのは三年前の熊本での最終形態クルトの現場であり、高園なぎささんは今年の10月にお会いしましたが、それも藤崎みくりの生誕祭でした。
そんなぼくはふらっと行ったクリスマスイブのたこ焼きオフ会。しかもこの日は高園さんもRENさんも佐賀でライブをされていたのに、ぼくはそのライブは干して、オフ会だけふらっと参加しました。
だから、ぼっちでぼーっとして、とりあえず食べるもんだけいただけて、高園さんと紅屋館のことをちょっとでも話せたらいいかなというぐらいの期待で向かっていたのですが、そんな新参者をあたたかく迎えてくれる運営さん、アイドルさん、ヲタクさんのアットホームな空気は、高園さんと紅屋館の思い出話をすることを忘れるほど、つまりいまこの時間を楽しむことを夢中になるほど楽しかったです。
そしてその楽しい場に高園なぎささんとRENさんがいることで楽しさも倍増。
最強のオフ会でした。
クリスマスイブという特別な日のオフ会だから、この日のイベントが超レアなイベントで、特別にめちゃくちゃ楽しい企画だったのはわかっています。
でも、こんな楽しい企画を体験したからこそ、高園なぎささんやRENさんのステージももっと行きたいと思ってしまうのがヲタクじゃないですか。
佐賀のみなさん、来年はよろしくお願いします!