君が好き -7ページ目

君が好き

アイドルの話でもしようず。

それはふと目にした高園なぎささんのポストからでした。

「一緒にたこ焼き焼きしよー」というオフ会の告知だったんですが、そこで引用RTされているフライヤーの場所を見て、目を疑いました。

「佐賀市愛敬町4-8紅屋館2F」

紅屋館2Fには9年前まで小さな劇場がありました。

主に佐賀の若手劇団がお芝居をやることが多かったみたいですが、2014年の夏ごろから、ピンキースカイが定期ライブを始めます。

すでにコミュニティFMの番組を持ち、アイドルの中ではいち早くYoutubeチャンネルを持って活動し、佐賀では多少は名の知られた存在でしたが、当時のアイドルヲタクの中ではまだまだ知名度はあまりありませんでした。

結局、この定期ライブと並行するように2014年の秋に、九州各地のアイドルを集めた対バンイベント「GABAI」が佐賀で始まり、そのイベントに毎回出演しているうちに、その圧倒的な歌唱力からたくさんのファンを増やし、その後の656広場の伝説までつながっていくのですが、残念ながらピンキースカイの定期ライブはこの紅屋館2Fの劇場が閉鎖されることで終了してしまいました。

その場所でまた高園なぎささんと会える! しかもクリスマスイブに!

ぼくは妙にそこに魅力を感じ、この日ふたつめのイベントとして、熊本県宇城市の天海でのRe:fiveと熊本Flavorのクリスマスライブを見た後に、佐賀に向かっていました。

 

聞くところによると、紅屋館2Fの劇場後にオープンしたBAR「OVER LAP」は佐賀の業界人やアイドルヲタクには有名なところみたいでしたが、9年前のピンキースカイの定期ライブ以来の紅屋館2Fはそれだけでぼくは興奮しました。

しかし、このオフ会、帰るころにはその場所の重さを忘れさせるぐらいすごかった。

そもそもアイドルによってオフ会の定義って色々あるとは思いますが、「たこ焼きオフ会」と聞いてどんなイベントを思いつきます?

ぼくは何度か行ったことがあるそういうオフ会は、何人かのヲタクごとにテーブルを囲み、そこにアイドルが顔を見せてちょこちょこたこ焼きを食べながら話をするというイメージでした。

熊本県宇城市からの回しということもあり、しかもクリスマスイブの渋滞もあって、ぼくが会場に着いたのはオフ会の開始時間から20分ほど遅れてでした。

そして会場のドアを開けると、高園なぎささんともう一人の主役RENさんが歌ってました。

オフ会用に特別にBARなのにカラオケが設置してあり、そのカラオケで、高園なぎささんがあの水晶のような声を出し惜しみせず、どんどん歌ってくれているのです。

普段のライブではまず聴けないピンキースカイが歌っていたカバー曲なんかも歌ってくれていました。

その高園さんやRENさんの素敵な歌声をBGMに、ここの現場じゃ新参者のぼくはぺーぺーらしくたこ焼きを焼いていましたが、作業しながら生歌が聴ける贅沢。たまりませんでした。

なお、希望があればアイドルさんとデュエットできるということも。

ちなみにぼくは運営のNAOさんと「二人は枯れすすき♪」と「昭和枯れすすき」をデュエットして、この曲のひどい暗さとぼくの歌の下手さに圧倒されたNAOさんに「誰がこの人連れてきたとー!」とお褒めの言葉をいただきました。

 

NAOさんが運営されていたRENさんが以前いたグループ、LuCifeRの現場はアットホームでめちゃくちゃ楽しいと聞いたことはありました。

ただ、熊本が主現場であり、なかなか見る機会がなく、あまり深く絡んだことはありませんでした。

結局、RENさんとその前にお会いしたのは三年前の熊本での最終形態クルトの現場であり、高園なぎささんは今年の10月にお会いしましたが、それも藤崎みくりの生誕祭でした。

そんなぼくはふらっと行ったクリスマスイブのたこ焼きオフ会。しかもこの日は高園さんもRENさんも佐賀でライブをされていたのに、ぼくはそのライブは干して、オフ会だけふらっと参加しました。

だから、ぼっちでぼーっとして、とりあえず食べるもんだけいただけて、高園さんと紅屋館のことをちょっとでも話せたらいいかなというぐらいの期待で向かっていたのですが、そんな新参者をあたたかく迎えてくれる運営さん、アイドルさん、ヲタクさんのアットホームな空気は、高園さんと紅屋館の思い出話をすることを忘れるほど、つまりいまこの時間を楽しむことを夢中になるほど楽しかったです。

そしてその楽しい場に高園なぎささんとRENさんがいることで楽しさも倍増。

最強のオフ会でした。

 

クリスマスイブという特別な日のオフ会だから、この日のイベントが超レアなイベントで、特別にめちゃくちゃ楽しい企画だったのはわかっています。

でも、こんな楽しい企画を体験したからこそ、高園なぎささんやRENさんのステージももっと行きたいと思ってしまうのがヲタクじゃないですか。

佐賀のみなさん、来年はよろしくお願いします!
 

今年のクリスマスイブはなんと日曜日ってわけで、各地でたくさんのレアなイベントが開催されたみたいです。

イブを好きなアイドルと過ごせるとはなんてすばらしいことだろうというわけで、楽しまれた方も多いと思います。

ぼくも数年ぶりに二現場回してしまいました。

一現場目は、推しの東雲ういさんのいるRe:fiveの出演する天海でのクリスマスライブ。

出演はそのRe:fiveと熊本flavorというおなじみのメンバー。

なんだかんだで今年一番見ているアイドルがRe:fiveで、それと変わらないぐらい何度も見てる熊本flavor。

それだけでぼくにとっては楽しいことは間違いないのですが、更にクリスマスライブとの特別感がよかったです。

 

アイドルのクリスマスライブのお楽しみと言えば、やっぱりメンバーさんのクリスマスのコスプレでしょう。

そして見慣れているアイドルだからこそ、そのアイドルさんの個性や好みがそのコスプレに反映されているのがファンにとってはうれしいです。

ステージに登場するRe:five。

まず目を引いたのは柊わかばさんでした。

吉川りおさんから借りた、と言われてた大人っぽい肩出しのサンタコスに、スカートから覗くのは色っぽい網タイツ。これまでのアイドル活動では、天真爛漫なスポーツ少女というイメージの強い柊さんが、このような大人っぽい恰好をしてきたことに驚きましたし、それがおそろしく似合っていたことに驚きました。

考えてみれば柊さんも来年の三月で18歳、新成人です。小学校の頃からアイドル活動をやっててくれたおかげでなかなか気づけなかったけど、いつのまにか少女は大人になっていたんだと感動するほどきれいでした。そういえば昨年のクリスマスライブで、強烈なリーダーシップを見せていたななんてことも改めて思い出しました。そしてそれからの一年でさらに女性らしさに磨きがかかっているのを感じました。

昨年はこの天海でのクリスマスライブは出演できなかった西園寺つきさんは黒いサンタコス。以前柊わかばさんがカフェで着られたこともあった感じの黒サンタですが、柊さんが着られていたときは普通にかっこいい感じだったのに、西園寺さんが着ると深みのあるなんとも言えない空気が漂っていたのがさすがでした。髪の色がインナーメッシュは目を引くものの全体的には黒に戻り、デビュー当時からたぶん一番今が髪が長いだろうというぐらい肩まで髪を伸ばして、一見するとどこにでもいるアイドルのような髪色、髪型になっているからこそ、生誕のときにも思ったけど美人度が増してます。その美人が黒いサンタコスを着てるだけなのに、普通じゃないのが西園寺つきでした。ただの美人じゃない、西園寺つきらしさとしか言いようのないらしさがある。それがいつもと違う衣装だからこそ際立ってました。

空豆かれんさんは安定の赤サンタ。去年も同じような雰囲気の衣装でしたが、だからこそ一年でずいぶんと大人っぽさが増しているのも感じさせていただきました。ふわふわのぬいぐるみのような赤サンタなのに、すらりと伸びた手足が激しいダンスにあわせて踊る姿は素敵でした。デビューして一年ぐらいは声と歌が結構いいなと個人的に思っていたのですが、最近はその恵まれた手足から繰り広げられる空豆さんのダンスはRe:fiveのステージのひとつのハイライトになってます。そのダンスをサンタコスでも見せつけるところがさすがでした。

去年はチェック柄の赤サンタコスだった、われらが東雲ういさんは、トナカイのフード付きの衣装でした。「暑かった」とライブ後にXでポストされてましたけど、暑そうでした。ただ、この衣装のチョイスが、コミカルな妹という東雲さんのキャラクターにはかなりマッチしてるなと感じました。黙ってりゃかわいいのに、と東雲さんの顔から入ったぼくは東雲さんを見てて思うこともあるのですが、そこで黙らず、余計なことを言って周りを混乱させる、そこがいいのです。それに拍車をかけるようにかわいいサンタコスではなく個性的なトナカイコス。すごく似合ってたし、それが東雲さんらしく見えるのがいいなと感じました。

ライブは衣装は特別でもステージは全開でした。いつもの「君とRestart」からのスタートではなく、「オトナと僕の」でライブがスタートしたり、セットリストもレア感が増すように工夫されてました。

特筆すべきはMONECCO5時代に冬に歌われていた「This summer」を「This winter」で歌うのを四年ぶりに聞けたことでした。見慣れた安定感のあるライブでも、ところどころに変化を加えてくれるところも楽しかったです。

 

熊本Flavorは水無月あやかさんとJunior Flavor Kumamotoのミサキさんのふたりでした。

あやかさんは赤サンタコス。もともと王道アイドルのオーラがあるあやかさんが赤サンタを着ると、これぞThis is Idolと言いたくなるほどの王道クリスマスアイドルでした。

対するミサキさんは、トナカイ衣装。やんちゃっぽくてすごく似合ってました。

熊本Flavorのライブも、天海が今年最後ということもあって、その総決算的なライブで、「シエスタ」から始まり、「NO.1スター」「コイマチ」「OMG」「スイートストーリー」「ロストジェネレーション」「キャッチマイハート」「LOVE無限大」と定番のわくわくするような曲の連続。

今月東京Flavorの選抜メンバーにも選ばれて活躍の場が増えているあやかさんと、去年の今頃はそのあやかさんの受験の影響でひとりでステージに立つことも多かったキャリアをもつミサキさんのステージは、それだけの安定感もありながらも、思わぬハプニングが生まれいつも予想外の楽しさがスパイスのように加わって、やっぱり楽しかったです。

 

一年を振り返るこの季節。

ぼくは面倒くさいヲタクなので、例年クリスマスライブは、来年はこのグループどうなっているんだろうと期待と不安を入り混じらせながら見ていた時期もありました。

しかし、去年の天海でのクリスマスライブから一年、今年一番多く見たRe:fiveとその次に多く見ている熊本Flavorが、最高に楽しいクリスマスイブを用意してくれたので、そんなことを考える必要もありませんでした。

とにかく、楽しいクリスマスイブを過ごせた。それだけで大変満足なライブでした。

もちろん、去年から一年間で、このふたつのグループがこのイブ以外にもたくさん楽しませてくれたから、こんな気持ちになれたのだとは思います。

 

今日は古のテレビドラマ『三年B組金八先生』の話から始める。
昨日はRe:five西園寺つきさんの生誕祭だったが、その西園寺つきさんを特に応援しているファンの方のXのアカウント名が「Kinpachi」だからだ。
『三年B組金八先生』のもっとも有名なシーンと言えば、腐ったミカンの第二シリーズの警察連行シーンだろう。
あらすじを書くと、ミカン箱に腐ったミカンが入っていれば他のミカンまで腐ってしまうという理屈で、荒谷二中を追い出された加藤優。
金八先生のいる桜中学に転校し、少しずつ更生していくが、荒谷二中のかつての仲間に誘われ、卒業式直前に教師にお礼参りに行く。桜中学で加藤と友情をつちかった松浦悟と乗り込んだ荒谷二中で、加藤たちは荒谷二中の仲間とともに校長を放送室に監禁し、生徒に対してこれまでの体罰を謝罪することを要求する。校長は謝罪はしたものの、荒谷二中は加藤たちの行動を警察に通報しており、加藤たちは警官に取り押さえられ、手錠をかけられ逮捕をされる。そんな話だ。
そして、その加藤と松浦たちが手錠をかけられたシーンでBGMとして流れていた曲が、中島みゆきの「世情」であることを覚えている人も多いと思う。
シングルカットもされていない(収録されているアルバムのシングル曲は「わかれうた」)、アルバムのたった一曲だが、この曲が今でもカラオケに入っている(あまりにも暗いんで歌う人は少ないだろうが)ほど有名なのは、このテレビドラマの名シーンがあったからだ。
「世情」はこんな歌詞の曲である。

  世の中はいつも 変わっているから
  頑固者だけが 悲しい思いをする


この歌詞だけで頭にメロディーが流れ、警察から壁に押し付けられ手錠をかけられる加藤優の姿が頭に浮かぶ方も多いと思う。そのような方は間違いなくぼくと同じ老害ではあるが。

さて、ぼくは西園寺つきさんに対し「頑固者」というイメージを抱いていた。
頑固者というとちょっとネガティブな印象なので言い換えると、信念を曲げない印象だ。
他人に何か言われても気に留めず、自分が「こういうふうになりたい」と思っている先に向かっていくタイプだと。
そしてこれはアイドルとしてはかなり強い武器だと感じている。
人気商売であるから、アイドルの実力とはすなわち人気である。
そこで自分の人気を上げるために、他人の意見に耳を貸すことも多くのアイドルさんにはあるだろう。
しかし、アイドルさんに限らず、ぼくのような平凡な人間でさえ、人から好かれたいとか、人からよく言われたいということは誰でもがいつも思っていることである。それは裏を返せば、そんなことは不可能だということだ。
一般の人だって周りの人の誰からも好かれたいと思っているけれど、現実には周りにいる10人でさえ全員に好かれているかといえば怪しいものである。アイドルさんが誰からも好かれることなど、それ以上にありえないことだ。
なのに、そこでたくさんの人の意見を聞いて好かれようとすると、結局最大公約数的な存在になってしまい、中途半端になってしまう。
そんななか、西園寺さんはそうならない強さを持っている人で、人気商売というアイドルの性質上、これができている人は少ない。だからこそ、この頑固者というのは西園寺さんの武器だとぼくは思っている。

Re:fiveの生誕祭は、主役のメンバーが衣装やセットリストを決める。
一曲目の「キミを待ってる」で登場した衣装は、西園寺つきさんと空豆かれんさんがRe:fiveのデビュー曲「君とRestart」の衣装、柊わかばさんと東雲ういさんはRe:fiveがプレデビューしていたユニット、アルクファンタジアの衣装だった。
Re:fiveの原点回帰のような衣装のチョイスに、ぼくは好意的に頑固者と思っている西園寺さんらしいなと思った。それに加え、昨年はMONECCO5のラクガキアクセルのジャンパースカートだったから、久々の衣装を見せるのも西園寺つき生誕祭の恒例になりつつある。こういういままでグループが歩いてきた道を大事にするところも西園寺さんらしいと感じた。
生誕祭という場であるから、ぼくはこの日いつも以上に西園寺さんを見ていた。
4月以降、髪型はショートボブを青や金髪と派手に染めていた西園寺さんだが、11月からは髪の毛の色は黒を基調にピンクのメッシュをハイライトに入れている。そして肩に届くほどの髪の長さになっていることで、もともとの大きい瞳が強調されそのビジュアルはかなり美人度を増している。そんな美人になっていながらRe:five研究生の頃と変わらず、というかそれ以上に激しく踊っている姿は、感動を覚えるほど素晴らしかった。
常日頃から「Re:fiveが好き」「メンバーが好き」と言われている西園寺さんが、信念を曲げることなくRe:fiveで燃やした青春を見ているようだった。
ぼくはそんな西園寺さんを見ながら、このままある意味頑固者で信念を貫き通して、他のアイドルにはない西園寺つきらしさを磨きあげて欲しいと感じていた。
たとえば、ぼくらが洋服を買いに行くとき、ぱっとみて「いいな」と思ったものをすぐに買うよりも、他のものと見比べて「やっぱりいいな」と思ったものを買う。そのように、必ず人は他のものと見比べて、選んでからものを買うものである。アイドルにしても、ファンが自分で選んだアイドルだからこそ、愛着が生まれるものだ。
西園寺さんも、そしてRe:fiveも、これまでも、そしてこれからも、そうやってたくさんのアイドルと見比べられるだろう。
そんなとき、他人の意見を聞いて最大公約数になっていたり、流行には乗っているけれど他にもいそうなアイドルでは選ばれることは少なくなると思う。
みんなと同じことをしていてもスターにはなれない。
異質だからスターになれるのだ。
そしてその武器を、西園寺さんはしっかり持っているなあ、すごいなあと、この日のアンコール前の「オトナと僕の。」まで感じていた。

生誕委員もやられている「Kinpachi」というXネームを持つファンの方のアンコールで、生誕祭はいよいよクライマックスに進む。
Re:fiveの生誕祭はアンコール後に、その日の主役のメンバーがドレスで登場し、ソロで歌うことが定番になっている。
昨年はミニの黒いドレスだった西園寺さん。
今年は、青に白いベールの掛かっているお姫様のようなロングドレスで、髪の毛にはプリンセスの証のティアラが輝いていた。
髪が伸びたことで美人度が増しているからこそ、このドレスはすごく似合っていた。
そのドレスで一曲を歌い、それからは他のメンバーも登場しての生誕委員によるケーキやプレゼントのセレモニー。
生誕祭特有の幸せな空気が会場で満ち溢れていた。
その後、この一年を振り返って西園寺さんがファンに語り掛ける。

Re:fiveにとっては2023年も激動の一年だった。
4月にリーダーの卒業、そして11月にプロデューサーの卒業。
西園寺さんはリーダーの卒業については「卒業する人もつらいだろうけど、見送るつらさもきつかった」と思いを話されていた。
そしてプロデューサーの卒業については「Re:fiveが好きだから受け入れられなかった。プロデューサーが新しく始めるアイドルを応援したくないとも思った。でも、やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいと言われているように、プロデューサーも挑戦しているのだからと考えたら受け入れることができて、いまでは元プロデューサーの作る新しいアイドルも応援したいと思っている」と素直な気持ちを述べられた。
ぼくはこの言葉を聞いたとき、これまでの頑固で信念を曲げない西園寺さんが、実は見えないところでその信念のために戦っていることを感じた。
この言葉はこれまで自分の信念を貫き、自分が目指す道を進んでいた西園寺さんの言葉だからこそ、重いのだ。
何度も言うが、「自分がこうなりたい」という道を、自分を信じて突き進むことができるのは、西園寺つきさんの最大の武器とぼくは思っている。
西園寺さんやRe:fiveが他のアイドルと比べられても、強い存在感を見せつけるためにも西園寺さんのこのスタイルは素晴らしいし、Re:fiveに大きな力を与えている。
ただし、世の中は変わっているし、当たり前だけど人生なんて思い通りに進むことはほとんどないのが現実だ。
だから頑固な人ほど悲しい思いをする。
だけど、西園寺さんは自分の言葉でその悲しい思いを乗り越えたことをぼくらに伝えてくれた。
ぼくはこれを非常に感動的に感じた。
自分の信念を曲げず、自分の目標に進んでいても目の前にやってくる容赦ない現実。それをファンには見えないところで着実に乗り越えているからこそ、ファンの前に姿を見せるとき、更に輝きを増す要因になっているのだろう。
だからこそ、西園寺つきさんは会うたびに美人になっているのかもしれない。


先月、熊本での生誕祭では藤崎みくりさんをゲストで呼んでいた吉川りおさん。
一か月後の今月は藤崎みくりさんの生誕祭にゲスト出演でした。
それこそ、りおさんさ2019年に平日の甘棠館で出演してから皆勤賞で、みくり生誕ではおなじみ。
毎年の恒例とはいえ、着実にキャリアを重ねているなと感じたのは、この日の生誕祭のイベント時の司会を任され、それをやすやすとこなしていることでした。
個人的にはRe:fiveの生誕祭の司会もやっていることが多いので、生誕祭での司会のうまさは見慣れているつもりでしたが、ある意味同じ事務所のRe:fiveではなく、藤崎みくりさんの生誕祭の司会をなんの違和感もなくこなされているのを見て、さすがと舌を巻いてしまいました。
去年はぼくが生誕祭に行けてなかったのでなんとも言えないのですが、だいたいみくりさんの生誕祭は、天の声のみなみぶちょーが司会をするイメージだったので、それを吉川さんに任せている信頼を勝ち得たのもすごいし、それをうまくこなしている姿にさすがだなあと感じました。
しかも、この日は主役のみくりさんの衣装を着てのレアな出で立ち。
ステージで歌を披露したのは、一曲目をみくりさんと二人で歌い、ライブの最後の曲を出演者全員で歌う場面で、ソロで歌うシーンはなく、出演時間自体は高園さんよりもだいぶ短かったのですが、そんなことを感じさせないぐらい、MCや司会で存在感を見せていました。
その効果もあってか、久々に物販では長蛇の列。天草の至宝と呼ばれていたアイドル時代に福岡でめちゃくちゃ行列を作っていた頃をほうふつとさせる人気で、こちらもさすがだなと感じました。

個人的にはぼくが生誕委員に混ぜてもらっている生誕祭は、最近はほぼほぼ吉川さんが司会をされています。だから生誕委員としてもかなり安心感があります。
今回も実は私たちの不手際というか、ケーキを運ばせてもらったぼくの鈍さで、ハッピーバースデーの歌が歌い終わってもケーキがステージに届かないということがあったのですが、そのときも微妙な空気になるのを防ぐように「みくりちゃん、願い事をして目をつぶって火を消すといいよ」と機転を利かせてつないだのはまさにプロの技でした。不手際をしたぼくも救われましたし、会場にいた他の方はそんなぼくの焦りにも気づかず、みくりさんをお祝いできたと思います。
これこそ培ってきたキャリアであり、吉川りおさんがアイドルとしての至宝からタレントとして確実にステップアップをしていることを感じさせてくれました。

今後も天草を中心にテレビやラジオに出演するのが活動の基本になるのでしょうが、そんなばりばりのタレントさんがアイドルイベントなどで、ライブアイドルと同じように接触までできることも本当に贅沢なことだと思います。

 

#みくり24 今年から生誕委員をさせてもらったので会場の清川キャバーンビートには12時ごろに到着しました。開場が13時半、開演が14時で、演者さんよりも早く会場に着いていました。
Re:fiveの生誕委員から借りたスタンドを土台に、風船の飾りつけをしていたところ、初めに姿を見せられたのが高園なぎささんでした。
実はこの日のゲストに高園なぎささんが発表された時点で、口々にヲタク同士で「なぎりん、見るの、久しぶりだね」と話していました。ぼくが見るのも去年の10月の大町の自動車学校以来でした。その前はとなると、コロナ前になってしまい、いつなのかも思い出せないほどです。

それが伝わっていたわけではないのでしょうが、高園さんは、ぼくらの顔を見るなり「お久しぶり」と声をかけて中に入って行かれました。
アイドル時代、圧倒的な歌唱力とともに、その人懐っこさから、九州のアイドルシーンに様々な伝説を残した高園なぎささん。
どうしても記憶の上ではその伝説のステージやそこで見せたアイドル離れした歌唱力しか残っていません。それがこんなにフランクに話しかけていただくと、改めてこんな人懐っこさも魅力だったんだなと思いだしました。
さらに驚いたのは、少し時間が経ってから、また高園さんが、準備をしているぼくらの前に見えられたのです。
そして言われたのが「なにか手伝いましょうか」。
恐れ多いと思いながらも、風船を何個も膨らませてもらいました。
途中で会場に入られるみなみぶちょーがその姿を見て「誰かと思ったらなぎりんだった」と苦笑されていたほどでした。
高園なぎささんがアイドル時代に残した伝説。
その中にはもちろん抜群の歌唱力、恵まれたヴィジュアル等アイドルらしい要素もたくさんあったでしょうが、この飾らないお人柄と人懐っこさも大きかったんだなと感じた一コマでした。

久しぶりに聴く高園なぎささんの歌は圧巻でした。
藤崎みくりさんの生誕祭ということで、どの曲にもみくりさんへのメッセージが込められていて、それを見事に歌い上げる姿はまさに「すごいですねー」の世界でした。
たまたま最前列でぼくは見ていました。
非常に距離が近く、椅子に座って聴き惚れていました。
そのとき思い出したのは、高園さんが伝説を作る前夜、2014年ごろのステージマロやフロンティア、夢楽人といった佐賀でのステージでした。
伝説では佐賀市民会館で1800人を集めたこともある高園さんのグループだけど、2013年~2014年頃は10人もお客さんがいないようなライブもありました。
そんなとき高園さんたちは、ライブが始まるまで会場の入口で呼び込みを行い、30人も入れば満杯になるようなフロアに数人しかいない中でも、手を抜かず見事な歌唱力を見せつけてくれていました。
それをぼくらは、お客さんも少ないということで、いつも至近距離で見せてもらっていました。信じられないほどの幸せでした。
たまたま昨日は最前列にいたので、その幸せな記憶がよみがえりました。
足音も聞こえる距離で、高園さんの至極の歌声。
それはかつての高園さんを思い出させる懐かしさに、結婚出産と女性としての生き方も進まれ、歌にも深みが出て、アイドル時代よりもさらに迫力も増してました。夢のような時間でした。
甘いのにペーソスを感じさせるせつない声にたしかな実力、息をのんで聴き込んでしまうすごい歌でした。

グループ時代にアイドルを卒業し、ひとりのアーティストとして、そしてひとりの母親として、これからもその存在感に触れていたいと感じました。
アイドルとしては卒業されましたが、伝説はまだ終わっていないようです。