イタリアデザインの深読み 竹下彬史 -2ページ目

イタリアデザインの深読み 竹下彬史

海外進出を目指す方々は必見です!
イタリアデザインを中心に、イタリアの文化、歴史に触れていきます。
そこから見える今日の日本のデザイン、デザインにおける日本とイタリアの関係も解説していきます。

最近、言語はその国の人柄を表すのではないかと感じており、今まで考えてきた事を書いてみようと思います。少し長いですが興味のある方は読んで見て下さい。

言語学者ではないので、間違っていることもあるかとは思いますが、こういった視点が異文化理解のヒントになるのではないかと考えます。

まずイタリアに来て思ったのは、イタリア人に問わず、ヨーロッパの人はよく話すな~と。
男性女性問わずよく話します。それに対して日本人は話さない。
言語が出来ないからというのもあるのだけど、それでもイタリア語をまだうまく喋ればないヨーロッパの人も、下手なりにイタリア語使って喋ります。英語の場合も同じ。
今まで日本人が受けてきた学校教育にも問題があるとは思いますが、最近それだけではないなと感じます。日本語の性質にも関係があるのではと思い、少しまとめてみました。

これらは一例に過ぎませんが、これらから言語の性質を見ることが出来ると思います。



ではまず、一般動詞の疑問文の作り方から、その違いを見てみていきます。(Yes/Noで答える疑問文のこと)


■ 英語 肯定文>「He plays tennis.」   / 疑問文>「Does he play tennis?」
■日本語 肯定文>「彼はテニスをします。」/ 疑問文>「彼はテニスをしますか?
■ 伊語 肯定文>「Gioca a tennis.」   / 疑問文>「Gioca a tennis?
 イタリア語の場合は最後にイントネーションを上げるだけで疑問文になります。



英語は文章の文頭から疑問文か肯定文かの判断が出来るのに対して、日本語とイタリア語は文末のイントネーションで疑問文か肯定文を判断します。


続いて否定文を見てみましょう。


■英語  肯定文>「He plays tennis.」   / 否定文「He doesn’t play tennis.」
■日本語 肯定文>「彼はテニスをします。」/ 否定文「彼はテニスをしません
■ 伊語  肯定文>「Gioca a tennis.」 / 否定文「Non gioca a tennis.」




英語は主語の次に、イタリア語は文頭、日本語は文末に否定語を置きます。


このように英語は、文頭で相手が質問しているのか、そうでないかの判断が容易な言語であり、
相手が話し終える前に意図を理解しやすい傾向があるのではと思います。さらに、テンポの早い会話が可能で、非常に会話やディスカッションをする上で都合の良い言語が英語であると思います。


それに対して、日本語の場合多くの疑問文が、相手の話の文末まで聞かないと、疑問文なのか肯定文なのか、あるいは否定文なのかの判断が難しい言語であることが分かります。もちろんネイティブの日本人はそれらを文脈から判断しますが、経験が必要です。おそらく外国人が日本語を学ぶ時の壁はこの辺りにあるのではないかと考えます。


よく「人の話は最後まで聞きなさい!」と言われますが、実は日本語という言語の性質上、最後まで聞かないと相手の言わんとすることを十分に理解出来ない、という理由がこの言葉から読み取れるように思います。

イタリア語はその中間といった所でしょうか。言語性格はどちらの性質も持ち合わせているように感じます。
ただイタリア人は良く喋ります。


イタリアに来てなかなか会話に入れなくて、なんでかな~って思っていましたが、最近やっと答えが出ました。今まで僕は「最後まで相手の話をしっかり聞く」また「話の腰を折らない」姿勢だったからです笑。

こっちでそんなサムライスピリッツを貫いていると会話についていけません。話の主題もコロコロ変わりますし、全部聞いてから質問するとか間に合いません。


以上はまだ僕の勝手な分析に過ぎませんが、同じ境遇で悩んでいる人がいたら以下のことを心がけて生活すると少し楽になるかもしれません。



「人の話は最後まで聞くな!」


「話の腰は折っても構わない!」




あまりやり過ぎると嫌われるので注意が必要ですが、喋れないうちはこれぐらいやらないと、話すタイミングがありません笑



アメリカの文化人類学者のエドワードTホール ハイコンテクストカルチャーとローコンテクストカルチャーについて触れているので、この辺りを勉強するともしかしたらより納得のいく答えが見えてくるかもしれません。これに関してはまた次回話します。



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新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

少し期間が空いてしまいましたが、ブログ再会します。
再会にあたり、もう少しブログを専門的にし、デザインを勉強している方、またこれからデザインを始めようか検討中の学生の方にも参考になるような内容にしてゆきたいと考えています。

またタイトルも改め「イタリアデザインの深読み」と変更します。なんかどっかで聞いた事あるタイトルですがパクってません!

主に取り扱う主題としては

■イタリアデザインについて
ーイタリアデザイン史を解説等も踏まえ紹介していきます。また、日本人がどう西洋のデザインを取り入れているのか具体的に紹介していければと思います。

■西洋建築と日本建築 
ー具体的な西洋建築を例にあげ、日本建築との違いなどを比較してゆきたいです。建築という大きな流れを軸に、デザインにどう影響しているかまで迫れればな~と思ってます。まだ自信無いですが。

■デザイン留学、海外でデザインの仕事をするということ 
ー将来、留学や海外勤務を考えている皆さんに少しでも僕の経験がヒントになればと思っています。


な~んてでっかい事いってますが、自分もまだ勉強中ですので、間違った事を書いてしまうかもしれませんが、このブログを通して一緒に勉強していければと思います。

また、ミラノの情報もお送りします。

それでは良いお正月をお過しください。
Buon anno! Auguri!

~追伸~
2012年1月からほぼ一年 Claudio Bellini の下で、研修をしてきましたが去年の12月末で終了となりました。
自分の課題も見つかりましたので、今年は去年できなかった事を精一杯やっていきます。

2013年の俺はひと味違うぜ!
ほなおおきに~!





イタリアに来てはや2週間。再入国後初めてのブログアップとなります。
イタリア滞在記 第二章 研修編 の始まりで~す。(・∀・)

前回のブログでは就職活動のため、イタリアに3ヶ月弱滞在し、研修先を決め、ビザ申請のため帰国するまでの流れを載せてます。
そして今回、ビザ取得後、再度イタリアに11月24日に戻って来たという流れになります。

肝心の研修は来年 1月9日からのスタート。もう今は、1日10時間目指してイタリア語勉強してますが、なかなか10時間は難しいですね~。でも確実に受験の時より勉強してます!!
最近、勉強って楽しい事に気付きました。知識欲って言うんですかね?勉強ができるようになるとその欲求が満たされていく快感を覚えました。なんでもっと学生時代勉強しなかったのか。。。。

まあ、勉強出来てたらデザインって選択をしてなかったかもですけどね。。つまり、あの時代に勉強しなくて、今勉強してるのは「必然」なんですねきっと笑 もう決められた道だったんです。

今日のテーマは、「犬」。 イタリアの犬たちに関してで~す!



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イタリアの公園には必ずと言っていい程犬のためだけのスペース、ドッグラン用のエリアがあります。
これを見てると、日本にももっとドッグラン作ればいいのにな~なんて思ってしまいます。


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ラブラドールの群れを発見! ラブラドール使いらしき老人がいます。




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楽しそうですね~




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おやおや




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これだけいたらこうなりますよね~ でもその子男だよ~!





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こちらも群れていますね~ ヨークシャテリアですかね?




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おもむろに飼い主であろう セニョーラがそのうちの一匹を抱え こちらに




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今年のサンタで~す! みたいな事言ってました~!




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今、旬のスタイルですね!




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さらにセニョーラはそれぞれの名前を順に呼び、ベンチにお座りさせていきました。




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そこで待ってなさい!的な事を言ってます。




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はい!全員集合~!!!僕がカメラを構えていたので、特別に披露してくれたようです。みんな偉いね~!




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そして颯爽と彼ら、彼女らは帰っていきましたとさ。




おしまい。
プロフィール変更しました。
それに伴い、人生プランも変更になります。
とりあえずざっくり10年プラン その1です。

2011年
 4月 design spirits co.,ltd. 退社
    イタリア ミラノサローネ視察
    パトリシアウルキオラ事務所電撃訪問 ポートフォリオ手渡し作戦
 6月 東京永福町→京都 引っ越し
   (松本、飛騨高山、白川郷、岐阜伝統工芸を巡る旅)
 7月 イタリア ミラノで就職活動 再度ウルキオラ事務所訪問
 9月 クラウディオベリーニ事務所にて研修決定
 10月 財布をスラれ、交通事故に遭う 
     EU圏シュンゲン協定三ヶ月満了により帰国
 11月 ビザ取得後 再度イタリアへ 
     語学研修も兼ねたデザイン修行スタート
 12月 EUの財政を心配する 

~今後10年間の目標~ その1 クラウディオスタジオ就職バージョン
 
2012年
 ・クラウディオ・ベリーニスタジオにて研修スタート
  3ヶ月の研修さらに3ヶ月のアルバイトを経て7月に正社員目指す。
  就労ビザ取得 ここ重要!
  ライノセラス 習得
  基本的な語学を習得 
  - イタリア語検定 PLIDA A1 A2 取得目指す。 
  - 英語 日常会話程度、話せるようになる
  イタリアデザイナー、イタリアデザイン史 リサーチ&分析
   (例外として、シャルロットペリアン調べる)
  イタリアの素材調べる 
  ディティール覚える (マスプロダクションにおける詳細)
  身体寸法の習得
  イタリアンビューティーとの出会い

2013年
 ・クラウディオ・ベリーニスタジオにて社員として働く
  サローネに関わるお仕事する
  イタリア語検定 PLIDA B1 B2取得 目指す
  英語はそろそろビジネスレベル?
  クライアントとの打ち合わせに出る
  ヨーロッパ現代建築巡りの旅
  (空間と什器とのかかわり勉強 写真集める)
  日本人建築家 リサーチ&分析
  帰国したら日本現代建築巡り   
  トランジットを利用し、中国現代建築巡る
  イタリアンビューティーとの禁断の出会い
    
という訳で、最後の夏を堪能しに世界遺産
Cinque Terre (チンクエテッレ)に行って来ました。
リグーリア海岸沿いにある5つの村を指す。イタリア語で「5つの土地」と言う意味です。

以下の土地を総称してチンクエテッレというみたいです。
モンテロッソ・アル・マーレ (Monterosso al Mare) - 最西端
ヴェルナッツァ (Vernazza)
コルニッリャ (Corniglia)
マナローラ (Manarola)
リオマッジョーレ (Riomaggiore) - 最東端

場所はミラノから南に3時間。ジェノバから東へ1時間半程で着きます。
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第一の土地 モンテロッソ到着!
沖縄ぐらい海がキレイです。というのも、ここら辺一帯は砂浜でなく、石浜なので、非常に透明度が高いんですね~!
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次の土地に行くには、電車かトレッキングコースか選べるのですが折角なので山歩きに挑戦します!

こんな道や
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こんな階段
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途中でこんな物 これ実は
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サボテン~ 赤いのはサボテンの実 意外に甘くて美味しいんです!
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ジャンジャン進みます。階段ですね。
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途中でアクセサリー売ってる。ここまで運んだのかと思うと凄い。でもここでアクセサリーは買わないでしょ!って思ったけどアメリカ人買ってました~。
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中腹付近でお茶してる人とか
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そして第二の土地 ヴェルナッツァ (Vernazza)見えてきました~!
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地元の少女が駆け下りてく 元気いいね~
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ちゃっかりポ~ズ!
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続いてコルニッリャ (Corniglia)
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そんでもってマナローラ (Manarola)
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夏はこれからだ~い!
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最後にリオマッジョーレ (Riomaggiore)
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っとまあこんな感じで2泊3日の旅は終了。そろそろ帰国の準備をしなければ。

というわけで、半分就活、半分旅行の2ヶ月半のイタリア滞在が終わります。
まだ、仕事も何も始まってないので偉そうな事は言えませんが、好きな事を仕事としてやって行くためには、今回の選択は必要なステップだと思います。というかそう思うようにします。
自分の傾向として、頭の中で7割5分程度決まったくらいでまず「行動」してみるってのがスタンスとしてあります。考えてばっかりでも始まらないし、かといって無鉄砲に動き回るのも効率が悪い。
7割5分考えがまとまれば、後は行動、行動、行動! そうすれば、自然と考えがまとまって来たり、確信的になったり、運命的な出会いにばったり出逢ったりして、残りの2割5分を埋めて行く感じが多いです。

あと大切なのは自分の選択を必ず「肯定」する事。過去にしてきた数々の決断を、28歳になって改めて振り返えったときに、何本かの道筋がスゥ~と見えてくるように最近なりました。
自分の置かれた状況をいかにポジティブな方向にシフト出来るかがとっても大切!
染織を学んだ事、設計の仕事をした事、部活をしてた事、東京で過ごす選択した事など、様々な要素が今後の方向性を決めて言うのだと強く感じます。

でも、まだ自分は若いので我武者羅に動き回き廻ろうと思います!

東京生活は10年越え出来なかったので、イタリア生活は10年越え目指して頑張ります。
10年っていい数字だね~。








という訳で、



















             イタリア滞在記 第一章 


                  「完」


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そういやバタフライしてね~ ってかできな~い!(・ω・)/



またね




「Charity Box」展示会の翌日 Lausanne (ローザンヌ)に向かいました。


ローザンヌにはSANAAの建築 「Rolex Learning Center」を見に参りました。



ジャーン! 
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と、その前に。



アウトサイダーアートのコレクション展
アール・ブリュット・コレクション (Collection de l'art brut)

http://www.artbrut.ch/

が、ローザンヌにあるという事で行ってきました。

アウトサイダーアートとは、美術史の文脈に乗らないアートの事。
アートには教科書に書いてあるような、「歴史」があるのですが、彼らの作品は一切その流れに乗っからない作品。パンフレットの言葉を借りると、

「芸術的訓練や芸術家として受け入れた知識に汚されていない、古典芸術や流行のパターンを借りるのでない、創造性の源泉からほとばしる真に自発的な表現」 

とありました。
その言葉のごとく、エネルギーに満ち溢れていて、凄く胸を打つ作品がコレクションしてあります。

一般的に「障害者」と呼ばれる、例えばダウン症の人、精神病の人、アスペルガー障害の人、などが制作した作品を主にアウトサイダーアートと呼ばれる事があります。

今まで見てきた、どの展示会よりもぶっちゃけ良かった。というよりも、心を打たれた。ある種のショックを受ける作品ばかりです。

ローザンヌに寄った人は是非行って欲しい場所です。





こんな感じ
木材で造られた馬と猪
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貝殻で顔~
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どや!
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アチョンブリケ~!
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超高密度
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顔でした~
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完璧なる左右対称。おそらく下書き無しで、寸分の狂いも無く描かれているのだと思う。
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この密度
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彼らの作品には  高密度で反復  の構成が多く見られる。


日本人の作品
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この六枚よく見ると
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ほら
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ほれ
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白黒の面積比は少し違えど、コンポジションは全く同じ!


それがこの量!!!
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おそらく、1枚を描き上げるペースも同じ時間なんだと思う。


もう一人の日本人作家
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刺繍も凄い
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一番のお気に入りはこのタペストリー
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よく見ると  オマタにも~!
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ドキュメンタリービデオも上映していたのですが、それも素晴らしかったです。

なんか、凄くプリミティブな感じがした。おそらく、原始の壁画、洞窟絵画とか、こういった人が描いていたのではないかとちょっと思いました。まだ芸術の歴史が出来る以前は。。

そういえば、うちらの代の卒業制作で、紙をボールペンで真っ黒に塗りつぶして服にするっていう やばい事やってる人いたな~(笑)

時間がなく、2時間ぐらいしかいれなかったけど、もっとちゃんと見ればいろんな発見が出来たと思う。もう一回行きたいコレクション展だな!





そこからバスで駅に向かい、Rolex learning center へ


ここは工科大学の図書館として作られ、自習ルームでもあるんです。
日本の建築家 SANAA の作品 (妹島一世と西沢立衛)

なんか自分が来る数時間前までご本人が来ていたらしく、マジで惜しい事しました。NHKの取材で来られていて、今年の年末に放送されるとか。

日本から遥々来ましたって言えば、何かお話聞けたかもしれないと思うと残念。。。

では一気に
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ではここで、ちょこっと うんちくケンチク~♬

この建築を見て気付いた事は 

・公の場所と私の空間が非常に曖昧な空間で成立している事。
・人は平地に身を置きたがる習性を利用したゾーニングになっている事。
・自然にコミュニケーションが誘発される空間である事
・視界貫通が非常に良い事


この建物内にある坂が無意識に通路として認識されているので、坂の途中に荷物を置いたり、寝転がっている人は一人もいなかったし、逆に坂を上り、平たい地形になった辺りから、ちらほら休憩したり打ち合わせしてる人が出てきた。

この建築がフラットだったとした場合、人が集う場所とそうでない場所の境界は曖昧になり過ぎて、公私の境界が破綻してしまう。
この盛り上がった形は、ちゃんと公私のゾーンを無意識に判断できる、ギリギリの塩梅の起伏になっている。ちゃんと機能を果たしてるんですね!

いや~素晴らしい!


純粋に居心地が良かった。最近の建築というとファサードだけいじって、やっちゃいました的な物が目立つけど、SANAAの建築はちゃんと人とどう関わっていくか、環境とどう解け合うかに重きを置いた作品になってます。

この大きな起伏も、ローザンヌの地形を取り込んでいて、電車から眺めるローザンヌの地形と非常に良く似ている。

ぶっちゃけちょっと急だったけど、ローザンヌに人たちの生活は、坂道と共にあるので、彼らに取ってはそこまで違和感は無いのかもしれないですね。

以上でスイス 一泊二日の旅は終了。

スイスはいろんな自然のアクティビティーがあるので、次回はそれらに挑戦したいです!

おしまい



21日22日と ジュネーブ、ローザンヌに言って来ました~。

ジュネーブには、4月にサローネでのお手伝いをさせてもらった「Charity Box project」の第二回目の展示の設営を手伝いに行ってきました。

今回に日本で起こった大震災にあたり、各国のデザイナーに募金箱をデザインしてもらい、募金活動を各国を回って行うというもの。
第二回 巡回展はジュネーブの現代ミュージアムで行われました。

詳しくは URL 参照してね。
http://www.charityboxforjapan.com/gallery/


そのオープニングパーティーにEnzo Mari(エンツォ・マリ)氏が講演するというので、これは逃すまいと一泊二日の弾丸スイス旅行に行ってきました。 (ジュネーブまでは片道4時間 約片道8千円。)

まずはジュネーブ散策。スイスと言えば、

そう スウォッチミュージアムに行ってきました。

1983年~2011年までのデザインがずらり。

自分の生まれた年のデザイン。シンプルですね~!
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中にはこんな物や
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こんな物 日本語ブーム?
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これなんかは
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もう時計の針見えませ~ン!
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その年に起こった、もしくは流行した出来事も下の方にパネルも張られてるんですね。

次に公園。
何やら人集りが。


うん?
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チェスやってました~。でかい!
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卓球台とか
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なにかのゲームの台ですね。
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こんな遊びも。
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こんな公園日本にも必要だね~。代々木公園とかにあるのかな?




お洒落な本屋。
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外にもディスプレー!
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閉店時は左手の開き戸を閉めるんですね。一発で本屋って分かるのが凄い。



続いて、今回「Charity Box」の展示会をやるギャラリーに隣接する美術館現代アートコレクション展示。


アートのエレベーターがお出迎え。

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ふむふむ。
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良くわかんないけど
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トイレもコンテンポラリー!
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トリックアート面白かった。





実はこれ  
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「顔」なんです
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もっかいよく見ると、顔がひっくり返ってる~!
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「同じ」
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こんな感じのアートがジャンジャン。





ウサギと男
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不思議の国の
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ボトルとワイングラス
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ワイングラスとボトル
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これは、、、、トリックになってないな。。。なっているのか??
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なんかNHKの教育番組で出てきそうな奴らだな!
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向かい合う紳士と淑女
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背き合う紳士と淑女
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正面から見ると。
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チョット視点をずらすと。
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そして「Charity Box」の展示会場。設置終了。
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オープニングパーティーの準備。
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いちいちお洒落~!
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Enzo Mari(エンツォ・マリ)来ました~。イタリアでは、ってか日本でも有名なデザイナーの一人です。
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フランス語とイタリア語で全然分かりませんでしたが、凄いパワフルな方でした。なんか、 世の中に対する「怒り」みたいな物が凄く伝わってきました。


後で、概要を聞くと、
日本で起こった地震、それに伴う原発問題。原発反対派の意見をもみ消そうとするお金で釣られた社会。メディアによる情報操作、政治家の私腹を肥やすために行われる闇のやり取り。まともな政治家を選べない国民。捩じれ切って、どうにも行かなくなってしまった日本から世界が学ばなきゃ行けない事。
などなど、日本が今、震災を通して、浮かび上がってきた問題は、イタリアや諸外国にも同じくはびこっている。魑魅魍魎が跋扈する社会に対し、国民みんなが一つになんなきゃかわらない、と。
世界中が今転換期に来ている事に みんな気付きなさい。モノ作りをする人間も今後大きく社会が変化して行く様子を敏感に感じ取り、特に若い人たちが、前を向いて世界を変えてゆきなさい!頑張れよ!

といろんな事例と共に講演していたそうです。
やたら俺と目が合ったのはそのためだったのだなと 勝手に思ってます!


なんか、とても良い事聞けたし、アンテナ張る方向が一つ増えました。


その後は、美術館内のレストランでお食事会。
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エンツォ・マリと同じテーブル囲んでいるなんて、凄い所にいるなと不思議な感じでした。


高級フレンチをタダで頂きマジラッキーです! 日本で食べたら、一人2万以上するね!


ちなみにこのテーブル内には多摩美卒業の方が3名いました。グローバルだな多摩美は!
その方の一人は、一昨日ニューヨークで、テキスタイル名誉教授のわたなべひろこ先生と教授の弥永先生にお会いしたとか。なんか世の中狭いな~!
この世界は本当に人との繋がりと実力が大事だと改めて感じました。



そんな楽しく貴重な食事会を終え、明日はローザンヌへ!

アートブリュット アウトサイダーアート展 と SANAAのRolex learning center を見るぜよ!

おしまい












イタリア滞在記 かなり放置していましたが、久々の更新します。
このペースだと後 何回書けるんだって感じですが、頑張ります。

良い報告と悪い報告が1つずつ。。

先日、Mario Bellini の事務所に行って面接したのですが、話を聞いたところ、今はもう家具のデザインは全て、ご子息のClaudio Bellini の事務所でやっており、現在は建築に力を入れているとの事。
なので、改めてクラウディオのところで面接。って言っても同じ敷地なんですけど。

ポートフォリオも気に入ってくれていたようで、意外にサクサク話進んで、














「じゃあ、やってみますか!」
って感じで速攻決まりました~!


なので、ぶっちゃけ2週間前に、私の就活は終わってました~。
何してたかって言うと、







アンドロッシの建築見たり
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カスティリオーニのアトリエ行ったり
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競馬場行って
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馬と戯れたり
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スタジアム行って
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長友見たり
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ビリアード行ったり
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してました。

ぶっちゃけ遊んじゃいました~。






イタリア人の事なので、相変わらず返事が遅い。。
ビザ発行のための、資料を用意してあげるから、一週間以内に正式にメールするねって言ってから、二週間経っちゃいました。

さすがにちょっと不安になってきたので、再度改めてメールすると、、、、








「ごめん、やっぱビザおりないや(・∀・)/」




ええ!?
マジ!?

2週間待ってこの返事か~。。。とちょっと凹みましたが。

「スチューデントビザを自分で取ってくれるのが一番手っ取り早いのでそうしてくれる?」


って返ってきたので、



「はい!」  って即答!




つまりここまでくれば、滞在ビザさえ手に入れられれば研修出来るってことと判断し、
今日、学校の登録に行ってきました~!じゃんじゃん進めていかなあかんで~!

学生証
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っと言う事で、11月中旬にイタリアに戻ってくるぜい!

あと、2ヶ月後までにライノセラス使えるようになてネ! 
って言って念押しされたので、今からマッハで習得します!

おしまい。


ミラノの美術館でファニチャーの展示会がやっていると聞いて、これは逃すまいと早速行ってきました。イタリアを代表するデザイナーから各国のデザイナーの作品がずらり。しかも無料!
ちゃんと座れる作品がほとんど!なんて懐が深い国んなんだ~! 日本じゃ絶対Don't touch!ですね。


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イタリアのデザイナー数えたら71人。。これ全部押さえとかないけないんだろうな~。。。これも何かの縁だと思って頑張ります。

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デ・パドヴァの棚!鏡面アルミ仕上げ。薄くて繊細~。消えて見えます。

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こんなところで史朗さん!思わず開けちゃいました。初めて本物見て、触って、開けた!仕上げは突き板に塗装なんだな。知らなかった。際の仕上げが完璧!倉俣史郎は日本のインテリアデザインを切り開いた第一人者と言ってもいい人です。

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ペッシェの椅子!一度座ってみたかったんだな~これ。意外にこの形体にフィットする事を知りました。ちゃんと機能に準ずる形になってんだな!座らなきゃ分かんなかったです。

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メンディーニ!さすがにこれは座れませんでした。

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ウルキオラの椅子もちゃんとありました。座り心地ははっきり言って悪かった~!

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ヴィコ マジストレッティ!この椅子が一番座り心地が良かった!

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ザハ!フューチャリスティック!このシャープな造形がなかなか真似出来ないんだよな~。前の会社でよくザハを参考にしました。はっきり言ってコンピューター無いと無理ですよこれ!

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マークニューソン!一番座れませんでした。ってか座り方間違ったのかな~。。。

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これ誰だっけ。。とりあえずエドラ社。

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もう何これ。。

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エドラ社。ヒトデだなもう。。300万以上するそうです。。

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これもエドラ社。座って痛かったです。。。エドラが一番奇抜だわ。素材開発には力入れてるけど。

また何回か足運んで、勉強するぞ!目地の処理を研究しないとね!

目地を制す者はデザインを制す~!

いや待て!既に目地がある事自体が古いのか。。。

今日はミラノ市内を観光。
たまたま入った美術館でアニッシュカプーアやってました。
かなりラッキー!ミラノは基本的に工業都市のため、観光するところがあまりないので、これからはこの展示をツーリストに紹介出来るな!

竹下彬史のブログ 「ステンレス鏡面仕上げ曲げ加工、継ぎ目溶接後サンダーがけの後、鏡面磨き仕上げ」 と言ったところでしょうか。。。どうやって創るのこれ。。。。

竹下彬史のブログ この湾曲した形が、構造にもなっており、自立させてるんですね。しかもこの作品の一番の効果である歪んだ空間が曲げる事によって生み出される。機能と構造が一体となった作品。すばらしい!

竹下彬史のブログ
近くて分かりにくいかもですが、時計みたいに回ってるんです。赤いのはワックス。

竹下彬史のブログ ドーン

竹下彬史のブログ 土を盛ってますね。

竹下彬史のブログ まるで食虫植物が虫を誘って、飲み込んでいるかのようにも見えました。意外にアイロニカルな作品なんだな。中は、光一つはいらない闇が広がってます。


以下参照してね
http://www.thesalon.jp/themagazine/art/anish-kapoor.html