だらだらと宿題をやる子ども。
それを少しずつ促しながら、何とか、やらせる母親。
余計なことばかりしゃべる子ども。
横で業を煮やして父親が、子どもに(というは半分くらい、ママさんに)
「お前、そんなやり方は、社会では通用しないぞ!」
と厳しく叱る。
時には、「やる気がないなら、受験勉強なんてしなくていい!」などと通告する。
パパさんの理屈は、正論です。
しかし、慎重に。
「それは、家庭では通用しないよ!」ということになるかもしれません。
職場では、短期の成果追求が目的です。
今年の売り上げを何とかする。
今期の利用者数を何とかする。
今年度のクレーム数を減らす。
など。
それを達成しないと、自分の処遇にも影響します。
ですから、構成員の誰かがうつ病になったとしても、
極端な話、仕方ないのです。
職場における責務を遂行することの方が重要で、
その社会的責任を果たそうとしない者には、
一定の処罰が下されるのも仕方ない、という論理です。
そうでもしなければ、職場の存続自体が危うくなります。
問題は、この方法を子どもに適用するかどうか、です。
つまに、職場で行われるような形で、
宿題は〇曜日に終わらせる、
次回のテストの目標は70点、
1日の勉強時間は〇時間、
宿題が終わったら、漢字計算問題集を〇ページ、
とびっしりノルマを設定して、終わっていればよくやったと褒め、更に新たな高い目標を設定する。
終わっていなければ、叱り、どこに問題があったのか追求し、新たな目標を設定する。
職場の方法は、ざっと10%の確率で、うまく行きます。
1-8-1の法則で、
集団の1割が意欲的にしっかり働き、
8割は不満をこぼしながら渋々働き、
1割は完全に意欲が失った状態になります(うつ病になる可能性もある)。
80%の確率で、あまり成果をあげません。
10%の確率で、子どもをかわいそうな状況に追い込みます。
職場での方法論は、子どもを精神的に追い込み、苦しめる可能性がある、ということは
念頭に置いておく必要があります。
※補足)
私がお薦めするのは、過去の関連記事でも書いている通り、
短期的な成果を追求する方法ではなく、長期的に効果のある方法です。
長期的に効果の方法は、職場ではあまり採用されません。
長期というのは、数年~10年のスパンです。
そんなに時間がかかってしまったら、その事業体は消滅してしまうかもしれませんから。
以下、「子どもとの関わり」の関連記事です。
子どもとの関わり→情報収集は重要
2019年04月14日(日)
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子どもとの関わり→短期的な方法は注意しながら
2019年04月08日(月)
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