皆さんこんにちは。
本日は、「Can と Want と Must」というテーマで書き留めたいと思います。
このテーマで英語のことを話そうとしているわけではありません。私たち自身が、仕事や家庭などの社会生活の上で、「できること、やりたいこと、しなければならないこと」がどのように自分の人生に与えられているか、ということを考えたいために、あえてこのようなテーマにしました。
例えば仕事上のことで考えてみましょう。
このCan と Want と Mustは、すなわち、できる仕事、やりたい仕事、やらねばならない仕事ということになります。この3つの要素をそれぞれ円で表すとすると、3つの円がきれいにすべて重なっているような状態の人がいたら、これは非常にラッキーですね。でも私の経験からすれば、そのようなことはまずありえません。Can と Wantが重なっている部分の仕事でも、Mustでなければ、まずはMustの仕事を遂行することが求められます。総じて、Mustの部分が非常に多い人が圧倒的多数なのではないかと思います。
一番気を付けなければならないのは、Can と Must が重なっている部分の仕事が多く、Want の要素が無いような場合です。仕事は一般的に、遂行能力のある人のところに回ってくるものです。できるからといって、好きでない仕事を常に受け続けていたら、精神的にも辛くなってきてしまいますよね。
Want というのは、一種の「内発動機」だと私は思います。人間は、何らかの欠乏や過剰によって、均衡状態から外れると、それを基に戻そうとする「外発動機」を持っていますが、これは長続きするものではありません。
心の利き手ともいえる自分の奥底から発生する動機に合うような仕事が、本来であれば一番のやりがいを持てますよね。
動機について、少し違う角度からタイプ分けして考えてみましょう。
仕事生活をしていく上で、3種類の動機のタイプがあると思います。まず、「他者との協働やチームワークを大切にして、その安定が動機につながるタイプ」。次に、「チームをまとめ、他者の上に立ち、指示的な影響力を出すことによって自分の目指す目標を達成する動機を持つタイプ」。そして最後に、「一人で仕事に一心不乱にのめりこみ、気づいたら時間の経つのも忘れていたというような、のめりこみタイプ」。
これも Can と Want と Must 視点で捉えると見えてくるものがあります。のめりこみタイプやチームワークタイプの人間に対し、過度に達成動機を鼓舞するような刺激を与え続けたら、果たしてどうなってしまうでしょうか。
自分自身の動機を見つめ、身の回りに入る他者の動機を思いめぐらし、そして Must の仕事は、プロとして自分に負けないようにプライドを持って取り組むこと、そういう柔軟性と優しさを持った人間でありたいと思っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
2020.4.7 #067