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1982年のアルバム(その7 Mirage / Fleetwood Mac)
1982年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.1から・・・ということで、ビッグ・ネームが続きます。
Fleetwood Mac
’80年代に入ってからは低迷・・・そんな感じも否めませんでしたが・・・
1981年、Stevie Nicksが、ソロとしてもデビュー
アルバム Bella Donnnaは、全米No.1
Stop Draggin' My Heart Around等、シングル・ヒットも続きました。
それだけでなく Lindsey Buckingham
メロディアスでポップな Troubleが大ヒット
(全米No.9
)
Christine McVieは、英国人シンガー・ソングライター Robbie Patton
をプロデュース等でバックアップ
、Lindsey
も参加したDon't Give It Up
がヒット(全米No.26
)
さらには親分 Mick Fleetwoodも・・・豪華ゲスト・ミュージシャンを迎え・・・
アフリカでレコーディングされたアルバム The Visitorをリリース
それなりに好セールス
・・・ということで、個々のメンバーの活躍で、Fleetwood Macとしての新作
その期待も大きく膨らんでいたのでした。
メンバー5人は集結、フランスでレコーディング
Mick Fleetwood曰く・・・
「次のアルバムは、Tusk
でなくRumours
のようなものになる・・・」
そのように発表・・・そしてリリースされたタイトルは・・・
Mirage
アルバムからの先行シングルは、Hold Me
Christine McVieと前述のRobbie Patton
の共作
ミディアム・テンポのポップなナンバーで、Christine
とLindsey
の歌
LindseyのTrouble
を思わせるところも・・・チャートを急上昇
してきました。
自分は、一刻も早く欲しいと思い、日本盤が出るのを待ちきれず・・・
輸入盤LPレコードが、入荷されると同時に購入したのでした。
・・・
レコーディングは、1981年11月~1982年3月 フランス Studio Herouville
ロスアンゼルス Larrabee Sound Studios、The Record Plant
にて・・・
Lindsey Buckinghamヴォーカル
、ギター
、キーボード🎹他
Stevie Nicksヴォーカル
Christine McVieヴォーカル
、キーボード🎹
John McVieベース
Mick Fleetwoodドラムス
、パーカッション🥁
エンジニアリングは、勿論、Richard Dashut、Ken Caillat
アシスタント・エンジニアリングは、Carla Frederick、Dennis Mays
その他エンジニアリングは、Le Chateauにて、Boa
、Larrabee Sound
にて、Sabrina Buchanek
、Record Plant
にて、David Bianco
ミキシングは、George Massenburg Studiosにて、Chris James
マスタリングはInternational Automated MediaEurodisk
、Brad Blackwood
プロデュースは、勿論、Fleetwood Mac、Richard Dashut
、Ken Caillat
アルバム・ジャケット、アート・ディレクション、デザインは、Larry Vigon
表ジャケット、アートワークは、Mac James
内ジャケット、アートワークは、Lindsey Buckingham
内ジャケット、イラストレーションは、Larry Vigon
ジャケット写真撮影は、George Hurrell
アルバム・ジャケット、表面、裏面・・・Cheap Trickと同じパターンですね。
A面1曲目、ドラムスから、心地よいビートが刻まれ・・・
Love In Storeでスタート
、Christine McVie
、Jim Recor
の作品
唯一無二のファンタスティック・マック Christine の歌声
そこに、Stevie、Lindsey
のコーラス
、これがFleetwood Mac
ギターも効果的に挿入され、リフレインとともにフェイドアウトしていきます。
アルバムから第3弾シングルとして、全米 No.22
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.22
、オーストラリア No.96
となっています。
2曲目、ギターとキーボード🎹によるポップなイントロから・・・
Can't Go Back、Lindsey Buckingham
の作品
、勿論、Lindsey
の歌
Troubleを思わせるポップで軽快なナンバー
Mickが色々な打楽器🥁を入れているようです。
アルバムから第4弾(第5弾)シングルとして、全英No.83
となっています。
3曲目、Stevieが歌い始めるカントリー・タッチのナンバー・・・
That's Alright、勿論、Stevie Nicks
の作品
お祖父さんがカントリー・シンガー、こちらは純然たるカントリー・ナンバー
但し、コーラス、リズムは、Fleetwood Macサウンドです。
4曲目、アコースティック・ギターから、コーラス・・・
Book Of Love、Lindsey Buckingham
、Richard Dashut
の作品
リード・ヴォーカルは勿論、Lindsey
、重厚なコーラス・・・
Mike Loveと声質は違うものの、Beach Boys
を思わせるナンバー
後半は、ギターが絡んできて、フェイドアウトしていきます。・・・
5曲目、スライドさせるギター音に、タック・ピアノ音🎹、コーラスも幻想的に・・・
Gypsy、Stevie Nicks
の作品、あのStevie
の歌声・・・
美しいバックの音と共に、物語が綴られていくよう・・・最後の方で、Lindsey
"Lightning Strikes Maybe Once Maybe Twice~"
これがFleetwood Mac、ギター
も入り、フェイドアウトしていきます。
アルバムから第2弾シングルで、全米 No.12
、全米アダルト・コンテンポラリー・チャートNo.9
、全米メイン・ストリーム・ロック No.4
、カナダ No.16
、カナダAC No.3
、オーストラリア No.17
、オランダ No.6
、アイルランド No.25
、そして全英 No.46
・・・ですが、ゴールド・ディスク
獲得しています。
邦題は「愛のジプシー」、Stevie Nicks
の決定打と言えるでしょう。・・・
6曲目、いきなりChristine McVieのコーラスから・・・
Only Over You、Christine McVie
の作品
、勿論、Christine
自身の歌
力強いビートをバックに、じっくり聴かせるミディアム・テンポのバラード
"With Thanks To Dennis Wilson For Inspiration"
そう、当時、恋仲だったBeach BoysのDennis Wilson
に捧げたナンバー
でも"They Say I'm A Silly Girl, But I'm Not A Fool~"
実は、Dennisとの訣別を歌っているようです。
因みに Dennis Wilson、翌1983年12月に水の事故でお亡くなりになりました。
B面1曲目、ドラムスに合わせて、Lindesy
が、ラップハープを奏で・・・
Empire State、Lindsey Buckingham
、Richard Dashut
の作品
Lindseyが、ビートに合わせて歌い・・・、ギター
がフィーチャーされます。
2曲目、カウントから、アコースティック・ギター・・・Stevieの歌
Straight Back、Stevie Nicks
の作品
、ベースが響き,、パワフルに
もう1人、Ray Lindseyがギター
で参加、フェイドアウトしていきます。・・・
3曲目、静かにピアノ🎹が入ってきて、ドラムス・・・
Hold Me、Christine McVie
、Lindsey Buckingham
、2人のデュエット
前述の通り、Christine McVie、Robbie Patton
の作品
間奏部、エレクトリック・ギターと12弦ギター、そこからMick
のドラムス
2人のコーラスとギター
のリフレインでフェイドアウトしていきます。
前述の通り、第1弾シングルで、全米 No.4、但し7週連続という珍記録に
全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.7、全米メイン・ストリーム・ロック No.3
、1982年全米年間シングル・チャート No.34
、カナダ No.9
、カナダAC No.6
、1982年年間No.90
、オーストラリア No.12
、1982年年間 No.79
、ニュージーランド No.45
、ベルギー No.14
、オランダ No.20
、西ドイツ No.64
・・・世界中で大ヒット、英国では少し後、1989年に No.94
となっています。
4曲目、ギターのストローク、明るく歌い始める Lindsey
Oh Diane、Lindsey Buckingham
、Richard Dashut
の作品
ポップな曲調で、Christineのコーラス
も、ギター
も挿入されます。・・・
アルバムから第4弾シングル、全米アダルト・コンテンポラリー・チャート No.35
西ドイツ No.46、アイルランド No.8
、そして全英 No.9
・・・
英国では、Tusk以来4年ぶりのTOP10入り
本アルバムからの最大のヒット曲になっています。・・・
5曲目、パーカッション🥁に合わせ軽快にスキャット、そこから・・・
Eyes Of The World、Lindsey Buckingham
の作品
、歌もLindsey
ややシャウト気味に歌い、前年のアルバム Law And Orderに共通した作品
最後もギターがフィーチャーされます。・・・
6曲目、Christine McVieのピアノ🎹がフィーチャーされ・・・
Wish You Were Here、Christine McVie
、Colin Allen
の作品
Christineがじっくり歌う バラード・ナンバー、これも Dennis Wilson
の歌
Lindsey
のギター
も効果的
、邦題は「面影を抱きしめて」
このMirage、最初と最後、Christine McVie
が締めているのです。
全米アルバム・チャート 最高位 No.1、1982年の全米年間アルバム・チャート No.24
、1983年 No.88
、ロング・セラーでダブル・プラチナ・ディスク
獲得
、カナダ No.5
、1982年年間 No.21
、プラチナ・ディスク
獲得
、オーストラリア No.2
、1982年年間 No.9
、ダブル・プラチナ・ディスク
獲得
、西ドイツ No.12
、1982年年間 No.44
、ゴールド・ディスク
、オランダ No.6
、1982年年間 No.42
、ニュージーランド No.13
、1982年年間 No.45
、スペイン No.5
、ゴールド・ディスク
獲得
、フランス No.11
、ゴールド・ディスク
獲得
、ノルウェー No.2
、スウェーデン No.10
、そして全英 No.5
、1982年年間 No.44
、プラチナ・ディスク
獲得
・・・
さすがにビッグ・ネーム、世界中でビッグ・セールスです。
そして、日本、オリコン・アルバム・チャート No.40
そのネームバリューは、健在であることを示していたと思います。
尚、2016年に、Deluxe Editionがリリースされましたが、その時にも・・・
全米カタログ・アルバム・チャート No.20等、世界中のチャートに登場しました。
4年ぶりにFleetwood Macが戻ってきた
・・・
自分自身、Fleetwood Mac熱が再燃、このMirage
は嬉しく
・・・
聴きまくっていましたが・・・
ただ・・・かつてのような神秘的、幻想的なものはあまり感じなかったのでした。
・・・
さて、アルバムに合わせて、Mirage Tour
も始まりましたが・・・
もう"Japan"の文字は、ありませんでした。・・・
(参考までに)