Paul Weller@Zepp DiverCity(ネタバレ注意!!)
レーベルを移籍して、新作Saturns Patternを発表したPaul Weller
その新作を引っさげてのツアーの一環としての日本公演
日本初日は、11月14日、Zepp DiverCity Tokyoです。
Zepp Tokyoの近くに位置する同会場
りんかい線の東京テレポート駅からは少し距離はありますが、近くに時間を潰せる場所や、食事ができる場所が多いので便利です。
1階オールスタンディング2階指定席
ともに満員に膨れ上がった会場
開演予定時刻19時を少し回ったところでライトダウン
Paul Wellerを含むメンバー6人が登場
“Good evening!・・・”
激しくギターをカッティングして、1曲目は・・・
Come On / Let’s Go
2000年代になってから、リリースされたThe Jamを思わせる人気曲
1曲目から場内早くも最高潮です。
Paul以外のメンバーは、もう1人のギターがSteve Cradock
キーボードがAndy Crofts
ドラムスがSteve Pilgrim
パーカッションがBen Gordelier
そしてベースがAndy Lewis
Paulのレコーディングにも参加している強力なメンバーです。
ドラムスのヘッドには、新作Saturns Patternのジャケットがプリントされていました。・・・
2曲目はその新作から、I’m Where I Should Be
最近はオープニングであることも多いようです。
Paulはギターを持ち替え、Long Time
やはり新作からパンクっぽいシンプルなナンバー
ステージは少し暗転し、効果音が・・・
新作のオープニング・ナンバー、White Sky
ハードな演奏で、後半はギターとドラムスもフィーチャーされました。
「昔の曲をやる・・・」
・・・ということは・・・Boy About Town
何とThe Jam時代のナンバー、メンバーがコーラスもつけています。
続いてもThe Jam時代の、Man In The Corner Shop
こちらはBruce役ということでしょうか、ギターのSteveが、2コーラス目を歌い、改めてJamにもいい曲が多いことを認識です。
この後、Paulはギターをテレキャスターに換え・・・
「Style Councilの曲・・・」と言って、My Ever Changing Moods
場内からは歓喜の声
続いてEver Had It Blue
こちらはラテン色が濃いサウンドとなっていました。
「アルバムHeavy Soulから・・・」と、Up In Suze’s Roomが続きます。
ここで、Paulはステージ左に設置されたエレクトリック・ピアノへ移動
軽快に鍵盤を叩いて、新作のタイトル曲Saturns Pattern
続いて美しい弾き語りから、Going My Way
途中の軽快になる部分ではパーカッションのBenが色々と動いて効果的に活躍していました。
再びPaulはテレキャスターを抱え
「前世紀に書いた曲、’90年代に最初に日本に来た時にやった曲の一つだよ・・・」
そんなことを言って、Into Tomorrow
このハードなプレイから、一転してAbove The Clouds
こちらも定番ですが、その名のとおり、ホッとするナンバーです。
続いては、Paperchase
ここでパーカッションのBenのところにもう1人、小さな影が、10代と思われる男の子が・・・
曲の後半で、彼のドラムスを叩いていました。
曲はハードな演奏で、Friday Street
そしてステージには効果音と眩しいライティングの演出、そして曲は、Porcelein Gods
こちらもPaulの定番といえるナンバー
後半にはPaul自身のギター・ソロ、そしてドラム・ソロも組み入れられていました。・・・
またピアノに移動して、お馴染みのLong Hot Summer
The Style Council時代からずっとプレイされ続けています。
軽快なStarliteが続き、Paulはギターに持ち替え、ハードなイントロで、Peacock Suit
そして一転、聴き馴染みのあるベースのフレーズ
The Jam時代の、Start
場内は最高潮
Paulは少し早めにギターを置いて、ここでいったん終了となりました。
・・・
メンバー6人再登場して、曲は新作からのPick It Up
続いても新作からThese City Streets
まだまだ続くといった感じで、Paulは軽快にギターをカッティングしての、From The Floorboards Up
シンプルにプレイされて・・・
The JamのIn The Crowd
ここでファンはまた絶叫
そしてドライヴ感あるイントロで、The Changing Man
Paul Wellerのテーマ曲といえるナンバー
これをやらないわけにはいかないでしょう。
ここでまた引き下がりました。
・・・
時計は21時近く・・・
アンコールで5曲もやったので、もう終わり・・・
そんな心配もよそに、メンバー登場
Paulはステージ中央で、やはりThe Jam時代の、Ghosts
語りかけるように歌います。
そしてピアノに付いて、前作に入っていた、Be Happy Children
改めてメロディアスなナンバーであることも実感します。
いよいよ最後
Paulは再びギターを抱え、中央へ、メンバーを1人ずつ紹介・・・
そして謝辞を述べ、Andyのベースのイントロ
Town Called Malice
場内最高潮
Paulはタンバリンを叩きながら、熱唱
Town Called Malice!の部分は観客側が
勿論、コーラスも
この上ない興奮の坩堝と化した27曲、2時間10分はここで幕となりました。・・・
・・・
ライトアップされ、会場を後にする皆さんの体が感動と興奮でいつまでも震えているように見えました。
Town Called Maliceは、Paul Wellerのキャリアの中でも1番の人気曲といえるでしょうが、やるとしたら必ず1番最後、そんなこともあってか、今までの来日公演ではカットされてしまうことも多かったので、今回それも嬉しい限りです。
The Jamの時代は、一般に幅広く受け入れられる前に終わってしまいましたし、The Style Councilは、特に日本においては、誤った捉えられ方をしていたように思います。・・・
それだけに’90年代からのソロとしてのPaul Wellerのキャリアは一番充実しているように思いますが、そんな彼のライヴの中でも今回は最高のもの、同じPaulであるPaul McCartneyに匹敵するくらいのスケールの大きなものを感じ、今年57歳、まだまだ期待したいと思っています。