大阪府の公立中学の内申点調整に使うチャレンジテスト、地震と台風で延期延期

大阪府の公立中学の内申点調整に使うチャレンジテスト、地震と台風で延期延期、ついに共通日程での実施を諦め？

大阪府の中学3年生は受難だ。高校入試の内申書成績を決めるチャレンジテストが、本当なら1学期にやってるはずが大阪北部地震で延期に、9月4日にやるはずがまた台風で再延期。もう二学期中に志望校の懇談もあるのに、チャレンジテストがやれないままでは内申書成績が出せない。どうするの？大阪府教委。

そもそもこのチャレンジテスト、維新の会の大阪教育改革の結果、中学の成績を相対評価から絶対評価に変えたために必要になった内申成績調整テストだ。当初、文科省学力テストを内申成績調整に使ったため大阪府は叱られて、苦肉の策で作ったテスト。これがまた不公平なテストで、中学間格差を増幅する。

チャレンジテストの結果は、それぞれの中学校全体の平均で他校との内申書成績調整に使われる。せっかく自力で定期テストの成績を高得点とっていても、評定が下げられてしまうことも。つまりはハイレベルの中学校ほど有利になる仕組み。だから中学校の学力レベル格付けになる。絶対評価方式の欠点だ。

ただでさえ難しい仕組みなのに2度も延期されたら今年の大阪府の中学3年は二学期中、志望校を決める目安が知らされず、高校受験に迷いまくるはめになりかねない。災害とはいえ、気の毒すぎる。大阪府教委は、こうならないように事前に手を打つべきだった。そもそもチャレンジテストがダメなのだが。

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