「グーグルマップ」の解像度がアップして、今や世界中を、かなり詳細なところまで空から眺めることができるようになりました。
加えて、「ストリートビュー」では文字通りその「通り」を歩くように、鮮明な連続写真で周りを見回すことができます。
急速な技術の進歩には本当に圧倒されるものがあります。
小学4年から中学2年まで過ごした借家を、ストリートビューで鮮明に見ることができた時、激しい郷愁に包まれて、つい涙してしまいました。
55年以上も前、この玄関を出入りしていた。この塀に跨(またが)ってアイスを頬張った写真が残っている。
友達、子供会、自転車、雪景色、蜂の巣、親の声、姉妹、風呂、水汲みポンプ、裏木戸、クラスの女の子、模型飛行機、・・・。
ストリートビューに見える横道のその先には、まだまだ沢山の「思い出」が残っているのです。
当時の思い出が次々に蘇り、まるでタイムスリップしたような気分です。
そしてグーグルマップは山奥の小さな村を映し出すと、さすがにストリートビューのデータはないけれども、どんどん拡大するとどんどん時間がさかのぼり、昔暮らした場所が見えてくるのです。
当時の家はもうありません、道も車が走れる直線の道路になっています。小学校は別のところに移ったようです。
冬、両親が帰る時間までこの家にあづけられていた。妹はこの家だった。猛烈な吹雪の中を一家五人が1列になって家に向かったのはここ。
消防ポンプ小屋の屋根上は、冬場の子供達の社交場でした。ムラサキシメジが採れる私だけが知っている場所はここ。
大きなハヤをヤスで突いた瀬、父と初めて釣りに行った淵と山葡萄が絡みついた巨木があった土手はこの辺。
昔のことを懐かしく思い出すには十分すぎる。とてもありがたい、、、、が、
遥か遠い少年時代を、あまりにも鮮明に思い出させてくれるのは、時として、酷なものです!!