不登校でも大丈夫!不登校のHAPPY子育て論☆
フリースクールあいぎふ・自由学校創設者、あやちゃん先生こと高崎文子です。
最近は、息子たちが小さかった頃の写真を懐かしく見返しています。
次男くん、小学生時代。かわいい♡
それがこんなになるんですからねー。
(左はスクールのひろし先生、右が息子)
いやはや、成長とは恐ろしいものですww
さて、これまでのブログでは「心の持ち方」や「マインド」について沢山お話ししてきましたが、
「そんな簡単に価値観なんて変えられないよ」
「マインドが大事って言うけど、悩みは解決しないじゃない?」
と思ったことはありませんか?
そうですよね・・・
何十年もかけて築いてきた価値観は、そう簡単には変えられません。
でも、今抱えている悩みの中で、本当に欲しいのはもっと具体的なこと。
「目の前の問題にどう対応すればいいのか知りたい!」
そう思っている方も多いと思います。
だからこそ、この水曜ブログでは「コーチング」を活用したコミュニケーション術をお伝えしています。
前回は「傾聴」「承認」「質問」という基本スキルについて触れましたが、
今日は特に 不登校のお子さんに有効な「承認」 について、さらに深掘りしていきますね。
「承認」って何?なぜ大切なの?
人には「承認欲求」というものがあります。
これは、 「自分の存在を認めてもらいたい」 という気持ちのこと。
人の欲求には段階があって、この欲求が満たされることで、はじめて「自分はこうありたい」という 自己実現のステップ へ進むことができるんです。
つまり、 「承認」が満たされていないと、次のステップに進めない。
不登校の子どもたちは、「自分はダメな存在なんじゃないか」と自己否定の気持ちを抱えていることが多いです。
だからこそ、 親が子どもの存在を認めること がとても重要なんですね。
でも…わが子を認めるのが難しいときもある
不登校のお子さんを持つ親御さんと話していると、
「子どもがかわいいと思えなくなった…」
「長所がないから認めることができない…」
という言葉を耳にすることがあります。
「そんなふうに思ってしまう自分が嫌だ」と自己嫌悪に陥ってしまう方も。
でも、大丈夫です。
それは、あなたが冷たい親だからではありません。
それだけ悩み、苦しみ、心をすり減らしてきたということ。
人の感情はコントロールできるものではないし、悩みの渦中にいると視野が狭くなってしまうのも無理はありません。
だからこそ、 今は「心の在り方を変えなくては!」と自分の本音にふたをして自己否定や無理をする必要はありません。
心が追いつかないときは、 行動から変えてみる という方法があります。
心が変われば行動が変わるという言葉がありますが、逆に、行動が変われば心も変る、ということもあるんです。
家庭でできる「承認」行動12選!
「承認」= 特別な言葉をかけること ではありません。
日常のちょっとした言動を意識するだけでOK!
子どもが「自分は認められている」と感じる12の行動
・名前を呼ぶ
・声をかける
・挨拶する
・何かを任せる
・ちょっとしたことを依頼する
・必要に応じて手伝う
・感謝を伝える(「ありがとう」と言う)
・変化に気づいて言葉にする
・約束を守る
・ねぎらう
・子どもの頑張りを家族や他の人に伝える
・相談する
どれも 「子どもを特別扱いする」ものではなく、普通の人間関係で大切なこと ですよね。
実践例:こんなふうに声をかけてみよう!
たとえば、 「挨拶」 ひとつとっても…
「おはよう!」 → 「○○くん、おはよう!」
「ごはん食べる?」 → 「○○さん、ごはん、一緒に食べる?」
たったこれだけでも、子どもは「自分の存在を認められている」と感じます。
「依頼する」 も、特別なことじゃなくてOK!
「お醤油とってくれる?」 → 「ありがとう!」
困っていそうなら 「手伝おうか?」 と声をかけるのもいいですね。
もし、以前できなかったことができるようになっていたら…
「前はできなかったのに、できるようになったね!」
と伝えてみましょう。
「相談する」 も、意外と効果的です。
「〇〇について悩んでいるんだけど、どう思う?」
こんなふうに聞くと、「自分って役に立っているかも!」と感じます。
大切なのは 「大げさに褒めること」ではなく、「小さな行動を認めること」 なんです。
注意点:「承認」からの価値観の押し付けはNG!
よくあるのが、 挨拶しても返事がないとイライラしてしまうこと。
「こっちはあいさつしたのに、返してくれない!!あいさつくらいできなくてどうするの?」言いたくなる気持ちもわかりますが、ここはぐっとこらえましょう。
挨拶は「返してもらうため」にするのではなく、「強制されてするもの」でもなく、「したいからするもの」です。
社会に出ると「挨拶をすることでつくられる良好な人間関係」がありますが、それは人生経験を積んでいく中で知ってくことです。
返ってこなくても、毎日続けることが大事です。
ときには、「あいさつ帰ってこないの寂しいなー」と気持ちをさりげなく伝えるのもアリですね。
お醤油取ってくれなかったときも、「頼んでるんでしょ!?」としかるのではなく、自分で取れば良いんです。
依頼してやってくれた場合に、「ありがとう」をつたえれば良いんですから。
「承認」を続けると…親子関係が変わる!
「承認」され続けた子どもは、こんなふうに変わります。
・明るく元気になる
・積極性が生まれる
・自己嫌悪感が薄れる
・ 他者への嫉妬が減る
これは 幸福感に直結する変化 です。
さらに、おもしろいのは…
親が「承認」し続けると、子どもも自然と親に対して同じことをするようになる んです!
・「ありがとう」って言われると、自分も「ありがとう」って言いたくなる。
・「○○についてどう思う?」と相談されると、自分も親の意見を聞いてみたくなる。
こうやってお互いが承認しあう関係ができると、親自身も元気になり、心に余裕が生まれます。
もう好循環しかないですね。
「まだ子どもを認められない…」と感じる方も大丈夫!
まずは「小さな行動」から始めることが大切です。
ぜひ、今日から実践してみてくださいね。
「承認」にあふれるフリースクールあいぎふ・自由学校
親御さんにも「承認」からの好循環を実感いただいています。