専用庭付生活の経験談
■はじめに
私の住む住戸はマンション1階で、
専用庭付住戸です。
専用庭は誰のものか、
専用庭の管理は誰がやるか、
この辺の話は、
マンション住民であっても
1階に住んでいなければ
知らない人も多いかもしれません。
■専用庭は誰のもの?
専用庭はマンションの敷地であるため、
区分所有者全員の共有となっています。
従って、専用庭付マンションの住民は、
管理組合に、
専用庭使用料を毎月支払っている
ことが多いと思います。
■では、管理は誰がやる?
みんなの持ち物だから、
管理はみんなでやるのが当たり前!
実はそうではないんです。
管理は専用庭の使用者が
主体となって行います。
バルコニーもそうですね。
その部屋の住人が専用で使用できるので
管理もその住人が行いますよね。
通常、共用部分の植栽剪定は
管理組合で発注した剪定業者さんが
やると思います。
当マンションの場合、
共用部分の剪定を行う業者さんへ
予めお願いしておけば、
専用庭に入って綺麗にしてくれます。
ただ、専用庭の剪定費用は
別途有償で各住戸負担になっています。
マンションによっては
管理費でやってくれる場合もあるでしょう。
■納得できる?
自分の持ち物ではないけれど、
管理をしなければならない上に、
使用料を支払わなければならない。
法律も知らない最初(購入当初)は、
なんだか損をしている気がしていました。
しかし今は納得して毎月支払っています。
では、何に納得しているか?
いくつかあるので列挙します。
★緑の癒し
特に5月の新緑と
夏の青々とした芝に癒されます。
★四季の変化を間近で感じられる
春から夏にかけては
庭の隅に雑草が生い茂ります。
正に生命の力を感じます。
逆に秋や冬には葉は枯れ、
枯葉が風に舞います。
庭にいるアリやダンゴムシやクモ、
カマキリ、ミミズ、アカダニも
毎年決まった時期に姿を現します。
★様々な鳥たちが庭を訪れる
スズメ、カラスは勿論ですが、
メジロ、ジョウビタキ、ムクドリ、
5月のある日には、ホーーーーホケキョッ!
ウグイスが鳴いていました。
残念ながら姿は確認できませんでした・・・
この三つで十分納得ですね。
毎月数百円を支払う価値はあります。
子供たちが虫を見つけて
はしゃぐ姿を見ていると、
千円払ってもいいかと・・・・・・。
(実際そう思ったことはありませんが。。)
我が家は23区内で、
駅から徒歩7分程の立地にありますが、
先ほどの3点が自宅で感じられるのです。
■専用庭の植栽の注意点
専用庭付の住民の中には、
庭に好きな木を植えたり、
花壇にしたり自由に使用できると
思っている方もいるかもしれません。
ただ、ここに関しては
専用庭の使用細則で、
植栽を植えたり切ったりする場合は、
理事長の書面による許可が
必要な場合もある
ので注意しましょう。
ちなみに我が家では、
入居当初、
専用庭の植栽を数本伐採しています。
竣工当時から、隣家との目隠しのために
植えられていた木々でしたので、
まずは管理会社へ相談し、
その後
当時の理事会へ臨時で出席して
伐採したい木を写真付きで説明し、
その結果、理事会の承認。
という形で、許可を得ました。
ただ、今思うと、目隠しの隣家の許可は
不要だったのか、ちょっと疑問が残ります。
そういう事務処理も大事ですが、
何より、草木も生き物!
と肌に感じていましたので、
伐採される際は、
申し訳ない気持ちと感謝の気持ち
が入り混じっていました。
今は、そういう木々のためにも
庭をきれいに大切に維持していこうと
常に気にしています。
■そして、専用庭の剪定作業
今のこの時期は植物が最も成長します。
我が家の庭も雑草が生い茂っていました。
ただ、マンション全体の植栽剪定は、
7月に予定しているので、
このあと1ヶ月以上放置すると
ジャングルになりそうな勢いです。
毎年そういう時期を繰り返しているので、
小型の芝刈り機を一昨年購入しました。
ハンディタイプで手に持って、
しゃがんで使用するタイプです。
保管に場所も取らず、
専用庭程度の広さであれば、
それほど時間も掛かりません。
芝と雑草を中心に約1時間半作業して、
いい汗かきました。
丁度お隣さんも同じタイミングで
作業されていました。
一方、我が家の家族は
作業中に外出していたので、
帰宅時はビフォーアフターに驚いて、
非常に喜んでくれました。
■まとめ
一戸建てではなくても、
自分たちの庭を持つことが出来る。
正確には・・・
自分たちだけの庭を使用できる。
のが、専用庭付マンションの利点
だと思います。
また、同じマンションでも1階は眺望は
他のフロアに劣りますが、
自然を身近に感じることができる。
これは
お金には換えることのできない
幸せな経験
だと思います。
(追伸)
私の性格上、
もし2階に住んでいたなら、
2階ならではの良い点を
見つけていたかもしれません。
足るを知る。
人を羨ましがらない。
こういう性格は得ですね。