このブログは、耳が聞こえないけど舞台作品、特に宝塚歌劇が好きな一ファンが、

「聞こえにくくても宝塚を楽しむブログ」として書いています。
 
 
現在、新国立劇場、東京芸術劇場国立能楽堂、その他にも、大小問わずさまざまな劇場、劇団が、タブレット端末や、メガネ端末などで字幕をつけて上演しています。
 
先日ブログに書いた、両国の劇場シアターXでの「ボノボたち」もその1つです。
 
東京宝塚劇場でも、聞こえない観客が舞台を楽しむことが出来るよう、
1年以上前から交渉を続けてきました。
とうとう、「はいからさんが通る」で、聞こえない観客向け対応として、
セリフや歌などの文字を見ながら観劇することが叶いました。
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以前よりサポートがなくても観ていましたが、
端末をお借りして観た宝塚は、
何日も前から、ワクワクとした気持ちで心が満ちあふれ、
当日は、素晴らしい舞台を楽しむことができる、夢のような空間でした。
 
タブレット端末のおかげで、セリフや歌の内容がとてもよく分かり、
演技の一つひとつ、細かいところまで楽しむことができました。
 
帰り道には舞台を一緒に観に行った家族と、
楽しかった時間を反芻するように、
素敵だなと思った役者さん、良かった演技、
心に残った歌やセリフを沢山語り合いました。
これは、今まで宝塚を観劇してきた中で、初めての体験でした。
(涙。。。)
 
実は、タブレットの導入が決まったことは、
要望を出し続け、また実機を持ち込んで提案をさせて頂いていた関係で、
今年の春ごろにはご連絡を頂いていました。
 
しかし、その時はタブレットをご用意下さるということ以外、全く何も分からず、
観劇中に読めるものかどうかも分かりませんでした。
 
今も、まだまだ大変な時期なので、
チケットを取った後もご連絡するかどうかとても迷いました。。
しかし、鑑賞サポートについてお願いを続けてきた以上、
その後何もご連絡しないのも失礼になるかと思い、
"舞台を観に行きますが、このような大変な時期ですので、
すぐには対応されなくても・・・"という趣旨でご連絡したところ、
既にタブレットを用意して待って下さっている、と。
本当に感激しました。。
 
難聴やろう者の友人、知人に、この素晴らしいご対応について話したところ、
複数の方が、タブレットをお借りして新たに観に行くことになり
Facebookで、感激や感動の声をUPしていました。
 
修学旅行で宝塚観劇した聞こえない学生さん
タブレットを借りて、人生初の宝塚を楽しめた喜びのツイートをされていました。
(うわーん、これは嬉しい!!笑い泣き
 
 
 
私も、もう一度はいからさんを観に行きます!
(楽しみです!!)
 
このように、聞こえない人も舞台を楽しめるようにと対応方法をご検討下さった
宝塚歌劇には、感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。
 
まだ公式のサービスではありませんし、
観劇しながら、自分でページをめくるという形になります。
でも、私にとっては、本当に本当に大きな助けになりました。
(→その後、公式サービスになりました)
 
舞台のセリフや歌詞がよく分からなくて悩んでいる、という方がいらっしゃいましたら
ぜひ宝塚歌劇の公式HP、お問合せ窓口まで問い合わせてみてください。
 
また、お近くに聞こえにくくてお困りの方がいらっしゃったら、是非この情報をお伝えください。
私は東京宝塚劇場でお借りしましたが、宝塚大劇場でも導入予定だそうです。
既に予約が入っていなければ借りられると思います。
また、タブレットは光が漏れない仕様になっていますので、どうぞご安心下さい。
 
* * * * *
 
そして最後に。
宝塚歌劇に、聞こえなくても舞台を楽しみたいと交渉をしながら書き続けてきたこのブログを読んで、
応援して下さった宝塚ファンや演劇ファンの方々、
"私からも、宝塚に要望を出しましょうか?"と
コメントを下さった方もいらっしゃいました。
本当に嬉しかったです。
また、私と同じように聞こえない宝塚ファンの方も
宝塚歌劇に要望を寄せられていました。
交渉中は沢山の情報を頂き、励まされ、力づけて頂きました。
 
宝塚歌劇との交渉にあたっては、
・バリアフリー字幕・音声ガイド制作会社 Palabra株式会社さん
・障害のある人の観劇をサポートするNPO団体 TA-netさん
・全日本ろうあ連盟さん  等
多くの方から、お力添えを頂きました。
 
セリフや歌を理解して舞台を観たいという、
聞こえない、一ファンのささやかな願いに
関わって下さった全ての方に、心からの感謝を込めて。
ありがとうございましたm(_ _)m
 
(追記)
 最初に記載した劇団四季と歌舞伎座は現在コロナ禍で字幕サービスを休止中とのこと、削除いたしました。(早くこの状況が落ち着き、再開しますように・・・)
 
(追記2)
この記事はタブレットの試験導入中に書いたものですが、2021年6月より、宝塚歌劇の公式サービスとなりました。
 
詳細やお申込み方法はこちらからご覧ください。
劇場設備案内:

 

 

(追記3)
鑑賞サポートタブレットの要望、交渉についてこちらの記事に書きました。

 

 

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 流れ星ブログを書いている人:yuki(ゆき)
  1998年の初代宙組エリザベートをみて宝塚にハマりました。 
  いまは全組観劇派、台本タブレットをお借りして観ています。
  
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