今年からの住宅制度の目玉、長期優良住宅制度のその後
6月4日からスタートした長期優良住宅制度は、スクラップアンドビルドでやってきた住宅政策を転換し、孫子の代まで長持ちする住宅を造ろうというのが趣旨です。
国土交通省は毎月長期優良住宅の認定実績を発表していますが、6月は始まったばかりということで青森や沖縄などで0件でした。
7月はこれらの県でも認定があり、0件の県はなくなりました。6月2368件、7月4641件、累積で7009件です。
6月分が着工件数に占める割合は3.4%。統計ベースが異なりますので、正確な数字ではありませんが、おおよそこの程度の数字で間違いないと思います。
県別でいうと愛知県が728件でトップ。これはシェアトップのプレハブメーカーであるトヨタホームさんが積極的に推進していることが要因ではないかと思われます。
トヨタホームさんは、認定のための申請料金を約5万円にして利用しやすくしています。他のメーカーは10万円とか15万円というような価格が見受けられます。
地元工務店に至っては、図面料金も含めて50万円と言っている会社もありますので、対応がバラバラというところでしょうか。(もちろん地元工務店は、長期優良住宅を設計できる設計士さんが身近にいないので止むを得ません)
弊社にも認定を受けた方がよいかどうかというお問い合わせをいただいておりますが、税制上メリットがあるということは別として、長い目で見て将来的には認定された住宅の価値が認められるときが来ますので、できることなら受けていただきたいと思います。
くどいようですが、今年の高校野球は素晴らしい!
前にも書きましたが、今年の高校野球は近年まれに見る好ゲームが続く白熱した大会になっています。
昨日まで39試合。5点差以上のゲームはわずか5試合。どちらかが10点以上入れたのは4試合だけ。90回大会までに15本しか出ていないサヨナラホームランが2本も出ています。
どうしてこうなったのか?今年の3年生が入学した2007年4月に発覚した野球留学問題が影響しているのかと思って調べてみましたが、確証が得られませんでした。
実際、今年の出場校で野球留学生で構成されているチームは5チームだけです。
私が地方大会から注目しているのは、島根県代表立正大学淞南高校。ここはベンチ入り18人(昨日の試合はインフルエンザで14人で戦った)に一人も島根県出身者がいない典型的な野球留学チームです。
どうして注目しているかというと・・・
昨年出雲の古代遺跡を訪ねる旅をしましたが、松江の小料理屋『明島』の女将さんが、「松江一押しの旧跡は神魂(かもす)神社だから、一度行ってみるとよい。」と勧めてくれました。
翌朝早く訪ねてみると、低い丘の中腹に森に囲まれて建つ神魂神社は清々しく、また日本最古の大社造の国宝とあって、厳かな神社でありました。
杜を一周してみようと回り込んだところ、知らぬ間に高校の校庭に迷い込んでしまいました。こここそが、立正大学淞南高校だったのです。
校庭に車を乗り込んでしまった変なおやじ達に対しても、静止して「おはようございます。」とお辞儀をする生徒に、「きちんとした学校だなぁ。」と感心したものです。
そんな関係で、地方大会で有力候補にあがっていたときから、密かに応援していたのです。
同校の校歌。
悠遠(ゆうえん)国を建てし郷
太古の民もさながらに
眉(まゆ)秀でたる若人が
新日本の揺籃(ようらん)を
神魂(かもす)の森に築くべく
淞南の学び舎ここに建つ
淞南 淞南
ああ淞南高校よ 我が母校
いかにも出雲の学校という校歌ではありませんか。今回の優勝は県立岐阜商業、準優勝中京大中京、準決勝立正大淞南ということでどうでしょうか。(やはり地元が一番だもんね。ごめんね。)
第45回衆議院選挙についてコメントせいということですので・・・
なかなか選挙に行かないお前の、今回の衆議院選挙についてのコメントを出しなさいというご意見をいただきましたので書いてみます。
今回の選挙の争点は「政権担当能力」でも「政権交代」でも「郵政民営化の総括」でもありません。「富の分配を、どの経路で配分するか」に尽きます。
そもそも政治とは、富をどのようにして、誰に、どの位配分するかの権力闘争ですので、当たり前と言えば当たり前の話ですが、今回は相当明確に争点として打ち出されています。
自民党。富は、今までどおり特殊法人や業界団体・企業を経由して、最終的に有権者に配分し、不足財源は国債を発行して賄います。国債=借金は経済成長することで返済すればよいです。それでも賄えそうにないので、消費税も上げる予定です。
民主党。富はなるべく直接有権者個人に配分します。(農家の戸別所得保証・子育て支援金・高速道路無料化など)財源は、業界団体や特殊法人がピンハネしていた分(ムダ)を回せば問題ありません。従って、当面消費税も上げる必要はありません。
どちらも富の分配が国民の幸せになるという点では共通していますし、小選挙区になってから有権者が富を直接求める要求をする傾向が明確になってきたので、議員もそれに応えなければいけなくなりました。
どのマニフェストも日本の将来像が出されていないと批判されていますが、今や議員は村会議員レベルのドブ板仕事をせざるを得ませんから、政策が小粒で利益誘導型になるのも仕方がありません。
各政党のマニフェストを読みましたが、私の考えに一番近かったのは新党日本の政策でした。
私が主張してきた「ベーシックインカムの実現」と「国際救助隊創設による国際貢献」が打ち出されているからです。
それでも、私の選挙区には新党日本の候補者はいないし、比例区の候補者は訳わからない人だし・・・また投票に行かなくて済むかなぁ・・・
ファイナンシァルプランナーとして開業したい人へ
FPとして開業したい人が、たくさん訪ねてこられますので、昨日に続いてアドバイスを。きょうのアドバイスは業としてのFPの在るべき姿についてです。
昨年、ある広告代理店が愛知県内でおこなったFPに関するアンケート調査では、FPは大変評判が悪かったのです。
1.相談しようにも、どこにいるかわからない。
2.特定の商品を売りつけられそう。
3.料金が高そう。またはわからない。
ようやく4番目に、中立的にアドバイスしてくれそう。というプラスイメージが。
5.そもそも問題を解決する能力がない。
こういう悪いイメージを克服して成功するには、相当の努力が必要でしょう。そこで・・・
1.FPは本来業務として、お客様の人生上の目的を達成するためのファイナンシャルプランをちゃんとすること。
2.そのためにFPが扱う6分野の知識(税務・年金・保険・不動産・相続・金融資産運用)を、完備すること。自分ひとりで無理な場合は、専門家とチームを組むこと。
3.そのチームを組んだときも、何かあったときの責任の所在や提供するサービスの品質の保証が完全にできる体制であること。(単なる連携や提携、丸投げではだめ)
4.特定商品を売ることを「前提とした」プランニングをしないこと。特に保険や不動産など。
5.FPと言えども営業活動をしっかりやって、顧客サービスの向上に努めること。
この5点をアドバイスしています。人にアドバイスしておいて、自分もなかなか徹底できないんですよね。反省。
FP業を開業したい人が増えているようです
弊社はマスコミなどで取り上げられている関係で、FP業を開業したいという方がときどき訪ねていらっしゃいます。中には、就職したいと面接を希望される方もいらっしゃいます。
そういう方にお話ししていることは、大きく分けて2点。経営的なこととFPという仕事についてです。
経営的には、本来お金に詳しいはずのFPなのに、事業計画が全くない状態で開業を考えておられる方が多いということ。
どういうものをどういうチャンネルでどのくらいのボリュームで販売して、収益をどのように上げるのかというビジョンがほとんどないようです。
経費はいくらかかるのか、長期事業計画はどうなのかなどほとんどありません。
相談料を仮に1時間3000円としたら、一日3名のお客様の相談に応じたとしても、1ヶ月25日として75名×3000円=225,000円。75名を集客するのは至難の業ですね。
1万円としたら、月20名で20万円。20名も難しいかも。5万円として月5名なら25万円。
う~ん、こうなりゃ相談でなくて保険を売るかとか、いろいろ考えられるはずです。どの路線で行くか思案のしどころです。
FPに限らず、事業には事業計画が明確でなければいけませんし、トップが方針を明確に打ち出さなければ、企業として機能しません。
FPはパーソナルファイナンスが主なので、コーポレートファイナンスは苦手なのかもね。
FP業本来については、明日書きます。