Quality Unserpassed

ことばに惚れて

私がはじめて”ことば”と深く関係性をもったのは、かれこれ10年前のこと。ある人との劇的な出会いがきっかけだった。それまでなんとなく書いていた文章を見せる機会、いや、正確にいうと「見せざるをえない」状況に追い込まれて、しぶしぶ提出したのだった。だから、いってみれば、その「しぶしぶ」から始まった人生の一大転機だったわけだけれども。人生には誰もが数奇な出会いによって動かされるものだと思うけれど、私の場合も同様で、そこには必ず「ある人物」が介在している。そしてそれはいつも、劇的な出会いによって始まる。（これはおそらく、私自身がドラマティックで情熱的な人生を歩みたいという潜在欲求があるから、そうした状況を自ら引き寄せているのだろう）ただ、私の場合、「人」だけではないのだ。正確にいうと、「人×情熱×ことば」この3つの超ミラクルな錬金術によって私のこころはどこまでもかき乱され、揺さぶられ、そしてふるいにかけられた情熱の結晶が、自分の魂をもうどうにもならないくらいに突き動かしていく。そう。ここだけの話、私は「人×情熱×ことば」を人生における「三種の神器」と呼んでいるのだけれど、天皇家の三種の神器がそうであるように、どれが一つ欠けてもダメなのだ。三つ揃ってはじめて、エネルギー値は最大値になって、そこにはじめて予想をはるかにこえた、ミラクルが起こるのだから。閑話休題。つまり私は今からかれこれ10年前に、そのような決定的な出会いを果たしてしまったのだ。＠東京銀座もう決してもとの道には戻れないくらいにーー。長く人生を続けていると、いろいろな経験が積み重なっていくけれども、この三つが揃うなんてことは、そうそうないということに気づいている。それはとてもとてもかけがえのない、まるでアラビアンナイトに登場するきらめく宝石のように、美しくて愛おしい唯一無二の、時と時のあいだのわずかな隙間をかいくぐって。けれどもそのチャンスの扉は、一度はやってきてくれるかもしれないけれど、それをつかまえなかったら二度と開かないとうことも、直感でわかっていた。だから私は、迷わずその隙間にサッと入って、するりと「向こう」へわたったのだ。そう、自分自身の意志で。かくして、チャンスの扉は開かれ、それを境にかたく閉ざされた。ここから先は立ち入り禁止、もしくは危険区域ともいわんばかりに、あとに続く者は、そのあと数年あらわれなかったといってもいい。ただ、そのあとは危険区域とだけあって、さんざんな目にも遭うことになるのだけれど（笑）。でもただ一ついえることは、あの時、決してたじろがず、逃げもせず、隠れもせず、無垢な心をあの場所に思いっきり放り込んで本当によかったと思っている。人生に正解はないけれど、それは自分が決めたことだし、なによりも三種の神器が、まるで降ってわいたようにやってきたのだからそれをつかまない理由なんて何もなかった。人、情熱、そして「ことば」。それが何一つかけることなく揃ったのだから。そしてその人はいった。「あなたは、”ことばに惚れてしまった”のね」と。その時の私の文章といえば、ズタズタのぐっちゃぐちゃで見られたものではなかったけれど、その人はきっと、私の情熱を、今にも噴火しそうなほどの熱量を、おそらく、とても大切に尊重してくれたのだとおもう。私のその後あゆむ人生を大きく変えたのは、だからその人のおかげ。その決定的なコピーに、メロメロになって、私はひょっとしたらできるんじゃないか、なんて思って、リスキーな道を一直線に歩むことになった。そう考えると、ことばの力ってものすごい。空恐ろしくもある。でもその分、人生を決定的に変えてしまうようなものすごいエネルギーとパワーをもっていて、それは時に、あらかじめ決まった運命さえも乗り越えてしまいそうな勢いがある。おそらくあの時、才能なんてこれっぽっちもなかった私が、とんだ大博打を打ったのだから、それはもともとの筋書きにはなかったのでは？と思ってしまう。でもそれでいいのだ。ことばってそういうものだから。ことばって、それくらいの力をもつのだから。人生はことばによってできている、ことばの総体によって人生が成る。ことばによって世界は織り成され、歴史や文化ができあがる。人と人とのあいだの営みでさえも、ことばなくしては成り立たない。しかし、たくさんのことばが溢れ、乱暴に扱われることもある今の時代に、いったいどれだけのことばが、自分の人生を支え、また人生を変える指針となるだろうか。それははっきりいって未知数である。しかしだからこそ、よいことばを紡いでいきたい。世界の片隅、この小さな日本という国の果てから、それがたとえ、ささやき、や、つぶやき、たわごとであっても、私は自分自身のことばで語り始めたい。そして、できることならば、たくさんの人に届けたい。それが私にとっての生きる道で、言葉で魔法をかけてくれた、恩師への報いでもある。言葉にもっと惚れていこう。そんな照れくさい、ちょっとキザな決意をした、1月10日。蟹座満月。

過去の自分と出会う

久しぶりに自分の過去の記事を読み返してみた。私はふだん、一度書いた記事（投稿した記事）を読み返すことはこっぱずかしくて殆どしないタチなのだけれど、今日はなんとなーく読み返してみたい気持ちになって、いくつかまとめて読んでみた。結果、すごくよかったな、と思う。それは書いた記事の良し悪しではなく、「過去の自分と接続できた」という意味において。もうずいぶんと前のことになるからうろ覚えだけれど、このブログを始めたきっかけはおそらく、「何か書いてみたい」と思ったからだと思う。それは自分の記録のためであり、当時の自分はとても感情的な人間だったから書くことで気持ちを落ち着かせて、自分を客観的に観察してみたいというのが大きかったという気がする。あとはほんの少し、自分の心を誰かと共有したい、今の気持ちを、想いを、誰かに見届けてほしい、という気持ちもあったのかも知れない。今でいう「発信」という言葉に近いような。とはいえ、さしたる目的もなくただ記録用としてブログというツールがあったから言い方は悪いけれど、それにのっかったというか、使わせてもらった感覚が強い。そんな、かなり気楽な気持ちで始めたブログも、その後は全然更新できなかったり、休んでいた期間もあって、最近ではすっかり止まっていたのだけれど、どんな形であれ、ブログを書いてよかったなと今は思う。なぜなら、こうやって過去の自分とふと対峙することができるから。もちろん人間にはいろいろな記憶の仕方があって、私の場合は「音」と記憶が密接に結びついているだけれど、そういう装置を介しての記憶は、どこか空気のように漂っているものでもあり、実態のない曖昧なものだったりするから、映画のワンシーンみたいにある瞬間が強烈にフラッシュバックすることはあっても、細かなところは、ほとんど残っていないことが多い。でも、メモでもなんでも、ランダムな記録だっていいから「書き残して」さえおけば、ぐっと具体性が増す。そしてそういう具体性をフックに、いろいろなことが紐付いてきて、あんなこともあった、こんなこともあった、という風に、時系列でどんどんいろいろなことが浮かび上がってくるのだ。そして私は今回、自分のブログを読み返すことで、もっともそのことに感動した。よく過去記事を読み返すことで、自分の今と比較して成長を感じられただとか、あるいは、宝石のような過去の記憶を引っ張り出してきて余韻に浸ったりすることもあるかも知れない。でも、今回の私はその類いではなかった。正直、「書くことに意味はあるのか？」というテーマで真剣に考えていた時期があっただけに、書くこと、書き残しておくことの尊さを、初めて芯からわかったような気がする。これは裏を返せば、私にとって音楽は特別ですてきなことだけれど、書くことはさして重要視していないというか（そう書くと語弊があるけれど）いたって日常的な行為である、ということでもある。でも、だからこそ、その日常行為である「当たり前」の価値を冷静に検証してみたり、すごいことだと思って振り返ってみる機会がなかったのだと思う。でもここで改めて、正式に人生の俎上にあげさせてもらうとするならば、やっぱり「書く」ことは尊いし、素晴らしい。言葉によって、いろいろなことがよみがってもう二度と戻って来ることのない過去の自分とつながることができるのだから。私も当時よりはずいぶんと年齢も重ねてきたけれど、それを丸ごと受け入れることはそんなに簡単なことではない。それは「だって女性だから」という言葉で片付けられるようなことではなく、もっともっと深い意味があるのだ。個人の領域で。そのことについては、また別の機会で書けたらいいけれど。でも、そういう過去との接点がしっかりと大地に根をはるように、ブログというかたちで書き残されていることでそうやって植えた種のようなものが、年齢を重ねた自分のなかに、何かを残してくれるということを実感できた。これは自分にとってはすごい発見で、とても嬉しいことだった。それは感動的でさえあった。私は言葉を紡ぐ時、もちろん人に伝えたい気持ちはあるし、文章を書いていく以上は、そのことは絶対に必要だとおもうけれど、このブログでは百歩譲って、「自分のために書いている」といってもいい。それは自分の今を言葉にすることで、自分の気持ちを確認したり整理したりすることであったり弱っている時は、等身大よりもすこし背伸びをした表現にすることで自分へのエールを送ることであったりするから。ずいぶんと身勝手なような気がするけれど、それもブログという形態だから許されることだと思う。そして過去と接続することで、「今」という時間がより輝くような気がする。そういえば以前知人が、「本当にいい文章が書けると、自分の書いたもので自分自身が癒されることがある」とおっしゃっていた。なるほど。そういうこともあるのかも知れない。だって、今日の私はいってみれば、そういう感じだったから。私はこれからも、自分の感じたことを言葉にしていきたい。今は書きたいことがどんどん溢れてくるし、表現したい世界感もある。そして言葉が始まることで、そこから生まれる発想や現実世界もある。そういうことに今はとてもワクワクするし、ドキドキする。私は言葉がこんなにも好きだったんだーーー。今日はそんな決定的な恋に気づいて、自分が一番びっくりしている。

0か100か？という華麗なる賭け

今年に入ってから初めての更新です。昨日は春分でしたね。そして今日は新月！私は占星術には人並みに興味はあるものの、全くくわしくないのですが...新月だけは、なんだか特別な日のような気がして、毎月リズムに刻んでいます。そしてこの日は何か新しいことを始めよう、と。というわけで、今日は新しくブログを立ち上げてみました。前から自分のサイトを作ろう〜なんて思っていたのだけれど、全然進まないので新規一転新たなブログということで。思えば、私という人間は基本、典型的な「三日坊主」人間で、実はこういうことを何度も繰り返しています。ブログを立ち上げては、書かずじまいに終わり。また新たにスタートを切る。こういうことの繰り返し。自分でも情けなくなってしまう。そして今日判明したのが、私は「0か100」の人間だということ。これ、わかってはいたのですが、新たな一年を始めるにあたって自分の資質を改めて見直してみたいと思い、知人にお願いしたところ、そのことがわかったのです。理想を追い求めるあまりに、もしくは自分のなかの完璧を目指すがゆえに、一歩も踏み出せない。少しやるんだったら、やらないほうがまし、というか。とくにポリシーとかではないのだけれど、そういうのが私の悪い癖というかデフォルトだったんですね、ずっと。でも、もういい加減、そういうのはやめようと思いまして。というのも、この期におよんで「もっと早く始めておけばよかった」ということが、いろいろあるからなんですね。少しでも始めておけば、コツコツ何かが積み上がっていく。そしてスタートが早ければ早いほど、失敗も早めに経験できるので、たとえ目に見える成果はあがらなくても、経験則から見えてくることっていろいろとあると思うんですね。というわけで、この節の変わり目に、また新たに気持ちを切り替えようと思いまして、行動を起こしたわけです。そして今の時代、たじろいでいても何もいいことがないし、案じるより生むが易しの時代だと思うので、最初は慣れないと思うけれど、理想を追い求めすぎずにどんどん発信していこうと思いました。書きたいこと、伝えたいことはたくさんあるので。このブログも、途中休んでいた時期はあるにしても始めてから10年以上になるけれど、スタート当初よりずっと経験値も増えて、いろいろな世界を見たので、いろいろブログを通して気軽にシェアしていけたらと思っております。時々、自己満足な内容もあるかもしれませんが、それも悪しからず。ではまた！

自分と向き合うということ

昨日はお仕事帰りに、久しぶりのショッピングへ。12月のクリスマスシーズンということもあって、街には魅力的な商品がいっぱい。そして私は最近、化粧品で気になる商品があったので、それを探しに伊勢丹ミラーへ。久しぶりに化粧品売り場にいったのだけれど、すごく楽しかった！昔は化粧品、それほど...って感じだったのだけれど、もう「あれも試したい、これも試したい！」という感じで、いっぱい試した。探していたのは下地のグローだったのだけれど、結果的にコンシーラーとチークを購入。本当によいものと巡り合えるとテンションも全然違って、とてもよい。化粧品ってよく言われているように、意識が肌に訴えかけるところってすごく大きいと思う。「これが好き！」って思えば、ちゃんと応えてくれるし、そう思った分だけ自分もきれいに見せようとするせいなのか、ちゃんと応えてくれる。そういうモノのエネルギーを感じた。あと、ものすごく感じたのは、「肌と向き合うということは自分の人生と向き合うことなんだな」ということ。というのも、これは自分の人生経験からいえることなのだけれど。よく「自分に向き合うのが大事」って言われているけれど、じゃあ具体的にどう向き合ったらいいの？って、わからない人もいると思うんですね。でも肌（すっぴん）と向き合うという感覚を一度深く体験すると、「ああ、これが自分と向き合うことなんだ」って見えてくる。もともとキレイな肌の人であれば、そんな風に思わないかもしれないけれど、私の場合、シミやそばかす、皮膚が薄いなど、肌の悩みは数え切れない。だからこそたくさん向き合って、見たくない鏡と自分の肌をつき合わせながら、アラとたくさん向き合ってきた。でもそうこうするうちに、だんだん自分の肌が好きになれたし（改善策がわかってくるから）。向き合うことっておもしろいんだな、って思えるようになった。何事も向き合わないと始まらないから。はじめは面倒で仕方がなかったのに、向き合うようになると改善されていくのがおもしろくて、また良いことを試したくなる。その結果、「やっぱり体のなかからキレイになることなんだ」って思って、食事も考えるようになって。すると化粧品も生きてくる！今度はエクササイズを始めよう、と思っている。肌は一生付き合っていくものだし、自分の内面を映し出す鏡だと思う。少なくとも私は、自分の肌と向き合うことで人生の楽しみがぐっと増えた。これは間違いない。まだ向き合えていないことはたくさんあるけれど、ここから全て始まる、という確信があるからこそ、次のハードルものりこえられる気がする。何にせよ、向き合うのは楽しい。

年末の覚醒！？

久しぶりのブログ更新です！このブログ、もうずっと更新していないので情報空間を漂っている幽霊みたいになってしまっていたけれど...ちょっと先日、「おおっ！こういうことだったのか！」とカチッと自分のなかでハマった概念に出会えたことで、また再開してみようという気持ちになれたのでした。そして自分で納得して始める、っていうことがどれだけ大きいことなのかと実感しています。文章を書くのは、人によってはなんてことないのかもしれないけれど、私にとってはとてもとてもまじめに構えてしまうもの。ついつい力んでしまうものでした。同時におそれ多くもあった。言葉は生き物で、思いもよらぬ力があるからこそ、簡単には口にはできない、発せない。でも最近は、「もっと楽になってもいいよね」、「自由に軽やかに」って思えるようにようやくなってきました。そんなに肩肘張らなくても、今の時代、発信は誰にでもできるしね。それに言葉に対しておそれ多い気持ちがあるからこそ、これまで大切に守ってこれたという部分も大きい。その両方のバランスで、今の私がある。それから、仮に私のブログが単なる私的な心の吐露で、人の役に立たないこともあるかもしれないけれど、私自身、一見意味がないように見えることにもこれまでものすごく励まされてきたり...「誰が」「どこに」「どんな風に」響くかなんて、わかりっこない！ということに気づいてしまったからというのも大きいです。これまでは自分の頭のなかでいろいろとゲームのようにシミュレーションを繰り返していて。それは「失敗したくない」っていう気持ちが強かったからだと思うのだけれど。でもシミュレーションって外れること、結構あります。それは最近、経済の勉強をしていて気づくこと。たとえば経済学もこれまでの学問や実際に起こったことの延長線上に成り立っていて、そこをソースに経済予測がなされているのだけれど、現場はもっと非線形のふるまいをするっていうか。想像を超えることって、いくらでも起こるということです。これまでは自分の狭い枠に閉じこもって、これまでの小さな経験をもとに「やっぱりこうだよね」、「こういうときはこうに違いない」みたいなグルグルで苦しい時もあったのだけれど、そうじゃないんだなって。あ！今更？って感じですよね。わかっている方は、もうこんなこと、とっくの昔にわかっていることだと思うんですが。でも今、ただただ嬉しいのが、言葉に対して必要以上に構えていない自分がいるということとただ「書く」という行為を通じて、自分でも思いもよらぬようなストーリーが展開していくこと。これも、従来の私であれば「きっちりストーリーが決まらないと書き始められない」って思っていたのですが、そこも抜けたんですよね。ある意味、すごく完璧主義だったのかもしれないけれど。要は「実践が大事！」ってことです。実践にまさるものなし。というわけで、仕事三昧な年末ですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。書くテーマ、ジャンルは、好奇心旺盛な性格ゆえ、多岐にわたりますが、どうかお許しを。たまにでも訪れてくださる方がいらっしゃったらうれしいです。気軽にのぞきにきてくださいね〜！また来年に向けて、さらにチャンネルも増やしていく予定。ではまた！

私の50の秘密

という本をパラパラとめくっています。画家のサルヴァトーレ・ダリの本！昔はダリの絵に対してあまり共感できなかったのだけれど、年齢を重ねるにつれて、その精緻な構築力と無意識からイメージを引き出す、その壮大な試みに圧倒されるばかり。もはや、その傑作の前にひれ伏すしかないという心持ちになったのも、無理もないことでしょう。かくもダリ様は、天才の偉業としかいいのようのないおそるべき神業級の絵画をごまんと残されているのです！しかしながら、その希少性に目覚めたのは、ほんのここ数年のこと。2年くらい前だったかな、ダリの大回顧展が六本木で開かれていて、そこに足を運んだのだけれど、これはもう本当に素晴らしかった。1点1点の絵画の完成度もさることながら、多作ぶり、壮大ぶりに（8メートル大の絵画もあるのですよ）なかば半狂乱気味で、クラクラしていた私なのでした。そしてあんなに美術館に長く滞在したのも、本当に久しぶりのことでした。話を元に戻します。そこで思わず購入したのが、「私の50の秘密」というブックなのです！ダリの秘密を知ったところで、私など凡人の何の役にも立たないとは思ったのですが、やっぱり知りたい天才の秘密ーーー！と思い、レジに直行したのでした。そのなかから印象的な一言をいくつか。・完璧を恐れるな。君は絶対に到達できなはしないのだから！・眼も、手も、脳も粗末に使うな。・怠惰のなかに傑作は生まれない！等々。（とくに3つ目の名言にドキッ。怠惰なわたくしはどうすれば...）というわけで、脳に刺激を与えるダリ様のありがたい名言なのでした。やっぱり天才の言葉は短くとも、ぐぐぐーーーっと心に奥深く入ってきますね。そして侵入してからの影響力も絶大。そしてこれを機に、私もやっぱり、短い文章修行をしよう！と思いました。ちなみにこのダリ展では、ずっと興味をもっていたタロットカードも一緒に購入したのです。モノを購入するとき私は機能性よりも断然ビジュアル重視なので、今流通しているタロットにはあまり惹かれなかったんですよね。デザイン的にちょっとダサいなーって（失礼！）なので、興味はあってもこれまで手を出すことがなかったんです。でもダリのタロット、絵柄とデザインがこれまた秀逸でモノのもつエネルギーに、一気に惹きつけられました。お買い物をするときはいつだって、モノと自分とのあいだに相思相愛の関係が生まれたときに購入を決めるのが理想だと思うのだけれど、そういうステキな交流が、あの時はっきりと生まれた感覚があったんですよね。モノが語りかけてくる、というか。もちろんモノがお話するのが聞こえたりするというエスパー的な能力はないし、単なる思い込みにすぎないのかも知れないけれども。でも何かを決める時、私はいつも、そういうフッって湧いたような瞬間を絶対に取りこぼさないように、しているわけです。これは本能みたいな感じで、自分でもこういうところ動物っぽいなーって妙に動物にシンファシーを感じる瞬間があったりします（笑）。ボーーーッとしているわりに、瞬間判断の嗅覚は働くほうなのかも。ではまた！ごきげんよう。

道草人生つらつらと（雑記）

私の人生には、なんと道草が多いことだろう。たまに自分自身を傍観してみるとき、そんなふうに思うことがよくある。これはこれまでの人生の節目においての右往左往しかり、そして日々の仕事しかり。すべてにおいて、道草が多く、もはや道草に彩られているといってもいいほど。なんというか、これからやろうとしていること、やらなければならないこと、今すぐやるべきこと、に対して、適度な距離をとりたい自分というか、スッてすぐに入っていけない、すぐには取りかかれない自分がいるのだ。これは子供の頃からそう。別にもったいぶってるわけじゃないのだけれど、要は遊びが好きなんですね〜。自由に創造する世界が。だから、まず遊びに取り掛かりたいんです、私は！（笑）本題に入る前にね。もちろん私も一応大人なので、スケジュールが立て込んでいるときは「やらざるを得ない」力学を有効活用して、猛烈に集中します。だからそういう時は、道草とか言っている場合じゃないのだけれども、それでもやっぱり私が心から求めてやまないのは、誰がなんといおうと！道草なのです！！！（キッパリと、ここで宣言！）話は変わりますが、私は「三年寝太郎」の話が大好き。ご存知ですか？日本民話の1つなのだけれど、3年間ひたすらに眠り続けて、その後、ものすごく活躍するというおはなし。私にとってはものすごくロマン♡そして私もそうありたい、と思う。元来のんびりやの自称ナマケモノなので、基本ボーーーッと生きていきたいのです。本当の本当は。私の欲望はそれに尽きる、といってもいいかもしれない。ここからは妄想（失礼！）海が好きだから、島にいって、海風に吹かれながら、読書や音楽を楽しみ、夜は踊りにいって、そのあとはたくさん寝る。ひたすらに眠る（笑）。そういう生活いいな、と思う。ホント憧れちゃう。でも、その後がきっと大変なんですよね、仮に三年寝太郎したら、そのあとにドカンとくる。そして、あまり認めたくないけれどおそらく、今の自分もそれに近いのかなと。三年寝太郎のように活躍するとかそういう話ではなく、やっぱり昔はボーーーッと生きてきたから、今いろいろとやることが多いんだな、と。しわ寄せ、とでもいいましょうか。人生ってやっぱり一生のうちで、時間の密度の配分が起こってるのでしょうかね、自然の法則によって。そのあたりはよくわからないのだけれど、なんなら昔、ぼーっとしなければよかったななんて思うこともあります。要は一生のうちで時間をうまく配分できていたら、ヴァカンスだの休息だの、今もっと余裕をもって楽しめていたかもしれない、と思うわけです。道草や寝太郎をしてこなかったら、もっと効率良く人生が進んでいたのかもしれないな、と。そして地球のリズムに即した、美しい時間割が出現していたかもしれない。でも、過去を振り返ったからといっていまさらどうにかなるわけでもない。私は今の道をゆくのみ、ということ。今は私は私にできることを完全燃料でやりきるのみ、なのです。昔はたくさんのんびりしたからこそ、今は頑張りどきなのかな、と思い自分を戒めてみたりして。とはいえやっぱり、私はカルチャーが大大大好きだから映画館や舞台、コンサート、美術館にいく時間がなくなると、本当にストレス以外の何ものでもない。だからそこはしっかりバランスをとらないと。子どもの頃の名残で、うっとりする時間がないと、私に言わせれば、はっきりいって「危機」なのです！！！だから美しいもの、カルチャーに触れる時間は絶対に必要。これはもはや性といってもいいかもしれない。昔はそれほど意識したことがなかったけれど、やっぱり好きなんですよね、カルチャーが本当に本当に大好き。今はいきたい美術館も舞台も目白押しの時期。って、あっという間に桜も散って初夏に向かっていくのではないかー！久しぶりに京都にいきたい。道草をしに。道草が目的のつれづれなる旅に。ではまた！

停泊か、さもなくば船出か

ものごとの核心部分にふれたとき特有の、一気に突き抜けた感覚が、私はとても好き。それは「頭で考える」をゆうに超えた極上の心地で、でもだからといって、ふわふわした空想や妄想から出てきた産物というわけでもなく、大地にしっかりと根を張りながらも力むことなく一本の線が引かれるように、とても軽やかで、穏やかで確信に満ちた感情。でも同時にどっしりとした重さを伴うものでもあって、重さと軽さの妙なパワーバランスに、まだ駆け引きのような状態に慣れていない心は、ときに翻弄されてしまいそうな危うさを孕んでいる。それにしても、心は、なんて気まぐれなのだろう。極上の心地と不安は、なぜこんなにも表裏一体の矛盾に満ちていて、でも同時に相思相愛の関係にあるのだろう？心は、いつだって定まることを知らない。どこか一点に停泊してくれればいいのだけれど、いつもゆらゆらとさまよっている。まるで行きつ戻りつ、を自らが望んでいるように。不確かさを担保した点、とでもいうような”久遠”という線の時間軸から外れているようにさえ思われる、今、今、今。でもそのかわりにある一点にとらわれなくなった瞬間、どこまでも飛び立てるような無限大の空間へのアクセス権を得たような自由な気持ちになれる。私は自由である。でも、同時に不自由でもある。そういう矛盾を常に抱えながら、前に進んでいくという勇気。何かに縛られることや強要されること、それらすべてを甘受した時、きっと私は、どこまでも自由になれるのだと思う。そして今は、まさにそれを試されている時期のような気もする。春分以降の新たな境地。そういえば、昨年の今頃も一つ一大決心をしたことがあった。残念ながらその後の流れは筋書き通りにはいかなかったけれど、そこには筋書きを超えた展開が待っていたのだった。そして何かを始める時には、エゴイスティックな野心のもとにことに当たるのではなく、静かな決意をもって、今できることを淡々と誠実に取り組む。そのことが何よりも大切なことだと、知った。のるかそるか、すべては心のままに。自分にとっての正しい答えはきっと、これまでもそうであったようにすべて、直感が教えてくれる。

アメンバー限定記事心が求めるもの

ロートレック展から導かれた記憶

先日、『パリ♡グラフィック　ロートレックとアートになった版画・ポスター展』を見てきました。19世紀末のパリで新たな芸術分野として、メディアの役割となった版画の名作が、多数公開されている展覧会です。こちらでは割愛しますが、ポスターが好きな方にはかなりおすすめなので、ぜひ行ってみてくださいね！こちらの展覧会には打ち合わせ後にふらっと立ち寄ったのだけれど、私にとっては、若かりし頃の自分の原点がかいま見えるようなきっかけを与えてもらう機会となりました。というのも、私がロートレックのポスターに惹かれたきっかけというのがあってそれが「幼少期にすごした祖父のお家」だったのです。私は基本、のんきな性格なので好きなことさえも！忘れてしまう時があるのですが（！）そういえば昔、祖父の自宅の一部にあったロートレックのポスターをながめてぼーっと過ごすのが好きだったなぁ、ということをその時ふと思い出したんですよね。そこは一室、まるで本物のバースペースのようになっていて、木目のカウンターにはバーボンやスコッチなどのウィスキー、その他スピリッツが並び、グラスももちろんあって、赤いソファがいくつか置かれていました。あくまでも趣味の部屋だったと思うのでバーとして営業をしていたことはなかったけれど、（もちろん当時はバーという概念もなかった）子ども心にすごく洒落たスペースだな、と思って、私は祖父の家に行くたびにその秘密部屋にこもってひたすらうっとりした気分に浸っていました。（その頃は陶酔っていう言葉を知らなかったけれど、あれは間違いなく陶酔感...）なんだか、ナルシーな子どもだね（笑）。その場で過ごす気分に酔っていた。子どもの身分だから、もちろんお酒は飲まなかったけれど。でもあの時の記憶が、大学時代のジャズエイジの研究にはじまり、酒と作家の関係の卒論につながり、ホテルのラウンジや老舗バーでのアルバイトの経験につながったと思うと、人生ってほんとうに不思議だな、と思います。今思えば随分、ませていたと思うけれど、それは祖父の家の影響もあるし、その他にも、スピリッツやお酒の錬金術的な魅力に惹かれていたんですよね。すごく神秘的だなぁと思って。そしてそのことをもっと知りたい！と。今はその方面を追求したいと思う気持ちは薄れているのだけれど、そういう潜在的な記憶が自分のあとの行動につながったのかも？と思うと、あの秘密部屋の存在の見えない影響力について考えずにはいられません。祖父は数年前に亡くなったので、もう直接話すことはできないけれど、「なぜあの部屋をつくったの？」と聞いてみたかったな、と思います。お酒は嗜む程度で、それほど好きな方ではなかったと思うし、私にとって祖父はむしろいつも熱心に読書をしていた人、という姿が残っているから。あれは自分はあまりお酒飲まないけれど、小説の世界を形にしたかっという、男のロマンだったのだろうか。今となっては謎ですが。あっ！話が飛びますが、最近ハードボイルドに惹かれていて、よく考えてみたらそれもジャズエイジの名残みたい！って思ってしまった（笑）。とりあえず、小説読み返したいと思います。なんだかんだ今にもつながっているのかも？認めたいような認めたくないような？影響力はふとした瞬間に突然姿をあらわすものなのかも、ですね。ではまた！

最近のこと

猛烈に忙しく大きな変化もあった11月を乗り越え、今は師走とはいえ、やや落ち着き身辺整理もしながら、来年の計画にワクワクしている自分がいます。ここ数ヶ月は環境の変化もあったり、約3年前に立ち上がったプロジェクトがまた復活しそうな気配もあって、人生でありとあらゆることを経験したいという欲張りな私は、これからは「時間の使い方」や計画性がキーになるな、と気を引き締めている最中です。でも最近あらためて感じているのは、計画性って今の時代、どれくらい意味を持つの？っていうこと。しっかり計画を立てても、ある日突然頓挫することもあるし、（予定を空けておいてね、と言われても）まったく予期せぬところから新たなプランが立ち上がったり、ということもある。とくに今の時代、ものごとは超高速で進行しているから、ダメになるのも実を結ぶのも、バシッ！って結果が出るのもものすごく早いなと日々痛感しています。数人のコンサルの人と話していても共通しておっしゃるのは、「以前は5年、10年スパンで計画をしてそのプランにのっとってビジネスを設計していけばよかったけれど、今は分析とか表面上の情報は、ほとんど役に立たなくなっている」と、最近はよく聞きます。私も納得。ビジネスだけじゃなく、個人の仕事、その人の人生、一寸先は...誰もわからない、という不確定要素の強い時代に私たちは今生きているんだな、って思います。だから先が見えなくて不安になっている人も多いし、不安を解消するために資格や勉強をしてみるのだけれど、それでもなにかがストンと腑に落ちないーー。そういう感覚で生きている人が多いのも、よくわかります。何を頼りに人生設計したらいいんだろう、って。でも元を正せば、本当は「安定」なんて幻想なわけで。どんなにはたから安定しているように見えて社会的に確立している人でも、内心不安で埋め尽くされているひとを私はたくさんみてきたし、そういう人がある日突然、っていうこともあるし、そうかと思えば、その逆もしかりなわけです。ゼロの状態から、一気に切り開くみたいなね。要は、陰陽の世界で、反転する（180度、真逆にひっくりかえる）ことって本当にあるんだな、っていろんな例を見ながら感じてきました。私は自分自身をすごく感情的な人間だと思うのだけれど、ものすごく冷静な部分もあるので見ようとしなくても感覚でわかっていしまう、というところがあります。だからこそ、自分自身のことでいえばどんな状態のときも慢心することなく、フラットな自分でいたい、と思う。（ちなみに、人のことは見えても自分のことに対する客観視は苦手なので、ここは強化したい！）昔から「ふつうであること」は私にとって、常に真ん中にいるという感覚で、過剰な部分がないけれど、そこが心地よいというか。自分なりのバランス感覚でしっくりとハマるフィールドで、常にそこを目指すというか、ずれたら戻る、また、ずれたら戻る、を繰り返してきました。そしてこれをずっと感覚的にやってきたのだけれど、最近はちゃんと説明知もついてきて、感覚だけじゃないというのが脳でも納得できるようになっているから、最近はそのことがものすごく嬉しい。そんな中、尊敬する人のお話しを聞きにいってその人もコンサル同様？この先の世界はわけがわからない、と、いつも的確な提言をされているのにいつになく諦観モードに入っておられて、そっか、やっぱりそうだよね〜と、私までダークな気分を持ち帰って帰ってきたことがあり。とはいえ、最近希望の見える出来事もあって！やっぱりこの世の中は、良いも悪いも表裏一体だと確信した次第です。その希望とは、とても些細なことだけれど、そういうささやかなことが、今の私にとってはものすごく大切なことなんです。それでは師走の休日、みなさまが穏やかですこやかな気持ちで過ごせますように。ではまた！

心機一転！

約2年ぶりの更新となります。おそるおそる・・・更新中。ブログを休んでいた理由はとくにこれといった理由もないのだけれど、逆に再開しようと思った理由は、あれこれあるのかも。自分の頭のなかに散らばっているカケラを、少しずつ引っ張り出して、この2年の整理も含めて、いろいろと書いていこうと思いました。自分の整理のためにもね。もちろんその理由も追々。一つだけ言えるのは2年前は、もっといろんなことに身構えていたということ。ブログ一つ書くのもしんどい？というか、「なんか特別なことがないと書けない」もしくはそういうことがないと書いちゃいけないとか、「書くからにはそれなりにちゃんと」って思いすぎていた。（でも実際には内容のあることは書いていないのだけれど）でも、本当は別にそんなことないんだなって。一番大きかったのは、「私は手を常に動かしていたい欲求があるんだな」と、決定的なことに気づいてしまった、ということ。文字を書いて、思いを言葉にのせて、誰かに何かが伝わればそれはそれでうれしい。でもあくまでも私一個人の欲望としては、いつも手を動かしていたい。落ち着きのないこの手を、何か少しでも役に立つことに使ってあげたい。ざっくり言うと、つまりそんな感じなのです。そういう小宇宙の、まるで役に立たないことをしっかり満たしてあげたいなという、ささやかな願い。だから書いた内容が、どんな印象をもたらしているか？人からどう思われるか？、というのはあくまでも結果論で、二の次。（このブログに関しては）鶏が先か、卵が先か、みたいなお話なのです。これが2年前は今とは逆だったんです。もちろん伝えたいことはあるけれど、その気持ちを大切にしすぎていたのかも知れない。でも今はもっとシンプルに、体。というより手の欲求に応えてあげたい、と思っているだけ。その先に何が生まれるか、まるでわからないけれどもーー。だからこれからは思考ではなく、手が紡ぎ出すとりとめもないメモのようなブログ。もちろん思考でガチガチの日もあるけれど、だからこそ体の感覚をもっと信じて、それに素直に従ってあげたい、という思いで書いていこうと思います。（もちろん途中で路線変更もあるかも知れないけど。でもとにかく手を動かし続けた先にあるものを見てみたい。今はそんな好奇心の方が強い）なんだか、これってわかりにくい人にはわかりにくいかも知れない。でもとにかく、またブログを再開しようと思った私。そしてこれからは「随時更新」を目標に（笑）。とりとめのないことを、気まぐれに、書きたい時に（というか手を動かしたい時に）自由に、シンプルに、つらつらと書いていきたいと思います。そんなわけで、引き続きどうぞよろしくお願いします！

自分に気づこうよ月間

12月ですね。今年もあっという間に12月になったと思うと、時の早さにびっくり！これまでブログでは時間についていろいろ書いてきたと思うけれど、年々時間の大切さというものを身にしみて感じるようになりました。それはきっと年齢によるものもあると思うけれど、それと同時に世の中全体の動きがスピーディーになっているということが最大の理由だと感じています。一年前の今のことを振り返ってみても、たった一年なのに世の中のあらゆる価値観がめまぐるしく変わったと思うのは、きっと私だけではないはず。さらにあふれかえる情報が日々更新されていくなかで、自分にとって必要な情報とそうでない情報を瞬時に選び取らなければならないわけだから、それは大変なこと！「何を選び、何を捨てるか？」というのは、今すべての人にとって課題だと思います。何を選ぶかによって、その後の人生が大きく変わってしまうことだってあるわけだから。この流れって今後も加速していくのだろうか？でも、あれこれ考えたって仕方がない。というわけで最近の私は日々の小さな達成感を大切に、自分を見失わないように過ごしています。そんななかで大切にしているのが、「自分に対してもっと目を向けること」。これも個人的に長年の課題ですが、私はどうしても外へ外へ関心が向かってしまうので自分のことは後回しになりがち。自分に対する客観的な目線が圧倒的に足りない。私は自分という一番身近な人間のことを、あまりよくわかってないということに最近気づきました。これまではたまに自分マニアみたいな人に会うと、すごいな～とただただ感心するばかりで、それはそれでいいんじゃない？って思ってきたけれど、私のこの思考回路ってひょっとしたら自分を大切にしてないってことなんじゃないか？とふと思って、これはヤバい！とある日突然危機感を感じたのでありました。自分の好きなこともすごく無意識にやっていたり、何が得意で何が不得意かもあまり自覚がないし（これ、よく考えたら致命的ですよね！）、あとは美容のこととか、ダメ出しをしたらキリがないけれど今気づいたのだから、ここから頑張ってみよう！と思えたのです。とりあえず、自分に気づく月間ということで思いついたことや小さな気付きを書き留め、気づいたことから実践している最中です。でもこれが意外と楽しくて！よく考えてみたら外に向けていた目線を内に向けるだけ、という単純な話なのだけれど、それを習慣にしたらどんどんいろんなアイデアが浮かんできたり、逆に向かないことはやらないほうがいいな、とか冷静になることもできるようになってきた気がします。というわけで最近ご縁をいただき、すごく久しぶりにお着物を着せていただきました。うれしいので思い切ってのせてみます。マゼンダと並んで私の大好きなカラー、高貴な紫色にすっかり魅せられてしまいました。（源氏物語でも紫はたくさん登場しますね）たまにこうしてちゃんとしてもらうと、背筋も自然と伸びますし、気持ちもしゃんとします。お着物は素晴らしい日本文化だと思います。帯をしめると覚悟が決まる気もしますし。でもふだん着付けていない私は多分、浮いているのだと思う。。。チーン！（着せてもらった帰りにはネパール料理大盛り食べてるし！笑）今から少々気が早いですが、来年はお着物を着こなせるようなしとやかな女性になりたいと思います（爆！）ではまた。

肉の日

今日目覚めたら、真っ先に突然頭にお肉のことが浮かんできた。とにかく今すぐお肉が食べたい！朝っぱから何事だと自分でもおかしくなってしまったけれど、これはきっと体が欲しているということだろうと思いその声に素直に従うことにした。というのも私は普段お肉を食べたいとほとんど思わない人間で、最近たんぱく質といえばもっぱらお魚やお豆腐なのだけれど、だからそんな私が食べたくなるのだからこれは絶対食べたほうがいいと思ったのだ。（これがまた偶然なのだけれど、今日は「肉の日」だったのですね）世の中は今エイジングビーフブームだというのに、全く時代に逆行している。でも今の私の食のあり方は、昔よりもずっと自由で楽になったなぁと思う。元々「何を食べたら体にいい」とか必要以上に気にするタチではないけれど、今は栄養学から完全に解き放たれている、という気がする。というのも「食べたいものを食べたいときにそのとき欲する量だけ食べる」というのが軸になっているから。これは玄米と出合ったことも大きいと思う。それから大体の病気の原因は「食べ過ぎ」と「冷え」と聞いて、最近は食べ過ぎず、極力冷えないように気をつけている。（冷えは玄米で明らかに改善されていると思う。1年前とかなり違うことを実感。相変わらず食のマイバイブルは幕内さんの「粗食のすすめ」）ある意味、一番過不足がなくバランスが整っているという気がするのは思い上がりだろうか？体の声というのは正直なもので、今自分の体にとって必要な栄養を知らせしてくれる。今日の私でいえば、お肉。もちろん栄養バランスを考えて食事をすることも大切だけれど、食事は本能なのだからあまり頭で考えたって仕方がないと思う。「これを食べた方が体にいい」という優等生的な食事は私には向いてない。それに栄養ばかり気にしていたら、食べること自体を楽しめない。私はただ、日々の食事を楽しみたい。脳で考える部分は美的に満たされるとかで外食とかでは大切だと思うけれど、いつもの食への態度はもっとみんな本能的でいいのではないか、と最近思う。それから今思い出した。脳のために良い食事とは「五味」だと教えてくれた人がいたこと。栄養学とは別の次元で、脳のためにはしょっぱい、すっぱい、塩辛い、甘い、苦い、という五味をバランスよく取り入れることで脳が活性化するとのこと。人間は考える動物だから、本能的な部分と考えるための脳をバランス良く使うことが大切と考えると納得のいく話。ちなみに今日食べたお肉はこちら。いろいろ迷った挙げ句（お肉をどこに食べに行ったらいいのか、選択肢がない。。）近所のカフェのことがふと浮かんだ。灯台もと暗し、とはまさにこのこと。ここのバジル丼が大好きです！！！（肉の日記念に、はじめてこのバジル丼とってみた！）もう20代の頃からヘビロテで通ってるけれど、バジル丼の存在を知ったのはここ5年くらい。それで、それまではいろいろなメニューを食べてたけど最近はバジル丼しか食べてないかも。。（どんだけ好きなの？って感じですが）この美味しさを絶対再現しよう！と、いつも食べた後に誓うのだけれど帰り道に忘れてしまって結局つくらずじまいの私。やっぱりみんなおいしいものは大好きだよね～。ではまた！

日本酒の美味しい季節になりました。

11月も下旬なのに、毎日気温が高くてびっくりしています。いよいよ本格的な温暖化！？先日、レストランやっていらっしゃる方に「日本が温暖化で亜熱帯化してるからそれによって日本人の味覚も変化している。だからパクチーとかが流行ってるんです～」というお話を伺い、へ～そんなことってあるんだぁと妙に納得したのでした。世界の食文化って、きっとそうやって成り立っているんでしょうね。これまで全く考えたことはなかったけれど、気温や気候によって食べ物の好みが変わってくるということもありうるんですね。私はどこにいってもお寿司とか常に食べたいけど、キューバとかいったら大好きなお寿司のことなんか浮かばなくなるのだろうか。（そんな自分は到底想像できないけどね）余談はさておき。先日突然、弟くんから日本酒セットが贈られてきました。能登の杜氏シリーズ！日本酒が美味しい季節のぴったり！うれしい悲鳴でした。（単なる酒好きです、、、）それにしても弟くん、いいとこある。やさしいとこある。（妹ちゃんへの待遇は格段にレベルが違いますけどね）昔は「ちょっとっ！タカエさん！」とかいって小姑みたいで本気でうるさいっっっ！！！と思っててずいぶんバトルもしましたが、、歳を重ねるといろいろ変化もあって。今では、なかなかいいヤツ！と思ってます。これから晩酌が楽しみ。牡蠣とかぴったり。フフフ。ではまた。

純文学の終焉？

11月ももう早いもので12日。だんだんと年の瀬モードになってきました。そして今日は新月でもあるので、本の整理をしようと思い立って片付けていたらこんなのを発見！その名も「太宰治検定」。すっかり忘れていましたがちょうど去年の今頃、知人からもらったのでした。そのときは今どき、検定って何でもあるのね！みたいに思って。これも、いわゆる今流行の検定ビジネスってやつですね（笑）。ちょっとわけあって太宰治について一通り知っておかなければならなくて渡されたのだけれど、ついぞ一回も開かなかった。。（ちなみに私は太宰のファンとかじゃありません。でも一般教養のためにせっかくだから一通り流そうかと）太宰治は日本文学史上、素晴らしい功績を残した人物であることには変わりないけれど、実は私、ほとんど作品読んだことがありません。。記憶にあるのは「走れメロス」「人間失格」と「斜陽」くらい。（本くれた人にはナイショ！）「人間失格」は教科書で一節読んで、そのあとにも読んだ記憶があるけれど、確か名を成した父親を持つ主人公が父親が亡くし、生前は信奉者の多い父だと思っていたのに亡くなった途端にみんな一斉に不満を言い出して、人なんて信用できない！と絶望に打ちひしがれた話だったような。人間の二面性というものを伝えたかったんだろうか？いずれにしても純文学がどんなものか、全く何も知らないで読んだ私は「くらっ！！！」と思ったのが最初の印象で、その印象はいまだに尾を引いています。太宰治＝暗い。文学＝暗い。いまだにこれが私の勝手なイメージです。この間も友人とたまたまそんな話になって「そもそも文学は明るいもんじゃないでしょ！」みたいになって、そうだよな～って思いました。太宰治に限らず。大衆小説はまたちょっと違うと思うのですが。確かに文学って人間の存在意義とか、苦悩とか、世相への半旗だったりするから暗くて当たり前かも知れないですね。苦悩を昇華するかたちで、小説は生まれるものなのかも知れません。ダラダラ書いてしまいましたが、なぜこんなことを書いたかというと、今の時代に純文学と呼ばれるものなんてそうそう生まれないでしょ、とふと思ったから。何もかも簡単便利になった世の中で、昔小説の題材になったようなものが選ばれなくなったから。わかりやすく恋愛小説であれば、会いたくても会いにいけぬ苦しみにさいなまれて眠れぬ夜、みたいなの、あまりリアリティがないですもんね。昔はそういうの普通に小説の題材になっていたと思うけれど、今の時代、携帯やSNSで瞬時につながれるし、たとえ距離のハードルがあるとしても飛行機や新幹線という交通手段だってある。だから何の不自由もない。そう考えるとちょっぴりさみしい。小説の醍醐味って、そういうある種の切なさを疑似体験することにあると思います。そしてその切なさには色気がにじんでいて、そこに自分を重ね合わせることで味わえる愉しみというのがある気がします。でも便利な世の中においてそんなハードルはないので、そもそも純文学の構造自体が成り立たない。最近、小説を読むことが全くなくなってしまったからよくわからないけれど、ケータイ小説が流行るような時代なので、少なくとも純文学はほぼないに等しいのではないか、と思ったりします。今の時代、何に価値を求めたらいいのか？みんな何を大切に思っているのか人それぞれあると思うけれど、便利になったおかげで色気がなくなっちゃう世の中なんてちょっとさみしい。何かをじっくり、ゆっくり堪能するという時間がなくなってしまう人生は、効率的でむだがないのかも知れないけれどそれはそれで味気ない。だからといって非効率を自らすすんで選びたいというわけではないけれど、今の時代、効率と非効率のバランスのとりかたってとっても大切だと思います。それもきっと一つのセンスなのだと思うけれど。効率ばかり重視する人もいる、スピードや正確さを最上とする人もいる。でもそれってはっきりいって、色気ないよ！と思ってしまう。間接照明をキャンドルに変えてみるとか、スマホでケータイ小説もいいけれどたまにはざらっとした手触りの本のページを1つずつめくってみるとか。たとえばそんなこと。ひょっとしたら自然に触れるというのは、てっとり早い方法かも知れない。私はここ最近、デジタルの世界とその住人たちに救われているなぁとしみじみ感じることも多いけれど、元々ド・アナログ人間なので、自分なりにうまくバランスをとれるように試行錯誤中なのでした。ではまた！

笑いのセンス

笑いのセンスが冴えてる人、見つけるとすぐ友達になりたくなる。昔はそんなの当たり前だったのに、社会に出るとみんなキドリっこなんだもの！んもう！ほとんどみつからない。みんな隠してるの？ちょこっとヒントを見せてほしいのよね、せめて。絶滅寸前。おなかの底から笑わせてくれる人。どっかにいないかな～、、、と思っていたら遭遇！この人とはお友達希望だけど、スタバで見つけたら辿り着けない。本当に会いたい、これを書いた人に。絶妙。お題は「クリスマスの願い事」これ、ちょーーーーーーーおかしくないですか！？？？最高！！！何人かにシェアしたら、大爆笑してた。っていうか、ふつうに盛っちゃえばいいのにね（笑）1cmくらいなら全然アリだと思うよ。私が同じ立場なら四捨五入範囲なら全然もるけどな。マジメに考え過ぎよね～。あ、というより狙ってるのか！まーいいや、おもしろけば何だっていい。話は変わりますが、私事。最近おもしろいのが、Twitterなどの「ワロタw」。（いまさらですが）っていうか、ワロタに笑うわ（笑）笑いっぱなしで私ってバカみたい。おかしすぎて涙出てきた。タワゴト1111。ではまた！

二元論からの脱却

最近、といってもここ1年くらいだろうか。二元論を語る人たちが、目立つようになってきた。それは昔からありふれたものごとの善し悪しや、賛成・反対、好き・嫌いとか、そういうレベルを超えて、宇宙とかそういう次元の話になっているという印象。昔からそういう本質的なことは、直感でも理論でもとっくにわかっていた人たちはもちろん一定数いて、でもそれを語ってはいけない風潮みたいなものがあったけれど、これはどうしたことだろう？そういう昔のタブーを超えて、日々のニュースと同列に話題にのぼり、SNSなどでもふつうに投稿される。私が思うに、今このタイミングは然るべくしてそういう流れになった、ということ。世の中に必要とされないものは表に出ないように、今こうしてそういう話がふつうに出るということはやっぱり必然性があるということなのだと思う。世の中の人たちが、限りなく本質的なものを求めているのだ。それでは人はなぜ、本質に向かうのか？あるいは向かわざるを得ないのか？その答えは「二元論の窮屈さと限界」にあると思う。これまで何世紀もの長きにわたって、文明の中心は西洋にあって、その思想のルーツは二元論にあった。先にもふれた、ものごとの善悪、光と闇、好き嫌い、勝ち負け、正負、そういう思想のパラダイムのもとに社会システムが成り立ってきたのだから、戦争が起こって当たり前。戦争というと話しが大きくなるけれど、人間同士のささいなけんか、言い争い、不和、敵対、それらはすべて、小さな戦争だと思う。そして二元論で成り立つ社会には、いつも矛盾と息苦しさが内包されていた。なぜならそれは、たとえば何かを「好き」と、何かを「いい」と判断した途端に、それと同時に「嫌い」「ダメ」という、無意識の否定をはらんでいるのだから。先日、安保法案の賛否が大きく取りざたされ、官邸前のデモもずいぶんと話題になった。私はあのとき、とても複雑な感情をもった。必死で声高に反対する人たちは、世界がほんのすこしのさじ加減で姿を変えたとき、いとも簡単に賛成の世界に傾くという当たり前の可能性を、冷静に理解していた人たちはどれくらいいただろうか。逆もしかり。また太陽崇拝のキリスト教と月崇拝のイスラムの世界が相容れないように、とても強く妥協を許さない信仰は、何かを強烈に崇拝すると同時に世界をふたつにわかち、暗に何かを強く否定している。その思考のからくりに気づいている人々が一体どれくらいいるだろう？要は二元論の住人でいる限り、その幻想に永遠に気づくことはない。そろそろ目を覚まさなければ。苦しみの根源は、何かを受け入れられないこととその難しさにある。でもそもそも否定するという発想がなければ苦しみは生まれない。二元論から見る「ダメな自分」も、ほんの少し見方を変えれば、素晴らしい自分に変わる。素晴らしい、が言い過ぎだとしたら少なくとも、目の前の現実から何かヒントを得て前にすすむチャンスを得ることができるはずだ。そうやって不利な状況さえも、カードをひっくり返すみたいに颯爽と前に進むための道具とする。武器とする。そう。私たちはいつも試されている。これはゲームなのだ。現に自分のことにおきかえてみても、一見ダメな状況から学ぶことはとても多いし、自分にとって都合のよいことばかりが続くと何も考えなくなってしまう。だから良いも悪いも存在していない。捉え方を変えれば、両面あって当たり前で、どちらも真実。今、私たちに必要なのは、その見方の訓練をすること。そのために体という精巧かつ便利な乗り物があり、感情という優秀なリトマス紙がある。日々自分に与えられたものを活かし、見方の練習をすることで、根源的な苦しみからは逃れることができるはず。もっとも日本人は、無宗教と言われているけれど私はその曖昧さ、西洋と東洋がごちゃまぜになっている何でもありの姿勢が、やっぱり世界的に見ても圧倒的に素晴らしいと思っている。ただそれは恵まれた「天然」であって、なぜそれが素晴らしいのか、ちゃんと考えないと、幸せなだけの人に何も説得力はない。きっとその二元論をいつか超えていくために、善悪の試練があるのね。両極を知らなければ、光も闇も経験のなかで熟知した人間でなければ人の心を本当に開かせることはできないように。日本は和の精神。そしてそこには、フュージョンという美しき思想がある。素晴らしい。この土地にたまたま生まれ育ったという、持って生まれた思考体系。私は日本が好き。今年はますます日本が好きになった。今は昔にくらべて、すべての人をとてもニュートラルに見ている自分がいる。もともと肩書きにとらわれるタイプではないけれど、そんなのほとんど関係なくて、みんな人間であることに変わりはない。一人一人が素晴らしく、貴重な存在。二元論の長い歴史があるだけに、その呪縛から解放されるのは誰にとってもそう簡単ではないと思う。けれども、一人でも多くの人がありのままの自分を認め、他をありのままに受け入れられるようになったらいいなと思う。どうやら、もうやり直しはきかないらしい。また地球に生まれ変わることがあれば、別だけどね。どうせなら楽しく、おもしろおかしく、毎日くだらないことで笑いながら生きていきたい。まわりの人たちと仲良くね。自分ごとのように大切に。私はおろかな部分も多い人間だけれど、それはそれでいいと思ってる。ただ、人としていい人間になりたい。でも、いい人間って何だ！？また疑問がわいてきた、笑。なんだか久しぶりに真面目なことを考えた夜。今日はゆっくり休もう。ではまた！

懐かしの

先日、久しぶりに西麻布に行ったので散策してみました。それで全く知らなかったけれど、歴史のあるソウルバーにいってきました。70年代、80年代の懐かしい音楽がたくさん流れていて楽しかったです！（ジュークボックスがあって、そこから音楽が流れてくるという何ともレトロなスタイル）こちらはエントランス。ジャケットってなんでこんなに楽しいんだろう？エネルギーが1枚にギュッと凝縮されている感じが好きです。もっとうまくこの感じを伝えられたらいいのだけれど、いつも言葉足らず。ここ何年もすっかり遠のいてしまった西麻布。だから今の事情はまったくわからないけれど、私はずっと昔、20代前半のころに行っていた頃のことを思い出して懐かしくなった。まだ東京を何も知らないうちに迷い込んだ場所だったから、私にとっては何もかもが新鮮だった。それにそこには私よりずいぶん年上の大人たちばかりがいて、私って場違いだわ！といつも思いながら、でもそんな大人な雰囲気を傍観するのも悪くなく、ひそかに楽しんでいた。大人の社会科見学みたいな気楽な気持ちで。でも振り返ってみれば、あの頃青くさいながらも自分なりにいろいろなものを吸収したし、好奇心でのぞいてみた世界には発見もあって振り返ってみて本当に良かったな、と思っている。もう二度と戻ってくることはない、20代の貴重な時間。そういえばこのあいだ、そんな20代の女の子たちの会話を小耳に挟んだ。「もう30代になったらミニスカートもはいたりできなくなるんだろうね。だから今のうちにたくさんはいといたほうがいいよ！」と。30代になってミニスカートをはいちゃいけない理由なんて、どこにもない。30代になっても何の違和感もなくミニスカートをはきこなせる人だって、きっといるはず。でも大半の女性にとって、それは少しずつ似合わなくなっていくアイテムであることは間違いない。それにミニスカートに限らず、20代でできて30代でできなくなるスタイルは結構あることも事実。私はその会話を聞いて、何だか妙にほほえましい気持ちになった。私にもそんな時期があったからー。あれも着たいこれも着たい。そんな欲求を抑えきれずに、いろいろなスタイルを鏡に映して、また着替えてを繰り返していた。今思えばなぜそんなに夢中だったのかよくわからない。ただ20代はずいぶん洋服で遊んだという、確かな記憶はある。誰に何といわれようと好きなもの、着たいと思うものを自分で選んで楽しむ。それに洋服に袖を通すたびに出合える、自分の気分の変化も面白いと思った。その場限り、その日限りの自分でも、洋服というマシンを乗りこなすのがただただ刺激的で楽しかったのだと思う。誰かにかけられた「あなたは洋服に愛されてるから」という言葉も、そんな当時の私の気分を助長したのかも知れない。そう言われて悪い気がする人間がどこにいるだろうか。言葉のマジックにまんまとのせられた私。若かった。今思えばー。それは過去の話で今では洋服への気分はあの頃の比にもならないくらいずいぶん落ち着いたけれど、当時のことはそれで良かったと思っている。もっとああしてよけばよかった、こうしておけば良かった、ということが一切ないから。もちろん世の中にお洋服のヴァリエーションは無数にあるけれど、少なくとも自分が着たいと思うものは手中におさめることができたのではないか。だからこそ、あの女の子たちにも言ってあげたい。好きなものを好きなだけ、思う存分着たらいいよ、って。それは洋服に限らず、そのとき、その時代にしかできないことがある。月並みな言葉だけれど、人生のなかで時間だけは絶対に戻ってこないのだから、その時を悔いなく生きた人が、やっぱり一番幸せな人なのだと思う。そして世の中の価値観や風潮に流されるのではなく（もちろん流されて楽しいと思えればそれはそれでいい）自分がそのときどうしてもこうしたい！と思うことがあるのならば、ときに世間に毅然と立ち向かうことだって必要。ロックだってそういう反骨精神から生まれてきた。なんとなくいい人でいる必要もなければ、小さくまとまっている必要もない。私は誰かに好かれるために装って生きているんじゃない。もし仮に誰かに本当に好かれたいと思うのであれば、もし本当に好かれたい人に好かれたいならば、自分ではない誰かの好みに添うのではなく、ありのままの自分でいることに主導権を握らなければ、結局本当の人間関係なんて結べないでしょ？もし代償を払うのならば、払うだけの価値がある方に賭けたほうがいいと思う。もちろん自分らしく生きたって、思い通りにいかないこともたくさんある。好き勝手生きても同じこと。（むしろそっちの方が大変かも知れない）何を大切に思っているか、というのは人それぞれ違うと思うけれど、私は後悔だけはしたくないと思って生きているから、そのぶんいろいろあるけれど、そこだけは認めてあげてもいいのかも。。はたから見たら、ひどく効率の悪い人生。でもそれが私だし、きっとこれからもそういう風にしか生きられないのだと思う。それをすとんと受け入れたら、いつになくロック気分になってきた。いつもほとんど聴かない音楽なのに、私のなかにもロック魂が眠っていたなんて驚き！まあ、そんな夜があってもいいよね。ではまた！おやすみなさい。

心機一転

こんばんは。11月ですね。最近、ちょっぴりやさぐれ気味だったのですが気をとりなおして頑張りたいと思います！年の瀬モードのせいか自分でも謎ですが、何もかも一気に変えたくなってブログのデザインも私の大大大好きなベティちゃんを発見したので、変えることにしました。（期間限定かも知れないけど）ベティちゃんを見るだけでテンションあがるから不思議だな～。好きなものってそれだけでパワーをもらえますね！！！だからいつも好きなものに囲まれて生きることが大切なんだな～と思います。昔はやりたくないことも「今はやらなくちゃ！」って自分に言い聞かせてきたけれど、年々そういう考えからやっと解放されてきた気がします。自分に何を課そうとそれはその人の勝手だけれど、向いてないことにエネルギーを注いでも時間がもったいないかもな、というのが最近の私の考えです。それにしてもベティちゃんのデザインに変えた途端、がぜんブログやる気になってきた！でもちょっと落ち着いたトーンの内容は全然合わない。。テンション高めのがふさわしい、、けれどそれはあまり気にせず、これからも今までと同じ感じでマイペースにやっていけたらと思います。話がいろいろ飛んでスミマセン。。脱線癖はいつまでたっても卒業できないようです。。・・・のですが、また飛びます（笑）。今思い出したことに。このデザインを見て思ったのですが、最近おうちのなかを見渡してみたらこういうマゼンダカラーのものばかりで笑ってしまいました。それに最近気づいたのはマゼンダとすごく濃いブルーのもの多いのね。（あの色はいったいなんていうんだ！？）確かに昔から私の好きな色の組み合わせ。あまり意識したことはなかったけれど、そういう色ばかりに囲まれてやっぱり色って人の深層心理とか潜在意識の部分に関わっているのかも知れないと思ったのでした。もちろ原色図鑑ばかりだと疲れてしまうし、淡い色の魅力もよ～くわかっています。でも自分らしいのは、やっぱり原色かな（笑）。テンションがあるのはやっぱりこっちだし、ルーツはこっちにありますね私の場合は。人間っておもしろいですよね。最近、ますます人が好きになりました。もちろん好きだからこそ怖い、という部分もあって両面の感情のあいだでいつもたゆたっているのだけれど。いろんな人がいて、それぞれに好みや好き嫌いがあって、強い部分も弱い部分もある。そしてそこにはいろんな感情や思惑があって、どうしても割り切れない部分があったり。でもそれは人間だから当たり前のことで、それでいいんだな、って最近ちょっと吹っ切れたような気がします。話がどんどん思わぬ方向にずれていくので、今日のブログはあまり気にせず読み流していただければ。これから寒くなりますが、今年も残りわずかの時間を元気に大切に過ごせますように。ではまた！