という本をパラパラとめくっています。
画家のサルヴァトーレ・ダリの本!
昔はダリの絵に対してあまり共感できなかったのだけれど、
年齢を重ねるにつれて、その精緻な構築力と
無意識からイメージを引き出す、その壮大な試みに圧倒されるばかり。
もはや、その傑作の前にひれ伏すしかないという心持ちになったのも、
無理もないことでしょう。
かくもダリ様は、天才の偉業としかいいのようのない
おそるべき神業級の絵画をごまんと残されているのです!
しかしながら、
その希少性に目覚めたのは、ほんのここ数年のこと。
2年くらい前だったかな、
ダリの大回顧展が六本木で開かれていて、そこに足を運んだのだけれど、
これはもう本当に素晴らしかった。
1点1点の絵画の完成度もさることながら、
多作ぶり、壮大ぶりに(8メートル大の絵画もあるのですよ)
なかば半狂乱気味で、クラクラしていた私なのでした。
そしてあんなに美術館に長く滞在したのも、本当に久しぶりのことでした。
話を元に戻します。
そこで思わず購入したのが、「私の50の秘密」というブックなのです!
ダリの秘密を知ったところで、
私など凡人の何の役にも立たないとは思ったのですが、
やっぱり知りたい天才の秘密ーーー!
と思い、レジに直行したのでした。
そのなかから印象的な一言をいくつか。
・完璧を恐れるな。君は絶対に到達できなはしないのだから!
・眼も、手も、脳も粗末に使うな。
・怠惰のなかに傑作は生まれない!
等々。
(とくに3つ目の名言にドキッ。怠惰なわたくしはどうすれば...)
というわけで、脳に刺激を与えるダリ様のありがたい名言なのでした。
やっぱり天才の言葉は短くとも、
ぐぐぐーーーっと心に奥深く入ってきますね。
そして侵入してからの影響力も絶大。
そしてこれを機に、
私もやっぱり、短い文章修行をしよう!と思いました。
ちなみにこのダリ展では、
ずっと興味をもっていたタロットカードも一緒に購入したのです。
モノを購入するとき私は機能性よりも断然ビジュアル重視なので、
今流通しているタロットにはあまり惹かれなかったんですよね。
デザイン的にちょっとダサいなーって(失礼!)
なので、興味はあってもこれまで手を出すことがなかったんです。
でもダリのタロット、絵柄とデザインがこれまた秀逸で
モノのもつエネルギーに、一気に惹きつけられました。
お買い物をするときはいつだって、
モノと自分とのあいだに相思相愛の関係が生まれたときに
購入を決めるのが理想だと思うのだけれど、
そういうステキな交流が、あの時はっきりと生まれた感覚があったんですよね。
モノが語りかけてくる、というか。
もちろんモノがお話するのが聞こえたりするというエスパー的な能力はないし、
単なる思い込みにすぎないのかも知れないけれども。
でも何かを決める時、
私はいつも、そういうフッって湧いたような瞬間を絶対に取りこぼさないように、
しているわけです。
これは本能みたいな感じで、自分でもこういうところ動物っぽいなーって
妙に動物にシンファシーを感じる瞬間があったりします(笑)。
ボーーーッとしているわりに、
瞬間判断の嗅覚は働くほうなのかも。
ではまた!
ごきげんよう。