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takacciの「見た・観た・聴いた・読んだ」

音楽に関すること、観たこと、読んだことへの感想などを書いていきます。(文中敬称略) 2019年4月より別サイトで掲載していた写真の記事も同居させましたが、20年7月に元に戻しました。

本ブログの無断転載はお断り致します。

日時: 2019年3月11日18:45

場所: 東京文化会館大ホール

曲目: マスネ「エレジー」、ベートーベン「春」、ラフマニノフ「前奏曲5、12」(ピアノ独奏)、ファリャ「スペイン舞曲」、マスネ「タイスの瞑想曲」、ラベル「チガーヌ」

 

マギーズ東京によるチャリティーコンサートとして入場券を購入。どんな演奏をする人なのか知らずに結構な値段のする演奏会に行くことなど、他には無いので、演奏が始まるまではちょっとドキドキした。

 

しかし、演奏が始まると透明な音色にたちまち虜になった。力みを感じさせない、磨き上げられた音色。当然のように音程、運指は素人の私から見れば完璧で、普段聴いているアマオケの独奏で出てくる方々とは次元が違った。「マジックバイオリン」という言葉が思い浮かんだ。

座ったのは2階。バイオリン独奏の演奏会を文化会館の大ホールでやるのはどうかな、と思っていたけれど、弱音も速いパッセージもよーく聞こえて、さすがに文化会館は良く響く、と驚かされた。

ピアニスト江口玲氏の紹介により、使用したピアノは1912年製のスタインウェイで、ホロヴィッツが初来日した際に海を渡ってきたものと知らされた。近代ピアノ特有のコンクリートを叩くような硬質の音とは程遠い、柔らかな音が出ていたと思った。

 

そうではあっても、アンコールのクライスラー2曲を聴き終わってからの感想は、アンコール曲の軽さも手伝ってか、私としてはオーケストラの重厚な演奏の方が好きなんだな、ということだった。同じ演奏を小ホールで聴いたら、事によるとかなり違った感想を持つに至ったのかもしれない。

日時: 2月23日(土)14時

会場: 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール

指揮: 室賀元一

ピアノ独奏: 山田京子

曲目: 魔弾の射手序曲、グリークP協奏曲、英雄

 

「労災の森」という名称から今回は名前を変えていたけれど、このオケを聴きに行くのは確か今度で三度目。詳細は思い出せないが印象が良かったからまた行きたくなっている。

 

今回も最初から最後まで楽しんで帰ることができた。弱音だとバイオリンが揃わなくなったり、金管の音が外れたり出なかったりはあったようだけれど、難しい楽器を扱っているのだから無理ないのだし、大部分はきちんとした演奏だったから多少のことは気にならない。

 

アンコールで「狩人の合唱」をホルンのメロディーで演奏。魔弾も英雄もホルンが目立つ曲だから、この日はホルン大活躍。好きな楽器の演奏をたくさん聴けて楽しかった。

 

ピアノの独奏が素晴らしく、そのピアノは君臨するのではなくて上手にオケを引っ張っているようだった。オケの人たちも聴衆も、実に良い気持ちにしていただいたのではないだろうか。

2月17日、なかのZEROにて

指揮: 松岡究

曲目: R.シュトラウス 四つの最後の歌、エルガーsym1

 

徐々に良さを感じるようになってきたエルガーの交響曲第1番が演奏される。それも以前にマーラーの9を堪能させていただいた楽団がやるのだから是非聴いてみたくなる。ちょっとチャレンジングだけど楽しみにして出掛けて行った。

 

この前日に小さめのホールで普通編成のアマオケを聴き音の大きさにめげていたのから一転、なかのZERO大ホールは大きく、今日はゆったりと聴けるかな、と期待したけれど、この日はむしろ音が良く聞こえないことに悩まされた。

 

Rシュトラウスの独唱が聞こえるようにボリュームを抑えて演奏したのが影響したのか、エルガーが始まってもどことなく生気のない演奏であり、今日はダメだったか、とがっかりもしたのだが、何故か途中から活気が出てきた。そして最後まで楽しんで聴くことができた。途中から良くなったという印象は同行者も同様に思ったと言っていたから当たっているのではないかと思う。なにしろ素人なので、演奏の何処が変わったのかは分からない。

 

曲冒頭に出てくるテーマが全曲を通して何度も出てくるのだが、これが何故なのかも分からない。何か作曲家の人生哲学と関係しているのだろうか。

 

曲の良さを理解するには、まだ何回も聴く必要がありそう。

 

例により、あちこちの演奏会でプログラムに挟まれていたチラシを捲って候補を検討し、この日はミモザという名のオケの第一回演奏会へ。会場は晴海トリトンスクエアの第一生命ホール。我が住居に近いホールである上に天候も穏やかだったので、往復とものんびり歩き散歩を兼ねられた。

 

指揮: 中田延亮

曲目: マイスタージンガー前奏曲、ボロディンsym2、ブラームス1

 

ワグナーは如何にも楽団の第一回演奏会の幕開けにふさわしい晴れやかな響きの演奏だった。ボロディン2を聴くのは確か2回目。なぜだかやたらしかめっ面っぽい主題で始まる曲で、結局あまり楽しめないまま終わった。

 

最後のブラームスはたっぷりと演奏に浸らせていただいた。やっぱ、このメインステージに注力していたののかな、と想像しつつ、自分がこういう傾向の曲が好きなんだ、と再認識せざるを得なかった。ドイツ精神主義者? でもハイドンやモーツアルトも大好きなのだからそうとも言えない。とにかく、つねづねアマオケには難しいのではないかと思っているブラームスを見事に演奏して頂いたので嬉しかった。

 

会場は比較的小規模であり、室内楽かせいぜい室内オケくらいでないと厳しいのでは、というのがもう一つの感想。この日のように普通サイズの交響楽団であると、相当ボリュームとバランスに気を使わない限り、音場が飽和してしまったり、聞こえるべき声部が埋もれてしまったりする。ちょっともったいない気がした。

2月11日、喜古恵理香指揮するOB交響楽団の第198回定期演奏会を杉並公会堂で聴く。レオノーレ3、眠りの森の美女組曲に続くメインステージはラフマニノフの交響曲第2番だった。

 

以前であれば「退屈するのではないだろうか」と思い聴きに行かなかっただろう。しかしたびたびアマチュアオーケストラの演奏会を聴きに行くようになって以来、半信半疑で聴きに行ったグラズノフの交響曲が意外に楽しめたことがあり、チャイコフスキー以外のロシアの交響曲に多少目が行くようになってきた。また今回は、演奏会の数日前にNHKの「らららクラシック」がこの曲を紹介していて、第三楽章では交響曲の中の一楽章と思えないような甘美なメロディーが続く、と解説されており、一度は実際に聴いてみたくなった。これまで演奏会を2回聴いているこの楽団がやるのであれば聴きに行かない手は無いだろう。

 

しかし演奏が始まるとどうにも良さが分からない。第一楽章を聴き終えこのあとがどうなって行くのか、と楽しみにする気持ちがあったけれど、第二楽章が始まってしばらくするとうとうとし始めた。だいぶ長い間その状態が続き、楽章の切れ目ではっと目が覚めた。「しまった。肝心の第三楽章を聴き損ねたのでは。」と思ったが、現時点が曲のどの部分なのか分からない。しばらくうろたえていると、テレビが紹介していたあのメロディーが聞こえてきた。良かった。眠っていたのは第二楽章だけだったのだ。

仕切り直して第三楽章を聴く。

それでも曲の味わい方が良く分からなかった。あのメロディーが聞こえてくるような聞こえないような、、、 そう言えば有名なピアノ協奏曲第2番でも、「ながら」で聞いていると耳に付いてくるあのメロディーが、じっくり聴こうとすると意外に隠れがくれしか聞こえてこなかったのを思い出す。この作曲家はこういう作り方が特徴? 結局頭の中がすっきりしないまま濃厚な第三楽章が終わり、終楽章もピンと来ないまま終わった。

 

ブラボーが飛び交い、聴衆の反応は上々のようだった。大学オケのOBが集まって演奏している団体なのだから、演奏家である後輩もおおぜい聴きに来ていたに違いない。そういう演奏家からみると「やったね」と思える演奏だった可能性が高い。私としてはもう少し曲の構造など理解するなど、勉強してから聴いた方が良かったのだろう。

日時、場所: 2月3日(日)14時、なかのZERO

指揮: 佐々木新平

曲目: プラガ・サントス「3つの交響的スケッチ」、「青少年のための管弦楽入門」、ブラームス2番

 

前回の演奏会で存分に楽しませていただいた楽団が私の大大大好きな「管弦楽入門」を演奏してくれるのだから、行かない手は無いでしょう。(前回の感想はこちら

 

ことによると難解な曲なのでは、と思っていた「3つの交響的スケッチ」が鳴り出すと、さしたる間を開けずにいい演奏だなあと安心した。どんな曲なのか、どういう演奏がしたいのか、がはっきり分かっていて、それに向けて良く練習が行き届いているのだという感想。うん、来て本当に良かった。

 

「管弦楽入門」は解説付きで演奏するとのことだったので、誰がどういう形で解説するのか、興味津々で始まりを待つ。すると指揮者が指揮しながらマイクを通じて語るスタイルだった。これは大変だろう。それほど語りのできる間がない中で、もしも解説内容を忘れてしまったら大変なことになる。一つの楽器の紹介から次に移る間も曲は続いているのであり、それも簡単な演奏で済むレベルの繋ぎではなさそうだから、指揮者に大変なプレッシャーが掛かったのではないだろうか。本番では上手く行ったようであり概ね良かった。

演奏は始まってからずっとワクワクしっぱなし。特にクラリネットの番ではとろけるような音色に心を揺さぶられた。楽器が紹介された順番で続くフーガに入ると、テンポが急速だったのでびっくり。私ごときの集中力では各楽器の指がちゃんと回っているのかどうか聞き分けられないくらいの速さだった。速さに集中して音量が小さくなったのか、パーセルの主題が出て来ると速いフーガの方が消され気味になってしまい残念だった。

 

ブラームスはアマオケには難しいのでは、というのが私のこれまでの印象ながら、この日の2番の演奏は堂々たるもので、その腕前に感銘を受けた。しかし途中で、私自体がブラームスの交響曲をさほど好きじゃないことを思い出し、ちょっと長い曲だなと思いながら聴き終えた。ブリテンで感激できたからいいのである。

本日観てきた。

主人公が初めて出てくる場面を見ていて身体がゾクゾクするようなワクワクするような、物凄いインパクトを受けた。涙が出るくらい。こんな素晴らしい映像を見られただけで行った甲斐があったと思う。

 

舞台はロンドンで、オーストラリア出身でイギリスの作家トラヴァースによる児童文学が原作だそうだけど、アメリカンエンターテインメント気質に満ち満ちた映画だった。これは前作と変わっていないように思う。

 

ジュリー・アンドリュースも良かったけど今度の女優さんもとても魅力的だった。やはり主人公のキャラクターだろう。

 

 

場所: エポックなかはら大ホール

指揮: 三原明人

曲目: ベートーベン1&7

 

会場は片道一車線の道路を挟んで武蔵中原駅の向かいにあり、道を選べば駅からの通路が直結している。23区の区民館とか出張所の雰囲気の建物であり、外から見ると本当にこの中に大ホールがあるのかと疑いたくなる感じだった。入ってみると会場には2階席もあり、割りと間口の広い舞台。923席の会場だそうだ。ロビーは狭かった。

 

恥ずかしいことに1番も7番も居眠りが出てしまい、演奏中にはっと目を開けては「さあこれからちゃんと聴くぞ」と思うのだがまたうとうとする、ということを繰り返していた。何回か自室でオーディオを聴いているような気持から目覚めたりもした。

眠気は恐らく前夜サッカーアジアカップ決勝を遅くまで観ていた報いだったのだろう。しかしそれにしても、好きな生演奏が響いているなら私の眼はパッと開くはず。おかしいと思っていろいろ考えてみた。そして思い当たったのは会場の音響だ。座った場所がせり出している2階席の下だったせいか、外声部以外の音が聞き取りにくかった。演奏中は楽団のパート間のバランスが悪いのかと思っていたけど、聞き取りにくい席だったせいかもしれない。ことに7番の場合、曲の熱気を生み出している源は中間声部にあると思うので、そこが聞こえてこないとすると苦しくなる。

そう言えばアンケート用紙に、会場のどの辺の席に座ったかを訊く項目があったと思い出す。1番が終わった後の休憩時、席を移ろうかと見渡したが、入って行き易いところは埋まっていたので諦めた。2階席も偵察すれば良かったのに、と思う。

 

7番は大熱演で終わり、盛んな拍手を受けていた。「聞き取りにくい席だった。」と不平を感じる私の隣りで、同じくらいの年恰好の紳士が絶賛の拍手をしていたのだから、ぼーっとしていた私に問題があったのかなあ。

 

プログラムの折り込みチラシによると、来年の建国記念日に同じ会場で第九をやるとのこと。えー、あの舞台に合唱団まで!? 相当詰め込まないと入り切れないんじゃないかなあ。ホールのサイズも小さめだし、ちょっと心配だ。

日時、場所: 1月27日14時より、カルッツ川崎にて

指揮: 児玉章裕

コンサートマスター: 苗村賢一

曲目: ウォルトン「ポーツマス・ポイント」序曲、ブリテン四つの海の間奏曲、コルサコフ「シェエラザード」

 

私の苦手な「シェエラザード」がメインのようだからちょいと気が進まないながら、「四つの海の…」が大好きな曲。前回の演奏会でバルトークの管弦楽のための協奏曲をびっくりするレベルで聴かせて頂いている楽団であるからブリテンが楽しみだ。もしかするとシェエラザードを好きになる糸口を作ってもらえるかもしれない、と期待し、初めての会場、カルッツ川崎に向かった。川崎駅から歩くと少し遠いが、大通りの一本道であり、地図ソフトで見ると競馬場と競輪場に挟まれた分かり易い場所だった。

 

そして演奏は素晴らしかった。響きの良い楽団だ。どのパートも音楽的にしっかりしていて聞き惚れた。ここのところ毎週末アマオケの演奏会に通っているけれど、このように最初の曲から最後まで「おーいいねー」と楽しみながら聴ける楽団にはなかなか巡り会えないものだ。会社勤めの傍ら日曜指揮者として永らく活動してらっしゃるという児玉さんの織り成す音楽には感服するばかり。なんで日曜指揮者がこんな風に的確な音楽表現をアマオケに振り付けられるのだろう。

 

ウォルトンの序曲はどことなくコープランドの曲を思わせるようなリズム構成であり、説得力のある演奏だったと思う。

ブリテンはこちらの思い入れが強すぎたのか、少し地味目の音色に聞こえたけれど、十分楽しませていただいた。

さて私が苦手にしているシェエラザードである。これが始まって5分ほどで「こんなに良い曲だったか。」と演奏に引き込まれた。思うにこの曲の肝はシェエラザードの語りにあたるヴァイオリンソロにあるようだ。このソロが気持ち良く聞こえるようにオケが十分気を使わなければ台無しになってしまう曲なのだ、と思った。そのお膳立ても良かったし、コンサートマスターのソロも素晴らしかった。チェロのソロも力むことなく役目を果たした。シェエラザードが語っているという大前提を意識しながら全体を楽しむことができた。これは収穫だ。

 

惜しむらくは客席の入りが5割強くらいだったこと。一生懸命拍手をしたけれど、演奏している側には聴衆がどのような反応をしたとして感じられたのだろうかと気に掛かった。しかし、アンコールを終え客席に挨拶した後互いに笑顔で歓談を交わし始めた楽団員は、そんなことを超越しているようにも見えたのだった。

 

ホームページを拝見すると自らの音楽活動に自主性を持たそうと考えながら実践している団体のようで一層惹かれるものがあった。

次回は8月、横浜でバッハの編曲モノ、ジュピター、ブラームスの4番を演奏するとのこと。行けるといいな。なお、プログラム上の案内は8月27日(日)と誤表記されているので注意が必要だ。

日時、会場: 1月26日14時より、武蔵野市民文化会館小ホールにて

曲目: オネゲル交響曲4、ベートーベン「田園」

 

年末に比べ演奏会の数が減った中で、この日は「田園」に惹かれこの演奏会へ。オケは東大のフィロムジカ交響楽団の卒団生と現役学生で成り立っているそうだ。

 

オネゲルの交響曲ってのは聴くのが初めて。「バーゼルの喜び」という副題が付けられており、「オネゲルの田園交響曲」とも呼ばれるようになったそうだ。しかし私が初めて聴いて楽しめる曲ではなかったようで、半分は居眠りしていた。

 

メインの「田園」はこの半年間に幾つかの生演奏を聴き、どんどん好きになってきている曲だ。聴けば聴くほど曲の内部構造が聞こえてくるようになって、今回も対向配置のおかげもあり2ndヴァイオリンやヴィオラの活躍に耳を傾けて楽しむことができた。

 

やや小さめの編成とはいえ一丁前のオーケストラが小ホールで演奏会を行うのはきついのかな、と感じることもあった。私にはよく分からないレベルの問題だと思うけれど、なぜかイマイチ合奏がハモらないと感じるのは、そのことと関係があるのだろうか。