アルツハイマーと手術 ~入院編~からつづく

 

とうとうしゅーとめの手術の日がやってきました。

コロナ禍の影響で、付き添いは1人しかできません。

しゅーとめが、より安心感を得られる主人が付き添うことになりました。

 

朝、手術室に向かうしゅーとめは、主人の姿を見かけ、「お~!」と、手を振る

余裕を見せ、手術が終わっても、同じように元気よく病室へ帰っていったそうです。

 

なんか、認知症が進んだらどうしようとか、杞憂に終わりそうだなあ...

そんなことを思いながら、翌日、退院の日を迎えました。

退院手続きは私の担当なので、朝、早速迎えに行き、ナースステーションに

その旨を伝え、エレベーター前で待つことになりました。

 

 

何に手間取ったのかは不明ですが、1時間以上待たされた末、再会したしゅーとめは、

なんだかぼや~っとしています。昨日、聞いていた様子とは明らかに違うのです。

心ここにあらずみたいな顔つきをしており、隙さえあれば、すぐにでも眠れそうな

感じです。

 

移動時など、動いている時は明らかに普通なのですが、少しでも話しかけるのを

やめると、こっくりとし始めます。大好きなドライブも、景色は目に入らず、

今にも寝てしまいそう...

 

え~、一晩で認知症って進むのか??

 

ぞくっとするような恐ろしさを覚えながら、予定より遅くなったこともあり、早速

グループホームに連れて帰ることにしました。

 

しかし、ホームのスタッフの方はさすがプロです。しゅーとめの様子を見るなり、

「あ~、なんか薬の影響だねえ~」と一言。

 

なるほど~。

手術後に行う点滴などを抜かないように、少しぼーっとするような薬を服用した

のかもしれません。何かしら薬を使うかもとは聞いていましたが、睡眠薬みたいなものを想像していたので、こんな姿を見ることになろうとは思ってもいませんでした。

 

しかし、そういう薬使うなら使うで必要だから、しょうがないんだけど...

一言説明してよ~、びっくりすんじゃん!

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

アルツハイマーと手術 ~準備編~からつづく

 

しゅーとめが心臓カテーテル手術を受けるために、2泊3日で入院することに

なりました。以前、しゅーとも同じ手術を受けており、手術自体は大ごとでは

ないとは知っているのですが...

 

なんと言っても、しゅーとめはアルツハイマー患者です。

 

部分麻酔の手術で、大人しくじっとしていられるだろうか?

大騒ぎして、他の患者さんに迷惑をかけないだろうか?

 

これまでは、何かあっても、自分たちで適宜対応して、ここまでやって来ました。

しかし、今はコロナ禍のまっただ中。

着替え等をナースステーションに預けるだけで、顔すら見させてもらえません。

しゅーとめが不穏な状態になっても、自分たちの力では、何も出来ないのです。

 

さて、どうしたらしゅーとめは落ち着いていられるだろうか?

 

我々は、しゅーとめをあえて大部屋に入れる、と言うより、必ず大部屋に

して欲しい、と言う要望を伝えました。

「周りの人と同じ」とか「同じような人がいる」と言うことに、しゅーとめが

安心するからです。

もしかすると、おしゃべりに花を咲かせ、くつろいでくれるかもしれません...

 

他にも心配は多々ありましたが、入院の日を迎え、あまり状況の分かってない

しゅーとめは「行ってきま~す」と、元気に病棟に入っていきました。

お昼12時のことです。

 

それからは何事も起こらず、淡々と時間は過ぎていったのですが...

夜10時頃でしょうか、病院から電話がかかってきました。

 

看護婦さん:「点滴を抜いてしまうんです...」

 

 

やっぱり...

血糖値を測るセンサーを外す(血糖値計測器の進歩たるや! Part2参照)くらい

ですから、もっと違和感を感じるであろう点滴を外さないわけがありません。

 

過去、何度か救急外来に駆け込み、点滴のお世話になりましたが、その時は、

特に外そうという素振りはなかったので、やはりアルツハイマーは進んでいる

ようです。

 

看護婦さんから、拘束具を使用する可能性があります、と言われ、それに同意して、

電話を終えました。手術に必要な点滴なのでやむを得ません。

 

その後、特に電話もなく、他に迷惑をかけることなく手術の日を迎えたのですが...

後から聞くと、結局拘束具は使わず、薬を使用して寝てもらった?とのことでした。

 

寝てもらった?、と書いたのは、私の想像と違う薬を使っていたからなのですが...

それはまた手術後の話...

 

次回は、手術の話になります。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

しゅーとめは、心臓を通る大きな血管3本のうち、2本がつまり気味です。

しかも、うち1本は首の皮1枚で、手術か否かを綱渡りしているような状態です。

 

なので、毎年CT検査をします。

病院嫌いのしゅーとめを、機嫌良く病院に連れて行くため、何とか丸め込んで、

どうにかこうにか検査を受けてもらうのが、ヨメたる私の仕事です。

 

 

私:「病院に着いたよ~」

しゅーとめ:「何しに来たの?(少々不安げ)」

私:「お義母さんが甘いもの食べ過ぎるから、検査してもらわないとねえ~」

しゅーとめ:「そんなに食べてません!」

 

こんな会話の繰り返しで、CT検査室に連れて行き、検査着への着替えなどを

手伝いながら準備をします。

 

造影剤の必要なCTなので、着替えが終わると、検査準備のため、しゅーとめは

看護婦さんの手に委ねられます。

そこまでは順調でした。

 

いざ、CT撮影室に入っていくしゅーとめに、「良い子で看護婦さんの言うことを

聞くんだよ~」とからかい、見送ったは良いのですが...

 

長い...

 

今までこんなにかかったかしら?と言うくらい、時間がかかっているのです。

何かあったのかなあ...と、心配していたら、やっと出て来ました。

検査室から出て来たしゅーとめはご機嫌そうで、とりあえずはほっとしました。

 

看護婦さん:「検査難しかったなあ、お疲れさま」

 

そうなんです。

CT撮影時の「息を吸って...止めてください!」が、なかなか出来なかったのです。

一昨年、去年までは、問題なく出来ていたのですが...

 

撮影時は、側に誰もおらず、直接指示も出来ないし、アナウンスでの指示なのも、

今のしゅーとめには、聞こえにくかったのかもしれません。

もしかしたら、聞こえていても何をしたらいいのか分からなくなっているのか...

いずれにせよ、やはり、アルツハイマーは進んでいるようです。

何とも、ずーんとした気持ちになりながらも、着替えを手伝い、帰宅しました。

 

参ったなあ、来年は検査を受けることが出来るんだろうか...

検査結果を聞く日になり、先生に相談してみようと思っていたら...

 

先生:「手術ですね~」

私:「!!!」

 

よくよく話を聞いてみると、2泊3日の短期入院で手術するらしいのですが...

検査を受けるのが難しくなっていると言うショックに加えて、手術の宣告...

アルツハイマーが進行しないか、おとなしく病院にいられるのだろうか?等、

ショックに加え、悩みはつきませんでした。

 

手術については、また次のお話で。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

 

認知症になってからのしゅーとめは、色々な感覚が衰えてきました。

音が聞こえにくいので、テレビの音が大きくなったり、ちょっとふざけて、

横からつついても見ても気がつかなかったりします。

そうなると、認知力の衰えと合わせて、周囲に対しても無関心になっていきます。

 

ただ、それが該当しないことが、稀にあったりします。

そして、それは、「こういう時こそ無関心でいて欲しいのに!」というケースに

発揮されたりします...

 

しゅーとめのリハビリと称して、外食がてら、毎晩ショッピングモールを渡り歩く

生活をしていたことは、度々お話ししました。

ショッピングモールのフードコートもよく利用しました。

 

その日は、珍しく(!)それほどお腹の空いてなかった私は、たこ焼きを食べることに

しました。各自の注文後、いそいそとたこ焼きを持って、席に着いた私に、

しゅーとめが言いました。

 

しゅーとめ:「それ何?」

 

な、なんだ、何故、突然、たこ焼きに反応するのだ?

普段、ラーメンとかうどんとか、見ても全然聞かないのに!

 

しゅーとめは粉もの愛好家です。なので、あまり食べないようにしていたのですが、

大体、向かいで何を食べていても、関心を示すことがないので、完全に油断していた

私がどぎまぎしていたら、夫がしれっと言い放ちました。

 

夫:「たこボールだよ」

 

うーん、即興にしてはやるなあ...

そんな単語どこから引っ張って来たんだ...
いやいや、感心している場合ではありません。

関心を示されて「食べたい!」とならないよう、ここからは、私がダメを押します。

 

私:「この中に、肉のかたまりが入っててさ~、肉汁がじゅわっと出て来て

       おいしいんだよ~」

しゅーとめ:「あらあ、残念」* しゅーとめは肉嫌い

 

そうです。

たこ焼きとは認識していないのですが、「何やらおいしそうだ」と、感じた

ようなのです。しかし、ラーメンもうどんも好きなはずなのに、何故、たこ焼きには

反応するのか?

 

しかも、これが複数回あったのです。たこ焼きに限って。

 

 

ここからはもう、神のみぞ知る、ならぬ、しゅーとめのみぞ知る、と言うことで、

誰にも分からない世界、となりますが...

 

よっぽど好きだったんでしょーねえ、たこ焼き

 

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コロナ対策で、施設側が面会禁止を続ける中、我々家族を含め、かかりつけの

病院に連れて行くなどの場合、入所者は、家族と会うことが出来ているようです。

 

そんな中、我々は医療行為を行う関係上、2週間に1度、しゅーとめの顔を

見ることが出来ます。なので、「元気にしているんだろうか」等と、気を

揉むことなく、割とマメに、様子を目で直接確認出来ています。

 

しゅーとめは、基本的にご機嫌であることが多く、私、もしくは主人が顔を

見せると、嬉しそうに笑顔を見せ、ノリノリの時はハイタッチを求められたり

します。

 

たま~に不機嫌だったりしますが、その原因が、「みんなはあっちの大部屋に

いるのに、1人だけここに連れてこられた(=医療行為中は隔離するため)」等の、

何ともまあ可愛らしい理由です。

 

後は、夕暮れ症候群なども起こしたりしていると、施設の方からの話があったり

するのですが、ほぼ、楽しそうに過ごしているらしいことは、何となく

つかんでいました。

 

しかし、それ以外にも、施設からは、月1回、しゅーとめの様子を知らせてくる

お便りが届きます。我々は、「月刊 しゅーとめ便り」と呼んでいます。

 

 

そこには、今月行った行事の内容、今月お誕生日の方のお知らせが書いてあり、

入所者全員のピン写真が載せられており、最後に、しゅーとめに関して、どのように

過ごしているなどの個人的な情報が、手書きで添えられています。

 

実は、写真は、少し前までは、行事中の写真が載せられており、人物が小さめに

写っていて、洋服の感じで、「これ、しゅーとめだよね?」と判別することも、

少なくありませんでした。

 

それが、最近、ピン写真に変わったのです。

これで、しゅーとめの様子がよく分かるようにはなったのですが...

 

心なしか、しゅーとめの写真だけ、

お菓子を食べているシーンが選ばれていることが多い...

気がするのです。

 

確かに、お菓子を食べている時のしゅーとめは、一心不乱に美味しそうに食べて

いるか、満面の笑みを浮かべているかのどちらかで、微笑ましい感じは

伝わるのですが...

 

やっぱりここでも、食べ物につられているんだろうか...(「デザートの魔力」参照)

施設の方にもバレバレなんだなあ...

しかし、血糖値、大丈夫だろうかね?

 

と、別の意味で心配になる我々なのでした。

 

ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)