こんにちは
泰山堂の金成(かなり)です
梅雨が明けたとたんに暑い日が続いています
子供のころの夏を思い出すと
「あの頃は、こんなには暑くなかった!」と思います
夏休みは虫取り網を持って外に出かけていたし、
海岸でスイカ割りを楽しんでいたし・・・
今は、日中こんなこと、もうできませんよね
このままいったら
10年後の夏はどうなっているんでしょうね
熱中症予防には、室温の温度設定やこまめな水分補給が必要なことは
よく知られていることですが、
熱中症に強い体を作ることも大切です
同じ環境の中にあっても熱中症になる人とならない人がいるのは、
体の状態も関係しています
熱中症になりにくい体づくりに大切なことの一つが睡眠です
7時間睡眠グループと4時間睡眠グループとに分けて
不快指数82(室温35℃、湿度40%)の環境で
40分ウォーイングをした後の体温を比較した実験では、
4時間睡眠の方が深部体温が上昇しやすく、
もとの体温に下がりにくいという結果が出たそうです
睡眠不足だとなぜ深部体温が上がりやすく、下がりにくいのか
ということについて、詳しいメカニズムはわかっていないようですが
睡眠不足だと、体温を調節する自律神経の働きが低下すると考えられています
ちなみに、昼寝では、この体温調整に関しては、
睡眠不足を補うことはできないそうです
睡眠以外にも栄養も、熱中症と関係しています
たとえばたんぱく質が不足すると、熱中症の症状が出やすくなります
これは、たんぱく質の一種であるアルブミンと関係があります
アルブミンには、血液中の水分を保ち、全身に水分や栄養を運搬する働きがあるため
アルブミンが不足すると、熱中症の症状が出やすくなります
ちなみに、睡眠不足や栄養不足で体が弱った状態は
漢方では広い意味で「気虚」(エネルギー不足)の状態と言えます
気虚には「気」を補う漢方薬(補気薬)が役立ちます
病院で処方される補気薬としては補中益気湯や十全大補湯などがありますが、
暑さで弱ったからだには、麦味参顆粒が一番シャープに効くように思います
人参、五味子、麦門冬という3種類の生薬だけからなるシンプル処方で
補中益気湯や十全大補湯に比べると
使われている生薬の数が極めて少ないのですが、
漢方では、少ない方がシャープに効く場合が多いのです
人参は、元気づけの生薬の代表格
五味子は収斂作用があり
汗が出すぎるのを防ぎます
麦門冬は、汗によって失われた津液(体に必要な水分)を
補ってくれます
もともと気虚体質の人は、夏の間中、1日2包飲むのがお薦めですが
そうでなければ、
外出するときや、睡眠不足の時などに頓服で服用しても
効果が感じられるはずです
★川崎駅から徒歩2分 漢方草庵泰山堂★★
https://www.taizando.net/
漢方相談のご予約はこちらから
https://www.taizando.net/reservation
LINE公式サイトからもご相談やお問合せをお受けいたしております
https://page.line.me/611wdosl?openQrModal=true