桃園市 鄭文燦市長
山と海の美景に恵まれる
桃園(タオユエン)観光といえば、まずは大渓・慈湖・石門ダムといったスポットを想像されると思います。桃園市では、近年それに加えて「都市観光」というテーマを設定し、その実現に向けて奮闘中です。自然景観のみならず、暮らし・文化・産業といった領域にまたがる観光です。桃園は「台湾産業発展の窓」といわれます。台湾の縮図ともいえましょう。高山があり、大海にも面している。海岸線から海拔二千メートルまでその生態が観察できる。まさに台湾の多様さを象徴しています。桃園観光の特色をあげますと、台3線・台7線という二つの重要な幹線道路があります。台3線を走れば客家の歴史や文化を探訪できます。台7線は原住民文化と自然景観が魅力でしょう。小烏来天空歩道・拉拉山神木群、さらには石門ダム・大渓老街と周遊できます。
沿海部を走るのが台61線と台15線です。この路線も変化に富んでいます。海と空を背景に立つ風車群、観音地区の岩礁の生態、新屋の並木道、白沙岬灯台、さらには観光農場から永安と竹圍漁港市場とさまざまな景観と体験が待っているコースが設定できます。
夜の帳が降りれば、桃園区の中正路夜市、中壢区の中壢夜市、八徳区の興仁花園夜市といったナイトマーケットがスタンバイしています。郷土の味もなかなか豊富です。また華泰名品城・台茂ショッピングセンター・中壢大江・環球ショッピングセンターといった大型モールも控えています。桃園はさらに観光工場が台湾でもっとも多い町でもあります。製造工程を見学したり、自ら手を動かしてDIY教室にも参加できます。
都市のイメージを作るイベント
都市のイメージ作りにイベントの開催が欠かせません。桃園は今年初めて「台湾ランタンフェスティバル」を主催し、参観者など21個の最高記録を塗り替えました。桃園「地景芸術祭」には90万人以上の方が訪れ、好評を博しています。芸術性にあふれた文化観光都市という効果は十分に発揮されたと自負しています。
今回の地景芸術祭は、初めて新屋・八徳という地区に場所を移しました。「石滬」と呼ばれる魚を追い込む囲いが特徴の海岸線やため池の景観を背景にしたアートを構想したのです。一種の「囲いのない美術館」です。今年はまた地方の風土や観光工場を活かした新屋・八徳ミニツアーも提唱しました。文化体験、地域の民情や産業に根差した旅の在り方を模索しているわけです。
この地景芸術祭は二年に一回の開催です。よって来年(2017)は、会期の延長という形で、展示作品を追加していく計画です。あわせて国際的なシンポジウムも開催予定で、「瀬戸内国際芸術祭」や「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の関係者や作家を招待して交流できたら考えています。海外の経験にも学んで2018年度の芸術祭に生かしていきたいという趣旨です。これからも地方の文化や美食を取り入れたツアーを企画して参ります。ぜひ当県に足をお運びください。
台湾の玄関口として
国際空港があるということは桃園にとって大きな幸運です。アジアの主要都市から飛び立てば桃園に3時間以内に達することができます。桃園空港の利用者は2016年度4,200万人に達するそうです。この利点を生かして、桃園を世界に発信すべく、欧州・米国・日本・韓国・タイなどの諸国を訪問したほか、中国・日本・香港・シンガポールの旅行博にも参加しました。日本との間で言えば、2016年度、加賀市・香川県・千葉県・成田市と姉妹都市の協定を結びました。この間の交流を通じて、相互訪問の人数は着実に増えています。
日本からの旅客には、やはりノスタルジックな雰囲気の「大渓(ターシー)」の「老街」(伝統の商店街)をお薦めします。大正時代に建てられた街並みのほか武徳殿・桃園神社といった名所がいまも保存されています。きっと日本の方には感ずるところが多い場所かと存じます。
また桃園はスポーツの盛んな都市でもあります。台湾プロ野球のLAMIGOチームは桃園球場をホームにしています。当地独特の応援風景はきっと思い出に残ると思います。同時にここは台湾でもっともゴルフ場が集まる一角でもあります。LPGA女子チャンピオンシップも当市で開催されました。さらに私たちは、サイクリング・ウオーキング・キャンピング・民宿などの要素を観光に取り入れて、もっと若い世代に桃園を訪問していただきたいと願っています。
台北市に近く、国際空港を擁する桃園市は遠来のお客様を温かくお迎えするために、観光施設の整備や資源の活性化に力を注いでいます。主要スポットの環境保護、周辺交通の整合を進め、海外からの旅客も気軽に桃園に泊りがけで滞在いただけるようになれば幸いです。市民を代表して皆様のお越しを心よりお待ちしております。
日本からの旅客には、やはりノスタルジックな雰囲気の「大渓(ターシー)」の「老街」(伝統の商店街)をお薦めします。大正時代に建てられた街並みのほか武徳殿・桃園神社といった名所がいまも保存されています。きっと日本の方には感ずるところが多い場所かと存じます。
また桃園はスポーツの盛んな都市でもあります。台湾プロ野球のLAMIGOチームは桃園球場をホームにしています。当地独特の応援風景はきっと思い出に残ると思います。同時にここは台湾でもっともゴルフ場が集まる一角でもあります。LPGA女子チャンピオンシップも当市で開催されました。さらに私たちは、サイクリング・ウオーキング・キャンピング・民宿などの要素を観光に取り入れて、もっと若い世代に桃園を訪問していただきたいと願っています。
台北市に近く、国際空港を擁する桃園市は遠来のお客様を温かくお迎えするために、観光施設の整備や資源の活性化に力を注いでいます。主要スポットの環境保護、周辺交通の整合を進め、海外からの旅客も気軽に桃園に泊りがけで滞在いただけるようになれば幸いです。市民を代表して皆様のお越しを心よりお待ちしております。
桃園市十大お薦めスポット
大渓旧市街
大渓(ターシー)の老街(伝統の商店街)は大正時代の街並みの美しさがよく保存されいるばかりか、人情味にあふれ、台湾ならではの美食が堪能できるとツーリストに人気か高い。韓国MBCテレビもトレンディドラマのロケ地に選び、日本ばかりか韓国でも人気沸騰中のスポットだ。
大渓(ターシー)の老街(伝統の商店街)は大正時代の街並みの美しさがよく保存されいるばかりか、人情味にあふれ、台湾ならではの美食が堪能できるとツーリストに人気か高い。韓国MBCテレビもトレンディドラマのロケ地に選び、日本ばかりか韓国でも人気沸騰中のスポットだ。
石門ダム
ダム周辺は生態がよく保存され、スポーツ・レジャー・行楽の名所となっている。近年はマラソン大会やサイクリングイベントが開催され、二か所のハーバーからは遊覧船が出航している。環湖公路沿いには多くの景観カフェが並び、アフタヌーンティと湖水の眺望を楽しむことができる。「活魚街」には淡水の活魚を利用した美食レストランが並ぶ。
ダム周辺は生態がよく保存され、スポーツ・レジャー・行楽の名所となっている。近年はマラソン大会やサイクリングイベントが開催され、二か所のハーバーからは遊覧船が出航している。環湖公路沿いには多くの景観カフェが並び、アフタヌーンティと湖水の眺望を楽しむことができる。「活魚街」には淡水の活魚を利用した美食レストランが並ぶ。
拉拉山神木群
もっとも空港から近い「神木群」は拉拉山(ラーラーサン)にある。夏季にシーズンを迎える水蜜桃は「山間の真珠」と称えられる人気のフルーツ。改修された巴陵古道からは「三亀戯水」と称される山並みの美景が満喫できる。オーナーが人情味いっぱいに接待をしてくれる当地の民宿もぜひチャレンジしたい。
小烏来天空歩道
天空歩道は北部横断道路の「霞雲坪」から「復興橋」にかけての東側に位置し、横断道路沿線の人気スポットだ。天空歩道からは滝・渓谷・稜線の眺望が楽しめる。小烏来へ向かう場合、蒋介石元総統の別荘だった角板山行館に立ち寄りたい。当館の「戦備隧道」は一般に開放されており、往時設置された防弾ドアが参観できるほか、長さ100メートルの隧道壁面には3D立体スクリーンが設置されている。
白沙岬灯台
観音海岸の白沙岬灯台は台湾で唯一、赤レンガと自然石だけを使った灯台である。赤レンガの隙間を埋める接着剤にはもち米・黒糖・石灰の混合物が使われている。この間の地震や暴風雨に無傷で、先人の知恵に驚かされる。灯台はいまも観音の海に屹立し、海峡を往来する船の安全を守っている。
虎頭山歩道
虎頭山公園は桃園最大の都会生態公園。付近には孔子廟・六大歩道系統・明倫三聖宮・日本神社忠烈祠・トーチカ・南崁渓自転車道・楓樹坑といった多彩なスポットを擁する。生態観察・宗教探訪・サイクリング・ハイキング・田園の散策とさまざまな要望にこたえることができる。中でも忠烈祠は神社跡に建設されており、鳥居・参道から本殿・拝殿まで日本時代の状態が完全に保存されている。
老街渓親水歩道
南部を流れる老街渓は桃園の重要河川の一つ。二年にわたる浄化作業が功を発揮して、本来の生態が復活しつつある。水辺に親しんでもらおうと「老街渓河濱歩道」「新街渓河濱歩道」という二本の遊歩道が整備され、今では緑に親しめる希少な市民の憩いスポットになっている。
龍岡図書館
文人の気風をもつ龍岡(ロンガン)には大戦後多くの「眷村(国軍家族の集落)」が設立された。台湾でもっとも眷村の密度が高い地域ともいわれている。住民の多くは中国雲南省やタイ・ビルマミャンマー国境から移住してきたことから、一種独特の文化と風土をもつことになった。当地には環境に優しい美しい図書館がある。周囲の風景にマッチした独特の外観を擁するばかりか、タイ・ビルマミャンマー・ベトナム・インドネシア・フィリピン・ラオス・カンボジアといった東南アジア諸国の刊行物や図書を収蔵する特色ある図書館である。
観光工場
「祥儀機器人夢工場」は産業・教育・娯楽という多機能をもつ観光工場で、ロボットによる楽団演奏、ロボットにによる格闘、ロボットによるテーブルサービスに接することができるロボットファンのパラダイス。「南僑観光工場」では親子で石鹸DIY課程にチャレンジできるほか、點水楼の美食や本場のタイ料理、ドイツビールが堪能できる。「宏亜チョコレート共和国」はアジア初のチョコレート博物館。チョコレートDIYにチャレンジできるほかチョコレートについての歴史や文化が学べる。