デューン 砂の惑星 砂漠の救世主 / F.ハーバート | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

またたとえば、

 

小説でなくとも久保田早紀さんの「異邦人」(*1) の歌詞にもあるような

 

 

 子供たちが空に向かい両手を広げ

 鳥や雲や夢までもつかもうとしている

 

 

や、

 

 

 市場へ行く人の波に身体を預け

 石畳の街角をゆらゆらとさまよう

 

 

などはそのままに、その後の一節に続く心象風景になっていて (特に二番はその次の一節も、いいなぁ と思ってしまう 、そんな一節、文章に出会うと、(文学を感じるんだなぁ



閑話休題



 サイテルはたずねた。

「あなたは海を見つけたのですか?」


デューン 砂の惑星 砂漠の救世主 / F.ハーバート 

 

 

映画の勢いのままに

 

 

「この宇宙には、解答が何ひとつ与えられない問題がいくつもある。何ひとつだ。何も手をつけられないことが」

 

 

前作「砂の惑星」に少々冒険小説風味な味付けだった と感じたなら、本作「砂漠の救世主」は観念的 というか

 

 

でも

 

いやー、ここまでSWやマトリックス3部作 (の第3部が影響を受けていたとは、、SWのほうは意識的に 真逆 の設定にしたに違いないし、マトリックスは、、もろパクリ? やん💦

 

 

 a long time ago in a galaxy far far away... 

 

皇帝ムアディブはあくまでも砂漠の民 フレメン として永遠の  を得た😭

 

 

 ポールはベッドの端に座って、砂漠用の長靴をぬぎはじめた。それは、スティルスーツを働かすヒールパワードのポンプを動きやすくする潤滑油の腐った匂いがしていた。夜はふけていた。夜の散歩は長くなり、かれを愛している連中を心配させた。正直なところ散歩は危険なものだったが、それは彼の認めることができ、すぐに対応できる種類の危険だった。アラキーンの街を夜に身分を隠して歩きまわることには、どこか強く心をひかれるところがあるのだ。

 

 

この心象風景がポールのなんとも言えない皇帝としての孤独を感じさせる

聖戦が彼を巻き込んだ、彼はただ 宿命 として受け入れたにすぎない

 

 

これはなにも 昔昔の遥か遠くの銀河 での物語ではない、今から約1万年後の地球の文化を神世の歴史として伝承され続けている世界、同じ時系列上にある、そういう意味では、SWは意識的にその設定を真逆にしたとも思える、意識的という意味において 類似 はそれだけにとどまらない、皇帝ムアディブはとどまるが、とどまりきれなかったアナキンはダースベイダーとなる

 

またイルーランの描き方が好きだなぁ、前作「砂の惑星」ではこの先がどう描かれるのか注目していたから、本作での描かれ方には少ない登場ではあるけれど何故か妙に納得してしまったよ

 

PART3がどこまで描かれるかは分からないけれど、その先のPART4も大いに気になるなぁ、、

 

 

ムアディブのためには

ヒュネラル・ステイルの激しい匂いもない

貪欲な影から心を開放するための

死者をとむらう鐘の音も

厳かな葬式もない

かれは愚かな聖者

理性のきわに永遠に生きる

黄金の異邦人

 

──ゴーラの讃歌より冒頭を抜粋

 

 

読み始めてすぐに「異邦人」の歌詞があたまをよぎった、読み終える最後にその「異邦人」の文字を見つけ少々びっくり

 

 

 *1


 

ということで、さらにシリーズを読み進めよう◎