フレメンが静まり返り、耳をすますなか、ポールがつまびくバリセットの音色とともに、甘いボーイ・テノールが洞窟内に流れた。
「燠火 (おきび) 眺める静謐な時 ── 黄昏の中、金色に燃えて陽は沈む。思い出とともによみがえるのは 狂おしい思いと麝香の香り」
DUNE 砂の惑星 / F.ハーバート
SWシリーズは失速してしまった、、ラストシーン (9作目) だけは好きなんだけどね
で、
光の処理がうまいのかなぁ、、 遠景の映像処理に観ている側のストレスはなく✨
遠景をきちんと絵に出来るか否か は監督のセンス、それに応えるスタッフのその腕の見せ所
PART1はもちろん アカデミー視覚効果賞 受賞
レンブラントの絵はレンブラントにしか描けない、お金を掛ければ描けるというものでもまったくない
遠景と近景 (アップ) とのカットの切り替えタイミングとバランスもPART1以上によく考えられた編集だ✨
デューン 砂の惑星PART2
映像と音楽にひたりきる3時間
まさに、
ダイヴ イントゥ デューン
そのPART1をふりかえることなくいきなり始まるのがまたいい✨
原作 (読了済み) は1965年発表の新古典と呼んでもよいような生態学SFの巨編、一大抒情詩
今の時代に 聖戦 を描くことは難しい、危うさ もあるだろう、観ている側はチャニの目線だ
PART3以降はそのあたりはどう描かれるのか
キャストについてはチラシに書かれた事前情報しか持ち合わせていなかったから、てっきりL.セドゥが あの役 なんだろうなぁ と思っていたら、、まさかの隠しキャストかー ((((゜д ゜;)))) 💦
C.ウォーケンだけでも豪華 (*1) だなぁ と思っていたのにー ((((;゚Д゚)))))) 💦
※R.ファーガソンがなんだかジュリー版「魔界転生」の 十兵衛 みたいだし?
また、やっていることはその 天草四郎 っぽいし?
*1:PART1のチャン・チェンにはほんとびっくり👀
原作の続編は積読にしているけれど俄然読みたくなってきたよ✨
追記
未来を見据えるには過去を知らなければならない、過去からの流れで今を見て、そしてその流れを未来に向ける、いわゆる 黙示録 的な視点での見方が描かれているのだけれど、そういう意味では、現実社会の今の不穏な世界情勢を少なからず映画のなかに取り込もうとしているかのようにも思える
そう思うと
ハルコンネン男爵のその剃髪〜な容姿はまるで「地獄の黙示録 (Apocalypse Now) 」のカーツ大佐 (M.ブランド) のようだし、「地獄の黙示録」のオマージュと思しきシーンも散見されるなぁ
また同じくベトナム戦争というくくりでは 皇帝 をC.ウォーケン (「ディア・ハンター」はあまりに有名) が演じているのも何か監督の意図があったのかもしれない?