2月の14日に65歳の誕生日を迎えたのであります。
近年、わが家では、誕生日プレゼントの一環として、私を数日間、放し飼い
にしていただけるようになったのであります。
日頃の私は鵜飼いの鵜のごとく、奥さまにしっかりと手綱を握られており、稼いできた獲物はすべて鵜匠の懐に入るという仕掛けになっているのであります。
そんな私を誕生日前後の数日間は放し飼いにしていただけるのであります。好きなお山に登るもよし、好きな温泉に行くもよし。「好きにしたらいいわ」と言われているのであります。
ということで、今年は和歌山県方面に行くことにしたのであります。
今年は辰年であるので、龍にちなんだところに行こうと思い、先日は静岡県の大瀬崎にある竜穴
という場所に行ってまいりました。
今回は、温泉マニアの私が行こうと思いながらなかなか行けていなかった、和歌山県の陸の孤島・龍神温泉
に行こうと思ったのであります。
この龍神温泉は、気合いを入れて「この温泉に行くぞ!」と決めないと行けないほどの秘境にあるのであります。
そして、せっかく行くのでありますから、ちょこっとまわりのお山に登ったり、近くの温泉にも入ってみたいと考えたのであります。
ところが、その日が近づいて天気予報を見たところ、残念ながら、雨模様。しかも、大雨の予報が立っているのであります。
それでも龍神温泉の近くには龍神岳や護摩壇山などのお山があるので、天気がよくなったら登れるようにと準備し、出発したのであります。
和歌山方面に向かうと、まずは花山温泉
に寄るのがいつものパターンなのであります。
花山温泉は、温冷入浴ができる、全国的に見てもそれはそれは濃ゆい炭酸泉の名湯なのであります。和歌山インターからも近いので、今回も朝一番で寄ったのであります。
その後は、紀伊半島の最南端に向けて走ったのであります。次の目的地は、えびね温泉 で
あります。
えびね温泉はあまり有名ではないのですが、pH値が9.4もあるアルカリ性の硫黄泉であります。
硫黄泉といえば酸性のお湯が多いのでありますが、ツルツルとした浴感が気持ちよーいアルカリ性硫黄泉なのであります。
ここは地元の人しか来ないような温泉なのですが、この日は埼玉県からやってきたという温泉マニアの人も入浴しておられました。知る人ぞ知る名湯というところでしょうか。
この日は2月19日だったのですが、紀伊半島の最南端のここは至るところにミカンがなっており、河津桜も満開で、とてもあたたかだったのであります。
そして、このエリアに来たら、必ず寄らねばならないのが、日置川温泉(ひきがわおんせん)なのであります。
リヴァージュ・スパひきがわ
というホテルがあり、その大浴場では平日の午後2時から日帰り温泉も受け付けているのであります。
この温泉は日本最強といえるほどのヌルトロしたお湯で、pH値はなんと10.1もあります。
それはもう、ローションにつかっているかのような絶品温泉。九州の卑弥呼の湯
と双璧といえるぐらい、ここのお湯はヌルントロンとするのであります。
この日もオープンの2時前には、平日にもかかわらず、20人ほどのお客様が列を作るほどの大人気。
ゆっくりしていきたかったところでありますが、私は40分ほどで入浴で切り上げたのであります。なぜならば、ここから龍神温泉まで1時間半もかかるからであります。
来週につづく♨︎
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